ヴィティスターズ!

独身貴族

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アレキとマスベリ

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マスベリ「あ! アレキさん! お疲れ様っす!」
アレク「おお、元気にしてっか?」
マスベリ「ういっす!」
アリカント「ん? ベーリーA、この人、知り合い?」
マスベリ「おう! オレのアニキ分のマスカット・オブ・アレキサンドリアさんよ!」
アレク「オラ! よろしく」
アリカント「どうも……(小声で)って、挨拶したけど、なんかこの人格好が、派手というか、コスプレちっくというか、なんか仲良くしづらい人だ……」
マスベリ「こいつはベーリー・アリカントA! オレの子分みたいなもんっす!」
アリカント「誰が子分だこんにゃろ」
アレク「ははは」
アリカント「あ、あの、眼帯してますけど、怪我されてるんですか?」
マスベリ「ちげーよ! この方はな、海賊なんだ!」
アリカント「はあ?」
アレク「そうそう。海賊なの」
アリカント「(小声で)痛い、痛すぎる……! 関わっちゃダメな人だ、これ!!」
マスベリ「いつか海賊王になるんっすよね!」
アレク「んあ? ああ、そうだな!(よくわかってない)」
アリカント「(小声)よく見たらこの人、背高いと思ったら、底上げ靴履いてるし! 底上げ分天引きしたらオレとあんま身長変わらねえじゃねえか! 痛い上に見栄っ張りとか、逆にかわいそうになってきた……」
アレク「ハンブルグのやつの顔も見ておきたいんだけど、どこにいるか知ってるか?」
マスベリ「いや、知らないっすねー。最近あんま見てないっす」
アレク「そうか。またしばらく日本にいるから、やつにあったら、俺のこと話しておいてくれ。じゃあな」
マスベリ「ういっす!お疲れ様っす!」
アリカント「……なんであの人にそんな頭下げるの?」
マスベリ「何言ってんだよー。あの人はすごいお方なんだぞー! 俺たちよりずっと年上で、エジプトにもいたことがあって、そこの女王の寵愛を受けていて、それからもあちこちで贈り物として活躍していて、それで最近では日本でも人気でな! モスカート家の代表って感じで、子分もいっぱいあちこちにいて……」
アリカント「色々とカオスな人だな……」
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