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更に更に、その後。

疑惑の人物との対峙。

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《彼がクリストファー・シェイクスピアですが》
『どうも、公演を気に入って頂けたそうで』

『気に入ったって、言ってた?』
《いえ、言ってませんね》
『あの、なら、一体』

《劇場自体には価値を見出していますが、脚本は。アナタだけで書き上げたのかどうか、その返答次第で成り行きが変わりますね》
《そう気に入らないんでしたら》

《嫌なら見るな、ですが脚本家の伏せられた状態では難しいかと。アナタ達が支配人になった場合、このまま継続させるおつもりですかね、脚本家を伏せたままでの上映》
《それは》
『何がダメだったんでしょうか』

《彼女は勿論、私1人が言っても些末な意見1つだけだ、そう思われては不快ですので。ある程度、数を揃えさせて頂こうかと、ですので何人の方の不満で脚本を降りて頂けますかね》
《アナタには分からないかも知れませんが、彼の作品は》
『いや、無理なんだよ僕には、分かっていたんだ。才能が無い、人を喜ばせたり楽しませる能力が無いんだよ、僕にはね』

《けど君は》
『君が何処かの神父から聞いたって言う、有名な脚本家が僕の家の名と同じで、だから僕に才能が有る筈だと。だからこそ守っていてくれたつもりだろうけど、君の居ない所で十分に評判は聞いてるんだ。下品だ、内に籠ってる、弱い男と狂った女の話ばかりでつまらないって』

《だから、それは書き慣れないだけで》
『お客さんを喜ばせたいんだよ、嫌な顔をさせたり不快に思わせたいワケじゃない。語り合ったり笑ったりしているお客さんが見たいんだ、何か刻み込まれた様な、ただ生きてるだけでは味わえない思いをして貰いたい。すまない、僕じゃないんだよきっと、その有名な劇作家のシェイクスピアは』

《ココまで、やって来たじゃないか》
『君は、何になりたいんだ?僕は支配人じゃ無くても良い、そこそこ劇場に関われたら良いと思っているけど、君は何になりたいんだい?』

『誰を見返したいの?』

 アーリスの素直な意見は、時に。

《良い貴族に丁重に扱われてる侍従に言って分かるだろうかね、それだけ見た目も良い、良い身分なんだろう。けど私らは平民だ、数多の平民の中で平凡に生きるしか無い平民。夢を見たって良いじゃないか、有名になって、貴族の、あの女に》

『すまないがもう帰ってくれないだろうか、彼と』
《いや、聞かせてやろう、選ばれなかった貴族より悲惨な、選ばれなかった平民の話を》

『ウィリアム』
《賢い女性は宝、それこそ平民にしても貴族にしても、けれど平民と貴族が女を奪い合えばどうなるか。負けるに決まってるじゃないか、良い家に住み疲れ果てるまで動かないで済む、椅子に座ったまま金が入る貴族に》
『僕の知ってる貴族と違うけど、ココのはそうなの?』

《なら手にマメが出来て潰れて》
『腕が動かせない位に、痺れてペンが持てない位に書いてるのも居るよ?馬車移動でお尻が痛くなったり、酔ったり、我慢して乗ってたりもするし。それこそ命を狙われるんだよ?』

《けど》
『偉い程に料理が直ぐに食べられないし、水だってそこらのは飲めないし。好きに出掛けられないし、結婚だって勝手に決められちゃうし、ちょっと失敗しただけで殺される事も有る。難しい事を知って、考えて、良いと思って決めても何も分かって無いヤツに文句を言われたり、殺されたり。ユーゴスラビア王国に行ってみたら?貴方が言う貴族、多分、挨拶と休憩を一緒にしてるだけで日頃は凄く忙しい筈だよ?』

《ハンガリー経由でベリグラードへ行かれてみてはどうでしょう、多分、誰も暇に過ごしている者は居ないかと》
《それは偶々》
『もう止めようウィリアム、僕ら平民も色々と居るのと同じ、貴族だって同じなんだよ。止めよう、僕は劇場で働きたいだけなんだ、脚本家にはなりたくない』

《でも、それでも、平民の》
『それ普通に貴方が書けば良いじゃん、ココの普通の平民がどう過ごすか、僕は知りたいよ?』
《であれば、確かに彼女も興味を示すかと》
『君は僕に教える為に脚本の勉強をしたんだし、今度は僕が君の代わりに劇場を回すから、君が書いてみたらどうだろうか?』

《そんな、何も面白く無い平民の》
『何時起きて、先ずは何をするのか。朝食は何か、仕事は、何処も同じかもだけど同じだって知らない者は多いと思う。それに少し違うだけでも話題になるし、同じだったら同じだねって話題になるし』
《その合間にアナタの不満を混ぜたって良いんですよ、貴族に愛する人を奪われた事を誇張して書いたって良い筈、何故なら創話なんですから》
『考えてみよう、一緒に、いつも通り』

《考えるだけ、だ》
《そこで演目に少し手を加えさせて欲しいんですが、宜しいでしょうかね》
『嫌な思いをさせないで済むなら、僕は寧ろお願いしたいのだけど』

《先ずはどう変えるのか》
《少し、神か天使を出させて下さい、喜劇に変えましょう》



 私の案で変えた舞台を見るって、凄く不安だったのだけど。

《ふふふっ、急に良くなったわね?どう言う事かしら?》
『そうね、前なら不快だった筈なのに、ふふふ』

 本当に、適当に、案を出したって言うか感想を言っただけ。
 ドジな天使に出て貰ってドタバタコメディに、狂った女は実は天使の助言で男を振る為に狂ったフリで、愚かな男は天使と友達になって旅に出る。

 本当に、ただ、改善するならと話し合った時の案がそのままで。

「そう、面白い?」
『前の印象が最悪過ぎて素直には笑えなかったけど、まぁ、ね』
《もう、最後の凄く楽しそうに旅に出る顔がね、ふふふふっ》

『旅に出て学びを得るかも知れない、そう思うと希望が出て、ただ愚か者なだけで終わらないのが良いわよね』
《貴族でも男女が入れ替わったにしても、納得出来るし、良い方だと思うわよ》

『けど、明らかに誰かの入れ知恵、よね』
《そうね、他の者もそう思うでしょうね?》
「けどもう大丈夫よ、脚本を書くのは止めるそうだから」

《あら勿体無い》

『最後の手向けなのね、コレが』
「まぁ、そうですね」
《ただアレの影響は強いわ、他で聞いたのだけれど似た様なのが他でも出回ってるみたいなの。本や観劇で》

 キャラバンの影響が薄い場所、書籍と劇場はキャラバンの影響下には無い独立した領域。
 陰謀なのか下らない流行なのか、ただどっちにしても潰さないと。

「悪い見本だと分かる悪しき見本なら良いけど」
《良い悪いじゃない見本、悪い知識》
『あんな男や女が許されると思われては貴族を貶める事に繋がる、だから差し止めさせてはいるのだけど』

「他にもお仕事が有るでしょうから、反撃用の作戦は既に実行中ですので、情報収集と抑止をお願い致します」
《じゃあ、本隊の指揮をお願いね》
『外遊中でらっしゃるのにごめんなさいね、お願いするわ』

「お気になさらず、お任せを」

 そして劇場を出て、裏口に有るお店へ。

『2人共、今日ので満足したみたい、クリストファーは書くのを止めるしウィリアムは書くって』
「そう言わせたんでしょうに、2人して」
《寧ろアナタの意見を気に入っての事ですよ、意外にも人は普通を、日常を知りたがる。それが本当なのか知る為にも書いてみると、ただ公演を失敗させたくないからと、クリストファーの方からアナタの案が取り入れられた公演をお願いしたいそうです》

「本当に、こう言う時に字が読めたら良かったんだけど」
《稽古場に来て頂いて構わないそうなので、そこで案をクリストファーに出して頂ければ良いかと》

「あの人の可能性は」
『転移転生者では有りませんよ』

「ガブちゃん、知ってた?」
『はい』

「聞いたら答えてくれた?」
『いえ』

「でしょうね、違うと直ぐに分かれば、ココまで深く関わらなかったし考えなかったかも知れない」
『少なくとも、答えが出るまでは、寧ろ逆に私は問い掛けたでしょうね』

 本物なら、偽物なら、赤の他人なら。

「我儘なお願いをし」
『アナタのお知り合いが来たら身近な者に、ルツかアーリスに、ですね』

「良いの?」
『結局は見極め、保護は必要ですから』

「直ぐに殺させない様にはします」
『勿論、それは流石に止めさせて頂きます』

「ですよねぇ」
『はい、では』

《では、向かいましょうか、稽古場へ》
「えっ、もう書き上がってるの?」
『ルツの煽りのお陰でね』

 早い、どれだけ不満を溜めてたのかしら。



『コレは彼の人生、そのままなのだけど』

「私は、面白いと思うのだけれど」
『もし貴族の日常がこうして見れるのならと、そう思うと僕も面白いけれど。そう、本当に面白いんだろうか、コレは』

 戦も無い、特に領主争いの無い平凡な領地で育ち、隣人に恋をし領主に奪われただけ。
 良く有る事、寧ろ平民ならば覚悟しなければならない当たり前の事。

「この女性に会ってみたいのだけど」

『実は、もう亡くなっているんだ。3人目を産んで、そう弱ってる時に手紙を書いたのか、僕が受け取って暫くして、訃報が届いた』

「あら」
『あの子、アーリス君が言ってた通り。貴族の生活に憧れて嫁に行ったけれど苦労は同じ、違いは有っても苦労するのは変わらない。どう苦労するかの違いだけで、同じ苦労をするなら彼と結婚すれば良かったと、後悔と謝罪が綴られていた。そして子を産み終えたら戻る、と』

「それで渡さなかったんですね」
『後追いが怖くてね、気力を無くされるよりは怒ったままで居た方が良いと』

「それで言う通りに脚本を書いていた」

『最初は楽しかったんだ、彼は怒っているか楽しんでいるか、けれど生きる気力を失ってはいない。僕が1番恐れているのは彼の死、だから書いていた、どんな評判も気にはならなかった』
「ですが、アレはダメです、愚か者は愚か者のままで許されると思ってしまう」

『そうだね、君の改変で良く分かったよ、愚か者を書く為に流れまで愚かにする必要は無い。彼の意に沿うだけで僕は考えなかった、ただ愚かな男と狂った彼女を書き不幸にさせる、彼の思い描く事だけを書いていただけだと。その影響を考えなかった、すまない』

「あの舞台を貶めます」
『彼の為の作品だ、構わないよ、僕の脚本家としての評判なんてどうでも良いからね』

「ですけど彼が怒るかと」
『自分のせいで誰かが不幸になる事は望んでいない、そこは僕が説得する、抑えるから問題無い。寧ろすまないね、尻拭いをさせる事になって』

「もし支配人になるとしたら」
『影響を考えて作品の篩い分けをさせる、それこそ支配人では無くても、劇場に関わる者の義務。すまない、平穏過ぎて、周りの賢さに甘えてしまって、すまない』



 下品。
 そう呟いた彼女が残したのは、平民の平穏な日常と、貴族との激情の悲話。

《堪らないわね、こんな結末を迎えるだなんて》
『楽だろう、違うだろうと思っても結局は同じ』

《正に悲恋だったわね、折角戻って来たのに、亡くなるだなんて》
『でも会えて言葉を交わせた、そこは救いじゃない?』

《本当であって欲しい部分も有るけど、実際に有ると思うと、嫌よね》
『次は貴族側の事をやるそうだし、それで少し分かってくれたなら、あんな勘違いは減るんじゃないかしら』

《そうね》

 そして貴族側も見たけれど。

『こう見ると、ウチって結構、暇な方なのかしら』
《アレ領地争いしたって言う、ユーゴスラビア王国の貴族の事じゃない?ほら、聞き慣れない料理名も出てたし》

『ぁあ、ならアレだけ忙しいワケよね、確かに』
《ふふふ、にしても次は喜劇だなんて、マーロウに脚本の才能が有ったなんてね》

『それと優秀な後援者が居てこそ、ココまで貴族の日頃を知れる者は限られるもの』
《子作りだけじゃない、教える事も義務で、はぁ》

『子供用の劇もお願いしましょう』
《そうね、平民と貴族、両方に分かる子供劇をお願いしましょう》
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