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18、再会
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苑「那央様、そんなに急がなくても間に合いますから~」
「だ、だって~。
今日初登校だもん!
しかも新学年だよ!
友達できるかなぁ?」
汐「安心して下さい。
那央様のご親友の日坂様も同じクラスですから」
えっ!隆登も!
嬉しい~。
汐と苑とはね、昨日ずっとお話して仲良くなったんだ!
「…ねぇ、なんで隆登が同じクラスだって知ってんの!
僕は知らないのに」
そうだよ!おかしいんだよ。
だって、立場的には僕の方が偉いのに、なんで僕が知らないこと苑達が知ってるの!
苑「それは、我々専属護衛兼執事は事前に学校から伝えられるからです」
えっへんと胸を張って言う苑。
なんか悔しい。
「なにっ!
じゃあ、僕にも教えてくれれば良かったのに」
汐「今、教えたではありませんか」
「そうだけど~」
今日は初登校!
友達できるかな?
隆登とは久しぶりの再会!
そんな長く離れてないけど、久しぶり感がすごい。
今は、リムジンに乗って登校中。
なーんて考えてたらもう着いた。
汐がドアを開けて、苑が手を貸してくれる。
なんかお姫様みたい!
僕女の子じゃないけどね。
校舎は広くてピカピカ。
白を重点的に使っていて清潔感と高貴さがある。
普通の学校十個分ぐらい。
汐「そんなにワクワクしても何も起きません」
「でもでも、楽しみだからワクワクしてしまうんだもん」
隆登「那央っ!」
どこからか隆登の声が聞こえた。
「隆登っ!」
隆登発見!
そして、後ろには多分汐達と同じ専属護衛兼執事の人。
なんで分かったか!
それは、汐達の来ている執事服とほぼ一緒だから。
ほぼ一緒って思ったのはね、専属護衛兼執事の服装は少しだけアレンジ出来るから。
「こっちが佐賀丘苑で、その隣が千野河汐。
僕の専属護衛兼執事なんだよ!」
隆登「へぇ~。
こいつが深葉与戸で、こっちが砂川日歌都だ」
そしたら、お互いに自己紹介をされた。
「僕達同じクラスなんだって」
隆登「本当か?
やった!マジ嬉しいわ」
「どんなクラスかなぁ」
隆登と話ながら教室へ向かう。
僕達のクラスは二年生の五組だった。
全部で十組あるけど、それぞれのクラス人数は十人ちょっとだって。
少ないなぁ。
扉を開けて、教室に入る。
皆美形だった!
黒板に自分の出席番号で席が書いてある表が貼ってあった。
出席番号、あいうえお順じゃないんだよね。
何で番号決めているの?
で、僕達の席は隣同士だった~。
嬉しい。
席に座って話をしていると、ガラッと扉が開いて教師らしき人が入って来た。
里山「一度、席につけ~」
そして、みんな自分の席に着席した。
里山「あ~、この二年五組の担任になった里山喜瀬だ。
一年間よろしく。
えー、毎年必ず転校生がいるこの学校では普段することについて軽く説明をしている。
質問時間はあるが聞きにくかったら自身の専属護衛兼執事さんに聞いてくれ。
まず、この学校では普通の学校で受ける授業、つまり体育や数学、社会などの教科の授業は月に五回程度しかない」
えっ、五回しかないの?!
「ヤバくない?」
隆登「だよな、学校の意味ねぇじゃんか」
思わずしゃべってしまったが、どうやら驚いたのは僕達だけではなかった。
他の複数の人が小言で驚きを隠せずにいた。
先生が話していたことに気づくと次第に声は収まっていった。
ていうか、先生話しやめてる…
里山「続けるぞ。
そもそも、このオメガ専用の学校はオメガ同士が関わりを持つために作られた場所だ。
それにみんなは、働いたり仕事をしたりする必要がない。
そんなことをすれば、番のアルファ様方が黙っていないからな。
だから勉強など必要ない。
大切なのはオメガ様方の安全と幸せ。
オメガ様方は普通とは程遠い生活を普段から送っている。
普通のベータの友達じゃ仲良くできるケースは少ない。
そこでこのオメガ専用の学校だ。
ここは、オメガの生徒しかいない。
だから必然的にオメガの友達が出来る訳だ!
って、ことで質問はあるかー」
何人かが挙手をする。
里山「有栖川」
有栖川「はい、先生達は普段学校で何をしているんですか」
質問したのはキレイな女性だった。
中二の筈なのに、容姿は大人びていて幼さがない。
里山「あー、それなぁ。
ぶっちゃけ言うと、俺等よりも君たちオメガ様方の方が偉いわけよ。
だから、滅多にないが争いを止めることはできん。
争いが起こらないようにするには楽しく過ごしてもらうことが大切だ。
だからゲーセンやカフェとかを設置したりする。
生徒に楽しく過ごしてもらうために動くこと、それが仕事だな。
あと敬語じゃないのは少しでも普通な日常に近づけたいから。
あっ、君たちも敬語使わないでタメ口でお願いね」
有栖川「ありがとう」
里山「仙花岬」
次に当てられたのは男の子だ。
仙花岬「えっと、僕達が普段することって何?」
里山「よくある質問だな。
普段はカフェに行ったりゲーセンに行ったり自由に友達と過ごせばいい」
仙花岬「ありがとう」
里山「転校生は専属護衛兼執事にウォチ貰えよ」
◆◆◆◆
前の話は過去最低数なのに今回の話は過去最高数…文字数がバラバラです。
読者の皆様読んでくださりありがとうございます。
「だ、だって~。
今日初登校だもん!
しかも新学年だよ!
友達できるかなぁ?」
汐「安心して下さい。
那央様のご親友の日坂様も同じクラスですから」
えっ!隆登も!
嬉しい~。
汐と苑とはね、昨日ずっとお話して仲良くなったんだ!
「…ねぇ、なんで隆登が同じクラスだって知ってんの!
僕は知らないのに」
そうだよ!おかしいんだよ。
だって、立場的には僕の方が偉いのに、なんで僕が知らないこと苑達が知ってるの!
苑「それは、我々専属護衛兼執事は事前に学校から伝えられるからです」
えっへんと胸を張って言う苑。
なんか悔しい。
「なにっ!
じゃあ、僕にも教えてくれれば良かったのに」
汐「今、教えたではありませんか」
「そうだけど~」
今日は初登校!
友達できるかな?
隆登とは久しぶりの再会!
そんな長く離れてないけど、久しぶり感がすごい。
今は、リムジンに乗って登校中。
なーんて考えてたらもう着いた。
汐がドアを開けて、苑が手を貸してくれる。
なんかお姫様みたい!
僕女の子じゃないけどね。
校舎は広くてピカピカ。
白を重点的に使っていて清潔感と高貴さがある。
普通の学校十個分ぐらい。
汐「そんなにワクワクしても何も起きません」
「でもでも、楽しみだからワクワクしてしまうんだもん」
隆登「那央っ!」
どこからか隆登の声が聞こえた。
「隆登っ!」
隆登発見!
そして、後ろには多分汐達と同じ専属護衛兼執事の人。
なんで分かったか!
それは、汐達の来ている執事服とほぼ一緒だから。
ほぼ一緒って思ったのはね、専属護衛兼執事の服装は少しだけアレンジ出来るから。
「こっちが佐賀丘苑で、その隣が千野河汐。
僕の専属護衛兼執事なんだよ!」
隆登「へぇ~。
こいつが深葉与戸で、こっちが砂川日歌都だ」
そしたら、お互いに自己紹介をされた。
「僕達同じクラスなんだって」
隆登「本当か?
やった!マジ嬉しいわ」
「どんなクラスかなぁ」
隆登と話ながら教室へ向かう。
僕達のクラスは二年生の五組だった。
全部で十組あるけど、それぞれのクラス人数は十人ちょっとだって。
少ないなぁ。
扉を開けて、教室に入る。
皆美形だった!
黒板に自分の出席番号で席が書いてある表が貼ってあった。
出席番号、あいうえお順じゃないんだよね。
何で番号決めているの?
で、僕達の席は隣同士だった~。
嬉しい。
席に座って話をしていると、ガラッと扉が開いて教師らしき人が入って来た。
里山「一度、席につけ~」
そして、みんな自分の席に着席した。
里山「あ~、この二年五組の担任になった里山喜瀬だ。
一年間よろしく。
えー、毎年必ず転校生がいるこの学校では普段することについて軽く説明をしている。
質問時間はあるが聞きにくかったら自身の専属護衛兼執事さんに聞いてくれ。
まず、この学校では普通の学校で受ける授業、つまり体育や数学、社会などの教科の授業は月に五回程度しかない」
えっ、五回しかないの?!
「ヤバくない?」
隆登「だよな、学校の意味ねぇじゃんか」
思わずしゃべってしまったが、どうやら驚いたのは僕達だけではなかった。
他の複数の人が小言で驚きを隠せずにいた。
先生が話していたことに気づくと次第に声は収まっていった。
ていうか、先生話しやめてる…
里山「続けるぞ。
そもそも、このオメガ専用の学校はオメガ同士が関わりを持つために作られた場所だ。
それにみんなは、働いたり仕事をしたりする必要がない。
そんなことをすれば、番のアルファ様方が黙っていないからな。
だから勉強など必要ない。
大切なのはオメガ様方の安全と幸せ。
オメガ様方は普通とは程遠い生活を普段から送っている。
普通のベータの友達じゃ仲良くできるケースは少ない。
そこでこのオメガ専用の学校だ。
ここは、オメガの生徒しかいない。
だから必然的にオメガの友達が出来る訳だ!
って、ことで質問はあるかー」
何人かが挙手をする。
里山「有栖川」
有栖川「はい、先生達は普段学校で何をしているんですか」
質問したのはキレイな女性だった。
中二の筈なのに、容姿は大人びていて幼さがない。
里山「あー、それなぁ。
ぶっちゃけ言うと、俺等よりも君たちオメガ様方の方が偉いわけよ。
だから、滅多にないが争いを止めることはできん。
争いが起こらないようにするには楽しく過ごしてもらうことが大切だ。
だからゲーセンやカフェとかを設置したりする。
生徒に楽しく過ごしてもらうために動くこと、それが仕事だな。
あと敬語じゃないのは少しでも普通な日常に近づけたいから。
あっ、君たちも敬語使わないでタメ口でお願いね」
有栖川「ありがとう」
里山「仙花岬」
次に当てられたのは男の子だ。
仙花岬「えっと、僕達が普段することって何?」
里山「よくある質問だな。
普段はカフェに行ったりゲーセンに行ったり自由に友達と過ごせばいい」
仙花岬「ありがとう」
里山「転校生は専属護衛兼執事にウォチ貰えよ」
◆◆◆◆
前の話は過去最低数なのに今回の話は過去最高数…文字数がバラバラです。
読者の皆様読んでくださりありがとうございます。
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