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父の手
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「えー、早いのね。美糸ちゃん、もう高校受験なんだ」
「そうなんすよ。見てるこっちが心配になる程、毎晩遅くまで勉強してて」
そう答えたのは、設備保安部の福留怜秀。ゆず子の出向先の会社に居る、顔見知りの1人だ。
福留はぼそりと呟く。
「…やっぱ『母親みたくなりたくない』、そう考えてんのかな」
「そんな…」
次の瞬間、福留はいつものように人懐こい笑みで返した。
「まあ親なんて、無理のない様にサポートする事しか出来ないし。試験受けるのは俺じゃなく子供だもんね」
福留が業務に戻るのを見送りつつ、ゆず子は昔の記憶を反芻させる。
「お世話になります。鳥海クリンネスの鳴瀬です」
「こちらこそお世話になります」
ゆず子の出向先の1つにこの会社が加わったのは、約16年前。2つの会社の合併で出来たこの会社は当時、まだ新築の匂いの残る建物だった。
担当者に案内されながら、ゆず子は見て回る。
(うーん、ピカピカで清掃員の仕事がありそうには見えないな)
とは言え、自分の仕事に手を抜く気は一切無いが。途中、会議室で研修中らしい若者数人を見かけると、担当者は笑って言う。
「若いって素晴らしいでしょ? 5年ぶりの新入社員なんですよ」
「ほんと、羨ましいぐらいの若さですね」
ゆず子も笑って返した。その中の1人が福留だった。
高卒で入った当時の福留は坊主頭で、目がクリっとしててモン〇ッチみたいだとゆず子は思った。
仕事ぶりは真面目で、先輩社員について仕事をこなしていた。年上から可愛がられる、そんな感じのポジションだった。
「何か俺、自分が好きなタイプの女と、寄ってくる女のタイプが真逆なんすよ」
数か月後。打ち解けてきた福留は、ゆず子と同期にそう話してきた。
「あー、あるね、そういう人。福留くんはどういう人が好みなの?」
「俺ね、年下の頼って来るタイプの子好きなんだよね。見た目がこんな感じだから、年下ってあんま寄ってきてくれないんすよ。『頼りがいが無さそう』って思われがちで」
「悪いけどそんな感じする! 確かに」
同期の女子が笑うと、福留は続けた。
「完全に見た目のせいだわ。何だよ、みんな揃いも揃って『母性本能くすぐる』って。色気欲しいわぁ!」
福留はそう言って口を尖らせた。
そんな福留ができちゃった婚をしたのは、入社から1年も経たない春先のこと。
「相手、メンテナンスでお邪魔したお宅の娘さんなんですよ」
同期の女子社員は、ゆず子にこっそり教えてくれた。
「あらま、そうだったのね」
「相手、まだ10代だし顧客の娘だし、上の人はあまりいい顔してないんですよ」
「で、しょうね。きっかけがそれだとね…」
「しかも聞く話では、相手の人、引きこもりニートな上に家事も出来ないから、嫁ぐのは嫌なんですって」
「え? じゃあ…」
福留は妻の家に『婿入り』という形で、結婚生活をスタートさせる事になった。
「いやあ、苗字変えるのも、相手方に嫁ぐってのも大変なんすね。日本中の奥さんに、心からエールを送りたい気分すよ」
周りに婿入り経験者も無く、手探り状態だったろうに、福留はケロッとした顔で、ゆず子にそんな事を言っていた。
月日は流れ、愛娘:美糸が誕生した。
「夫婦ってさ、赤の他人同士じゃないですか。それが撚り合わさって、新しい何かが生まれる。そういう意味を込めて『美糸』って名付けました」
「へえ、今風のカッコイイ名前ね~」
若いながらも、福留は仕事に家庭に頑張っていた。同居する妻の両親とも上手く行っていた。あの時まで。
「鳴瀬さん、トッキーのとこ、危ないかも」
顔見知りのパート従業員が、情報をもたらした。
「危ないって?」
「嫁さん、他の男と密会してるみたいなの。見た人居るのよ」
そして。
「鳴瀬さん。俺、離婚する事になりました」
トイレ掃除中、ナチュラルな感じに言われ、ゆず子は手を止め息をのんだ。
「え」
「嫁が妊娠しましてね。でも、俺の子じゃないらしいんです。相手は中学の時の先輩で、去年偶然会った時に連絡先交換して、そういう関係になったんだそうです」
時には、美糸を自分の両親や福留に預けて、密会を度々するようになったとか。申し訳なさそうな顔で、福留はゆず子に言った。
(被害者は自分なのに、どうしてそんな顔をするのよ)
ゆず子は遣る瀬無さでいっぱいだった。
福留は旧姓に戻し1人暮らし、美糸は再婚した元妻に引き取られた。社内では誰もが福留を腫れ物に触れるかのように、恐る恐る接する日々が続いた。
「俺って『可哀想』ですかぁ? きままで楽しい独身生活が始まったってのに、誰も祝福してくれないんですよ。参ったなあ」
福留は屈託なく笑って、ゆず子に言った。半分は本音だが、半分は強がりなのが手に取るように分かった。
(寂しさを紛らわすためにお酒に頼ったりとか、そういう事にならないといいけど)
ゆず子は他人ながら、福留の事を気にかけていた。そんな矢先。
「元嫁が、美糸の親権を手放したいって言ってるんです」
「『手放す』? 何でまた?」
「美糸が、新しい父親にどうしても懐かなくて、いま美糸だけ元嫁実家で暮らしてるんです」
離婚当時3歳だった美糸が、再婚相手に懐かず孤立しているという。福留は、引き取りを希望した。ゆず子は言った。
「いま5歳か。とは言え、1人で育てるのは厳しいものがあるよ。あなたの場合夜勤だってあるでしょ?」
「…理屈じゃないんです。娘が苦しんでいるのに、親として何も出来ないのは嫌なんです」
福留は真っすぐな目をしてゆず子に言った。
福留が美糸を正式に引き取ったのは、それから半年後の事だった。
福留が自分の両親を説得し、実家に戻り同居する形で、皆で美糸を迎え入れたのだった。
「俺のわがままを聞いてくれた両親には、頭が上がりませんよ。美糸の現状を聞いたら『今すぐ引き取りなさい!たった1人のお前の娘なんだから!』って、即答だったんです。…本当に、ありがたかった」
福留は涙目で、ゆず子に話してくれた。
福留の両親は、福留が繁忙期や夜勤の時は献身的に美糸の世話をした。福留も、時には厳しく叱る事もあったが、愛情たっぷりに美糸を育てた。
元妻と美糸との面会は、親権変更後2年を待たずに自然と無くなった。元妻は、厄介払いが出来たとでも思っているのか。だが美糸も、実の母親に会いたがる事は無かったという。
実の親子同士でも、相性というものがあるのだろう。お腹を痛めて生まれた子なのに、皮肉なものだ。
(やっぱり、福留くんが引き取って良かったんだな)
ゆず子は画像越しでしか見た事のない美糸を、気にかけて見守っていた。
(血の繋がりは無いのに、まるで親戚みたいね)
ゆず子は作業をしつつ、口元を緩ませた。
「この前、学校で面談がありましてね。美糸の奴、看護科のある一貫校を志望してるみたいで」
「あら。看護師目指してるの? すごいじゃない」
福留の話に、ゆず子は感心した。福留は頭を掻いた。
「俺の祖母ちゃんが、晩年寝たきりで訪問看護とか受けてたから、間近で見てて思うものがあったんだって。いやあ、勘違いしていたわ~」
「それにしても中学生の内にハッキリ進路を決めるなんて、しっかりしてるよね。きっと福留くんが、いいお父さんだからだね」
ゆず子の言葉に、福留は照れ笑いを浮かべた。
「そんなそんな。俺は最低限の事しか出来てませんよ。むしろ、俺みたいな行き当たりばったりな父親だから、美糸がしっかり者に育ったんだと思うよ」
色んなアクシデントがありつつも、決して他者を恨まない彼は、とても人間が出来ている。
そんな心優しい彼に育てられた彼女は、複雑な幼少期を乗り越え、人を助ける仕事を志している。
(本当、福留くんと美糸ちゃんには、幸せになって欲しいな)
ゆず子はこの16年間を振り返り、改めてそう思うのだった。
「そうなんすよ。見てるこっちが心配になる程、毎晩遅くまで勉強してて」
そう答えたのは、設備保安部の福留怜秀。ゆず子の出向先の会社に居る、顔見知りの1人だ。
福留はぼそりと呟く。
「…やっぱ『母親みたくなりたくない』、そう考えてんのかな」
「そんな…」
次の瞬間、福留はいつものように人懐こい笑みで返した。
「まあ親なんて、無理のない様にサポートする事しか出来ないし。試験受けるのは俺じゃなく子供だもんね」
福留が業務に戻るのを見送りつつ、ゆず子は昔の記憶を反芻させる。
「お世話になります。鳥海クリンネスの鳴瀬です」
「こちらこそお世話になります」
ゆず子の出向先の1つにこの会社が加わったのは、約16年前。2つの会社の合併で出来たこの会社は当時、まだ新築の匂いの残る建物だった。
担当者に案内されながら、ゆず子は見て回る。
(うーん、ピカピカで清掃員の仕事がありそうには見えないな)
とは言え、自分の仕事に手を抜く気は一切無いが。途中、会議室で研修中らしい若者数人を見かけると、担当者は笑って言う。
「若いって素晴らしいでしょ? 5年ぶりの新入社員なんですよ」
「ほんと、羨ましいぐらいの若さですね」
ゆず子も笑って返した。その中の1人が福留だった。
高卒で入った当時の福留は坊主頭で、目がクリっとしててモン〇ッチみたいだとゆず子は思った。
仕事ぶりは真面目で、先輩社員について仕事をこなしていた。年上から可愛がられる、そんな感じのポジションだった。
「何か俺、自分が好きなタイプの女と、寄ってくる女のタイプが真逆なんすよ」
数か月後。打ち解けてきた福留は、ゆず子と同期にそう話してきた。
「あー、あるね、そういう人。福留くんはどういう人が好みなの?」
「俺ね、年下の頼って来るタイプの子好きなんだよね。見た目がこんな感じだから、年下ってあんま寄ってきてくれないんすよ。『頼りがいが無さそう』って思われがちで」
「悪いけどそんな感じする! 確かに」
同期の女子が笑うと、福留は続けた。
「完全に見た目のせいだわ。何だよ、みんな揃いも揃って『母性本能くすぐる』って。色気欲しいわぁ!」
福留はそう言って口を尖らせた。
そんな福留ができちゃった婚をしたのは、入社から1年も経たない春先のこと。
「相手、メンテナンスでお邪魔したお宅の娘さんなんですよ」
同期の女子社員は、ゆず子にこっそり教えてくれた。
「あらま、そうだったのね」
「相手、まだ10代だし顧客の娘だし、上の人はあまりいい顔してないんですよ」
「で、しょうね。きっかけがそれだとね…」
「しかも聞く話では、相手の人、引きこもりニートな上に家事も出来ないから、嫁ぐのは嫌なんですって」
「え? じゃあ…」
福留は妻の家に『婿入り』という形で、結婚生活をスタートさせる事になった。
「いやあ、苗字変えるのも、相手方に嫁ぐってのも大変なんすね。日本中の奥さんに、心からエールを送りたい気分すよ」
周りに婿入り経験者も無く、手探り状態だったろうに、福留はケロッとした顔で、ゆず子にそんな事を言っていた。
月日は流れ、愛娘:美糸が誕生した。
「夫婦ってさ、赤の他人同士じゃないですか。それが撚り合わさって、新しい何かが生まれる。そういう意味を込めて『美糸』って名付けました」
「へえ、今風のカッコイイ名前ね~」
若いながらも、福留は仕事に家庭に頑張っていた。同居する妻の両親とも上手く行っていた。あの時まで。
「鳴瀬さん、トッキーのとこ、危ないかも」
顔見知りのパート従業員が、情報をもたらした。
「危ないって?」
「嫁さん、他の男と密会してるみたいなの。見た人居るのよ」
そして。
「鳴瀬さん。俺、離婚する事になりました」
トイレ掃除中、ナチュラルな感じに言われ、ゆず子は手を止め息をのんだ。
「え」
「嫁が妊娠しましてね。でも、俺の子じゃないらしいんです。相手は中学の時の先輩で、去年偶然会った時に連絡先交換して、そういう関係になったんだそうです」
時には、美糸を自分の両親や福留に預けて、密会を度々するようになったとか。申し訳なさそうな顔で、福留はゆず子に言った。
(被害者は自分なのに、どうしてそんな顔をするのよ)
ゆず子は遣る瀬無さでいっぱいだった。
福留は旧姓に戻し1人暮らし、美糸は再婚した元妻に引き取られた。社内では誰もが福留を腫れ物に触れるかのように、恐る恐る接する日々が続いた。
「俺って『可哀想』ですかぁ? きままで楽しい独身生活が始まったってのに、誰も祝福してくれないんですよ。参ったなあ」
福留は屈託なく笑って、ゆず子に言った。半分は本音だが、半分は強がりなのが手に取るように分かった。
(寂しさを紛らわすためにお酒に頼ったりとか、そういう事にならないといいけど)
ゆず子は他人ながら、福留の事を気にかけていた。そんな矢先。
「元嫁が、美糸の親権を手放したいって言ってるんです」
「『手放す』? 何でまた?」
「美糸が、新しい父親にどうしても懐かなくて、いま美糸だけ元嫁実家で暮らしてるんです」
離婚当時3歳だった美糸が、再婚相手に懐かず孤立しているという。福留は、引き取りを希望した。ゆず子は言った。
「いま5歳か。とは言え、1人で育てるのは厳しいものがあるよ。あなたの場合夜勤だってあるでしょ?」
「…理屈じゃないんです。娘が苦しんでいるのに、親として何も出来ないのは嫌なんです」
福留は真っすぐな目をしてゆず子に言った。
福留が美糸を正式に引き取ったのは、それから半年後の事だった。
福留が自分の両親を説得し、実家に戻り同居する形で、皆で美糸を迎え入れたのだった。
「俺のわがままを聞いてくれた両親には、頭が上がりませんよ。美糸の現状を聞いたら『今すぐ引き取りなさい!たった1人のお前の娘なんだから!』って、即答だったんです。…本当に、ありがたかった」
福留は涙目で、ゆず子に話してくれた。
福留の両親は、福留が繁忙期や夜勤の時は献身的に美糸の世話をした。福留も、時には厳しく叱る事もあったが、愛情たっぷりに美糸を育てた。
元妻と美糸との面会は、親権変更後2年を待たずに自然と無くなった。元妻は、厄介払いが出来たとでも思っているのか。だが美糸も、実の母親に会いたがる事は無かったという。
実の親子同士でも、相性というものがあるのだろう。お腹を痛めて生まれた子なのに、皮肉なものだ。
(やっぱり、福留くんが引き取って良かったんだな)
ゆず子は画像越しでしか見た事のない美糸を、気にかけて見守っていた。
(血の繋がりは無いのに、まるで親戚みたいね)
ゆず子は作業をしつつ、口元を緩ませた。
「この前、学校で面談がありましてね。美糸の奴、看護科のある一貫校を志望してるみたいで」
「あら。看護師目指してるの? すごいじゃない」
福留の話に、ゆず子は感心した。福留は頭を掻いた。
「俺の祖母ちゃんが、晩年寝たきりで訪問看護とか受けてたから、間近で見てて思うものがあったんだって。いやあ、勘違いしていたわ~」
「それにしても中学生の内にハッキリ進路を決めるなんて、しっかりしてるよね。きっと福留くんが、いいお父さんだからだね」
ゆず子の言葉に、福留は照れ笑いを浮かべた。
「そんなそんな。俺は最低限の事しか出来てませんよ。むしろ、俺みたいな行き当たりばったりな父親だから、美糸がしっかり者に育ったんだと思うよ」
色んなアクシデントがありつつも、決して他者を恨まない彼は、とても人間が出来ている。
そんな心優しい彼に育てられた彼女は、複雑な幼少期を乗り越え、人を助ける仕事を志している。
(本当、福留くんと美糸ちゃんには、幸せになって欲しいな)
ゆず子はこの16年間を振り返り、改めてそう思うのだった。
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