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再会
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しばらく会ってない知り合いは居るだろうか。幼馴染、同級生、学生時代の先輩後輩…。会わなくなったきっかけは何だろうか。
転勤、引っ越し、仲違い、就職に結婚もあるだろう。
再会した時に懐かしんで、話が弾めばいいけれど、そこまでの関係性でない場合は…。
「いやあ、参ったよ。なかなか腰が治んなくってさぁ」
津山は、しかめっ面でゆず子と善市郎に訴えた。
「ミカゲの散歩中に転んだんでしょ? 大変だったね」
「そうなの。娘がずっとうちに来て色々世話してもらったんだ。助かったわ」
腰が治るまでの間、隣に住む実娘が家事をしてくれたという。善市郎も言った。
「まあ、このぐらいの齢になるとしょうもないわな。骨折しないだけ良かったべ」
ゆず子ぐらいの齢でも、骨折が原因で歩行困難となり、介護が必要になるケースもある。齢を取れば取るほど健康というのは、とても価値が出て来るのだ。
「良く効く整体院に行ったんだって? どうだった?」
「うん、とっても効いたよ。何ならゆずちゃんにも教えてあげる~」
津山はポケットから、名刺大の整体院のチラシを取り出し、ゆず子に手渡した。
「ありがとう」
「そうそう行った時にね、懐かしい人とかなり久し振りに再会したんだ」
「へえ、誰?」
「昔の職場の後輩」
津山の出身はこちらだが、東京に嫁いだ後、出戻っている。どの段階での職場なのか。ゆず子は問うた。
「どのくらい昔?」
「出戻って定年まで働いたとこ。整体で会ってさぁ。クリっとしたおめめだけは変わってないから、それで分かった」
「どんな人なの?」
「4つ下の子。あたしは出戻りコブ付きだったけど、齢が近い同性だったから、比較的良くしてくれたよ。まあ、女があたしと社長の奥さんとその子の3人だけだったから、そうだったんだろうけど」
「へえ」
「離婚して出戻った時は、あたしは32だったかな。あの子は28の独身で可愛かったから、会社の男連中からチヤホヤされて、出戻りのあたしは腫れ物や負け犬扱いでさ。『なにくそ!!』って思ったっけ」
善市郎は頬杖をついて頷いた。
「今でこそ『箔がついた』『バツイチだとモテる』とかあるけどな」
「ねー! 今の人って羨ましいよね」
ゆず子と津山は笑って頷いた。津山は続けた。
「でね、ある時その子に彼氏が出来たのよ。たまに職場まで迎えに来たりして」
「ラブラブねえ」
「それで、次の年に寿退社したんだよね。皆に祝福されながら」
「ふーん」
「遠くに嫁いだのかな? その後は会う事も会社に立ち寄る事もなくて…」
津山はそこまで言った後、ニヤリとして言った。
「そんでね。整骨院で会った時は、旧姓だったのよ」
善市郎とゆず子は意外そうな表情をした。
「旧姓…? 何や、『バツ』がついたのがそんなに面白いんか?」
「そうじゃないの。結婚していなかったのよ、最初から」
津山の言葉に、ゆず子が口を開く。
「破談になっちゃった、ってこと?」
「私も最初はそうなんだって思ったけど…」
善市郎が腕組みして呟く。
「じゃあ、どういう事や?」
「うーんとね、最初から話すと…。整骨院を予約して行ったら彼女…後藤さんに会ったんだ。
お互いに『何だか見た事があるような?』って思ってたけど、確信が持てないから話しかけないでて。
あたしが先に名前呼ばれて施術受けて待合室に戻ったら、後藤さんから『もしかして○○に以前勤めていた津山さんですか?』って話しかけられた」
津山は豆菓子を口に入れると、咀嚼しつつ続けた。
「『腰をやった』『膝をやった』って、軽くその日は話して終わり。次回も時間が前後になってね。
『津山さんは定年まで居たんですか?』『私は今こっちに住んでます』なんて、話をして向こうが先に施術になったんだよね」
ゆず子も豆菓子を口にして、頷いて聞いていた。
「待合室で待ってたら、2,30代くらいの若い女の人が入って来てね。そしたら、受付の人が顔を覚えていたのか『今日ちょっと予定が遅れていて、後藤さんはまだ施術中です。良ければここで待ってますか?』。
『じゃあ、ここで』って、どうやら後藤さんを迎えに来た身内みたいなのよ」
善市郎も口をすぼめて聞いていた。
「隣に座ったから、『もしかして佳津美さんの娘さんですか?私、以前佳津美さんに仕事でお世話になった津山と言います』って言ったの。
そしたら『あ、私は娘じゃなくて姪なんです。こちらこそ、その節は叔母がお世話になりました』って挨拶されて」
「うーん、確かに齢から言ってそのくらいだよね。送り迎えに来たら娘さんと勘違いするよね」
ゆず子が言うと、善市郎も言った。
「でも結婚したんだろ? 旦那でも実の子供でもなく、姪なのかよ」
「あたしもそう思ったんだよ。だから『あら、姪御さんでしたか。佳津美さんのお子さんは、今日お仕事ですか?』って聞いたら、『叔母さんは独身なので子供は居ないんです。代わりに体調が悪い時は姪である私が病院へ送迎してます』って」
ゆず子と善市郎は目を丸くした。
「婚約までして破談か」
「あらら」
津山は茶を啜って言った。
「施術で名前呼ばれた時に旧姓だったから、あたしは離婚したんだと思ってたんだよね。ところが違う、未婚だったのよ」
「寿退社で会社を去ってから、色々あったのかな? 独身貫いてるって事はそういう事だよね」
ゆず子が事も無げに言うと、津山は首を傾げた。
「当時ね、一応『婚約するので』で辞めたんだけど、新卒から10年以上務めたあの会社の人、誰も結婚式に招待しなくてね。皆で『旦那さんが遠方の人で、向こうで式を挙げたとかで、呼ばなかったのかな』『身内の不幸とかで日程がまとまらないのかな』って話しててさ。
社長が彼女に『祝電送るから式の予定決まったら教えて』って電話して『分かりました』って言われたんだけど、その後音沙汰無し。
次の年に会社宛てに『ささやかな式を挙げました』って報告だけの、旦那さんと連名の年賀状が1度だけ来たっきりだったの」
ゆず子もその話に首を傾げた。
「連名で結婚報告? 苗字変わっていたの?」
「変わっていたよ。『小川』だかになっていた」
善市郎は渋い顔をしていた。
「…見栄張っちゃったんかな? 寿退社した後にダメになって、結婚出来なくて、どうせ会わない人達だからって変わる筈だった姓で年賀状書いちゃったとか」
「分かんない。後藤さんも同じ会社だった知り合いのその後とかは訊いて来るけど、自分の現在の事はあまり話さなくてね。あと、治ったのか見かけなくなった」
「あらー、何かそれモヤモヤするわね」
「本当、それ」
ゆず子と津山が頷き合うと、善市郎はある事を口走った。
「…そういや、シエが取引先のおっさんとイイ感じになったのって、いつだったっけ?」
「え! 何それ、初耳」
「うわ! 昔話を勝手に…! まあ、そんな事もあったね」
「こいつ、大昔に1度再婚話が出た事があったんだ。離婚して2年後くらい」
ニヤつく善市郎に、耳を赤くした津山が反論する。
「15も上の人に気に入られてね、何回かご飯しただけだよ」
「え、でも付き合ってたんでしょ?」
「ご飯しかしてないって!」
「…そのおっさんといい感じの頃だったんじゃないか? 後藤さんとやらが寿退社したのって」
善市郎の言葉に、津山が腕組みする。
「そう、かなぁ? もっと後じゃないかな」
「当時の適齢期を過ぎた30前に、寿退社をしてまでの破談。でも元職場には、離婚歴あり三十路のコブつきが再婚間近。絶対本当の事なんか言えねえよ」
善市郎は肩を竦めた。
引っ込みがつかなくなった彼女。結婚したふりをして、年賀状をしたためたのか。こんなこと、とても当人には聞ける訳がないのだ。
昔も今も、女の結婚を取り巻く環境には、一筋縄でいかぬ事情があるのかもしれない。
転勤、引っ越し、仲違い、就職に結婚もあるだろう。
再会した時に懐かしんで、話が弾めばいいけれど、そこまでの関係性でない場合は…。
「いやあ、参ったよ。なかなか腰が治んなくってさぁ」
津山は、しかめっ面でゆず子と善市郎に訴えた。
「ミカゲの散歩中に転んだんでしょ? 大変だったね」
「そうなの。娘がずっとうちに来て色々世話してもらったんだ。助かったわ」
腰が治るまでの間、隣に住む実娘が家事をしてくれたという。善市郎も言った。
「まあ、このぐらいの齢になるとしょうもないわな。骨折しないだけ良かったべ」
ゆず子ぐらいの齢でも、骨折が原因で歩行困難となり、介護が必要になるケースもある。齢を取れば取るほど健康というのは、とても価値が出て来るのだ。
「良く効く整体院に行ったんだって? どうだった?」
「うん、とっても効いたよ。何ならゆずちゃんにも教えてあげる~」
津山はポケットから、名刺大の整体院のチラシを取り出し、ゆず子に手渡した。
「ありがとう」
「そうそう行った時にね、懐かしい人とかなり久し振りに再会したんだ」
「へえ、誰?」
「昔の職場の後輩」
津山の出身はこちらだが、東京に嫁いだ後、出戻っている。どの段階での職場なのか。ゆず子は問うた。
「どのくらい昔?」
「出戻って定年まで働いたとこ。整体で会ってさぁ。クリっとしたおめめだけは変わってないから、それで分かった」
「どんな人なの?」
「4つ下の子。あたしは出戻りコブ付きだったけど、齢が近い同性だったから、比較的良くしてくれたよ。まあ、女があたしと社長の奥さんとその子の3人だけだったから、そうだったんだろうけど」
「へえ」
「離婚して出戻った時は、あたしは32だったかな。あの子は28の独身で可愛かったから、会社の男連中からチヤホヤされて、出戻りのあたしは腫れ物や負け犬扱いでさ。『なにくそ!!』って思ったっけ」
善市郎は頬杖をついて頷いた。
「今でこそ『箔がついた』『バツイチだとモテる』とかあるけどな」
「ねー! 今の人って羨ましいよね」
ゆず子と津山は笑って頷いた。津山は続けた。
「でね、ある時その子に彼氏が出来たのよ。たまに職場まで迎えに来たりして」
「ラブラブねえ」
「それで、次の年に寿退社したんだよね。皆に祝福されながら」
「ふーん」
「遠くに嫁いだのかな? その後は会う事も会社に立ち寄る事もなくて…」
津山はそこまで言った後、ニヤリとして言った。
「そんでね。整骨院で会った時は、旧姓だったのよ」
善市郎とゆず子は意外そうな表情をした。
「旧姓…? 何や、『バツ』がついたのがそんなに面白いんか?」
「そうじゃないの。結婚していなかったのよ、最初から」
津山の言葉に、ゆず子が口を開く。
「破談になっちゃった、ってこと?」
「私も最初はそうなんだって思ったけど…」
善市郎が腕組みして呟く。
「じゃあ、どういう事や?」
「うーんとね、最初から話すと…。整骨院を予約して行ったら彼女…後藤さんに会ったんだ。
お互いに『何だか見た事があるような?』って思ってたけど、確信が持てないから話しかけないでて。
あたしが先に名前呼ばれて施術受けて待合室に戻ったら、後藤さんから『もしかして○○に以前勤めていた津山さんですか?』って話しかけられた」
津山は豆菓子を口に入れると、咀嚼しつつ続けた。
「『腰をやった』『膝をやった』って、軽くその日は話して終わり。次回も時間が前後になってね。
『津山さんは定年まで居たんですか?』『私は今こっちに住んでます』なんて、話をして向こうが先に施術になったんだよね」
ゆず子も豆菓子を口にして、頷いて聞いていた。
「待合室で待ってたら、2,30代くらいの若い女の人が入って来てね。そしたら、受付の人が顔を覚えていたのか『今日ちょっと予定が遅れていて、後藤さんはまだ施術中です。良ければここで待ってますか?』。
『じゃあ、ここで』って、どうやら後藤さんを迎えに来た身内みたいなのよ」
善市郎も口をすぼめて聞いていた。
「隣に座ったから、『もしかして佳津美さんの娘さんですか?私、以前佳津美さんに仕事でお世話になった津山と言います』って言ったの。
そしたら『あ、私は娘じゃなくて姪なんです。こちらこそ、その節は叔母がお世話になりました』って挨拶されて」
「うーん、確かに齢から言ってそのくらいだよね。送り迎えに来たら娘さんと勘違いするよね」
ゆず子が言うと、善市郎も言った。
「でも結婚したんだろ? 旦那でも実の子供でもなく、姪なのかよ」
「あたしもそう思ったんだよ。だから『あら、姪御さんでしたか。佳津美さんのお子さんは、今日お仕事ですか?』って聞いたら、『叔母さんは独身なので子供は居ないんです。代わりに体調が悪い時は姪である私が病院へ送迎してます』って」
ゆず子と善市郎は目を丸くした。
「婚約までして破談か」
「あらら」
津山は茶を啜って言った。
「施術で名前呼ばれた時に旧姓だったから、あたしは離婚したんだと思ってたんだよね。ところが違う、未婚だったのよ」
「寿退社で会社を去ってから、色々あったのかな? 独身貫いてるって事はそういう事だよね」
ゆず子が事も無げに言うと、津山は首を傾げた。
「当時ね、一応『婚約するので』で辞めたんだけど、新卒から10年以上務めたあの会社の人、誰も結婚式に招待しなくてね。皆で『旦那さんが遠方の人で、向こうで式を挙げたとかで、呼ばなかったのかな』『身内の不幸とかで日程がまとまらないのかな』って話しててさ。
社長が彼女に『祝電送るから式の予定決まったら教えて』って電話して『分かりました』って言われたんだけど、その後音沙汰無し。
次の年に会社宛てに『ささやかな式を挙げました』って報告だけの、旦那さんと連名の年賀状が1度だけ来たっきりだったの」
ゆず子もその話に首を傾げた。
「連名で結婚報告? 苗字変わっていたの?」
「変わっていたよ。『小川』だかになっていた」
善市郎は渋い顔をしていた。
「…見栄張っちゃったんかな? 寿退社した後にダメになって、結婚出来なくて、どうせ会わない人達だからって変わる筈だった姓で年賀状書いちゃったとか」
「分かんない。後藤さんも同じ会社だった知り合いのその後とかは訊いて来るけど、自分の現在の事はあまり話さなくてね。あと、治ったのか見かけなくなった」
「あらー、何かそれモヤモヤするわね」
「本当、それ」
ゆず子と津山が頷き合うと、善市郎はある事を口走った。
「…そういや、シエが取引先のおっさんとイイ感じになったのって、いつだったっけ?」
「え! 何それ、初耳」
「うわ! 昔話を勝手に…! まあ、そんな事もあったね」
「こいつ、大昔に1度再婚話が出た事があったんだ。離婚して2年後くらい」
ニヤつく善市郎に、耳を赤くした津山が反論する。
「15も上の人に気に入られてね、何回かご飯しただけだよ」
「え、でも付き合ってたんでしょ?」
「ご飯しかしてないって!」
「…そのおっさんといい感じの頃だったんじゃないか? 後藤さんとやらが寿退社したのって」
善市郎の言葉に、津山が腕組みする。
「そう、かなぁ? もっと後じゃないかな」
「当時の適齢期を過ぎた30前に、寿退社をしてまでの破談。でも元職場には、離婚歴あり三十路のコブつきが再婚間近。絶対本当の事なんか言えねえよ」
善市郎は肩を竦めた。
引っ込みがつかなくなった彼女。結婚したふりをして、年賀状をしたためたのか。こんなこと、とても当人には聞ける訳がないのだ。
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