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第1章~"僕"の転校と、悩み解決部結成~
1-2 僕の第一印象=変わった奴??
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どうやら、今日からクラスメートになる(と思わしき)人達は、
僕を見た途端に、こういい初めた。
「なんで前髪、隠してんだろ?」
「仲良くなりたかねぇ」
「なんでwww転んだのwww」
「目付き怖ッwww」
(なんで…………なんで初日からこうなった!?)
時は遡ること、数分前。
「あーー!!君が、転校生の仲井君かぁ。」
どうやら、僕が入るクラスの担任の先生は、女の先生のようだ。
その先生は、僕をまじまじと見ながら、
「あ……仲井君、それ、左眼ってちゃんと見えてるの??」
やっぱり、聞かれたか。
これはもちろん、前の中学でも、
先生に言われたことだ。
____回想_____
「なんで、仲井さんって左眼隠してるんですか……??」
「えっと……それは………」
いつも通り、僕はおどおどした返事しかできないでいると、
「うーん……ええと……」
「それじゃ、多分
友達とか、できませんよ??
おそらく、これからずっと。
それに、きっと……
同級生からも、今よりももっと、
いじめられてしまうかも……」
なら、切った方が良いんではないでしょうか?
と付け足した。
__________
でも……本当の理由なんて、
言えるわけがないよなぁ……。
"父さんが、まだ生きていた頃の、僕の髪型の
感覚を忘れたくないから"だなんて______
例え、それが片方だけだとしても。
本当、身勝手だなぁ、僕って。
……さて、こういう時、何と言えば良いのだろうか。
「ちゃんと見えているので大丈夫です、心配しないでください」
とか……??いや、それは嘘だ。
実際、言ってしまえば僕の左眼は、ほぼ失明状態だ。
こんな時に嘘を吐くのは、
自分自身としても流石に心苦しいものがある。
「うーん……どうしようか」と、思案していると、
「大丈夫……話すのが嫌なら、話さなくてもいいんです。
どうせ、いずれ、訊くことになると思うんで、
今は話すのが嫌だったとしても、
その時に話してくれれば、それで良いので。」
すると先生は、右の腕にある腕時計を見て、
「あっ……もう、こんな時間ですね!!
では、教室に行きましょうか。」
あぁ、こんなに優しい言葉を、
自分以外の誰かに掛けられたのは、いつ振りだろうか。
やっぱり……なんだろう??
自分から優しく接することはできても、
他人から、優しく接せられたことなんて、
おそらく、(母親除く)家族か、年代の近い、1人の人位だった__だろうか。
「何ボーッとしてるんだァ、仲井。」
「え……!?ちょっと考え事を……。」
「あー……どうやら、仲井が考え事をしてる間に、着いてしまったみたいだねぇ__。
さぁ、ここが、仲井の入るクラスだよ。
中央高等学校……略して中高。
1年B組、40番……仲井透!!
それが、この学校で、仲井が背負っていく肩書きだ。
ほら……だから……」
何事にも、自信を持って生きろ!!
僕は先生にいきなり、背中を押されて、
「わわっ……あぁ!!………」
どうやら僕がこれから通う、【1-B】のクラスの敷地に、
入ってしまったのだ。
それも、転んで___
しかも、頭から、だ。
こんなに情けない出会いなんて、
きっと、そうそう出くわすことはないだろうな。
「えーと……少々遅れてしまってごめんなさいねぇ。
今日来る、と言っていた転校生は……
すみません、自己紹介、よろしいですか……??」
と、愛想笑いで先生が言う。
「あっ……は、はい!!」
こんな情けない姿をもう既に見られてしまっているので、
むしろ無意味かもしれないけど、
この自己紹介で、何とか印象を植え付けることもできるかもしれない。
もしかしたら…。
もちろん、プラスイメージの。
気合いを入れて、僕は喋り始める。
「えーっと……僕は、XX県の古亜衣市から来た、
仲井透です……。えっとぉ……これから1年間、
よ、よろしくお願いいたします!!!」
少々堅苦し過ぎるこの挨拶で、
笑いを取ることもできるかも……という
淡い希望を抱えてた訳でも無いが、
やっぱり皆、無表情。
もちろん皆、表情は
「何やってんだよ転校生~~」
とかの類いではまるでなく、
「うわっ…何やってんだよ転校生……」
のような、軽蔑の眼差しだ。
一瞬、クラスの空気が固まった。
やっぱり、僕のせいだ…。
「え……ああ……はい、
今日から1-Bに加わる、仲井透さんです……。
皆さん、仲良くして下さいね??
あ…そうだ……
先生の名前は、神野真愛。
担当教科は、数字です!!」
「あ…え…はい、神野先生…。」
上機嫌で、もしくはノリノリで自己紹介をする神野先生、
1人、教室で立ちすくんでしまっている僕:仲井透、
滞った空気の中、無表情で話を聞いているクラスメート達、
そのクラスメートの中、ずっと笑っている人、1名_____
これが、今思えば
僕と……
1-Bのクラスメート達との
最初の出会いだった。
~~~~~後書き~~~~~
今回、凄い長いです。
読みづらくてすみません。
今回は、学校での……教室での自己紹介の話でした。
感想・ご意見やリクエスト等あれば、コメントへどうぞ!!
閲覧、ありがとうございました。
僕を見た途端に、こういい初めた。
「なんで前髪、隠してんだろ?」
「仲良くなりたかねぇ」
「なんでwww転んだのwww」
「目付き怖ッwww」
(なんで…………なんで初日からこうなった!?)
時は遡ること、数分前。
「あーー!!君が、転校生の仲井君かぁ。」
どうやら、僕が入るクラスの担任の先生は、女の先生のようだ。
その先生は、僕をまじまじと見ながら、
「あ……仲井君、それ、左眼ってちゃんと見えてるの??」
やっぱり、聞かれたか。
これはもちろん、前の中学でも、
先生に言われたことだ。
____回想_____
「なんで、仲井さんって左眼隠してるんですか……??」
「えっと……それは………」
いつも通り、僕はおどおどした返事しかできないでいると、
「うーん……ええと……」
「それじゃ、多分
友達とか、できませんよ??
おそらく、これからずっと。
それに、きっと……
同級生からも、今よりももっと、
いじめられてしまうかも……」
なら、切った方が良いんではないでしょうか?
と付け足した。
__________
でも……本当の理由なんて、
言えるわけがないよなぁ……。
"父さんが、まだ生きていた頃の、僕の髪型の
感覚を忘れたくないから"だなんて______
例え、それが片方だけだとしても。
本当、身勝手だなぁ、僕って。
……さて、こういう時、何と言えば良いのだろうか。
「ちゃんと見えているので大丈夫です、心配しないでください」
とか……??いや、それは嘘だ。
実際、言ってしまえば僕の左眼は、ほぼ失明状態だ。
こんな時に嘘を吐くのは、
自分自身としても流石に心苦しいものがある。
「うーん……どうしようか」と、思案していると、
「大丈夫……話すのが嫌なら、話さなくてもいいんです。
どうせ、いずれ、訊くことになると思うんで、
今は話すのが嫌だったとしても、
その時に話してくれれば、それで良いので。」
すると先生は、右の腕にある腕時計を見て、
「あっ……もう、こんな時間ですね!!
では、教室に行きましょうか。」
あぁ、こんなに優しい言葉を、
自分以外の誰かに掛けられたのは、いつ振りだろうか。
やっぱり……なんだろう??
自分から優しく接することはできても、
他人から、優しく接せられたことなんて、
おそらく、(母親除く)家族か、年代の近い、1人の人位だった__だろうか。
「何ボーッとしてるんだァ、仲井。」
「え……!?ちょっと考え事を……。」
「あー……どうやら、仲井が考え事をしてる間に、着いてしまったみたいだねぇ__。
さぁ、ここが、仲井の入るクラスだよ。
中央高等学校……略して中高。
1年B組、40番……仲井透!!
それが、この学校で、仲井が背負っていく肩書きだ。
ほら……だから……」
何事にも、自信を持って生きろ!!
僕は先生にいきなり、背中を押されて、
「わわっ……あぁ!!………」
どうやら僕がこれから通う、【1-B】のクラスの敷地に、
入ってしまったのだ。
それも、転んで___
しかも、頭から、だ。
こんなに情けない出会いなんて、
きっと、そうそう出くわすことはないだろうな。
「えーと……少々遅れてしまってごめんなさいねぇ。
今日来る、と言っていた転校生は……
すみません、自己紹介、よろしいですか……??」
と、愛想笑いで先生が言う。
「あっ……は、はい!!」
こんな情けない姿をもう既に見られてしまっているので、
むしろ無意味かもしれないけど、
この自己紹介で、何とか印象を植え付けることもできるかもしれない。
もしかしたら…。
もちろん、プラスイメージの。
気合いを入れて、僕は喋り始める。
「えーっと……僕は、XX県の古亜衣市から来た、
仲井透です……。えっとぉ……これから1年間、
よ、よろしくお願いいたします!!!」
少々堅苦し過ぎるこの挨拶で、
笑いを取ることもできるかも……という
淡い希望を抱えてた訳でも無いが、
やっぱり皆、無表情。
もちろん皆、表情は
「何やってんだよ転校生~~」
とかの類いではまるでなく、
「うわっ…何やってんだよ転校生……」
のような、軽蔑の眼差しだ。
一瞬、クラスの空気が固まった。
やっぱり、僕のせいだ…。
「え……ああ……はい、
今日から1-Bに加わる、仲井透さんです……。
皆さん、仲良くして下さいね??
あ…そうだ……
先生の名前は、神野真愛。
担当教科は、数字です!!」
「あ…え…はい、神野先生…。」
上機嫌で、もしくはノリノリで自己紹介をする神野先生、
1人、教室で立ちすくんでしまっている僕:仲井透、
滞った空気の中、無表情で話を聞いているクラスメート達、
そのクラスメートの中、ずっと笑っている人、1名_____
これが、今思えば
僕と……
1-Bのクラスメート達との
最初の出会いだった。
~~~~~後書き~~~~~
今回、凄い長いです。
読みづらくてすみません。
今回は、学校での……教室での自己紹介の話でした。
感想・ご意見やリクエスト等あれば、コメントへどうぞ!!
閲覧、ありがとうございました。
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