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一休み、再会

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2人は森の中で一休みした後、酒場へ帰ってきた。
お互い体はボロボロだったが、肩を貸し合い行きの2倍の時間をかけてようやく辿り着いた。

「お疲れ様です!こちら報酬の500Gになります!!」
「経験値確認しな?多分Lv上がってると思うよ」

俺は言われた通りステータスを確認した。


わん
Lv10
HP…3/12
攻撃力…3
防御力…2
魔力…0
知力…1
胆力…2
余り経験値…20


「そこに余り経験値ってあるでしょ?それを振り分けれるんだよ」

20か…多いのか少ないのか分かんないけど今のステータスを見るに多いな。
さて、どうやって振り分けようか。

ん?そういえば…

「この知力とか胆力って何なんだ?」

「あ~それね。私も最初馴染み無かったよ。知力は上げるとこの世界の事とか隠しルートとか知れるようになるみたい。私みたいに戦闘に自信ない人はそんなのに割く経験値はないよね。それとね…攻撃されると痛みあるじゃん?それを軽減するのが胆力だね。他にも恩恵はあるみたいだけど」

そうか…じゃあ俺は胆力はあんまり要らないかも。
結構慣れてるからね。

胆力以外の5個で均等に分けて……


わん
Lv10
HP…3/16
攻撃力…7
防御力…6
魔力…0
知力…1
胆力…2
余り経験値…8


あれ?魔力に振り分けることが出来ない。
どうやってもカウントが進まなかった。

「魔力に出来ないんだけどこれは?」
「あ!言い忘れてたね。魔力は1回100Lv…つまり☆1にならないと使えないらしいんだよね」
「なるほどね」

ん?待てよ?
だったら炎魔法使ってたお嬢は何Lvなんだ?
確実に100Lvに一度は到達している……

……やめやめ!アイツらのことはもう考えたくない!
もう俺には仲間がいるからね!!

…となると魔力の分を他に分けるって事になるけど……
また頭にショウ達が浮かんだ。

「よし!決めた!!」


わん
Lv10
HP…16
攻撃力…7
防御力…6
魔力…0
知力…9
胆力…2
余り経験値…0


結局知力に振ることに決めた。
あの悲劇は俺が全くの無知だったから起きた事だ。
これから俺は…賢く生きる!

「出来た?それじゃあ次のクエストの事なんだけど……」

「ちょっと待って!!」

「ん?わんどうした~そんなに高い声出して」
「え?俺じゃないよ?気のせいじゃない?」
「う~ん?でも今誰かがちょっと待ってって言った気がしたんだけど」

なんだ?
さっきから凄い背筋に違和感がある。
何か嫌なものでも憑いてるみたいだ。

「私ですよ!!」

俺は声のする方…背後を振り返った。

「また会いましたね!わんさん!!」

そこに立っていたのは、アイロニーで初クエストを共にした眼鏡女子…メイだった。

--続く
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