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「と、いうわけで。お前には私の後継者になってもらいたいんだ」
「……はぁ?」
にこ、と人好きのする笑顔を浮かべたその人は、どこか亡き祖父に似ていた。
「いや、ええと……誰ですか、貴方」
「うーん。お前の曽祖父の、弟?」
「ええ……」
何もかも理解できない。確かに実家は大きな神社だし、そこには龍神様が祀られていると聞いたことがあるけれど。
だからと言って目の前に「半透明の」先祖がいきなり現れていいわけにはならないだろう!
「まあまあ、詳しい話はゆっくりしよう。ええと名前は」
「涼太……室生涼太です」
「そうか。私は修三。よろしく頼むよ、涼太!」
これが、俺とじいちゃん、正確には曽祖父の弟であるしゅうさんとの出会いだった。
「と、いうわけで。お前には私の後継者になってもらいたいんだ」
「……はぁ?」
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「うーん。お前の曽祖父の、弟?」
「ええ……」
何もかも理解できない。確かに実家は大きな神社だし、そこには龍神様が祀られていると聞いたことがあるけれど。
だからと言って目の前に「半透明の」先祖がいきなり現れていいわけにはならないだろう!
「まあまあ、詳しい話はゆっくりしよう。ええと名前は」
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「そうか。私は修三。よろしく頼むよ、涼太!」
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