7 / 10
町の迷宮
しおりを挟む
私はなぜか、木村●哉についてこいと合図をされ、街に中をただひたすらに追いかけていた。
別にファンとかそういうわけじゃない。
彼の方が、私に用があるようだから、ついて行ったのだ。
しかし、追いついても追いついても、置いていかれる。
細い路地を抜け、廃れた八百屋の前を通り過ぎ、環状線の下をくぐり、高架下に流れる川のボート乗り場をぐるぐる回って──どちらかといえば、私を置いてズンズン行ってしまう木村●哉よりも、街の荒廃感に興味があった。迷路のようで、まるで白うさぎに導かれるアリスのような──
そこで目が覚めた。目的地はどこだったのか、ついぞ知らぬままだ。
別にファンとかそういうわけじゃない。
彼の方が、私に用があるようだから、ついて行ったのだ。
しかし、追いついても追いついても、置いていかれる。
細い路地を抜け、廃れた八百屋の前を通り過ぎ、環状線の下をくぐり、高架下に流れる川のボート乗り場をぐるぐる回って──どちらかといえば、私を置いてズンズン行ってしまう木村●哉よりも、街の荒廃感に興味があった。迷路のようで、まるで白うさぎに導かれるアリスのような──
そこで目が覚めた。目的地はどこだったのか、ついぞ知らぬままだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
怪獣特殊処理班ミナモト
kamin0
SF
隕石の飛来とともに突如として現れた敵性巨大生物、『怪獣』の脅威と、加速する砂漠化によって、大きく生活圏が縮小された近未来の地球。日本では、地球防衛省を設立するなどして怪獣の駆除に尽力していた。そんな中、元自衛官の源王城(みなもとおうじ)はその才能を買われて、怪獣の事後処理を専門とする衛生環境省処理科、特殊処理班に配属される。なんとそこは、怪獣の力の源であるコアの除去だけを専門とした特殊部隊だった。源は特殊処理班の癖のある班員達と交流しながら、怪獣の正体とその本質、そして自分の過去と向き合っていく。
あなたの記憶、買います。
鴨居ダンテ
SF
*ラノベ感ゼロの正統派SF
記憶が金になる2045年の日本。電気海馬の開発によって、記憶は自由性を獲得し、その利用は幅を広げていた。東京の一角で非合法となっている記憶の売買を引き受ける〈記憶屋〉には、連日様々な人間が記憶を売りに訪れ、そしてアジアの富裕層が記憶を買い取りに来る。そんな記憶屋の平坦な日常に現れる一人の老人。
*一番最初に書いたSFなので、ゲシュタルト崩壊ぎみ。長編の改版も書こうと思っています。
エイリアンコップ~楽園14~
志賀雅基
SF
◆……ナメクジの犯人(ホシ)はナメクジなんだろうなあ。◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart14[全51話]
七分署機捜課にあらゆる意味で驚異の新人がきて教育係に任命されたシドは四苦八苦。一方バディのハイファは涼しい他人顔。プライヴェートでは飼い猫タマが散歩中に出くわした半死体から出てきたネバネバ生物を食べてしまう。そして翌朝、人語を喋り始めた。タマに憑依した巨大ナメクジは自分を異星の刑事と主張、ホシを追って来たので捕縛に手を貸せと言う。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる