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家族 3
しおりを挟む「トラちゃん卵三つお願いしま~す」
「こっは梅と卵二つずつくださーい」
「あ、トラちゃん俺中華粥ね」
あれから相も変わらず俺はカシストでお粥を作っている。
デスリカからハシゴしてくる酔っ払いも、最初からお粥と仁さんのカクテル目当てにくる客も、最早見慣れた顔ぶりが並ぶ店内はシックなバーというよりも、どちらかと言えば居酒屋に近い。
けれどそんなカシストにも噂を聞いた女性や男性も多く訪れるようになった。居酒屋ほどうるさくなく、バーよりも静かではないこの空気に好き嫌いは別れるが、多くは笑顔を浮かべているのでこちらとしても安心だ。
「仁さん、クリスマスっつーか二十五日って貸切できますか? 身内でクリスマスパーティーやりたいんですけど」
「はぁ? 貸切ぃ?」
大学生であろう常連の一人が仁さんに声をかける。その内容に仁さんは顔をしかめて「貸切なんてしねーよ。来たきゃ勝手に来い」とつれない返事だ。
けれど不特定多数の客を迎え入れたいのだろうなぁと思い、俺は下手に口出さずにいたが、常連である彼は口を尖らせ「じゃあ席の予約くらいさせてくださいよー」と諦めきれないようだ。
「貸切なんてはじめて頼まれたぞ」
「え? そうなんですか?」
「おー、だからちょっとビビった」
「えぇ!?」
結局は長テーブルの席を四席ほど予約する、という形で決着をつけたあと、仁さんの言葉に俺が驚く。あの仁さんがビビるとか、むしろそっちに俺がビビる。
「なんだよトラ、俺がビビっちゃ可笑しいか?」
「え!? や、ははは、あはははは」
「てめー顔に書いてんだよ」
「あいてっ」
俺がカシストで働きつづけたいと願ってから、仁さんは以前よりも砕けた態度で接してくれるようになった。帰りには会計処理の手伝いもお願いされて、たまに学校帰りには買い出しもさせてもらえる。
「しかしクリスマスなぁ、ケーキでも焼くか?」
「仁さんケーキも作れるんですか?」
「まぁな。ちなみにあいつは俺が作ったアップルパイに目がねぇ」
「え、そんな美味しい情報、俺に聞かせていいんですか?」
そのネタで雄樹をからかいます。と宣言しているような質問に仁さんがカラカラと笑う。俺も同じように微笑みながら、店内のあちらこちらで聞こえるクリスマスの計画にぼんやりと耽った。
「ケーキ、かぁ。作ったことないです。でもやっぱりそういうイベントに乗っかったほうがいいんですかね」
「クリスマスくらいメジャーなイベントなら乗っかってもいいんじゃねぇか? なんならバレンタインはチョコレート粥出してもいいぞ?」
「えぇ!? それ多分雄樹が一番張り切りますよ!?」
制作者側に回ってとんでもないキチガイ料理を編み出すに決まっている。本気で驚く俺にやはりカラカラ笑う仁さんは、もしかしたらいつもよりテンションが高いのかもしれない。
「楽しそうだなぁ、おい。俺も混ぜてくれや」
と、そんな俺たちの前に現れたのは、あの日から姿を見せることがなかった巴さんだった。と、いうか。
「巴さん、髪切ったんですね」
「ん? おー、似合うか?」
「はい、前よりちょっと幼くて、可愛いです」
「ははは、俺に可愛いなんて言うのはお前くらいだよなー」
以前までオールバックだった黒髪はほどよく切り揃えられ、前髪が生まれたことで年相応な雰囲気を持った巴さんが俺の前に座る。
すぐに温めておいたお手拭を差し出すと、受け取った巴さんは手を拭きながらビールを頼む。
「最近見ねぇからどっかで野垂れ死んじまったかと思ってたよ」
「ひでー、仁はもう少し小虎を見習った方がいいぜ」
「はっ、余計なお世話だ」
と、互いに口は悪いが流れる空気は穏やかだ。俺はニコニコと微笑みながらそんな二人を眺めていた。
「色々あってよ、勘当された」
「は?」
「まぁ、それで女のとこで世話になってるあいだに家買って、昨日引っ越しが終わったんだよ。引っ越しって疲れんなぁ、あれ」
なんだかいきなりとんでもない話題が飛び出すものだから、俺も仁さんもポカンと巴さんを見つめる。そんな俺たちが面白かったのか、巴さんはカラカラと笑いながらお手拭をテーブルに置いた。
「ま、そんなわけでここには邪魔するようになるから、よろしく頼むわ」
にこり。微笑む巴さんはきっと大変だろうに、だけど晴れ晴れとしたその笑顔に俺も仁さんも出かけた言葉が消えてしまって。俺は冷蔵庫から瓶ビールを取り出して、仁さんと巴さん、そして自分の分としてコップを渡し、そこに注ぐ。少し驚いていた二人はけれど、並々と注がれたコップを握り、笑った。
「お疲れ様です、巴さん」
「おう、ありがとよ」
カツンと重なったコップを一気にあおいだ巴さんにつづき、俺と仁さんもそれを飲み干す。
きっと、膨大な言葉の中から適切な言葉を選ぶよりも、こうして誰かと一緒に過ごす時間の大切さを俺は伝えたい。そう思いながら飲み干したコップについた泡が底に垂れていけば、巴さんはやっぱりカラカラと「うめぇなぁ」と笑った。
「へー、クリスマスねぇ。ケーキなら女は喜ぶんじゃねーの?」
「ま、ケーキくらいしか出せねぇけどな。店内の装飾を変える気はねぇし」
「ははは。クリスマスにここ来てツリーとかあったら爆笑する自信あんぜ、俺」
と、話はクリスマスに戻り、そのあいだ戻ってきた志狼を見た巴さんはこっそり「おいなんだあの美人、紹介しろ」と言ってきたので丁重にお断りしておいた。
「ツリーかぁ、ちゃんと見たことないです。あれってどんなものが飾ってあるんですか?」
「「は?」」
「え?」
仁さんと巴さんが呆然と俺を見る。首を傾げると二人の顔が険しくなった。
「おいトラ、お前まさかクリスマスやったことねぇのか?」
「え? あ、いや。物心ついたときからって意味ですよ。さすがに幼少期は祝ってたと思いますし」
「おいじゃあ小虎、お前小学? 中学か? その頃からやってねぇのか? ずっと?」
「え、えぇ、はい。そうですね、小学校からそういうの、やってないですね、うん」
おいマジかよ。と、再び二人の声が重なるが、俺はぼんやりと記憶の中を探ってみる。親父と二人で過ごしていたとき、そういえばイベントらしいこともなにもなかったなぁ。誕生日だけはケーキを買ってもらった気がするけど、いつからかそれも無くなったっけ。
「あ、でも外の雰囲気がこう、賑やかになる感じは楽しみだったなぁ。なんかこっちまでワクワクしますよね」
「「…………」」
にこり。笑う俺に二人は目元を片手で押さえた。戻ってきた雄樹と志狼はそんな二人の様子に怪訝な表情を浮かべていたが、仁さんから事の経緯を聞くと雄樹は目を潤ませ、志狼は俺の頭を撫でてくる。なんなの。
「てめーら、二十四日はクリスマスやんぞ」
「当たり前だよ仁さん!」
「小虎、一緒にツリーも飾ろうね」
「よし、じゃあ俺は人集めするぜ」
と、なんだか変なやる気を見せた四人に「いや、別にしなくても……」と声をかける雰囲気はなく、俺は両方から抱きしめてくる雄樹と志狼に挟まれたまま、その日は盛大に祝うと約束を受けたのだった。
その夜、家に帰ると玄関先で任王立ちして待ち構えていた玲央に捕まって、離婚してからやっていないイベントをあれこれ聞かれてしまうハメに。恐らく巴さんあたりに今日のことを聞いたのだろうが、何故か怒り口調なのが納得できなくてふて腐れる俺に、しかし玲央は容赦なく質問攻めをするのであった。
そうして迎えた二十四日、クリスマスイブ。街には積もりはしない雪が降り、そこかしこにムードを漂わせた賑やかな装飾が見受けられる。
冬休みに入っていた俺たち仲良し三人組は、チキンやおつまみなどの買い出しを済ませてカシストへ急ぐ。俺だけミトンの手袋で恥ずかしいけれど、冬の寒さは半端ない。屈する俺を二人は(特に雄樹は)盛大に笑っていた。
エレベーターの前にはデスリカへ向かう人混みで溢れかえっていた。俺たちを見つけた少年少女が、どうして今日はカシストが休みなのかと口を尖らせていたが、雄樹が「クリスマスだからね!」と言うと納得していた。なぜ。
よし、クリスマスやるぞ。と意気込んだ四人の行動は早く、仁さんは貸切を拒んだくせに二十四日は休みにして、仲間内だけでパーティーを開くと場所を提供してくれたのだ。
司さんが用意してくれたツリーをみんなで飾り付けしたのも楽しかったけど、どこから持って来たんだこのモミの木は。などと司さんの謎の人脈を改めて思い知るのである。
巴さんは共通の知り合い全員に声をかけたらしく、そこから芋づる式のように人は増え、なんだか騒々しいクリスマスイブになりそうだ。
「ただいま戻りましたー」
「おー、ケーキ焼き上がったぞ。トラ、飾り付け手伝え」
カシストにつくと店内はいつもとは違う装飾でまさにクリスマス一色に染まっている。なんだか楽しい雰囲気に俺は笑顔で仁さんの元へ急ぎ、生クリームやらイチゴやらの装飾を仁さんにアドバイスを受けながら施した。
出来上がったケーキをテーブルへ持って行くと、長テーブル三脚繋げたそこはすでに豪華なご馳走でいっぱいである。雄樹が作ってくれたスペースにケーキをおけば、なんだか上々な出来にうずうずと胸が騒いだ。
「やっほー小虎くーん、サンタさんだよー」
「小虎、メリークリスマス」
テーブルのセットも終わったそのとき、エレベーターから降りてきたのはスーツ姿に赤いサンタ帽をかぶる司さんと、大量の酒瓶を持った豹牙先輩だった。俺は豹牙先輩から酒瓶を受け取ろうとしたが、彼はいーからいーからと笑い、カウンターへとそれらを並べてしまう。
「はい、プレゼントー」
「え? わっ、ちょ、危ないっ」
そんな豹牙先輩にお礼を言っていると、いつの間にか後ろに回っていた司さんに頭の上になにかを置かれる。慌てて両手でそれを掴むと、緑の包装紙に包まれた小さな箱だった。
「これは?」
「プレゼントだよ、色々お世話になったからね。小虎くんには特別。あ、プレゼント交換用のは別にあるから心配しないでねー」
と、笑う司さんの笑みが若干黒かったことについては触れないでおこう、そうしておこう。
ありがとうございますと、素直にお礼を言う俺に、やっぱり黒い笑みを浮かべる司さんに嫌な予感がしないでもないが、とりあえず喜んでおこう。うん。
「ほら、俺からもプレゼントだ」
「え? わ、ありがとうございます」
今度は豹牙先輩から赤の包装紙に包まれた小さな箱を手渡される。兄弟そろってクリスマスカラーな包装紙であることにちょっと笑ってしまいながら、俺は素直にお礼を言った。
そんな俺に司さんと豹牙先輩が黒い笑みを浮かべているのだが……うん、あとで開けよう。
「小虎くーん、サンタさんだふっ!?」
「こんばんは皆さん、メリークリスマス」
と、今度は忙しいはずの警察漫才コンビ、新山さんと仙堂さんがやって来た。のっけから見事なアイアンクローをかます仙堂さんに、雄樹は拍手までしているし、志狼も感心したように頷いている。変なものを見ちゃいけません。
「あー、いてて。メリークリスマス、小虎くーん」
司さんと同じように小さなサンタ帽をかぶっていた新山さんは赤くなった顔をさすりながらもう一度、改まって俺に挨拶をしてくる。それに苦い顔で応えると、冬の外気とは違って爽やかな笑みを浮かべる隙のない仙堂さんが手に持っていた紙袋をカウンターに置いた。
「ケーキは作って頂けるとのことでしたので、パネットーネを持ってきました。お皿を貸して頂けますか?」
「ぱねっとーね?」
「はい、イタリアの伝統的なクリスマスデザートですよ」
デザート、というので少し大きなめな長皿を渡すと、コートを脱いで袖をたくしあげる仙堂さんは箱に入っていたパネットーネを綺麗に盛り付けはじめた。
「マフィンみたいですね」
「そうですね。これはオレンジピールが使われているので、よりフルーツの甘みが増してとても美味しいですよ」
「へぇ、食べるの楽しみです」
「それは良かった」
にこり。微笑む仙堂さんと柔らかな空気に俺も自然と笑顔になる。食べたことのないデザートへの期待もあるが、たまに店を訪れるようになった仙堂さんは当初よりも随分優しくなったと思う。
「やー信じられないよねー、こいつこんな涼しい顔して甘党なんだよ小虎ぐほっ!?」
「あれ? そこにいたんですか仙堂さん」
今度は見事な裏拳を披露した仙堂さんに、ついに志狼まで雄樹と一緒に拍手をし始めた。やめなさい、変なものを覚えちゃいけません。
「でもなんでイタリアのクリスマスデザートなんですか?」
そんな漫才にいちいち突っ込むのもあれなので、苦笑を浮かべながら質問するとそれまで息の合わなかった二人が同時に意味ありげな笑みを浮かべる。え、なに。と、構える俺をよそに、店の出入口であるエレベーターから降りてきたのは、
「メリークリスマス、コトラ」
「……ノエル、さん?」
あの日、帰国したノエルさんだった。
ゆったりとした歩調でこちらへ歩み寄るノエルさんに、あんぐりと開いていた口を慌てて閉じた。ついに目の前までやってきた彼は、変わらず綺麗な金髪を輝かせ、青い瞳を柔らかく細める。
「久しぶりだね、少し色気が出てる。恋でもしてるの?」
「へ!? や、え、ひ、久しぶりです!」
久しぶりの再会でいきなり突飛なことを突かれて狼狽する俺に、しかしノエルさんは優しく微笑んだ。
「ごめんごめん、会えて嬉しかったからイジワルしちゃった」
許して。とウィンクをされて軽く息をつく。
「仕方ないので許してあげます。でもノエルさん、どうしてここに?」
「ほら、つい最近までこっちにいたでしょう? そんなにこっちが好きならこっちにいろって、務めている会社で日本支社に配属されたんだ。冬に異動なんて散々だと思わない? でもあっちと気候が似てて良かったよ。むしろこっちのほうがちょっと温かいかな」
「そうなんですか? 海外なんて遠いからよく分かんないけど……でも、会えて嬉しいです」
「うん、僕も。コトラにはまた会いたいって思ってたから、あと、コトラのお粥のファンになったから。死ぬまでにはもう一度食べなきゃって意気込んでたくらいだよ」
「あはは。ありがとうございます」
以前とは違う、恐らく素であろうノエルさんの言葉に素直にお礼を言うと、それだけでノエルさんは天使のような笑みを見せる。眩しい笑顔だなぁと思いながら、先ほど仙堂さんが教えてくれたパネットーネはノエルさんの母国のお菓子なんだろうと合点がいった。
「イタリアの生まれなんですね。金髪なので勝手に北欧系かなって思ってました」
「あはは、イタリアって言ってもミラノだからね、北部は僕みたいな金髪は多いよ」
「へぇ、俺、今ちょっとだけ賢くなりましたよ」
「おめでとう。これでテストで良い点とれるね?」
「うーん、どうでしょう」
あはは。目を合わせて笑い合う俺とノエルさんを見ながら、すでにチキンに手を伸ばしていた司さんが「平和だねぇ」と呟いた。
そんなとき、新たな来客の知らせが鳴る。今度は包装紙で包まれたプレゼントの箱をたくさん持った巴さんが現れた。プレゼントで前が見えないのか、若干覚束ない足取りでこちらへやってくる巴さんを見ていたノエルさんは少し固い表情のまま、そんな巴さんからプレゼントの箱を受け取る。
「お、わり……」
「……こんばんは……トモエ」
慣れない発音で巴さんの名を呼んだノエルさんに、彼は目を見開いて固まった。しかし正気に戻ると踵を返して今しがた自分が乗っていたエレベーターへ向かおうと走り出す。が、エレベーターの前には新山さんと仙堂さんの二人が出入口を塞いでおり、巴さんは大きく舌打ちをすると俯いてしまった。
「……」
「……」
二人に流れる沈黙が店内にまで広がって、唯一チキンを食べつづける司さんの立てる物音しか存在しない。
「……トモエ、僕はずっと」
「あ゛ーっ、くそっ!」
しかしそんな沈黙を破ろうと口を開いたノエルさんの声を掻き消して、突然叫んだ巴さんはくるりとノエルさんに向き直ると、ノエルさんの前までつかつかと近寄った。
「殴れ」
そして目の前で止まったかと思うと、そんなことを言うものだからさすがにノエルさんも驚いている。けれど巴さんの真剣な瞳に負けたのか、ノエルさんはくすりと笑みをこぼして巴さんの頬をそっと、ガラス細工に触れるような危うい手つきで一度だけ、撫でた。
「会えて……良かった。メリークリスマス、トモエ」
「……おう」
なんだかとても初々しくてたどたどしい、けれど優しい雰囲気に俺はホッと息をつく。
「いやー、青春映画でも見てる気分だなぁ~」
「俺らにはもうねーからなぁ~」
だと言うのに、やっぱりチキンを食べる司さんは暢気なもので、おまけにいつの間にか隣に並んでいる新山さんは仙堂さんに氷を投げつけられ、豹牙先輩に蹴られていた。
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