33 / 38
二章 覚悟
第33話 騎士団
しおりを挟む
「今、彼女の魔法を間近で見ていたけど、何一つ怪しいことはなかったわ。」
ロッティは教授たちに向かって毅然とした態度で言い放った。声に秘めた強い意志が周囲に響き渡る。彼女はその後、ほとんど聞こえないほどの小声で呟いた。
「その術式⋯⋯」
「え?」
「いや、何でもないの。そこのあなた、私の友人への侮辱は、私自身への侮辱と見なします。」
ロッティは騒ぎ立てていた貴族の女に鋭い視線を向けた。冷静かつ断固たる口調で言い放つその姿は、まるで凍りつく刃のように冷たく、周囲に静寂をもたらした。息が詰まるような緊張が漂い、ロッティの存在感がその場を支配していた。
「そ、それは──」
さすがに彼女もロッティには逆らえないらしい。この国の貴族の階級には詳しくないが、いくら彼女たちが貴族といってもロッティは御三家。格が違うのだろう。
ロッティは静かにその場を収め、騒ぎ立てていた女も黙り込んだ。
「ロッティ、さっきは助けてくれてありがとう。」
「お礼なんていらないわ。」
彼女の正義感に満ち溢れた行動には頭が上がらない。
「なんだか私がモヤモヤするわ。そうだ!すみれ、午後から予定ある?今日はもう講義はないから、よければ家に来ない?気分転換しようよ。」
「それってロッティの家だよね?」
ロッティとは気さくに会話する仲だが、彼女は中位の身分を持つ。マナーも何も身につけていない私が行くのは緊張する。それに庶民の私と交流していると知ったら、ロッティのご家族も怒るかもしれない。
「心配しなくてもすみれが考えているようなことはないわよ。うちの家族はそんな堅苦しい感じじゃないから。」
「本当?」
「あの女たちのせいで貴族と聞いたら面倒な人間とかルールとか多いように思えるかもしれないけど、中位の私たちはそんなことないの。すごく自由に生きてる。」
「もしかして、ロッティも他人の思考が読めるの?」
「残念ながらそんな高度な魔法は使えないわね。私の兄や父ならできるけど──もって、誰か他に使える人でも知ってるの?」
ロッティは一瞬探るように私を見つめた。
だが、ここでローウェンの名前を出すべきか分からない。一旦とぼけよう。
「いや、ただの言葉のあやだよ。」
「そっか⋯⋯それならいいんだけど。」
ロッティは微妙な表情を浮かべた。もしかして、彼女は何か気づいているのだろうか。
「あ、忘れてた!兄に渡さなきゃいけないものがあったんだ!すぐ終わると思うんだけど一緒について来てくれない?それから私の家に行こ!」
「別にいいけど、どこまでいくの?」
「私の兄、騎士団長なのよ。だから騎士団の練習場にいると思う。ここから歩いて行ける距離にあるんだけどいい?イケメンもいっぱいいるよ。」
「騎士団長?!さすが中位の長男⋯⋯。行くのは全然いいよ。イケメンも見たいし。」
なんだか騎士団と聞くとアニメや漫画の世界の話のようで、見れると思うとワクワクする。それに鍛えられたイケメンを見逃すわけにはいかない。
「じゃあ、もう特にすることもないし今から行こう。」
こうして私たちはロッティの兄がいるという訓練場にやってきた。
だが、そこは私が予想していたところとは全く違っていた。
「ちょっと、騎士団の練習場って王宮にあったの?」
「え?当然じゃない?王国騎士団なんだから。」
ここにはいい思い出がないから来たくなかった。しかもローウェンの影響力が強い場所だ。
彼に何も言わずにここに来たのもあり、どこか後ろめたい気持ちがある。バレたらどうしよう。
「と、とにかくお兄さんに早く会って帰ろう。」
「分かった。探してくる!ここでイケメンでも口説いて待ってて。」
「え!私を置いて行くの?!それはちょっと──」
「すぐ戻るから!」
そういうと、ロッティは足早に私の視界から消えた。私は彼女に言われた場所で立ち尽くしている。
「ほんとロッティって自由すぎる⋯⋯。仕方ない。ここで目立たないように待っていよう⋯⋯。」
私はロッティを待ちながら、陰からひっそりと騎士団員たちの練習を見ていた。やはり、騎士団というだけあって皆鍛えられた逞しい体をしている。
だが、練習というのになぜあんな動きにくそうな格好で訓練をしているのだろうか。かなりフォーマルな格好をしているように見える。
「あれ、こんなのところになんで女の子がいるの?」
物陰から騎士団の練習を覗いていると、突然背後から声をかけられた。背の高い、栗毛の男は私を不思議そうな目で見つめてきた。
「あ、えっと、ロッティ、中位シャーロット様の付き添いで私はここに来てまして、そのすぐに戻るからここで待てって言われて──」
「あー、エイドリアンの妹だね。あいつ忘れ物でもしたのかな。」
「そこまでは分かんないですけど⋯⋯ははは⋯⋯。」
なんだかうまく話せない。人見知り特有の笑って場を繋ぐ癖がここでも出てしまった。特に男性だといつにも増して話せなくなる。
「それならそんなところで見てないで、せっかくなんだから近くで訓練でも見て待ってたら?」
「いや、それは──」
「いいじゃん。行こう。」
私は男に引っ張られるような形で、訓練場まで連れていかれた。
なぜか彼は、初対面で素性も知らない私に妙に優しかった。
ロッティは教授たちに向かって毅然とした態度で言い放った。声に秘めた強い意志が周囲に響き渡る。彼女はその後、ほとんど聞こえないほどの小声で呟いた。
「その術式⋯⋯」
「え?」
「いや、何でもないの。そこのあなた、私の友人への侮辱は、私自身への侮辱と見なします。」
ロッティは騒ぎ立てていた貴族の女に鋭い視線を向けた。冷静かつ断固たる口調で言い放つその姿は、まるで凍りつく刃のように冷たく、周囲に静寂をもたらした。息が詰まるような緊張が漂い、ロッティの存在感がその場を支配していた。
「そ、それは──」
さすがに彼女もロッティには逆らえないらしい。この国の貴族の階級には詳しくないが、いくら彼女たちが貴族といってもロッティは御三家。格が違うのだろう。
ロッティは静かにその場を収め、騒ぎ立てていた女も黙り込んだ。
「ロッティ、さっきは助けてくれてありがとう。」
「お礼なんていらないわ。」
彼女の正義感に満ち溢れた行動には頭が上がらない。
「なんだか私がモヤモヤするわ。そうだ!すみれ、午後から予定ある?今日はもう講義はないから、よければ家に来ない?気分転換しようよ。」
「それってロッティの家だよね?」
ロッティとは気さくに会話する仲だが、彼女は中位の身分を持つ。マナーも何も身につけていない私が行くのは緊張する。それに庶民の私と交流していると知ったら、ロッティのご家族も怒るかもしれない。
「心配しなくてもすみれが考えているようなことはないわよ。うちの家族はそんな堅苦しい感じじゃないから。」
「本当?」
「あの女たちのせいで貴族と聞いたら面倒な人間とかルールとか多いように思えるかもしれないけど、中位の私たちはそんなことないの。すごく自由に生きてる。」
「もしかして、ロッティも他人の思考が読めるの?」
「残念ながらそんな高度な魔法は使えないわね。私の兄や父ならできるけど──もって、誰か他に使える人でも知ってるの?」
ロッティは一瞬探るように私を見つめた。
だが、ここでローウェンの名前を出すべきか分からない。一旦とぼけよう。
「いや、ただの言葉のあやだよ。」
「そっか⋯⋯それならいいんだけど。」
ロッティは微妙な表情を浮かべた。もしかして、彼女は何か気づいているのだろうか。
「あ、忘れてた!兄に渡さなきゃいけないものがあったんだ!すぐ終わると思うんだけど一緒について来てくれない?それから私の家に行こ!」
「別にいいけど、どこまでいくの?」
「私の兄、騎士団長なのよ。だから騎士団の練習場にいると思う。ここから歩いて行ける距離にあるんだけどいい?イケメンもいっぱいいるよ。」
「騎士団長?!さすが中位の長男⋯⋯。行くのは全然いいよ。イケメンも見たいし。」
なんだか騎士団と聞くとアニメや漫画の世界の話のようで、見れると思うとワクワクする。それに鍛えられたイケメンを見逃すわけにはいかない。
「じゃあ、もう特にすることもないし今から行こう。」
こうして私たちはロッティの兄がいるという訓練場にやってきた。
だが、そこは私が予想していたところとは全く違っていた。
「ちょっと、騎士団の練習場って王宮にあったの?」
「え?当然じゃない?王国騎士団なんだから。」
ここにはいい思い出がないから来たくなかった。しかもローウェンの影響力が強い場所だ。
彼に何も言わずにここに来たのもあり、どこか後ろめたい気持ちがある。バレたらどうしよう。
「と、とにかくお兄さんに早く会って帰ろう。」
「分かった。探してくる!ここでイケメンでも口説いて待ってて。」
「え!私を置いて行くの?!それはちょっと──」
「すぐ戻るから!」
そういうと、ロッティは足早に私の視界から消えた。私は彼女に言われた場所で立ち尽くしている。
「ほんとロッティって自由すぎる⋯⋯。仕方ない。ここで目立たないように待っていよう⋯⋯。」
私はロッティを待ちながら、陰からひっそりと騎士団員たちの練習を見ていた。やはり、騎士団というだけあって皆鍛えられた逞しい体をしている。
だが、練習というのになぜあんな動きにくそうな格好で訓練をしているのだろうか。かなりフォーマルな格好をしているように見える。
「あれ、こんなのところになんで女の子がいるの?」
物陰から騎士団の練習を覗いていると、突然背後から声をかけられた。背の高い、栗毛の男は私を不思議そうな目で見つめてきた。
「あ、えっと、ロッティ、中位シャーロット様の付き添いで私はここに来てまして、そのすぐに戻るからここで待てって言われて──」
「あー、エイドリアンの妹だね。あいつ忘れ物でもしたのかな。」
「そこまでは分かんないですけど⋯⋯ははは⋯⋯。」
なんだかうまく話せない。人見知り特有の笑って場を繋ぐ癖がここでも出てしまった。特に男性だといつにも増して話せなくなる。
「それならそんなところで見てないで、せっかくなんだから近くで訓練でも見て待ってたら?」
「いや、それは──」
「いいじゃん。行こう。」
私は男に引っ張られるような形で、訓練場まで連れていかれた。
なぜか彼は、初対面で素性も知らない私に妙に優しかった。
3
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
転生したので猫被ってたら気がつけば逆ハーレムを築いてました
市森 唯
恋愛
前世では極々平凡ながらも良くも悪くもそれなりな人生を送っていた私。
……しかしある日突然キラキラとしたファンタジー要素満載の異世界へ転生してしまう。
それも平凡とは程遠い美少女に!!しかも貴族?!私中身は超絶平凡な一般人ですけど?!
上手くやっていけるわけ……あれ?意外と上手く猫被れてる?
このままやっていけるんじゃ……へ?婚約者?社交界?いや、やっぱり無理です!!
※小説家になろう様でも投稿しています
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
盲目のラスボス令嬢に転生しましたが幼馴染のヤンデレに溺愛されてるので幸せです
斎藤樹
恋愛
事故で盲目となってしまったローナだったが、その時の衝撃によって自分の前世を思い出した。
思い出してみてわかったのは、自分が転生してしまったここが乙女ゲームの世界だということ。
さらに転生した人物は、"ラスボス令嬢"と呼ばれた性悪な登場人物、ローナ・リーヴェ。
彼女に待ち受けるのは、嫉妬に狂った末に起こる"断罪劇"。
そんなの絶対に嫌!
というかそもそも私は、ローナが性悪になる原因の王太子との婚約破棄なんかどうだっていい!
私が好きなのは、幼馴染の彼なのだから。
ということで、どうやら既にローナの事を悪く思ってない幼馴染と甘酸っぱい青春を始めようと思ったのだけどーー
あ、あれ?なんでまだ王子様との婚約が破棄されてないの?
ゲームじゃ兄との関係って最悪じゃなかったっけ?
この年下男子が出てくるのだいぶ先じゃなかった?
なんかやけにこの人、私に構ってくるような……というか。
なんか……幼馴染、ヤンデる…………?
「カクヨム」様にて同名義で投稿しております。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる