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2章
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裏切られてストーリー序盤にあっさりと倒される「チュートリアル王子」、それがゲームの中で描かれる僕だ。そんな未来は嫌だ! なんとかして生き延びたい! その一心でこの半年間僕はずっと生きてきた。
なぜか男性同士の仲良くなり方に詳しい僕の許嫁、ビアンカからヒントをもらって導き出した答え。それが、「ジョシュアと仲良し大作戦」だった。
仲良くなればたとえ裏切られたとしても見逃してくれるかもしれない。裏切られないことがいちばんだから、奇跡が起きて僕の味方でいてくれるかも。とはいえ、それはジョシュアが決めることだから最悪の事態も考えて魔法とか剣とか、今までずっとサボってきたことも逃げずに取り組むようになった。
そのおかげで、ようやく最初の目標だった「ジョシュアから名前を呼んでもらう」は見事達成! 半年前と比べたら少しは仲良くなれたんじゃないかなって思うんだよね。
「でも、まだ油断は出来ないんだよね」
「何に追われてるんだ、お前」
「うーん、運命?」
「なんだそれ」
頭の上でみーちゃんが不思議そうな声を出す。まあそうだよね。だってこの後訪れる最悪の展開を知っているのは僕だけしかいない。いや、最悪なのは僕だけで、もしかしたらジョシュアにしてみれば最高の展開かもしれないけど……うう、考えたらちょっと悲しくなってきた。
で、でもでも! ゲームの展開としてはずっと僕に対してムカついてたから裏切ったわけで、それまでは嫌な思いをしていたってことだもんね! そのストレスが減るのならジョシュアも嫌な気はしない、はず。
「お前、光魔法が使えたんだから他のも使えるはずだろ」
「うーん、どうなんだろう。あんまり実感ないんだけど」
「お前がやんないからだろ!」
「ぴゃー!」
みーちゃんが思いっきり僕のほっぺを引っ張ってくる。だからなんでこんなに乱暴なの!?
と、とにかく! 次の作戦を考えないと。名前を呼んでもらえたから、その次は。うーん。
「さっそく研究しないと!」
よーし、ジョシュアと仲良し大作戦、がんばるぞ!
なぜか男性同士の仲良くなり方に詳しい僕の許嫁、ビアンカからヒントをもらって導き出した答え。それが、「ジョシュアと仲良し大作戦」だった。
仲良くなればたとえ裏切られたとしても見逃してくれるかもしれない。裏切られないことがいちばんだから、奇跡が起きて僕の味方でいてくれるかも。とはいえ、それはジョシュアが決めることだから最悪の事態も考えて魔法とか剣とか、今までずっとサボってきたことも逃げずに取り組むようになった。
そのおかげで、ようやく最初の目標だった「ジョシュアから名前を呼んでもらう」は見事達成! 半年前と比べたら少しは仲良くなれたんじゃないかなって思うんだよね。
「でも、まだ油断は出来ないんだよね」
「何に追われてるんだ、お前」
「うーん、運命?」
「なんだそれ」
頭の上でみーちゃんが不思議そうな声を出す。まあそうだよね。だってこの後訪れる最悪の展開を知っているのは僕だけしかいない。いや、最悪なのは僕だけで、もしかしたらジョシュアにしてみれば最高の展開かもしれないけど……うう、考えたらちょっと悲しくなってきた。
で、でもでも! ゲームの展開としてはずっと僕に対してムカついてたから裏切ったわけで、それまでは嫌な思いをしていたってことだもんね! そのストレスが減るのならジョシュアも嫌な気はしない、はず。
「お前、光魔法が使えたんだから他のも使えるはずだろ」
「うーん、どうなんだろう。あんまり実感ないんだけど」
「お前がやんないからだろ!」
「ぴゃー!」
みーちゃんが思いっきり僕のほっぺを引っ張ってくる。だからなんでこんなに乱暴なの!?
と、とにかく! 次の作戦を考えないと。名前を呼んでもらえたから、その次は。うーん。
「さっそく研究しないと!」
よーし、ジョシュアと仲良し大作戦、がんばるぞ!
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