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ワイン会 台本
ワインの日 ジンファンデル編
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ワイン会 特別編 アメリカ
ジンファンデル(入場しながら言う感じで)
「ふっふー! 皆お待ちかね、俺様の登場だぁ! ヘイ、ユー! 俺のことは知ってるか? アメリカで超有名な超天才のワイン用ぶどう品種さ。知ってるだろ? OK、俺の名前を言ってみな。せーのっ!(しーん)……聞こえなかったなー。もう一回行こうか。俺の名はなんだ? せーの!(しーん) ……はっはっはー。まあいいさ。わからないのも無理はない。今日は初めましての人が多いからな。よしよし。それじゃあ、俺が誰なのかを教えてやるから、今日は覚えて帰ってくれ。いいか? 俺の名は……」
シャルドネ(遮って)
「うーい、ブラッシュ~。今日もピンクの髪がよく似合ってるよ~。ヒューヒュー♪」
ジンファンデル
「ちょ、ちょ、ちょ……シャルドネぇ! お前はまたいつも良いところで邪魔をしやがる……(聴衆に)違うぞ。俺の名はブラッシュじゃないぞ。この金髪野郎が勝手につけたあだ名だ。俺の名は……」
シャルドネ
「どーした、真っ赤になっちゃって~髪色と顔色が区別つかなくなっちゃってるぞ~ブラッシュ~」
ジンファンデル
「……ッ! だーかーらー、邪魔しないでもらえるか、シャルドネ!! お前はなんでそう俺のことを揶揄うんだ! 別に真っ赤になんかなってない……(聴衆に)なってないよな!?」
カベルネ
「いや、なっているな。顔中真っ赤だ」
ジンファンデル(困ったように)
「カベルネ、お前まで何言ってんだ」
メルロー
「ここに鏡があるけれど、確認する? ジンファンデル」
ジンファンデル
「お前は本当に用意がいいよな、メルロー。……って、そうだよ、俺の名前! 俺の名はジンファンデルだジン・ファン・デル! あー、やっと言えたぜチクショウ……」
ピノ・ノワール
「なんだ、騒がしいと思ったら、またブラッシュが何か言っているのか? 今日はワイン会で浮き足立っているのはわかるが、お集まりの方々が困っているだろうが。少し落ち着け」
ジンファンデル
「おいおいおい……頼みますよォピノ・ノワールさぁん……。なんだってアンタまでブラッシュって呼ぶようになっちまったんだ。シャルドネの悪い影響を受けてるぞ!」
シャルドネ
「俺のせいかよ!」
メルロー
「ちなみになんでブラッシュって呼ばれているかと言うとね、彼は赤ワイン用品種なんだけど、頑張って白ワインを作ろうとしたんだ。でもどうやっても、ピンク色にしかならなかった。それで、白ワインだけど色がついている、ってことで、頬を赤らめるって意味の『ブラッシュ』って呼ばれるようになったんだ」
ジンファンデル(ちょっと皮肉に)
「補足をありがとう、メルロー」
カベルネ
「それはともかく、足並みは揃えてもらわないと、ジンファンデル。いくら注目を浴びたいからといって、抜け駆けをするのはスマートじゃないな」
シャルドネ
「チッチッチ。違うぜぇ、カベルネ。確かに今日はワイン会だが、別の意味も持っている。毎年11月の第3水曜日が、なんの日か知ってるか?」
カベルネ
「今年でいうと11月20日……なんの日だったか」
メルロー
「ジンファンデルの日、だね」
ジンファンデル
「そう、11月の第3水曜日は俺、ジンファンデルの日だ。俺を愛してくれているファンの奴らが選定した、俺のための日だ。……だから、ちょっとくらい、浮かれたっていいだろ!!」
ピノ・ノワール
「はいはいはい。気持ちはわかるが、そうこうしている内に、もう開始時刻をとっくに過ぎてしまっているぞ。ほら、気持ちを切り替えて、始めるぞ」
ジンファンデル
「はぁ~あ……」
(間)
カベルネ
「ヴィティスターズ」
メルロー
「アット・ワイン会!」
ジンファンデル
「イン・USA!」
シャルドネ
「今年のワイン会も、盛り上がっていこうー!!」
ピノ・ノワール
「それでは、ワイン会、2周年目を祝して! サンテ!」
***
ジンファンデル(入場しながら言う感じで)
「ふっふー! 皆お待ちかね、俺様の登場だぁ! ヘイ、ユー! 俺のことは知ってるか? アメリカで超有名な超天才のワイン用ぶどう品種さ。知ってるだろ? OK、俺の名前を言ってみな。せーのっ!(しーん)……聞こえなかったなー。もう一回行こうか。俺の名はなんだ? せーの!(しーん) ……はっはっはー。まあいいさ。わからないのも無理はない。今日は初めましての人が多いからな。よしよし。それじゃあ、俺が誰なのかを教えてやるから、今日は覚えて帰ってくれ。いいか? 俺の名は……」
シャルドネ(遮って)
「うーい、ブラッシュ~。今日もピンクの髪がよく似合ってるよ~。ヒューヒュー♪」
ジンファンデル
「ちょ、ちょ、ちょ……シャルドネぇ! お前はまたいつも良いところで邪魔をしやがる……(聴衆に)違うぞ。俺の名はブラッシュじゃないぞ。この金髪野郎が勝手につけたあだ名だ。俺の名は……」
シャルドネ
「どーした、真っ赤になっちゃって~髪色と顔色が区別つかなくなっちゃってるぞ~ブラッシュ~」
ジンファンデル
「……ッ! だーかーらー、邪魔しないでもらえるか、シャルドネ!! お前はなんでそう俺のことを揶揄うんだ! 別に真っ赤になんかなってない……(聴衆に)なってないよな!?」
カベルネ
「いや、なっているな。顔中真っ赤だ」
ジンファンデル(困ったように)
「カベルネ、お前まで何言ってんだ」
メルロー
「ここに鏡があるけれど、確認する? ジンファンデル」
ジンファンデル
「お前は本当に用意がいいよな、メルロー。……って、そうだよ、俺の名前! 俺の名はジンファンデルだジン・ファン・デル! あー、やっと言えたぜチクショウ……」
ピノ・ノワール
「なんだ、騒がしいと思ったら、またブラッシュが何か言っているのか? 今日はワイン会で浮き足立っているのはわかるが、お集まりの方々が困っているだろうが。少し落ち着け」
ジンファンデル
「おいおいおい……頼みますよォピノ・ノワールさぁん……。なんだってアンタまでブラッシュって呼ぶようになっちまったんだ。シャルドネの悪い影響を受けてるぞ!」
シャルドネ
「俺のせいかよ!」
メルロー
「ちなみになんでブラッシュって呼ばれているかと言うとね、彼は赤ワイン用品種なんだけど、頑張って白ワインを作ろうとしたんだ。でもどうやっても、ピンク色にしかならなかった。それで、白ワインだけど色がついている、ってことで、頬を赤らめるって意味の『ブラッシュ』って呼ばれるようになったんだ」
ジンファンデル(ちょっと皮肉に)
「補足をありがとう、メルロー」
カベルネ
「それはともかく、足並みは揃えてもらわないと、ジンファンデル。いくら注目を浴びたいからといって、抜け駆けをするのはスマートじゃないな」
シャルドネ
「チッチッチ。違うぜぇ、カベルネ。確かに今日はワイン会だが、別の意味も持っている。毎年11月の第3水曜日が、なんの日か知ってるか?」
カベルネ
「今年でいうと11月20日……なんの日だったか」
メルロー
「ジンファンデルの日、だね」
ジンファンデル
「そう、11月の第3水曜日は俺、ジンファンデルの日だ。俺を愛してくれているファンの奴らが選定した、俺のための日だ。……だから、ちょっとくらい、浮かれたっていいだろ!!」
ピノ・ノワール
「はいはいはい。気持ちはわかるが、そうこうしている内に、もう開始時刻をとっくに過ぎてしまっているぞ。ほら、気持ちを切り替えて、始めるぞ」
ジンファンデル
「はぁ~あ……」
(間)
カベルネ
「ヴィティスターズ」
メルロー
「アット・ワイン会!」
ジンファンデル
「イン・USA!」
シャルドネ
「今年のワイン会も、盛り上がっていこうー!!」
ピノ・ノワール
「それでは、ワイン会、2周年目を祝して! サンテ!」
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