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創生の杖
15 孫、再び観客席へテロ!
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『ベスト4決定戦第一試合は!会場全てに毒を撒き散らし、会場を汚物塗れにした男!帝都で彼氏にしたくない男堂々のナンバー1!グレイブ!』
案の定、途轍もなくサゲたコールで呼ばれた俺は、トボトボと舞台の上へと上がると、観客席からは一斉にブーイングが上がる。
【ブゥゥゥゥゥゥゥ!】
「私のお気に入りの服が汚物塗れになったでしょ!」
「後ろの席のヤツのアレが頭にかかって臭いが取れねーぞ!」
「ホントサイテーね!グレイブのアホーーー!」
罵声と同時に空き瓶や卵、トマトなどの当たると兎に角汚れる系のアイテム達が投げつけられるのをやんわりとガード。
試合後であればまぁ汚れても構わないんだけど、試合前に汚れて視界が塞がったりすると困るからな。
しかし、たった一戦で随分と帝都内での俺の人気はガッツリ堕ちたな。
なんて思いながらガードしていると、余計に飛び道具がワッシャワッシャと飛んでくるし観客の罵声はヒートアップしてくるしで収拾が付かない。
『えーー!試合前です!気持ちは分かりますが生卵や空き瓶などは投げないで下さい!』
『グレイブおにーちゃんはどうでもいいけど試合が進まなくなっちゃうからね!あんまり進行の邪魔するようならサーリアちゃんが優しく気絶させてあげるからね♪』
『ヒィィ!』
キャピッとした声質とは裏腹に、サーリアが強烈な殺気を四方八方に撒き散らすと、観客席の暴動はピタリと収まった。
サーリアの隣では超至近距離から強烈な殺気を浴びせられて解説の娘が泡を吹いて気絶してしまっていた。
『あれ~?寝ちゃってるね。それじゃ!変わりにサーリアが入場コールするよー!異臭野郎に対するは!三叉の槍を携えた豪傑!男臭そうな胸毛ぼうぼうのゲネム選手ーーー!』
【わあああああああ!】と、俺の時とは打って変わって、大きな声援を送る観客たち。
その声援を一身に浴びながら、現れたのは槍の鋒を三つに分けた大きな銛のような物を片手に、肩に担ぐようにして歩く巨漢の男。
サーリアのコールにあった通り、胸毛が凄い!
まるで飼葉を丸めた一つの塊が、そのまま胸にくっついているんじゃなかろうか?と錯覚をおこす程に、質量感溢れる毛むくじゃらが目の前まで進んで来た。
『汚物臭対男臭!果たしてどちらの臭いが勝るのかー!正直どっちも消滅させたいけれど!解説が気絶してしまったから諦めて解説します!審判さん!開始の合図をお願いします!え?今更振るな?──えー……では!始め!』
うわ~……審判さん、本戦になってから解説の娘とサーリアに出番奪われて場外で拗ねてるよ。
なんて場外で膝を抱えている審判を見ていると、俺の頬を切り裂くように、一条の光が顔の横を通過した。
慌ててサイドステップで距離を取った俺に低い声が聞こえてくる。
「……余所見とは余裕だな」
槍を引き戻した男は、腰溜めに槍を引き絞るように構えつつ、俺に高圧的な視線を向けてくる。
「ごめんごめん。別に余裕ぶってるわけじゃないんだけどさ」
「フン……まぁいい。今この瞬間、貴様の勝ちの目は無くなったのだからな」
「────は?」
睥睨するように俺を見る胸毛野郎のいきなりの勝利宣言とも取れる言葉に、俺はビキッ!と額に青筋を浮かべる。
胸毛野郎はこれ以上の問答は無用とばかりに、三つに別れた鋒を高速で突き出した!
顔の中心目掛けて突き出された鋒は、三叉に分かれているため、かなり大げさに回避しないと、中心の矛先から分かれている左右の鉾に貫かれ、目玉を抉られかねない。
俺は上体を横に逸して迫る三叉の全てを回避して、反撃のために距離を詰めようと足裏に力を込めるが──その瞬間、ゾクリと背中が泡立った俺は、慌ててしゃがみ込む。
「フン!」
ブウン!と今しがた俺の頭が有った所を三叉の槍が通過した。
あっぶね~!と心の中で叫びつつ、俺は胸毛野郎の踏み出した足元を払うような水面蹴りを放った。
しかし、胸毛野郎は巨漢に似合わぬ俊敏さで「ほっ!」と掛け声を一つ出してバックステップからの突きの連打で接近を試みる俺からアッサリと距離を取る。
流石に本戦もベスト8になると強さのケタも変わってくるなと内心で舌を巻く。
「ううむ……お主、なかなか強いではないか」
「そりゃあどうも……」
あれだけ動いたのにビクともしない胸毛をなでながら、未だに俺を睥睨するように見るヤツに、俺は少しイラッとしながら返事を返す。
「しかし、貴様にはこの槍のリーチを詰める力はあるまい?」
フフン!と勝ち誇った顔で俺を見る胸毛野郎だが──
「いや。正直いくらでもあるんだけど……」
「なんだと?!」
「お前……俺のさっきの戦いは見てなかったのか?」
「フン!格下の小僧がほざきおるわ!貴様如きの試合なぞ見る価値もあるまい」
変わらず俺を馬鹿にするような瞳で俺を睥睨する胸毛野郎にカチンときた俺は、ある事を決意した。
「〈エアトスブレード〉」
「んん?風が集まっているようだが……」
俺は左の手を握り、不可視の風の刃を片手剣サイズで形成した。
一瞬、渦を巻くように集まった風を気取った胸毛野郎は油断なく俺を凝視する。
しかし、そんな事をしたところで全ては無駄!
「〈クロックアップ〉」
「なにぃ!き!消えたあ?!」
俺は一瞬だけ視認不可に近い速度で加速すると、胸毛野郎は目を剥いて驚きの声を上げ──
「あ?」
足元にわしゃりと落ちている己のアイデンティティを呆然と見下ろしていた。
「これで貴様はタダのひ──「か!かとりーぬぅぅぅぅ!」──と……え?かとりーぬ?」
突如、元胸毛野郎は叫び声を上げて両膝を突き、わしゃりと落ちた胸毛だった塊を太い両腕で抱え込むと、おいおいと泣きはじめてしまった。
その余りにもの光景に、不覚にもあ然としてしまった俺は、その姿を呆然と見つめていると、やがて元胸毛野郎は泣き止むと、それと同時にドスンとした重苦しい程の殺気を撒き散らした。
「よくもかとりーぬを……」
「なんかすまん……でもさ、かとりーぬって……」
「俺はかとりーぬを大事に大事に……姿を整え、栄養を与え、手入れも一日二時間もかけていたんだ……それを!きさまわあぁぁぁぁ!」
ゴバアアァ!と舞台の上を覆い尽くす程のどす黒い殺気が元胸毛野郎から放たれる!
殺気だけならさっきのサーリアが放った殺気をも超えている。
「なんつー殺気を飛ばしてくるんだよ」
「おおおお!目玉の一つで済むと思うなよこぞおおおおおおお!」
三叉の槍を持って全力で突きを放つ元胸毛野郎だが、冷静さを欠いた動きは殊の外単調過ぎる。
俺は突き出される無数の槍の尽くを容易く回避すると同時に、スキを見て槍の柄を掴むとエアトスブレードでザックリと切断してやる。
それでも元胸毛野郎はかとりーぬの無念を晴らさんと、もはやタダの木の棒となった槍の柄で、諦めずに突きを繰り出してくるが
「〈ボックスプロテクト〉!」
俺は先の戦いでも使った拘束結界術を発動し、元胸毛野郎の自由を奪った!
