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15、発熱(汐sibe)
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那央様がアルファ様方に囚われてもう一週間と少しが経ちました。
那央様が徐々にベータの頃の生活を忘れ、十分オメガという性を受け入れている頃合いでしょうか。
那央様の前に再び姿を現せられる日が近そうです。
なので、那央様の状態を視察することを怠ることは出来ません。
いつも通り那央様を視察しに行きましたが、今日は発熱しているようです。
現在那央様は眠っているようですので、アルファ様方に声をかけ、状況を確かめることにしました。
「神野咲様、神宮司様、王鳳様、王蘭様お久しぶりでございます。
私は、那央様の仮専属護衛兼執事の千野河汐と申します。
いつも通り那央様を視察に来た所なのですが、今はどういった状況でしょうか」
礼儀をし、自分が何者なのかを告げました。
熾「あぁ、仮か。
今の那央は、ベータからオメガとして自覚する最終段階だ。
最終段階は、何かしら症状が出るらしいが那央の場合は発熱のようだ」
最終段階、ですか。
ベータの頃の生活を思い出すことは那央様がオメガと自覚した瞬間もう思い出すことはなさそうですね。
千里「那央の親友の隆登君はどうなっているんだ?
まだ、記憶がなくなっていないなら会わせることは出来ないぞ」
「あちらのことでしたら、もう最終段階が終わる頃合いとのことですので、那央様さえ終われば頃合いを見て再会されることは可能でしょう」
千里「そうか」
那央様のご親友の日坂様はもう最終段階が終わられ、番のアル様方に寄り添っている状態ですからね。
李聖「ねぇ?
那央もオメガって自覚したら学校行くんでしょ?」
蒼也「そうだ。
那央を俺達の視野の範囲以外に出すのは気が引けるが、義務だからな」
アルファ様方に囚われたオメガ様と言えど宇宙機関による義務では必ず学生生活を送らせてあげなければなりません。
これは、宇宙機関がせめてオメガ様方に学生という普通を送れるよう考慮した結果です。
しかし学生とは、学校とは名ばかりなものです。
オメガ様方に要らぬ知恵をつけぬようアルファ様方が圧をかけるため、ほぼ友達をつくるだけの場となっているからです。
那央「うぅん」
那央様がもう起きそうなので、素早く身を隠します。
少し離れた所から覗くと完全にアルファ様方に甘えている様です。
千里「どうしたんだい?」
那央様を己の背にもたれさせながら抱きしめる神野咲様は、那央様を抱きしめることができて嬉しそうです。
そして、それを平然と受け入れてよりかかる那央様には驚きました。
那央「お腹、空いた」
那央様がそう言うと、神宮司様がテーブルに置いてあったおかゆをお持ちになりました。
熾「ほら、那央。
おかゆだ。あ~ん」
那央様が自ずと口を開け、そして神宮司様が餌付けをしました。
李聖「美味しい?」
那央「うんっ!」
まんえんの笑みを浮かべながら返事をする那央様。
蒼也「ほら水だ」
口づけで水をお与えになる蒼也。
那央「うぅ、ん」
甘々しい雰囲気の中に自分が居るのは気が引けるので、早々に退散しました。
もう、完全にオメガとなっているようです。
私が那央様の前に姿を現せることも間もなくです。
それまでも、これからも幸せでありますように。
◆◆◆◆
遂に那央君が甘々になりました!
もうすぐ隆登君とも再会すると思います。
時間の流れが速くて展開に追いつけないかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。
明日投稿出来るか分からないので、今日、一応投稿しておきたいと思います。
明日も投稿出来たらします。
那央様が徐々にベータの頃の生活を忘れ、十分オメガという性を受け入れている頃合いでしょうか。
那央様の前に再び姿を現せられる日が近そうです。
なので、那央様の状態を視察することを怠ることは出来ません。
いつも通り那央様を視察しに行きましたが、今日は発熱しているようです。
現在那央様は眠っているようですので、アルファ様方に声をかけ、状況を確かめることにしました。
「神野咲様、神宮司様、王鳳様、王蘭様お久しぶりでございます。
私は、那央様の仮専属護衛兼執事の千野河汐と申します。
いつも通り那央様を視察に来た所なのですが、今はどういった状況でしょうか」
礼儀をし、自分が何者なのかを告げました。
熾「あぁ、仮か。
今の那央は、ベータからオメガとして自覚する最終段階だ。
最終段階は、何かしら症状が出るらしいが那央の場合は発熱のようだ」
最終段階、ですか。
ベータの頃の生活を思い出すことは那央様がオメガと自覚した瞬間もう思い出すことはなさそうですね。
千里「那央の親友の隆登君はどうなっているんだ?
まだ、記憶がなくなっていないなら会わせることは出来ないぞ」
「あちらのことでしたら、もう最終段階が終わる頃合いとのことですので、那央様さえ終われば頃合いを見て再会されることは可能でしょう」
千里「そうか」
那央様のご親友の日坂様はもう最終段階が終わられ、番のアル様方に寄り添っている状態ですからね。
李聖「ねぇ?
那央もオメガって自覚したら学校行くんでしょ?」
蒼也「そうだ。
那央を俺達の視野の範囲以外に出すのは気が引けるが、義務だからな」
アルファ様方に囚われたオメガ様と言えど宇宙機関による義務では必ず学生生活を送らせてあげなければなりません。
これは、宇宙機関がせめてオメガ様方に学生という普通を送れるよう考慮した結果です。
しかし学生とは、学校とは名ばかりなものです。
オメガ様方に要らぬ知恵をつけぬようアルファ様方が圧をかけるため、ほぼ友達をつくるだけの場となっているからです。
那央「うぅん」
那央様がもう起きそうなので、素早く身を隠します。
少し離れた所から覗くと完全にアルファ様方に甘えている様です。
千里「どうしたんだい?」
那央様を己の背にもたれさせながら抱きしめる神野咲様は、那央様を抱きしめることができて嬉しそうです。
そして、それを平然と受け入れてよりかかる那央様には驚きました。
那央「お腹、空いた」
那央様がそう言うと、神宮司様がテーブルに置いてあったおかゆをお持ちになりました。
熾「ほら、那央。
おかゆだ。あ~ん」
那央様が自ずと口を開け、そして神宮司様が餌付けをしました。
李聖「美味しい?」
那央「うんっ!」
まんえんの笑みを浮かべながら返事をする那央様。
蒼也「ほら水だ」
口づけで水をお与えになる蒼也。
那央「うぅ、ん」
甘々しい雰囲気の中に自分が居るのは気が引けるので、早々に退散しました。
もう、完全にオメガとなっているようです。
私が那央様の前に姿を現せることも間もなくです。
それまでも、これからも幸せでありますように。
◆◆◆◆
遂に那央君が甘々になりました!
もうすぐ隆登君とも再会すると思います。
時間の流れが速くて展開に追いつけないかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。
明日投稿出来るか分からないので、今日、一応投稿しておきたいと思います。
明日も投稿出来たらします。
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