170 / 276
春の雨【3月長編】
13
しおりを挟む え?
私はもしかしたら別の人が言葉を発したのかもしれないと思って周りを見回した。もちろんだけど、誰もいない。私と凛太さんだけ。
すんすんと大きく良く鼻を嗅ぐような仕草をして凛太さんは恍惚の表情を浮かべて言った。
「この匂い……下着つけてない? もう夫婦だし、もちろん良いよな?」
自問自答するように繰り返すと、驚いて声も出ない私を一気に横抱きにした。
一気に階段を駆け上がり、凛太さんの部屋についてバンと大きな音を立てて扉を開く。
「良い匂い……良い匂い。ああ、俺のもの、俺のだ」
そう言いながら私をベッドへと下ろすと、一気にスウェットをまくりあげて脱がした。下着をつけていない私は全裸だし、いきなり豹変してしまった凛太さんに驚き過ぎて声も出ない。
むしゃぶりつくように胸にかぶりつくと、執拗に舐め回しはじめた。敏感になった乳首もじゅっと痛いくらいの強さで吸い上げる。
「ああっ……り、凛太……さん!?
我に返って凛太さんの名前を呼ぶ。まさか、そっくりな別人、とかじゃないよね?
「俺の……俺の、透子さん……美味しい、美味しくてたまらない」
ちゅぱちゃぱと音を立てて吸われて、私のもう片方の胸は乱暴に捏ねられて彼の好きに形を変える。
「あっ……や、やん、気持ちい……あっ。ああっ」
そっと凛太さんの指が私の濡れ始めた割れ目に当たってくちゅりと音を立てる。上下に擦られていやらしい水音を奏で始めた。
「濡れてる……透子さんが濡れてる……ああ、俺の」
胸からやっと口を外すと、私の足を大きく開いて一気にべろべろと舐めあげて来た。
「きゃ、ああ、あっ……やあ、やだ。凛太さん、どうしちゃったんですか」
膣内を探るように長い舌が挿入されて、あまりの気持ち良さに離れようともがくけど、足を開いている彼の両手はそれを許してくれない。
「美味しいっ、美味しい……」
ちゅうちゅうと音をさせて愛液を啜る。上へ逃れようとする私の動きを阻止するたびに強く柔らかい唇が押さえつけられる。気持ち良過ぎて頭が真っ白になっていく。敏感な芽もなぶるように刺激されて、くちゅくちゅ割れ目を行ったり来たりを繰り返す。
「あ、やあ、いくっ……いっちゃう」
私は一度絶頂を味わうけど、それでも執拗に舐め続けて、凛太さんは離れる様子はない。断続的に何度も続く絶頂を味わった私はすっかりくったりとしてしまっているのに凛太さんは酒断ちしていた人がずっと待ちに待ったお酒を味わうかのようにずっと吸い付いて離れない。
「俺のだ、俺の」
何度も何度も呻くように繰り返すとようやく口を離して、くたっとしてしまった私の顔をじっと見た。どこか、辛そうででも嬉しそうな不思議な表情を浮かべると、自分の服を投げるように脱いでいく。
「透子、さん。俺の、俺のだよな? これからずっと俺の傍にいるって……」
私はこくこくと頷いて応えた。胸に擦り付けられたその頭をそっと抱きしめる。
「ずっと、一緒です。傍にいてくださいね。凛太さん」
頭を上げずにぺろりっとその胸が舐められた。まるで、はじまりの合図みたいに。
私はもしかしたら別の人が言葉を発したのかもしれないと思って周りを見回した。もちろんだけど、誰もいない。私と凛太さんだけ。
すんすんと大きく良く鼻を嗅ぐような仕草をして凛太さんは恍惚の表情を浮かべて言った。
「この匂い……下着つけてない? もう夫婦だし、もちろん良いよな?」
自問自答するように繰り返すと、驚いて声も出ない私を一気に横抱きにした。
一気に階段を駆け上がり、凛太さんの部屋についてバンと大きな音を立てて扉を開く。
「良い匂い……良い匂い。ああ、俺のもの、俺のだ」
そう言いながら私をベッドへと下ろすと、一気にスウェットをまくりあげて脱がした。下着をつけていない私は全裸だし、いきなり豹変してしまった凛太さんに驚き過ぎて声も出ない。
むしゃぶりつくように胸にかぶりつくと、執拗に舐め回しはじめた。敏感になった乳首もじゅっと痛いくらいの強さで吸い上げる。
「ああっ……り、凛太……さん!?
我に返って凛太さんの名前を呼ぶ。まさか、そっくりな別人、とかじゃないよね?
「俺の……俺の、透子さん……美味しい、美味しくてたまらない」
ちゅぱちゃぱと音を立てて吸われて、私のもう片方の胸は乱暴に捏ねられて彼の好きに形を変える。
「あっ……や、やん、気持ちい……あっ。ああっ」
そっと凛太さんの指が私の濡れ始めた割れ目に当たってくちゅりと音を立てる。上下に擦られていやらしい水音を奏で始めた。
「濡れてる……透子さんが濡れてる……ああ、俺の」
胸からやっと口を外すと、私の足を大きく開いて一気にべろべろと舐めあげて来た。
「きゃ、ああ、あっ……やあ、やだ。凛太さん、どうしちゃったんですか」
膣内を探るように長い舌が挿入されて、あまりの気持ち良さに離れようともがくけど、足を開いている彼の両手はそれを許してくれない。
「美味しいっ、美味しい……」
ちゅうちゅうと音をさせて愛液を啜る。上へ逃れようとする私の動きを阻止するたびに強く柔らかい唇が押さえつけられる。気持ち良過ぎて頭が真っ白になっていく。敏感な芽もなぶるように刺激されて、くちゅくちゅ割れ目を行ったり来たりを繰り返す。
「あ、やあ、いくっ……いっちゃう」
私は一度絶頂を味わうけど、それでも執拗に舐め続けて、凛太さんは離れる様子はない。断続的に何度も続く絶頂を味わった私はすっかりくったりとしてしまっているのに凛太さんは酒断ちしていた人がずっと待ちに待ったお酒を味わうかのようにずっと吸い付いて離れない。
「俺のだ、俺の」
何度も何度も呻くように繰り返すとようやく口を離して、くたっとしてしまった私の顔をじっと見た。どこか、辛そうででも嬉しそうな不思議な表情を浮かべると、自分の服を投げるように脱いでいく。
「透子、さん。俺の、俺のだよな? これからずっと俺の傍にいるって……」
私はこくこくと頷いて応えた。胸に擦り付けられたその頭をそっと抱きしめる。
「ずっと、一緒です。傍にいてくださいね。凛太さん」
頭を上げずにぺろりっとその胸が舐められた。まるで、はじまりの合図みたいに。
14
お気に入りに追加
566
あなたにおすすめの小説

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。


【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。