「ヌガアアアア!」
元胸毛野郎は必死の形相で身体を動かそうとしているが、パワー不足で俺の結界はビクともしない。
「悪いけど、これでトドメだ!おおおおお!〈ブラストキック〉!」
俺は両足の先に炎を纏わせ、飛び上がる!
狙うは結界にわざと開けておいた穴──元胸毛野郎の胸!
「おおおおおおおらああ!」
ドゴン!と肉を蹴る手応えが俺に伝わると同時に、元胸毛野郎は胸から全身を炎上させていく。
「ぬがあああ────ぁぁぁ……」
元胸毛野郎は肉を焦がす壮絶な痛みに叫んでいたが、しばらくすると火傷まみれになって気絶した。
死にさえしなければなんとでもなるのがこの大会の良い所だね。と思いながら俺はヤツを拘束する結界を解くと、倒れ込んだソレを舞台の上から蹴り落とした。
『決着ぅぅぅ!勝者!グレイブおにーちゃん!』
【ブゥゥゥゥゥゥゥ!】
今の今まで鳴りを潜めていたブーイングが、俺が勝った事によって再び活性化する。
「この環境汚染野郎!」
「今度は人が焼ける臭いを嗅がせるなんて!」
「どんだけ異臭をばら撒けば気が済むんだ!」
とんだ言いがかりである。
だが心の広い俺は、観客席に向けてニコリと微笑むと、足元に落ちていたかとりーぬを見て、むんずと掴み上げると──
「〈エアトスハンマー〉!」
パーン!と小気味いい音を立て、かとりーぬは散り散りになって舞い上がった────観客席目掛けて。
「いやあああ!」
「うわ!ペッ!ペッ!口に入った!」
「あああ!髪の毛に入ってるうう!」
「おにーちゃんんんん!」
無数となり、宙を舞って襲い来るかとりーぬに、観客席と解説席は阿鼻叫喚の地獄絵図。
それを見て大変満足した俺は、ウンウンと首を縦に振って控室へと戻るのであった。
案の定、途轍もなくサゲたコールで呼ばれた俺は、トボトボと舞台の上へと上がると、観客席からは一斉にブーイングが上がる。
【ブゥゥゥゥゥゥゥ!】
「私のお気に入りの服が汚物塗れになったでしょ!」
「後ろの席のヤツのアレが頭にかかって臭いが取れねーぞ!」
「ホントサイテーね!グレイブのアホーーー!」
罵声と同時に空き瓶や卵、トマトなどの当たると兎に角汚れる系のアイテム達が投げつけられるのをやんわりとガード。
試合後であればまぁ汚れても構わないんだけど、試合前に汚れて視界が塞がったりすると困るからな。
しかし、たった一戦で随分と帝都内での俺の人気はガッツリ堕ちたな。
なんて思いながらガードしていると、余計に飛び道具がワッシャワッシャと飛んでくるし観客の罵声はヒートアップしてくるしで収拾が付かない。
『えーー!試合前です!気持ちは分かりますが生卵や空き瓶などは投げないで下さい!』
『グレイブおにーちゃんはどうでもいいけど試合が進まなくなっちゃうからね!あんまり進行の邪魔するようならサーリアちゃんが優しく気絶させてあげるからね♪』
『ヒィィ!』
キャピッとした声質とは裏腹に、サーリアが強烈な殺気を四方八方に撒き散らすと、観客席の暴動はピタリと収まった。
サーリアの隣では超至近距離から強烈な殺気を浴びせられて解説の娘が泡を吹いて気絶してしまっていた。
『あれ~?寝ちゃってるね。それじゃ!変わりにサーリアが入場コールするよー!異臭野郎に対するは!三叉の槍を携えた豪傑!男臭そうな胸毛ぼうぼうのゲネム選手ーーー!』
【わあああああああ!】と、俺の時とは打って変わって、大きな声援を送る観客たち。
その声援を一身に浴びながら、現れたのは槍の鋒を三つに分けた大きな銛のような物を片手に、肩に担ぐようにして歩く巨漢の男。
サーリアのコールにあった通り、胸毛が凄い!
まるで飼葉を丸めた一つの塊が、そのまま胸にくっついているんじゃなかろうか?と錯覚をおこす程に、質量感溢れる毛むくじゃらが目の前まで進んで来た。
『汚物臭対男臭!果たしてどちらの臭いが勝るのかー!正直どっちも消滅させたいけれど!解説が気絶してしまったから諦めて解説します!審判さん!開始の合図をお願いします!え?今更振るな?──えー……では!始め!』
うわ~……審判さん、本戦になってから解説の娘とサーリアに出番奪われて場外で拗ねてるよ。
なんて場外で膝を抱えている審判を見ていると、俺の頬を切り裂くように、一条の光が顔の横を通過した。
慌ててサイドステップで距離を取った俺に低い声が聞こえてくる。
「……余所見とは余裕だな」
槍を引き戻した男は、腰溜めに槍を引き絞るように構えつつ、俺に高圧的な視線を向けてくる。
「ごめんごめん。別に余裕ぶってるわけじゃないんだけどさ」
「フン……まぁいい。今この瞬間、貴様の勝ちの目は無くなったのだからな」
「────は?」
睥睨するように俺を見る胸毛野郎のいきなりの勝利宣言とも取れる言葉に、俺はビキッ!と額に青筋を浮かべる。
胸毛野郎はこれ以上の問答は無用とばかりに、三つに別れた鋒を高速で突き出した!
顔の中心目掛けて突き出された鋒は、三叉に分かれているため、かなり大げさに回避しないと、中心の矛先から分かれている左右の鉾に貫かれ、目玉を抉られかねない。
俺は上体を横に逸して迫る三叉の全てを回避して、反撃のために距離を詰めようと足裏に力を込めるが──その瞬間、ゾクリと背中が泡立った俺は、慌ててしゃがみ込む。
「フン!」
ブウン!と今しがた俺の頭が有った所を三叉の槍が通過した。
あっぶね~!と心の中で叫びつつ、俺は胸毛野郎の踏み出した足元を払うような水面蹴りを放った。
しかし、胸毛野郎は巨漢に似合わぬ俊敏さで「ほっ!」と掛け声を一つ出してバックステップからの突きの連打で接近を試みる俺からアッサリと距離を取る。
流石に本戦もベスト8になると強さのケタも変わってくるなと内心で舌を巻く。
「ううむ……お主、なかなか強いではないか」
「そりゃあどうも……」
あれだけ動いたのにビクともしない胸毛をなでながら、未だに俺を睥睨するように見るヤツに、俺は少しイラッとしながら返事を返す。
「しかし、貴様にはこの槍のリーチを詰める力はあるまい?」
フフン!と勝ち誇った顔で俺を見る胸毛野郎だが──
「いや。正直いくらでもあるんだけど……」
「なんだと?!」
「お前……俺のさっきの戦いは見てなかったのか?」
「フン!格下の小僧がほざきおるわ!貴様如きの試合なぞ見る価値もあるまい」
変わらず俺を馬鹿にするような瞳で俺を睥睨する胸毛野郎にカチンときた俺は、ある事を決意した。
「〈エアトスブレード〉」
「んん?風が集まっているようだが……」
俺は左の手を握り、不可視の風の刃を片手剣サイズで形成した。
一瞬、渦を巻くように集まった風を気取った胸毛野郎は油断なく俺を凝視する。
しかし、そんな事をしたところで全ては無駄!
「〈クロックアップ〉」
「なにぃ!き!消えたあ?!」
俺は一瞬だけ視認不可に近い速度で加速すると、胸毛野郎は目を剥いて驚きの声を上げ──
「あ?」
足元にわしゃりと落ちている己のアイデンティティを呆然と見下ろしていた。
「これで貴様はタダのひ──「か!かとりーぬぅぅぅぅ!」──と……え?かとりーぬ?」
突如、元胸毛野郎は叫び声を上げて両膝を突き、わしゃりと落ちた胸毛だった塊を太い両腕で抱え込むと、おいおいと泣きはじめてしまった。
その余りにもの光景に、不覚にもあ然としてしまった俺は、その姿を呆然と見つめていると、やがて元胸毛野郎は泣き止むと、それと同時にドスンとした重苦しい程の殺気を撒き散らした。
「よくもかとりーぬを……」
「なんかすまん……でもさ、かとりーぬって……」
「俺はかとりーぬを大事に大事に……姿を整え、栄養を与え、手入れも一日二時間もかけていたんだ……それを!きさまわあぁぁぁぁ!」
ゴバアアァ!と舞台の上を覆い尽くす程のどす黒い殺気が元胸毛野郎から放たれる!
殺気だけならさっきのサーリアが放った殺気をも超えている。
「なんつー殺気を飛ばしてくるんだよ」
「おおおお!目玉の一つで済むと思うなよこぞおおおおおおお!」
三叉の槍を持って全力で突きを放つ元胸毛野郎だが、冷静さを欠いた動きは殊の外単調過ぎる。
俺は突き出される無数の槍の尽くを容易く回避すると同時に、スキを見て槍の柄を掴むとエアトスブレードでザックリと切断してやる。
それでも元胸毛野郎はかとりーぬの無念を晴らさんと、もはやタダの木の棒となった槍の柄で、諦めずに突きを繰り出してくるが
「〈ボックスプロテクト〉!」
俺は先の戦いでも使った拘束結界術を発動し、元胸毛野郎の自由を奪った!
「ヌガアアアア!」
元胸毛野郎は必死の形相で身体を動かそうとしているが、パワー不足で俺の結界はビクともしない。
「悪いけど、これでトドメだ!おおおおお!〈ブラストキック〉!」
俺は両足の先に炎を纏わせ、飛び上がる!
狙うは結界にわざと開けておいた穴──元胸毛野郎の胸!
「おおおおおおおらああ!」
ドゴン!と肉を蹴る手応えが俺に伝わると同時に、元胸毛野郎は胸から全身を炎上させていく。
「ぬがあああ────ぁぁぁ……」
元胸毛野郎は肉を焦がす壮絶な痛みに叫んでいたが、しばらくすると火傷まみれになって気絶した。
死にさえしなければなんとでもなるのがこの大会の良い所だね。と思いながら俺はヤツを拘束する結界を解くと、倒れ込んだソレを舞台の上から蹴り落とした。
『決着ぅぅぅ!勝者!グレイブおにーちゃん!』
【ブゥゥゥゥゥゥゥ!】
今の今まで鳴りを潜めていたブーイングが、俺が勝った事によって再び活性化する。
「この環境汚染野郎!」
「今度は人が焼ける臭いを嗅がせるなんて!」
「どんだけ異臭をばら撒けば気が済むんだ!」
とんだ言いがかりである。
だが心の広い俺は、観客席に向けてニコリと微笑むと、足元に落ちていたかとりーぬを見て、むんずと掴み上げると──
「〈エアトスハンマー〉!」
パーン!と小気味いい音を立て、かとりーぬは散り散りになって舞い上がった────観客席目掛けて。
「いやあああ!」
「うわ!ペッ!ペッ!口に入った!」
「あああ!髪の毛に入ってるうう!」
「おにーちゃんんんん!」
無数となり、宙を舞って襲い来るかとりーぬに、観客席と解説席は阿鼻叫喚の地獄絵図。
それを見て大変満足した俺は、ウンウンと首を縦に振って控室へと戻るのであった。
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