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3章 ラヴィア公国に迫る影
17 鈴木、盛子に舐められる!
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盛子を大健全なペットにした俺は、取り敢えずペット扱いということで、コンソールのペット欄を開けばしっかりと[盛子]と名前が記入されていた。種族モリガンって運営バカだろ?
んで、召喚・帰還のボタンがあり、帰還をタップしたら目の前でアヘッている盛子が消失し、コンソールの表示は帰還中となっていた。
どうやら問題なくコンソール内に納まっているようだ。これで三人の婚約者達に怒られる心配はないだろう……ないよね?
「クラスタさん。俺はこの屋敷の場所を確認してくるから此処で待っててもらっていいかな?」
「畏まりました。スズキ様にはお手数をおかけしたみたいで申し訳ありません」
「気にしないで。あれの魅了は耐性装備をしてないと無効化できないからさ」
そう言って俺は屋敷内部の調査のため部屋を出た。
外はすっかり日も昇っているというのに、廊下を歩いても人の気配はなく、見つけた部屋を開けても中には誰も居ない。
結論としては、屋敷は2階建てで中には誰も住んでいないという事が分かっただけだった。
特に何処かの部屋に財宝があったりしたわけでもなく、俺の消費した10万クレジットの一割も返ってくることは無かった。
仕方なく、俺は屋敷の外に出て周囲を確認すると、場所は普通にラヴィア公国の首都郊外だった。
俺は一度クラスタさんと合流し、馬車を拾って城に戻った。
「という事で、特にこれといった収穫は無かったんだよね」
「へぇ……」
「ほう……」
「ふぅん……」
無事帰還した俺が事の顛末を説明すると、未来のお嫁さん達は皆一様にジト~とした目を俺に向けている。それも致し方ないない……
「ご主人様ぁ~……この見窄らしい人間の女達はご主人様の奴隷ですかぁ?」
盛子である。
ヤツは何故か勝手にコンソールのペットBOXから召喚もしてないのに勝手に現れて俺の膝の上に尻を乗せ、半身になって俺の胸板にデカメロンをグリュンと当てている。
「いやいや。盛子さんや。彼女達は俺の婚約者だからね?奴隷とかじゃないからね?」
「それじゃぁ、あーしだけがご主人様の愛の奴隷なのねぇ?ちょー嬉しい♪」
ススと俺の胸に指を這わせて耳朶をパクッと甘噛み、レロリと舌を耳内部に這わせる盛子。大変に素晴らしいテクニックをお持ちなのは嬉しい誤算だが、目の前の金剛力士三人をどうすればいいのだろう……
「あらあらあら。スズキ様ったら、娼婦なんか連れてきてどうするつもりなのかしら?」
「なんてけしからん!私だってまだそんなペロペロしたことないのに!」
「私と抱き合って慰めるフリをしつつも股間を押し付けていたのは嘘だったんですかー!」
今の三人を何かに例えるならば、まるで旦那の浮気を見付けて烈火の如く怒り出す鬼嫁のようだ。
「いやいや!説明したよね?!イザベラ、盛子は娼婦じゃないよ!エレイラは徐々に俺に毒されてきてなによりだな!メルさんはそう言った暴露トークは止めて下さい死んでしまいます!」
俺は浮気がバレた旦那が言いそうな言い訳を言っている間にも、盛子は「うふふ♪」と俺の首に舌を這わせ、噴き出る俺のピンチ汗を味わっている。「凄く濃いぃ~♪」って汗だよ!汗だよな?!
「んふふ♪別にぃ、あーしは娼婦でもなんでもいいよぉ?もうご主人様に穴の中まで全部見られちゃってるしぃ♪」
「誤解を招く言い方だ!あくまでコンソール内で所有能力の項目やステータスのチェックをしただけだろ!」
「あン♪そんな事言っててもぉ……あーしのおっぱいずっとツンツンしてたじゃん♪しかも先っぽばっかりぃ……」
「ちがッ!それは懐かしい現代スマホのゲームを思い出してついツンツンしただけだか……ら……ひぃ!」
俺は目の前で渦巻く灼熱の炎に気が付き、そ~と視線を向けると、三人の婚約者様達が皆様一様に瞳を逆三角にして、イザベラさんはヒールの尖端を俺の目に突き刺した。
流石は課金ファッション。なぜか無事死亡した俺は復活の巻物が動き、エレイラさんからは口に足を突っ込まれ護符がグルリと動き、メルさんの踵が俺のゴールデンエッグをスクランブルなエッグに変えた。
三人はフンッ!と鼻を鳴らし、怒りに任せ、バン!と扉を開け放って部屋から出て行ってしまった。
「盛子……やり過ぎだよ……」
「えぇ~?でもぉ……あの子達って所詮NPCじゃん?あーしみたいにご主人様と一緒に戦えないよぉ?」
「NPC言うな。彼女達はしっかりとこの世界で生きている住人だよ。この世界じゃ俺達の方が異物なんだから、もう少し自重してくれよ。だいたい盛子なんて普通にダンジョンボスじゃんよ」
「ダンジョンボスってなんか嫌な言い方だしぃ~。あーしはあそこを守らないと……いけなかった……って、あれ?なんで守らないといけなかったんだろ?」
「お前がいつもいつも邪魔してたのに理由も分からないのかよ……」
あれぇ~?と首を傾げている盛子をペットBOXに帰還させ、俺はご機嫌が340°ほど斜めになってしまった三人の後を追いかけるのだった。
んで、召喚・帰還のボタンがあり、帰還をタップしたら目の前でアヘッている盛子が消失し、コンソールの表示は帰還中となっていた。
どうやら問題なくコンソール内に納まっているようだ。これで三人の婚約者達に怒られる心配はないだろう……ないよね?
「クラスタさん。俺はこの屋敷の場所を確認してくるから此処で待っててもらっていいかな?」
「畏まりました。スズキ様にはお手数をおかけしたみたいで申し訳ありません」
「気にしないで。あれの魅了は耐性装備をしてないと無効化できないからさ」
そう言って俺は屋敷内部の調査のため部屋を出た。
外はすっかり日も昇っているというのに、廊下を歩いても人の気配はなく、見つけた部屋を開けても中には誰も居ない。
結論としては、屋敷は2階建てで中には誰も住んでいないという事が分かっただけだった。
特に何処かの部屋に財宝があったりしたわけでもなく、俺の消費した10万クレジットの一割も返ってくることは無かった。
仕方なく、俺は屋敷の外に出て周囲を確認すると、場所は普通にラヴィア公国の首都郊外だった。
俺は一度クラスタさんと合流し、馬車を拾って城に戻った。
「という事で、特にこれといった収穫は無かったんだよね」
「へぇ……」
「ほう……」
「ふぅん……」
無事帰還した俺が事の顛末を説明すると、未来のお嫁さん達は皆一様にジト~とした目を俺に向けている。それも致し方ないない……
「ご主人様ぁ~……この見窄らしい人間の女達はご主人様の奴隷ですかぁ?」
盛子である。
ヤツは何故か勝手にコンソールのペットBOXから召喚もしてないのに勝手に現れて俺の膝の上に尻を乗せ、半身になって俺の胸板にデカメロンをグリュンと当てている。
「いやいや。盛子さんや。彼女達は俺の婚約者だからね?奴隷とかじゃないからね?」
「それじゃぁ、あーしだけがご主人様の愛の奴隷なのねぇ?ちょー嬉しい♪」
ススと俺の胸に指を這わせて耳朶をパクッと甘噛み、レロリと舌を耳内部に這わせる盛子。大変に素晴らしいテクニックをお持ちなのは嬉しい誤算だが、目の前の金剛力士三人をどうすればいいのだろう……
「あらあらあら。スズキ様ったら、娼婦なんか連れてきてどうするつもりなのかしら?」
「なんてけしからん!私だってまだそんなペロペロしたことないのに!」
「私と抱き合って慰めるフリをしつつも股間を押し付けていたのは嘘だったんですかー!」
今の三人を何かに例えるならば、まるで旦那の浮気を見付けて烈火の如く怒り出す鬼嫁のようだ。
「いやいや!説明したよね?!イザベラ、盛子は娼婦じゃないよ!エレイラは徐々に俺に毒されてきてなによりだな!メルさんはそう言った暴露トークは止めて下さい死んでしまいます!」
俺は浮気がバレた旦那が言いそうな言い訳を言っている間にも、盛子は「うふふ♪」と俺の首に舌を這わせ、噴き出る俺のピンチ汗を味わっている。「凄く濃いぃ~♪」って汗だよ!汗だよな?!
「んふふ♪別にぃ、あーしは娼婦でもなんでもいいよぉ?もうご主人様に穴の中まで全部見られちゃってるしぃ♪」
「誤解を招く言い方だ!あくまでコンソール内で所有能力の項目やステータスのチェックをしただけだろ!」
「あン♪そんな事言っててもぉ……あーしのおっぱいずっとツンツンしてたじゃん♪しかも先っぽばっかりぃ……」
「ちがッ!それは懐かしい現代スマホのゲームを思い出してついツンツンしただけだか……ら……ひぃ!」
俺は目の前で渦巻く灼熱の炎に気が付き、そ~と視線を向けると、三人の婚約者様達が皆様一様に瞳を逆三角にして、イザベラさんはヒールの尖端を俺の目に突き刺した。
流石は課金ファッション。なぜか無事死亡した俺は復活の巻物が動き、エレイラさんからは口に足を突っ込まれ護符がグルリと動き、メルさんの踵が俺のゴールデンエッグをスクランブルなエッグに変えた。
三人はフンッ!と鼻を鳴らし、怒りに任せ、バン!と扉を開け放って部屋から出て行ってしまった。
「盛子……やり過ぎだよ……」
「えぇ~?でもぉ……あの子達って所詮NPCじゃん?あーしみたいにご主人様と一緒に戦えないよぉ?」
「NPC言うな。彼女達はしっかりとこの世界で生きている住人だよ。この世界じゃ俺達の方が異物なんだから、もう少し自重してくれよ。だいたい盛子なんて普通にダンジョンボスじゃんよ」
「ダンジョンボスってなんか嫌な言い方だしぃ~。あーしはあそこを守らないと……いけなかった……って、あれ?なんで守らないといけなかったんだろ?」
「お前がいつもいつも邪魔してたのに理由も分からないのかよ……」
あれぇ~?と首を傾げている盛子をペットBOXに帰還させ、俺はご機嫌が340°ほど斜めになってしまった三人の後を追いかけるのだった。
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