3 / 4
夕暮れと階段と身長差と恋心
しおりを挟む
夕闇に降りる階段
まるで今の自分の気分を現すようだなー
と少し詩人めいた事を思って恥ずかしくなって鼻の下を擦りながら彼は1段1段降りる
そんな暗闇から光が弾けるようなステップが音が聞こえる
手すり越しに彼が階下を覗くとその音を響かせてた彼女と目が合った
そして輝くばかりの笑顔で白い指先を突きつける
あー!やっと見つけましたよ、先輩!
げっ……!
あ、なんですかその嫌そうな顔!?
ぷんぷん、と頬を膨らませながら彼の元まで上ってくる
はぁ……今日も失敗か
ふふーん、私から逃げようなんて100年はやいですよ!
あぁー、分かったから近くででかい声出すな
彼女のよく通る高めの声に彼の鼓膜がよく震えた
彼女はそんな苦情なんてどこ吹く風で腕を組んでドヤ顔をしてチッチと指を振る
先輩、小さい私が声まで小さくてどうするんですか!
別にどうもしないだろ
彼は若干耳を手で覆いながら応える
踊り場はよく反響するな
はやく移動しないと頭痛くなるな
彼は足早にその場を後にしようとする
あ、待ってくださいよー!
だから静かに話してくれ
彼女は彼の横に並んで歩調を合わせる
そして自分よりも頭2つくらいたかい彼を見上げてニヤける
にへへ……
なんだよ、突然
なんでもないですよーっだ!
だから耳元で騒ぐなっての
そして彼が名残惜しそうに階段の上を眺めるのを見逃さなかった
その事に気づいて、彼女の笑みは夕闇に染まる
ねぇ、先輩
お、おう
突然のトーンダウンに驚く彼は、横にいる彼女の様子がさっきまでと違うのに気づく
こちらを見ずにただ前を見据えている
私、先輩のこと好きみたいです
そ、そうなのか
はい
ふーん
って、ちょっと待て待て
どうしたんですか?
彼は先に行こうとする彼女の肩に思わず手をかける
いや、どうしたんですかじゃなくて
彼は唐突な告白に狼狽える
なにがどうしてこうなったんだ???
しゃがみこんで頭を掻きむしる
実は私、先程告白されまして
ほう
突然彼女が語り始めたので、彼はとりあえず相槌を打って彼女の話を聞くことにした
まるで今の自分の気分を現すようだなー
と少し詩人めいた事を思って恥ずかしくなって鼻の下を擦りながら彼は1段1段降りる
そんな暗闇から光が弾けるようなステップが音が聞こえる
手すり越しに彼が階下を覗くとその音を響かせてた彼女と目が合った
そして輝くばかりの笑顔で白い指先を突きつける
あー!やっと見つけましたよ、先輩!
げっ……!
あ、なんですかその嫌そうな顔!?
ぷんぷん、と頬を膨らませながら彼の元まで上ってくる
はぁ……今日も失敗か
ふふーん、私から逃げようなんて100年はやいですよ!
あぁー、分かったから近くででかい声出すな
彼女のよく通る高めの声に彼の鼓膜がよく震えた
彼女はそんな苦情なんてどこ吹く風で腕を組んでドヤ顔をしてチッチと指を振る
先輩、小さい私が声まで小さくてどうするんですか!
別にどうもしないだろ
彼は若干耳を手で覆いながら応える
踊り場はよく反響するな
はやく移動しないと頭痛くなるな
彼は足早にその場を後にしようとする
あ、待ってくださいよー!
だから静かに話してくれ
彼女は彼の横に並んで歩調を合わせる
そして自分よりも頭2つくらいたかい彼を見上げてニヤける
にへへ……
なんだよ、突然
なんでもないですよーっだ!
だから耳元で騒ぐなっての
そして彼が名残惜しそうに階段の上を眺めるのを見逃さなかった
その事に気づいて、彼女の笑みは夕闇に染まる
ねぇ、先輩
お、おう
突然のトーンダウンに驚く彼は、横にいる彼女の様子がさっきまでと違うのに気づく
こちらを見ずにただ前を見据えている
私、先輩のこと好きみたいです
そ、そうなのか
はい
ふーん
って、ちょっと待て待て
どうしたんですか?
彼は先に行こうとする彼女の肩に思わず手をかける
いや、どうしたんですかじゃなくて
彼は唐突な告白に狼狽える
なにがどうしてこうなったんだ???
しゃがみこんで頭を掻きむしる
実は私、先程告白されまして
ほう
突然彼女が語り始めたので、彼はとりあえず相槌を打って彼女の話を聞くことにした
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
完結【R―18】様々な情事 短編集
秋刀魚妹子
恋愛
本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。
タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。
好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。
基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。
同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。
※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。
※ 更新は不定期です。
それでは、楽しんで頂けたら幸いです。
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。
ねんごろ
恋愛
主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。
その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……
毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。
※他サイトで連載していた作品です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる