50 / 160
旅立ち。
船旅と少年少女と。
しおりを挟む
夫人との話し合いと、ネオスが提供してくれた魔道具、どちらなのか両方なのか。
「アンジェ、大丈夫そう?」
『はい、意外と揺れないんですね、大丈夫です』
良く話してくれる様になったし、笑ってくれる様にもなった。
けれどコレはこのグループのトップが誰なのか、そして自分の立場について理解したから、だけ。
そうよね、ファウストは素地が良いから体感で理解してただけで、別に私じゃなくても良いんだものね。
ネオスも、私がデュオニソス様の巫女だと思っての事だろうし。
「気を付けて回るのよ」
『はい』
距離を置かないとね。
勘違いさせない事も、大人の役割なのだし。
《ファウストが拗ねてますよ、最近構ってくれない、と》
「勘違いさせない様にしていたつもりなんだけど、そも私が勘違いしてたのよね。私じゃなくて、グループのトップに媚び諂ってるだけ、生存本能に素直に従ってるだけなのに」
『それか凄く見る目が有るか、色々と見て来たけど、やっぱりローシュが1番だよ』
「そらババァの転移者だもの、常識だ知識だ、そこらの小娘には負けませんし」
『もー、アンジェ投げ捨てて良い?代わりはまた探すからさ』
《そうしましょうか、こう拗ねる要因なんですし、ローシュの様に唯一無二では無いんですし》
「じゃあ似たのが現れたら私も投げ捨てられるのね」
《全く同じだとしたら、それはローシュですから投げ捨てませんよ》
『取り合いにならなくて平和かもね?』
《それでも交代はしますよ、同一なら同じ様にしないと変化を生みますし》
『それもそれでいいかも知れないけど、ローシュはそこ拘りそうだよね』
「まぁ、そうかも知れないけど」
《好意か恩義かを見極めてあげるのも、大人の役目ですよローシュ》
『何でも恩義だって思われたら、それもそれで悲しいもんね』
《そうですよ、自分で自分を褒めたいですね、良く折れなかったなと》
「頑固ですみませんでした」
『嫌な目に遭ったんだから仕方無いよ、ローシュが悪いんじゃなくて、向こうの男達が悪かったの』
《ある意味では見る目が有ったんでしょうけど、結局は見る目が無かったワケですし》
『これからも大事にするからねローシュ』
コレで誤魔化されないのも、ローシュの可愛らしい所なんですが。
本当に拗れる様なら、本気でブリテンに置いていくつもりなんですけど、優しいローシュは悲しむんでしょうね、
「アーリス、ネオスに良い子は、誰か思い付かない?」
ほら、やっぱりちゃんと言わないから、こうなるのに。
『それこそ姫様位じゃないと、難しいと思うよ?』
「あぁ、スペランツァ姫ね」
『アレにはそんなに嫌がって無かったし、ねえ、ルツ』
《ですね、その位の者でなければ納得は難しいでしょうね、愚かな娘の策略で恥をかかされたんですから》
「あら、ウチの領地なら愚かな子じゃない子はいっぱい」
《礼儀作法、考え方、既にミッシェル夫人やクリスティーナ夫人を見てきてしまってるんですから。貴族でも、かなりの位置で無いと難しいかと》
「じゃあルツの出番ね」
《それこそローシュがもう1人居れば直ぐにも勧めますが、そうは居ませんから》
「私が珍しいと理解して貰う所からね」
『だね、普通なら罰としてあんな事はしないだろうし』
「頼まれたんだから仕方無いでしょうよ」
『でも楽しかったんでしょ?』
「まぁ、ざまぁ見ろですわよね、ひぃひぃ言ってたし」
『アレは言わない方が無理じゃない?』
《ですね、無理です》
「けど前回も前々回もしてないんだし、ほら、偶々よ」
『それさぁ、ネオスって、ちゃんと出来てると思う?』
《今まで無かったそうですからね、性欲》
「ぁあ、けど」
『俺はちゃんと注意はしたけどさ、ほら、加減次第で良くないんでしょ?』
《流石に我々の前で、は無理でしょうし、違う性に目覚められても不本意でしょうしね》
『どんなに聞いても大丈夫、しか言わないんだよね』
《私もなんですよ、多分、アナタに遠慮してるのかと》
「何で私?」
《どうしたって身近にはアナタしか居ませんし、そう嫌悪されたくないのでしょう》
「ぁあ、別に首から下はどの女もそう変わらないんだし」
『でもほら、何か言ったら他に女を紹介されるかもって警戒してるかもだしさ。話してくれないんだよね、本当に』
特に好きだ、とかね。
《ですね、ローシュで良くなって貰っても全然良いんですけどね、聞いてもいたんですし》
『ローシュから聞いてあげてくれない?この前の赤面も、もしかしたらその事かもだし』
「ご褒美の時の?」
『ローシュにエロい事が聞きたかったのかもよ?』
「それご褒美じゃないんじゃない?」
《聞き辛いからこそ、そう言う体なのかも知れませんし、ご褒美の件も合わせて聞いてあげてみてくれませんか?彼は優秀ですし、あの2人の世話も良くしてくれてますから》
「分かったわ、ファウストとアンジェの様子見が終わったらね」
後はネオスがどうするか。
《良いんですかローシュ様》
「偶には様子見もしないとね、ちゃんと綺麗にお部屋を使ってて偉いわね、アンジェも」
『いえ、はい、ありがとうございます』
ありがとうって言っても、どんなに好きだって言っても、本当に伝わってるかどうか分からないから。
だからいっぱい言わないといけないのに、色んな言葉で伝えないといけないのに。
《着いたらもっと勉強しますね》
「無理しないでね、子供は元気が1番なんだから」
『はい』
《早く着くと良いですね》
「無事にね、シケが1番怖いもの」
『あ、天候に恵まれてるそうで、順調だって聞きました』
《うん、どの人に聞いても言ってます》
『もしかしたら早く着くかもって』
「そう、神様にお礼を言わないとね」
『はい、寝る前と、着いてからも』
「そうね、着いたらお礼とお祝いをしましょうね」
《はい》
「ネオスから聞いたけど、もう本を何冊も読み終えたんですってね、良く酔わないわね」
《だって暇なんですもん》
『運動もしてますけど、刺繍は危ないし』
《書くのは揺れるし、あ、他の人に借りたりもしてますよ》
『デッキで読んでる人のを借りたり、読んで貰ったりしてます』
「良い人と一緒で良かったわね」
『はい』
「よし、このまま寝ましょうか」
《もう1人で寝れますってばぁ》
「あら本当?アンジェは大丈夫?」
『はい、ファウストがいつも先に寝てます』
《いつもしりとりしてるんです、それとか食べ物の名前とか》
「それお腹が空きそうね?」
《ちょっと、けど夢に出てきてくれないんですよ、不思議》
「夢より起きてから食べなさいって事かも知れないわね」
《だからローシュ様も出て来ないのかな》
「起きて会いなさいって?成程ね」
『あの、私は本当に大丈夫ですから、心配しないで下さいね』
「でも嫌な事を言われたり、されたら言うのよ、暫く船から吊るして干物にするから」
《お魚料理有るんですよねブリテン》
『フリット?でしたっけ?』
「ギリシャの高級料理ね」
『ネオスさんが教えてくれたんです、新鮮な卵と油と小麦粉を使うって』
《どんな味なんです?》
「着いたらね、さ、寝るわよ」
『もー、本当に大丈夫ですから、お願いですからお部屋に戻って下さい』
《じゃあ僕と寝ましょうローシュ様》
「ほら、やっぱり寂しいんじゃない」
《冗談ですもん、ネオスさんともお話し合いして下さい、凄く良く僕らの面倒を見てくれてますから》
『はい、お世話になってます、良くして貰ってます』
「そんなに良い子なのねネオスは」
『はい、優しい良い大人です』
《ですね》
「じゃあ、アナタ達をお手洗いに送ったらね」
『はい』
《はーい》
ネオスさんは大人だから良いな、もしかしたらキスして貰えるかも知れないんだし。
早く大人になりたいな。
「ごめんなさいねネオス、子供達の事をどうもありがとう」
『あ、いえ、大人として当然ですから』
流れを作った、とは言われたけれど。
「ご褒美の件なのだけど、言い辛い事なのよね?」
『そっ、はぃ』
「娼婦的な人は紹介して欲しく無い?」
『出来れば、嫌です』
「本当に、無理に子を成そうとしたり、結婚しなくて良いのよ?」
『ただ、そう、出来れば、慣れたいとは思ってます』
「ぁあ、確かに難しいわよね、慣れたくても心を許せる相手じゃないとだし。けど、だからこそ、無理に慣れなくても良いのよ?それでも良いって人を見付ければ良いんだから」
『やり方が悪いと、子を成せない、と、聞いてるので』
「高級娼婦の存在意義よねぇ、もう少し滞在してれば良かったかしら」
『その、出来たら、ローシュに』
「女らしい手じゃないから楽しく無いと思うわよ?」
『その、加減を、強さが分かれば良いので』
「はい、手を出して、この位」
『コレ、アーリスにも握って貰ったんですけど、意外と、良く分からなくて』
「要は強く握ら無ければ良いだけよ、あ、潤滑液でも渡しておきましょうか?」
『それ、他の人にも、したんですよね』
「ちょ、それアーリスね。それ罰よ罰、拷問って言われる部類の事よ?」
『私には、ダメでしょうか』
「ネオス、何か悪い事をしたの?」
『あ、いえ、ソレじゃなくて』
「無理に慣れなくても良いのよ?アナタは十分頑張ってるんだから」
『見て、欲しいんです、自分で最初に見た時、グロテスクだなと思って』
「あぁ、ソレはうん、本当に言い出し辛い事だわね」
『それで、もし変じゃないなら、そのまま』
「慣れる為に?」
『だけじゃないんですけど、見慣れたり、触られ慣れたくて』
「それは」
『無理なら、ダメなら良いんです、本当にグロテスクだし』
「今でもそう思ってるの?」
『はい』
「よし、じゃあ取り敢えずは見てみましょうか、って言ってどうにかなるの?」
『そ、ぅ、後ろから抱き締めて貰えれば、多分』
「私は例外、珍しい、そこは分かってるわよね?」
『はい、ちゃんと他を見て、良く探します』
「ルーマニアに着く間でも、良い子を探すの」
『はい』
「よし、じゃあ少し明かりを落としましょうね」
『はい』
「はい、じゃあ抱っこね」
『はぃ』
もう、コレだけで、恥ずかしい筈なのに。
「大丈夫、変じゃないわ、綺麗よネオス」
「アンジェ、大丈夫そう?」
『はい、意外と揺れないんですね、大丈夫です』
良く話してくれる様になったし、笑ってくれる様にもなった。
けれどコレはこのグループのトップが誰なのか、そして自分の立場について理解したから、だけ。
そうよね、ファウストは素地が良いから体感で理解してただけで、別に私じゃなくても良いんだものね。
ネオスも、私がデュオニソス様の巫女だと思っての事だろうし。
「気を付けて回るのよ」
『はい』
距離を置かないとね。
勘違いさせない事も、大人の役割なのだし。
《ファウストが拗ねてますよ、最近構ってくれない、と》
「勘違いさせない様にしていたつもりなんだけど、そも私が勘違いしてたのよね。私じゃなくて、グループのトップに媚び諂ってるだけ、生存本能に素直に従ってるだけなのに」
『それか凄く見る目が有るか、色々と見て来たけど、やっぱりローシュが1番だよ』
「そらババァの転移者だもの、常識だ知識だ、そこらの小娘には負けませんし」
『もー、アンジェ投げ捨てて良い?代わりはまた探すからさ』
《そうしましょうか、こう拗ねる要因なんですし、ローシュの様に唯一無二では無いんですし》
「じゃあ似たのが現れたら私も投げ捨てられるのね」
《全く同じだとしたら、それはローシュですから投げ捨てませんよ》
『取り合いにならなくて平和かもね?』
《それでも交代はしますよ、同一なら同じ様にしないと変化を生みますし》
『それもそれでいいかも知れないけど、ローシュはそこ拘りそうだよね』
「まぁ、そうかも知れないけど」
《好意か恩義かを見極めてあげるのも、大人の役目ですよローシュ》
『何でも恩義だって思われたら、それもそれで悲しいもんね』
《そうですよ、自分で自分を褒めたいですね、良く折れなかったなと》
「頑固ですみませんでした」
『嫌な目に遭ったんだから仕方無いよ、ローシュが悪いんじゃなくて、向こうの男達が悪かったの』
《ある意味では見る目が有ったんでしょうけど、結局は見る目が無かったワケですし》
『これからも大事にするからねローシュ』
コレで誤魔化されないのも、ローシュの可愛らしい所なんですが。
本当に拗れる様なら、本気でブリテンに置いていくつもりなんですけど、優しいローシュは悲しむんでしょうね、
「アーリス、ネオスに良い子は、誰か思い付かない?」
ほら、やっぱりちゃんと言わないから、こうなるのに。
『それこそ姫様位じゃないと、難しいと思うよ?』
「あぁ、スペランツァ姫ね」
『アレにはそんなに嫌がって無かったし、ねえ、ルツ』
《ですね、その位の者でなければ納得は難しいでしょうね、愚かな娘の策略で恥をかかされたんですから》
「あら、ウチの領地なら愚かな子じゃない子はいっぱい」
《礼儀作法、考え方、既にミッシェル夫人やクリスティーナ夫人を見てきてしまってるんですから。貴族でも、かなりの位置で無いと難しいかと》
「じゃあルツの出番ね」
《それこそローシュがもう1人居れば直ぐにも勧めますが、そうは居ませんから》
「私が珍しいと理解して貰う所からね」
『だね、普通なら罰としてあんな事はしないだろうし』
「頼まれたんだから仕方無いでしょうよ」
『でも楽しかったんでしょ?』
「まぁ、ざまぁ見ろですわよね、ひぃひぃ言ってたし」
『アレは言わない方が無理じゃない?』
《ですね、無理です》
「けど前回も前々回もしてないんだし、ほら、偶々よ」
『それさぁ、ネオスって、ちゃんと出来てると思う?』
《今まで無かったそうですからね、性欲》
「ぁあ、けど」
『俺はちゃんと注意はしたけどさ、ほら、加減次第で良くないんでしょ?』
《流石に我々の前で、は無理でしょうし、違う性に目覚められても不本意でしょうしね》
『どんなに聞いても大丈夫、しか言わないんだよね』
《私もなんですよ、多分、アナタに遠慮してるのかと》
「何で私?」
《どうしたって身近にはアナタしか居ませんし、そう嫌悪されたくないのでしょう》
「ぁあ、別に首から下はどの女もそう変わらないんだし」
『でもほら、何か言ったら他に女を紹介されるかもって警戒してるかもだしさ。話してくれないんだよね、本当に』
特に好きだ、とかね。
《ですね、ローシュで良くなって貰っても全然良いんですけどね、聞いてもいたんですし》
『ローシュから聞いてあげてくれない?この前の赤面も、もしかしたらその事かもだし』
「ご褒美の時の?」
『ローシュにエロい事が聞きたかったのかもよ?』
「それご褒美じゃないんじゃない?」
《聞き辛いからこそ、そう言う体なのかも知れませんし、ご褒美の件も合わせて聞いてあげてみてくれませんか?彼は優秀ですし、あの2人の世話も良くしてくれてますから》
「分かったわ、ファウストとアンジェの様子見が終わったらね」
後はネオスがどうするか。
《良いんですかローシュ様》
「偶には様子見もしないとね、ちゃんと綺麗にお部屋を使ってて偉いわね、アンジェも」
『いえ、はい、ありがとうございます』
ありがとうって言っても、どんなに好きだって言っても、本当に伝わってるかどうか分からないから。
だからいっぱい言わないといけないのに、色んな言葉で伝えないといけないのに。
《着いたらもっと勉強しますね》
「無理しないでね、子供は元気が1番なんだから」
『はい』
《早く着くと良いですね》
「無事にね、シケが1番怖いもの」
『あ、天候に恵まれてるそうで、順調だって聞きました』
《うん、どの人に聞いても言ってます》
『もしかしたら早く着くかもって』
「そう、神様にお礼を言わないとね」
『はい、寝る前と、着いてからも』
「そうね、着いたらお礼とお祝いをしましょうね」
《はい》
「ネオスから聞いたけど、もう本を何冊も読み終えたんですってね、良く酔わないわね」
《だって暇なんですもん》
『運動もしてますけど、刺繍は危ないし』
《書くのは揺れるし、あ、他の人に借りたりもしてますよ》
『デッキで読んでる人のを借りたり、読んで貰ったりしてます』
「良い人と一緒で良かったわね」
『はい』
