とら×とら

篠瀬白子

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告白 3

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悪い、起きて開口一番に獣が放つ言葉がそれだった。俺は痺れた足を擦りながら、「最近忙しそうだったから疲れてたんだろ?」と微笑むが、玲央は罰の悪そうな顔をして俺と同じように足を擦ってくる。
雄々しい筋張った手がふくらはぎから太ももへ、ゆったりと上下する様に目を伏せて「大丈夫だから」と言うのが精いっぱい。そんな俺の様子が怒っているように見えたのか、玲央はもう一度「悪い」と呟くと、その手を止めずにつづけた。


「……んっ」


くすぐったさに声を漏らし、なにかを誤魔化す様に痺れた足へ爪を立てた。さすがにこれには玲央も疑念を抱いたようで、俺の顔を覗き込むとそっと息を呑みこんだ。
その音を幻聴だと思い込んで、調理の邪魔にならないように整えた爪をさらに太ももへと深く刺す。そんな俺の手に、玲央は自分の手を重ねて握った。


「傷がつくだろ」
「……ん、でも」
「でも?」
「……なんでも、ない」


なんでもなくなんて無い。なにをしているのだろうか、俺は。抑えてる。抑えてる? 一体なにを抑えているんだ。

『胸の奥が高鳴って、普段ならできることもできなくなる』
『相手の顔を見ただけで心臓が早鐘を打って、触れられるとそこだけ異様に熱を持つ』

ドクリ、と脈打って。なぜかあの日西さんに言われた言葉が脳裏をよぎる。


「小虎」


『相手に名前を呼ばれると、たったそれだけで舞い上がっちまう』


「――……っ!」
「……お前」


重なった玲央の手が指を絡めた瞬間、俺は勢いよく顔を上げた。ぱく、ぱくと口を開閉させても声が出ない。苦しさに目を細めて唇を噛みしめると、玲央と俺の距離が消えた。


「んっ!? ……ふっ、んぅ……!」
「……はっ」


ぐちゅっ、と粘膜と粘液の交じる音に泣きたくなった。そんな思考さえも許さないと言わんばかりに、口内を犯す舌はその熱を乱暴にむき出してくる。次々と溢れる唾液が深く交ざり合い、まるで呼吸すら奪っていくような攻撃的な行為に堕落して、支配されていくような生々しさに目が眩む。

喰われたい。このまま喰われてしまいたい。

体の内側からふつふつと沸き立つ感情があまりにも歯がゆくて、いつのまにか両手で俺をまさぐる獣の首に腕を回す。

まるで一瞬の境目がゼロになったみたいだ。
はっ、はっ、と獣じみた声を漏らしているのはどちらなのかもう、分からない。
泣きたくなった。ただどうしようもなく、泣きたくなった。
このまま喰われて俺が皮や骨だけの存在になったとしても、それでもきっと怖くはない。そう思ったら突然芽生えた感情に戸惑って、


「――……っ」
「……あ、」


俺は、獣の首に爪を立てた。爪と皮膚の隙間に滴る赤い血が、うっそりとして美しい。
果実をもぎ取るような乱暴な音を立てて、獣と俺を繋いでいた肉欲の糸が切れる。しばらく見つめ合っていた互いの瞳には隠しきれない捕食の色が伴って。


「あ……お風呂、入ってくる」
「…………あぁ、」


ぐらり。反転していくような世界に落ちていく。
いつからか消えていた足の痺れすら忘れて立ち上がると、かくんと膝から崩れてしまった。床に倒れる前に俺を抱きとめた玲央は、我慢を知らない肉食獣のそれが止めどなく溢れている。


「ごめん……もう、大丈夫だから……」
「……あぁ」


するりと離れた手を強引に握りしめて欲しい。そう思いながら俺は部屋の中へと戻って行った。

――ドドドドド。
浴室に備えられた大きなバスタブは、大人が二人入っても狭くはないだろう。そんな湯船に並々と溢れる水流を呆然と眺める。
なにをしているんだ俺は!? 頭がパニックに陥り大混乱。かなづちでゴンゴンと叩かれるような強烈な現実に眩暈すら覚えてしまう。
違う、分かってる。分かっているのに追いつけない。自分の中に芽生えた感情に追いつけない。
触れたい、触れられたい、抱きしめたい、思いっきり抱きしめて欲しい。次々と溢れては尽きることのない欲望は、増していくほど生々しい。それはひとつひとつ丁寧に積み上げた階段をすっ飛ばしていくような衝動。

知らなかった。さっきまで、膝枕をしていたさっきまではあんなに穏やかな気持ちで幸せに浸っていられたのに、たった一瞬でそのすべてをぶち壊すような強烈な本能。

――玲央に欲情している。

あぁ、言葉にするとなんて簡単で。獣じみた欲求なのだろう。


「玲央……あの、」
「は?」


贅沢な広さを持つバスタブに悶々としたまま長々と浸かり、茹った頭で脱衣所に用意されていた浴衣を羽織って部屋に戻るが、出入口で恐る恐る顔を覗かせた俺に玲央が目を丸くした。それもそのはず、俺の浴衣の着方はめちゃくちゃだったのである。
いや、言い訳させてくれ。こちらを見る玲央からそんな思いで目を逸らす。


「着方知らなくて……お、教えて、ください」
「……」


おおよその想像で着てみた浴衣はなんだか汚くしわが寄ってしまい、正直人前になど出れる代物ではない。
さっきの今でこんな馬鹿をしでかす俺に言い訳をする余裕もなく、羞恥心で顔を逸らす俺に一度息をついた玲央は持っていたグラスをテーブルに置いて近寄ってきた。つま先から頭の天辺まで舐めるように眺めたあと、


「誘ってんのかと思った」
「さそ……っ」


なんて軽口をひとつ。
動揺する俺の反応をくつくつと笑いながら、玲央は俺のめちゃくちゃに乱れた浴衣に手をかける。


「いつもと違うな」
「え?」
「風呂上りの匂い」
「ふ、」


またも動揺する俺を無視し、手際よく浴衣を直した玲央に頭をぽんと撫でられて。


「俺も入ってくる。上がった頃には夕飯だから、つまみ食いすんなよ」
「……はい」


先ほど流れていた空気を微かに匂わせながら、上機嫌な玲央は風呂へと向かっていくのであった。

ほどなくして玲央が風呂から上がった頃、備え付けの救急セットを持って構えていた俺に「なにやってんだ」と一蹴する玲央を無理やり座らせて、先ほど想像以上に深く傷つけてしまった箇所を丁寧に消毒した。
匡子さんに「怪我はしないように」と言われたばかりだというのに、つい衝動にまかせてとんでもない過ちを犯してしまったと冷静になる。しかし慌てる俺に反して玲央はとても機嫌が良くて、俺は心の中で誰とも言えず謝罪の言葉を呟くのであった。


豪勢な夕飯を済ませた頃にはすっかり辺りも暗くなり、二階の寝室からつづくバルコニーに用意されていたアロマキャンドルに火を灯すと、なんだか贅沢な空間に混乱する頭も満腹な体も心地よく和らいだ。


「料理、美味しかったね」
「あぁ」


二人で座っても広々としたソファーに身を預けながら呟くと、すぐ前にあるウッドテーブルに並べた酒瓶を傾けていた玲央が微笑む。ゆったりとした手つきで煙草に火をつけた玲央に目を向けると、煙草の火と、アロマキャンドルの火がゆらゆらと揺れてとても綺麗だ。うっそり目を細めると、そんな俺に気づいた玲央が「眠いのか?」と聞いてきた。ゆるりと首を横に振る。


「こうやってゆっくりするのって、なんか贅沢」
「たまにはいいだろ」
「うん。家以外でこんなに寛げるって知らなかった。ホテルって、すごいね」


またも流れる穏やかな時間に安心しきって微笑むと、グラスに注いだ酒をあおる玲央がふっと笑った。
その笑みが同意であることを理解できる頭を背もたれに擦りつけ、ゆらゆら揺れる二つの火を眺める。

ゾッとするほど優しい時間はまるで時が止まったかのようにゆとりがある。
あぁ、このままでいたいなぁ、なんて息を漏らしながら目を瞑ると、少し乱暴な音を立てて背もたれに身を預けただろう玲央が「おい」と声を掛けてきた。


「眠いならベッドで寝ろ。風邪ひくだろ」
「ん……でも、気持ちいいなって」


屋外に設置されたソファーの上は、柔らかい風を身に受けることができて心地よい。静寂に包まれながらも消えることのない夜の音は、なにか考えることを忘れさせる。
ゆっくりと手招きされているような浅い眠りを自覚して、そうっと目を開いた。瞬間、すぐ近くにいた玲央が俺の頭を撫でる。急な近さに驚く俺に、玲央は静かに口元を緩めた。

ゆっくりと、ゆっくりと、いつもとは違うたおやかな動きに目を細め、輪郭をなぞるようにして頬まで下りた手の平に自ら身を寄せる。
香水や石鹸とは違う、玲央から発せられる匂いは蠱惑的なのに伸びやかで、こんなにも俺を安心させてしまう。


「……きもち、い」


言葉にするとやっぱり簡単なことで、だけど他のなによりも正しい俺だけのもの。俺だけの、気持ち。
ほぅと息を漏らしながら玲央の手に自分の手を重ねる。熱いのに心地が良くて、頭が溶けちゃいそうだ。


「……れお、」
「……どうした、眠そうな顔しやがって」
「はは、うん……気持ち良くて、眠くなっちゃう」
「……」


流れるたった一秒すら愛おしい。煙草を消していた玲央のもう片方の手が、俺の腰をゆるりと抱いた。


「好き」
「……」
「玲央にこうされるの、やっぱり好きだなぁ」
「……知ってる」


呟きに応えた玲央の言葉に微笑む。


「俺も、知ってる」


恐ろしいほど不安はない。戸惑いもない。疑う余地などまるでない。
言葉にせずとも、形にせずとも分かってしまう無意識の信頼が今、やっと産声を上げた。
本当はもっと前から生まれていたのだ。けれどそれを認めるだけの自信も強さもなにもなかった。この人の隣に並びたい、そう願う単純な理由のはじまりは弟という立場であることに変わりはないけれど。
でも、それでも他の誰より認めて欲しいと願う俺を、肯定したのもアナタだ。
それさえあれば無敵になれる力をくれたのも、やっぱりアンタだ。


「だから、安心する。玲央にこうして触られると、すごく……安心する」


きっと俺はもう戻れないところまで来てしまった。
この温かさを、優しさを、愛おしさを、もう知ってしまったから。

振り返る暇すらないほど、ただひたすらにこの背中を追いつづけていたから。

ゆるりと頬を撫でる手の平に唇を寄せると、こちらを見つめていた玲央が微かに目を瞠った。


「確かに玲央は、俺のこと殴ってたけど、でも色んなことを教えてくれたよね」


そんな仕草ひとつに途方もない喜びを感じながら、俺は話をつづける。


「謝って欲しいって気持ちが当たり前だって、教えてくれた。普通じゃなきゃ甘えることも甘やかすことも良いか悪いか、俺たちが決めることだって教えてくれた。おかえりって言ってもらえる嬉しさを、教えてくれた。母さんの実家に連れてってくれたし、俺が悩んだときはさりげなく励ましてくれた」


暴力ひとつで現実逃避することが当たり前だった俺に、抵抗することが当たり前だと教えてくれた。
そんな被害者と加害者でも、互いに甘えることも甘やかすこともどうするか、決めるのは自分たちだと教えてくれた。
少し歩み寄って巻き込まれたとき、俺を信じて家で待っていてくれる心強さを教えてくれた。
ずっと口に出せなかった母さんのことを、たどたどしく教えてくれた。
どんなお粥にすべきか悩んでいたとき、その気はなくともシンプルな答えを与えてくれた。


「いっぱいいっぱい、色んなこと、教えてくれたでしょう?」


そうやって一歩ずつ、一歩ずつ。歩みの遅い俺を待ちながら、だけど決して追いつけないペースで先を行く背中に守られていると、知った。


「だからかな、俺、司さんや豹牙先輩のこと叱れるくらいには、強かになったでしょ?」


くすりと微笑み、茶目っ気のある軽口を叩くと玲央も同じように微笑む。
こうやって冗談を言える余裕を持てたのも、ねぇほら、玲央が与えてくれたものだよ。


「俺ね、だから今なら分かるよ。こうして玲央に撫でられたり、触れられたりして安心するのは変かもしれない。おかしいかもしれない。度を、超してるかもしれない。でも、変でもおかしくても、度を超してても良い。普通じゃなくても、良いんだ」


朝日向小虎という人間が、こうして〝ただの人間〟に戻れたのはもちろん玲央のおかげだ。でもそれだけではない。今まで出会った多くの人が教えてくれた大切なもの。それもなければ今の俺はいない。だけどそのキッカケを与えてくれたのも、やっぱり玲央だった。
玲央の弟だから。その揺るがない事実は時に俺を苦しめていたけれど、それ以上にこの優しさに満ち溢れた世界を教えてくれたのだ。


「だから俺、宣言できる」


こちらを見つめる瞳に映る深い感情に寄り添いながら、玲央の手の平を強く握る。


「これから先、どれだけ優しい人が現れても、どれだけ素敵な人が現れても、俺は変わらない」


先のことなんて分からないし、今、目を瞑って開いた瞬間どうなっているかも分からない。
あやふやで頼りがない、不安定で脆く傷つきやすい世界は、だから他のなにより美しい。


「ちょっと不器用で真っ直ぐで、しゃんとしてるのに自分勝手で。矛盾した性格なのに、振り回されても心地よくて。どうしようもないけど、でもこれ以上ないくらい、安心できて、信じられる」


そんな世界だからこそ、人は誰かに寄り添いたいのだ。
傷ついたとき、寂しいとき、泣きそうなくらい、いっぱいいっぱいなとき、そっと手を繋いで側にいて欲しい、側にいてあげたい。
嬉しいとき、楽しいとき、この上ない喜びを感じたとき、まるで自分のことのように両手を広げて笑って欲しい、笑い合いたい。
たくさんの人と分かち合えることは、だから幸せだ。でも一際そう合って欲しいと願う相手がたった一人いたとき、それは特別になる。


「だからこの気持ちがおかしくても、普通じゃなくてもいい。俺の気持ちは、やっぱり変わんないや」


その特別に名前をつけるなら、きっとそれは恋。

この特別で、誰にも譲れないたったひとつの思いを口にするのはとても怖いことだけど、その勇気を与えてくれたのもねぇ、やっぱり玲央だった。玲央がいれば、それだけで俺は最強になる。

そんな無敵な最強生物にしてくれた、誰よりも気高い獣。
だからそれを他の誰でもない、アンタが分かれよ、兄貴。


「玲央が、好き。玲央が、好きです」


頬に添えられた熱い手の平に身を預けながら、こちらを見つめる玲央へ囁く。
世の中の境目を消しちゃうような破壊力を持って今、素直になった自分を捧げた。

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