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托卵
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「連石くんて、彼女と長いの?」
昼休みの湯沸室。事務の河北が営業の連石仁基に尋ねると、笑顔で答えが返ってきた。
「ええ、今年で6年になります」
「6年⁈ あら、思ってたより長かった」
河北が言うと、近くに居たゆず子も驚いた。
「連石くん、今年23よね? じゃあ、高校生の頃から付き合っていたんだ」
「そうなんです。俺が高2で向こうが中2の頃から、付き合ってます」
そんな連石に、おばちゃん2人は質問を投げかける。
「就職したし、結婚は視野に入れてるの?」
「ええ、まあゆくゆくは。向こうまだ大学生なんで、一応卒業してからかな」
「きっかけ何だったの?」
「きっかけですか? 高校の時に、福祉関係のボランティア部に居たんですね。そこで、不登校児と一緒にイベントをする事になって出会って、付き合い始めました」
「ふーん…。て、事は彼女さんは元不登校児だったんだ?」
河北が言うと、連石は屈託なく答えた。
「そうです。いま、定時制の大学に通ってます」
「何かねえ、あれから連石くんに色々聞いたけど、遠距離恋愛らしいよ」
別の日。女子トイレ清掃中のゆず子に、河北は言った。
「へえ、何処なの?」
「うん。地元である山梨の人なんだって。彼女の家はお父さん居なくて、お母さんが水商売してるらしい。不登校もお母さんの仕事の所為らしく、親子仲もあまり良くない。そういう感じだから、精神的に不安定になる事が多くて、たまに『死にたい!』って泣きながら電話掛けてくる事があるみたいよ」
「あらら、大変なのね」
ゆず子は苦笑いをした。
「定時制の大学通ってるって言うけど、ほとんどニートっぽいのよ。昼間働く訳でなく昼夜逆転で寝てて、連石くんの仕事終わりに合わせて起きて、学校始まるまでずっとテレビ電話。彼女が学校の間に連石くんは軽く仮眠取って、学校終わったらまたテレビ電話繋げて、朝方近くまでお喋りする。そういう生活なんだって」
「へえ~。睡眠時間足りてるの?」
「若いから何とかなってるんじゃない? 依存し過ぎよ、彼女」
(何かな、共依存っていうかそんな恋愛に見えるな)
「…よっぽど相性がいいのね」
思いを口に出さず、敢えてゆず子がそう言うと、河北は首をブンブン振った。
「まさか。『共依存』でしょ? 若いから気づいてないのよ」
「あ、やっぱり?」
ゆず子は苦笑した。
それから半月後。ゆず子がゴミ出しの為に、裏口から会社の外に出ると、こちらに背を向けた連石が居た。
不意に女の声が響き渡る。
『どういう事?お盆に戻れないの?』
ふと見た連石は、スマホを持っている。女の声はスマホから出ているようだ。
「ほんっとゴメン。仕事が立て込んでいてさ、お盆も出勤日あるから、そっちに行けないんだ」
『え~⁈スズ、めっちゃ楽しみにしてたんだよ?トッキーに会いたかったのに!!』
(あ、あれが例の彼女かしら…?)
と、思ったゆず子だが、連石の居る場所に問題があった。
(よくテレビ電話するって言ってたぞ。そこのゴミ置き場に行くと、映り込んじゃうよね?)
立ち聞きするつもりはなく、踵を返し中へ戻ろうとしたが、ゴミ袋を複数個持っているので、裏口の取っ手がなかなか掴めない。
「俺も逢いたかったんだけど、仕方ないよ」
『いーやーだ!仮病でも使って休んでよ!!』
「無理だって。会社に迷惑だもん」
『おかしいでしょ⁉彼女よりも仕事優先するなんて!』
「それが大人ってやつだよ、スズも大人になろ…」
音を立ててゴミ袋が落下すると、連石はハッとしてこっちを振り返った。
ゆず子は顔をしかめた。
(やっちゃった…)
『え、何…』
連石はスピーカーをオフにすると、電話を切らずにポケットに入れ、ゆず子のとこにやって来た。
「大丈夫ですか?」
連石は落としたゴミ袋を拾ってくれた。動けなかったゆず子は頭を下げた。
「ごめんなさい、電話中だったのに。あと大丈夫だから!」
(これは、相当大変な彼女ね…)
ゆず子は謝罪しつつ思った。
お盆明け。久々に出てきたゆず子に、河北が言った。
「…連石くん、社用車で居眠り運転して接触事故起こしたよ」
「あらま。大丈夫だったの?」
「うん、ケガ無かったし、相手も居ない単独事故だった。部長に厳重注意されて、まだ凹んでるよ」
「大変だったわね」
すると、河北は辺りを窺うと口を開いた。
「居眠り運転、彼女の所為なのよ。7月後半から毎週末地元に帰省して、徹夜でこっち戻ってきて、週明け仕事してたんだって」
「そうなんだ。会いたいのはわかるけどさぁ」
「連石くんに聞いたけど彼女に事故の事言ったら、何て言われたと思う?」
「え、何? 何か変な事言われたの?」
「『あたしの忠告聞かないで、県外に就職したからだよ!こっちで働きなよ!』だって。原因は彼女にあるのに、何て態度なんでしょうね」
河北は溜息をついた。
連石に彼女の事を直接聞く機会は無かったが、事故をきっかけに徐々に心が離れ、秋には交際を終了したと風の噂で聞いた。
年の瀬も近い、ある時のこと。
「連石、合コン行ったんだって?」
「ええ、友達に誘われまして。まあまあ楽しかったですよ」
休憩スペースで営業部の先輩社員:徳井が、連石に話しかけるのが聞こえてきた。
「じゃあ、完全に吹っ切れたんだ。良かったね」
「えー、俺、そんなに引き摺ってましたか? そもそも俺から『切った』感じなのに」
(徳井くんも『スズちゃん』の事、知ってたのね)
ゴミ箱の中身をまとめつつ、ゆず子は会話を聞いていた。徳井が言った。
「だって、別れたのに何回も連絡してきたんだろ? ちょっと前だって連絡来たって言ってたじゃん」
「あ、先々週のアレですか。…実は色々あって」
(あら、気になるわ)
ゆず子は耳を澄ませる。連石は缶コーヒーを飲むと、口を開いた。
「先々週来た連絡って言うのは、『私、大好きな彼の子を妊娠したから、これが最後の電話ね』って話だったんです」
「はあ? 構って欲しいから、ホラ吹いたんじゃね?」
「テレビ電話越しに、エコー写真と母子手帳も見せられましてね。『年明けに結婚する。相手は同じ大学の先輩だ』って言われたんです。俺も最初は繋ぎとめるための狂言かと思ったんで、地元の共通の知り合いに確認したんですよ。まあ、結果ガチでした」
(なるほど、じゃあ決着ついたのか)
「へえ。ま、良かったんじゃね? 連石にとっても」
「そうっすね。でも、知り合いがちょっと気になること、言ってて」
「何?」
「出産予定日が来年の3月中旬らしいんです。…そうなると計算合わないんですよ」
思わずゆず子も手を止めた。徳井がすぐに質問する。
「どういうこと?」
「俺と別れてすぐに付き合い始めて、出来たってなると、予定日もう少し後になるんですよね。こないだ、気になってネットで調べたんで、多分間違いないです」
「…エコー写真あるなら、病院行ってるもんな。流石に1ヶ月2ヶ月間違える、なんてあり得ないよね。…まさか、お前の子?」
「実は俺、こっちに来てから元カノに会いに行ったのって、ゴールデンウイークと7~8月にかけてだけなんです。それで、予定日が正しければ計算上、お腹の子は『6月』に出来た子なんですよ」
ゆず子が思わず見やると、連石は納得がいかなそうな表情をしていた。
「…だから『夏に来い』って、しつこく拘ったのかな。あのまま続いてたら、俺、誰の子を育てる羽目になったんだろ?」
次の瞬間、連石は笑みを浮かべた。
「そう思ったら、完全に吹っ切れて連絡先とか全部消せました! 俺の人生、そういう奴にめちゃくちゃにされたくないので」
心優しい人は、心の強い人でもある。そんな言葉を何処かで聞いた気がする。
小賢しい偽装をしようとした元彼女は、春には母親だ。どうか、生まれて来る子供に顔向け出来ない様な事は、金輪際やらないといいのだが。
昼休みの湯沸室。事務の河北が営業の連石仁基に尋ねると、笑顔で答えが返ってきた。
「ええ、今年で6年になります」
「6年⁈ あら、思ってたより長かった」
河北が言うと、近くに居たゆず子も驚いた。
「連石くん、今年23よね? じゃあ、高校生の頃から付き合っていたんだ」
「そうなんです。俺が高2で向こうが中2の頃から、付き合ってます」
そんな連石に、おばちゃん2人は質問を投げかける。
「就職したし、結婚は視野に入れてるの?」
「ええ、まあゆくゆくは。向こうまだ大学生なんで、一応卒業してからかな」
「きっかけ何だったの?」
「きっかけですか? 高校の時に、福祉関係のボランティア部に居たんですね。そこで、不登校児と一緒にイベントをする事になって出会って、付き合い始めました」
「ふーん…。て、事は彼女さんは元不登校児だったんだ?」
河北が言うと、連石は屈託なく答えた。
「そうです。いま、定時制の大学に通ってます」
「何かねえ、あれから連石くんに色々聞いたけど、遠距離恋愛らしいよ」
別の日。女子トイレ清掃中のゆず子に、河北は言った。
「へえ、何処なの?」
「うん。地元である山梨の人なんだって。彼女の家はお父さん居なくて、お母さんが水商売してるらしい。不登校もお母さんの仕事の所為らしく、親子仲もあまり良くない。そういう感じだから、精神的に不安定になる事が多くて、たまに『死にたい!』って泣きながら電話掛けてくる事があるみたいよ」
「あらら、大変なのね」
ゆず子は苦笑いをした。
「定時制の大学通ってるって言うけど、ほとんどニートっぽいのよ。昼間働く訳でなく昼夜逆転で寝てて、連石くんの仕事終わりに合わせて起きて、学校始まるまでずっとテレビ電話。彼女が学校の間に連石くんは軽く仮眠取って、学校終わったらまたテレビ電話繋げて、朝方近くまでお喋りする。そういう生活なんだって」
「へえ~。睡眠時間足りてるの?」
「若いから何とかなってるんじゃない? 依存し過ぎよ、彼女」
(何かな、共依存っていうかそんな恋愛に見えるな)
「…よっぽど相性がいいのね」
思いを口に出さず、敢えてゆず子がそう言うと、河北は首をブンブン振った。
「まさか。『共依存』でしょ? 若いから気づいてないのよ」
「あ、やっぱり?」
ゆず子は苦笑した。
それから半月後。ゆず子がゴミ出しの為に、裏口から会社の外に出ると、こちらに背を向けた連石が居た。
不意に女の声が響き渡る。
『どういう事?お盆に戻れないの?』
ふと見た連石は、スマホを持っている。女の声はスマホから出ているようだ。
「ほんっとゴメン。仕事が立て込んでいてさ、お盆も出勤日あるから、そっちに行けないんだ」
『え~⁈スズ、めっちゃ楽しみにしてたんだよ?トッキーに会いたかったのに!!』
(あ、あれが例の彼女かしら…?)
と、思ったゆず子だが、連石の居る場所に問題があった。
(よくテレビ電話するって言ってたぞ。そこのゴミ置き場に行くと、映り込んじゃうよね?)
立ち聞きするつもりはなく、踵を返し中へ戻ろうとしたが、ゴミ袋を複数個持っているので、裏口の取っ手がなかなか掴めない。
「俺も逢いたかったんだけど、仕方ないよ」
『いーやーだ!仮病でも使って休んでよ!!』
「無理だって。会社に迷惑だもん」
『おかしいでしょ⁉彼女よりも仕事優先するなんて!』
「それが大人ってやつだよ、スズも大人になろ…」
音を立ててゴミ袋が落下すると、連石はハッとしてこっちを振り返った。
ゆず子は顔をしかめた。
(やっちゃった…)
『え、何…』
連石はスピーカーをオフにすると、電話を切らずにポケットに入れ、ゆず子のとこにやって来た。
「大丈夫ですか?」
連石は落としたゴミ袋を拾ってくれた。動けなかったゆず子は頭を下げた。
「ごめんなさい、電話中だったのに。あと大丈夫だから!」
(これは、相当大変な彼女ね…)
ゆず子は謝罪しつつ思った。
お盆明け。久々に出てきたゆず子に、河北が言った。
「…連石くん、社用車で居眠り運転して接触事故起こしたよ」
「あらま。大丈夫だったの?」
「うん、ケガ無かったし、相手も居ない単独事故だった。部長に厳重注意されて、まだ凹んでるよ」
「大変だったわね」
すると、河北は辺りを窺うと口を開いた。
「居眠り運転、彼女の所為なのよ。7月後半から毎週末地元に帰省して、徹夜でこっち戻ってきて、週明け仕事してたんだって」
「そうなんだ。会いたいのはわかるけどさぁ」
「連石くんに聞いたけど彼女に事故の事言ったら、何て言われたと思う?」
「え、何? 何か変な事言われたの?」
「『あたしの忠告聞かないで、県外に就職したからだよ!こっちで働きなよ!』だって。原因は彼女にあるのに、何て態度なんでしょうね」
河北は溜息をついた。
連石に彼女の事を直接聞く機会は無かったが、事故をきっかけに徐々に心が離れ、秋には交際を終了したと風の噂で聞いた。
年の瀬も近い、ある時のこと。
「連石、合コン行ったんだって?」
「ええ、友達に誘われまして。まあまあ楽しかったですよ」
休憩スペースで営業部の先輩社員:徳井が、連石に話しかけるのが聞こえてきた。
「じゃあ、完全に吹っ切れたんだ。良かったね」
「えー、俺、そんなに引き摺ってましたか? そもそも俺から『切った』感じなのに」
(徳井くんも『スズちゃん』の事、知ってたのね)
ゴミ箱の中身をまとめつつ、ゆず子は会話を聞いていた。徳井が言った。
「だって、別れたのに何回も連絡してきたんだろ? ちょっと前だって連絡来たって言ってたじゃん」
「あ、先々週のアレですか。…実は色々あって」
(あら、気になるわ)
ゆず子は耳を澄ませる。連石は缶コーヒーを飲むと、口を開いた。
「先々週来た連絡って言うのは、『私、大好きな彼の子を妊娠したから、これが最後の電話ね』って話だったんです」
「はあ? 構って欲しいから、ホラ吹いたんじゃね?」
「テレビ電話越しに、エコー写真と母子手帳も見せられましてね。『年明けに結婚する。相手は同じ大学の先輩だ』って言われたんです。俺も最初は繋ぎとめるための狂言かと思ったんで、地元の共通の知り合いに確認したんですよ。まあ、結果ガチでした」
(なるほど、じゃあ決着ついたのか)
「へえ。ま、良かったんじゃね? 連石にとっても」
「そうっすね。でも、知り合いがちょっと気になること、言ってて」
「何?」
「出産予定日が来年の3月中旬らしいんです。…そうなると計算合わないんですよ」
思わずゆず子も手を止めた。徳井がすぐに質問する。
「どういうこと?」
「俺と別れてすぐに付き合い始めて、出来たってなると、予定日もう少し後になるんですよね。こないだ、気になってネットで調べたんで、多分間違いないです」
「…エコー写真あるなら、病院行ってるもんな。流石に1ヶ月2ヶ月間違える、なんてあり得ないよね。…まさか、お前の子?」
「実は俺、こっちに来てから元カノに会いに行ったのって、ゴールデンウイークと7~8月にかけてだけなんです。それで、予定日が正しければ計算上、お腹の子は『6月』に出来た子なんですよ」
ゆず子が思わず見やると、連石は納得がいかなそうな表情をしていた。
「…だから『夏に来い』って、しつこく拘ったのかな。あのまま続いてたら、俺、誰の子を育てる羽目になったんだろ?」
次の瞬間、連石は笑みを浮かべた。
「そう思ったら、完全に吹っ切れて連絡先とか全部消せました! 俺の人生、そういう奴にめちゃくちゃにされたくないので」
心優しい人は、心の強い人でもある。そんな言葉を何処かで聞いた気がする。
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