「よし、このまま寝ましょうか」
《もう1人で寝れますってばぁ》
「あら本当?アンジェは大丈夫?」
『はい、ファウストがいつも先に寝てます』
《いつもしりとりしてるんです、それとか食べ物の名前とか》
「それお腹が空きそうね?」
《ちょっと、けど夢に出てきてくれないんですよ、不思議》
「夢より起きてから食べなさいって事かも知れないわね」
《だからローシュ様も出て来ないのかな》
「起きて会いなさいって?成程ね」
『あの、私は本当に大丈夫ですから、心配しないで下さいね』
「でも嫌な事を言われたり、されたら言うのよ、暫く船から吊るして干物にするから」
《お魚料理有るんですよねブリテン》
『フリット?でしたっけ?』
「ギリシャの高級料理ね」
『ネオスさんが教えてくれたんです、新鮮な卵と油と小麦粉を使うって』
《どんな味なんです?》
「着いたらね、さ、寝るわよ」
『もー、本当に大丈夫ですから、お願いですからお部屋に戻って下さい』
《じゃあ僕と寝ましょうローシュ様》
「ほら、やっぱり寂しいんじゃない」
《冗談ですもん、ネオスさんともお話し合いして下さい、凄く良く僕らの面倒を見てくれてますから》
『はい、お世話になってます、良くして貰ってます』
「そんなに良い子なのねネオスは」
『はい、優しい良い大人です』
《ですね》
「じゃあ、アナタ達をお手洗いに送ったらね」
『はい』
《はーい》
ネオスさんは大人だから良いな、もしかしたらキスして貰えるかも知れないんだし。
早く大人になりたいな。
「ごめんなさいねネオス、子供達の事をどうもありがとう」
『あ、いえ、大人として当然ですから』
流れを作った、とは言われたけれど。
「ご褒美の件なのだけど、言い辛い事なのよね?」
『そっ、はぃ』
「娼婦的な人は紹介して欲しく無い?」
『出来れば、嫌です』
「本当に、無理に子を成そうとしたり、結婚しなくて良いのよ?」
『ただ、そう、出来れば、慣れたいとは思ってます』
「ぁあ、確かに難しいわよね、慣れたくても心を許せる相手じゃないとだし。けど、だからこそ、無理に慣れなくても良いのよ?それでも良いって人を見付ければ良いんだから」
『やり方が悪いと、子を成せない、と、聞いてるので』
「高級娼婦の存在意義よねぇ、もう少し滞在してれば良かったかしら」
『その、出来たら、ローシュに』
「女らしい手じゃないから楽しく無いと思うわよ?」
『その、加減を、強さが分かれば良いので』
「はい、手を出して、この位」
『コレ、アーリスにも握って貰ったんですけど、意外と、良く分からなくて』
「要は強く握ら無ければ良いだけよ、あ、潤滑液でも渡しておきましょうか?」
『それ、他の人にも、したんですよね』
「ちょ、それアーリスね。それ罰よ罰、拷問って言われる部類の事よ?」
『私には、ダメでしょうか』
「ネオス、何か悪い事をしたの?」
『あ、いえ、ソレじゃなくて』
「無理に慣れなくても良いのよ?アナタは十分頑張ってるんだから」
『見て、欲しいんです、自分で最初に見た時、グロテスクだなと思って』
「あぁ、ソレはうん、本当に言い出し辛い事だわね」
『それで、もし変じゃないなら、そのまま』
「慣れる為に?」
『だけじゃないんですけど、見慣れたり、触られ慣れたくて』
「それは」
『無理なら、ダメなら良いんです、本当にグロテスクだし』
「今でもそう思ってるの?」
『はい』
「よし、じゃあ取り敢えずは見てみましょうか、って言ってどうにかなるの?」
『そ、ぅ、後ろから抱き締めて貰えれば、多分』
「私は例外、珍しい、そこは分かってるわよね?」
『はい、ちゃんと他を見て、良く探します』
「ルーマニアに着く間でも、良い子を探すの」
『はい』
「よし、じゃあ少し明かりを落としましょうね」
『はい』
「はい、じゃあ抱っこね」
『はぃ』
もう、コレだけで、恥ずかしい筈なのに。
「大丈夫、変じゃないわ、綺麗よネオス」
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる