ヴィティスターズ!【ワイン擬人化♂】

独身貴族

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【用語集】
》ヴィティス
ワインが産業の主流になっている街。

》ヴィティスタ
ヴィティスに市民権を持つ、葡萄品種の擬人化たち。それぞれ葡萄の性格が表れており、アロマという香りを纏っている。ほとんどが男性。

》フロマジア
ヴィティスの隣にある自治都市。チーズの擬人化たちが暮らしている。ヴィティスとは交流があり、フェスティバルの時は、観光客にまぎれて、ヴィティスへ遊びに来ている。ほとんどが女性。

》ワインフェスティバル
元ネタはブルゴーニュの栄光の三日間。
あるいはボルドーワイン祭り。
テイスティングやコンサート、講演会、パレードがある。屋台もある(ホットワイン、ソーセージ、フォアグラ、サンドイッチなど)。
2日目にオークション、3日目に収穫を祝う晩餐会があるが、一般客は入れない。
利き酒騎士団とか名乗る紳士たちが、朝から晩まで飲み耽っている。


【登場人物】


*メインキャラ

》カベルネ・ソーヴィニョン(黒・フランス)
ボルドー警察局の警察官。主にワインの犯罪を取り締まったり、病害の調査をするなど、街の治安を守っている。
真っ直ぐな性格で、ヒーロー気質。多くの功績を上げており、街で知らないものはいない。タフで脳筋。カシスやピーマンの香りがする。

》メルロー(黒・フランス)
カベルネの相棒。いつも周りをフォローしているが、彼自身も実力を持っている。温和で優しいが、とてもタフ。胸筋がすごい。ベリーや腐葉土の香りがする。

》シャルドネ(白・フランス)
あちこちに出没するパーティ大好きチャラ男。
社交的で、さまざまな顔を使い分ける俳優。人気者だが、それゆえ敬遠されることもある。
時々ほのかに香ばしい樽の香りがする。
シャンパーニュの主要品種で、ピノ・ノワールとは腐れ縁。仲がいいのか悪いのか。
保有能力『ハンドレッド・フェイス』

》ピノ・ノワール(黒・フランス)
ヴィティス、そしてワインの王と称えられる、高貴な美青年。しかし捻くれ者で、自分が王であることが役割だと心得ている。ヴァイオリニストで、シャルドネとは「シャンパーニュ」として組み、演奏会をしている。富裕層に顔が広い。
バラのブーケのような香りを纏わせる。感情的になると香りが強くなる。
保有能力:『王の風格』アロマが届く範囲の人間を跪かせることができる。

*サブキャラ

》カベルネ・フラン(黒・フランス)
カベルネとメルローの上司。仕事をしているところを見たことがないとか、コーヒーをこぼしたりするなど、周りからはカベルネらのお荷物のように見られているが、実は切れ物の頭脳派。脳筋のカベルネたちに指示を出すブレイン。「お前たちには華が必要だ」と言って局内に花を飾るなど、ちょっとズレたところがある。スミレの香りを纏う。

》ガメイ(黒・フランス)
いちごの香りの悪戯少年。しかし実は見た目ほど子供ではない。ボジョレーヌーボーの品種である。傷の治りが異様に早い。アリゴテのバーで掃除仕事をしたりしている。
ピノ・ノワールとは因縁があるらしい。
保有能力『自然治癒』傷の回復が異様に高い。

》セミヨン(白・フランス)
アルカション造りのカフェを営むかわいい系男子。ゆるふわっとしているが、しっかり者。お菓子作りが趣味で、蜂蜜の香りがする。貴腐品種。
保有能力『ハンター』オーストリアのハンター地区でのみ発動。

》ソーヴィニョン・ブラン(白・フランス)
セミヨンとともにカフェを営む。ハーブが好きで、店の周りで育てている。柔和で、そよ風のような人。スルー能力が高い。ハーブや芝生の香りがする。貴腐品種。

》ヴィオニエ(白・フランス)
ホテルのコンシェルジュ。白い花の香りを纏う優男だが、陰湿な一面があり執念深い。サボり癖がある。ルーサンヌとマルサンヌを弟のように可愛がっている。シラーに対して、尋常じゃない執着を見せる。意外と身体能力が高い。

》シラー(黒・フランス)
タクシーの運転手。元はホテルのドアマンだった。サングラスをかけたワイルドで血の気の多い性格。よく喧嘩騒ぎを起こしたり、路上駐車してカベルネに絞られている。カベルネのことは弟分だと思っている。タバコやスパイス、時にはエレガントな香りを纏うこともある。

》サンジョベーゼ(黒・イタリア)
気前よくキャンティを振る舞うバルの店主。「ジュピターの血」の名前の如く血気盛んで、カベルネのことは勝手に相棒扱いしている。(スーパータスカン)
身長が低く、兄のグロッソからはピッコロ(おチビ)と呼ばれているが、正直やめてほしいと思っている。超テキトーな性格。
保有能力『ジュピターの血統』

》ミュスカ・プティ・グラン(白・イタリア)
ミュスカ(マスカット)家のトップで、伊達男。低身長が悩みで、常に厚底の靴を履いている。女性にはとことん甘いが紳士でもある。
情報通で、自分に利があれば、情報を流すこともいとわない。
保有能力『フォックス・テイル』一時的に残像の出現、および人の目を逸らすことができる。

》リースリング(白・ドイツ)
国境警備隊の軍人。と言っても現在はそこそこ平和なため、観光客の対応の方が多いらしい。目つきが鋭いツンデレ。ツェルという黒猫を飼っている。リンゴの凜とした香り。貴腐品種。
保有能力『アイスヴァイン』狭範囲だが、水を凍らせることができる。

》ジン・ファンデル(黒・アメリカ)
ワイン公安情報局の捜査官。本名はプリミティーボ。名前を伏せてイタリアとアメリカを行き来し諜報活動をしているが、今は正体がバレているようだ。ITに強く、新しいものに目がない。体格が良く、打たれ強いが、たまに赤面することから、ブラッシュと呼ばれている。

》ネッビオーロ(黒・イタリア)
イタリア区の売買取引を監視する商工会のボス。霧の中から現れることから、ネッビア(霧)ファミリーとして、マフィアの如く恐れられているイタリアワインの王。ワイン取引の承認権を持っているが、ややいい加減な性格もあって、彼が良しと言えば全て良しとなる。普段は実力を見せず引きこもっているが、やる時は最高の実力を見せる。
保有能力『ネッビア』霧を出現させることができる。

》アルネイス(白・イタリア)
ネッビオーロの右腕。やんちゃしていた頃に彼に拾われてから、ずっと憧れを抱いている。しかし最近はネッビオーロのやる気のなさを見かねて、単独行動が目立っている。普段は厳しく口も悪いが、ネッビオーロには激甘である。

》トレッビアーノ(白・フランス)
町の診療医。ほとんど目立たず、多品種のフォローばかりしている、人がいい気弱な内科医。しかし実はユニ・ブランという名で裏で手広く仕事をする、ブランディ連盟のトップである。錬金術師の異名を持ち、フォーティファイド商会に、『生命の水』を売りつけている。魚料理が好きで、バルサミコをたっぷりかけるのがお決まり。サンテミリオンというセントバーナード犬を飼っていて、散歩の度に引き摺られている。ブランデーでない時の彼はひ弱なため、風に飛ばされやすい。
保有能力『錬金術:生命の水』ヴィティスタに限り、精力を増強させることができる。

》パロミノ(白・スペイン)
フォーティファイド商会ヘレス支部の海賊気取りの船長。主に貿易をになっているが、略奪の歴史の中を生きぬいてきため、海賊まがいのことをやらかしている。ローテンションだが好戦的な性格、しかし怪我に弱く、かすり傷でも戦意を喪失する。頭に花がついていることから、『お花海賊』と呼ばれている。
保有能力『シェリー』一時的に力を倍増させることができる。

》アレキサンドリア(白・スペイン)
見栄っ張りの海賊。ミュスカ(マスカット)家のトップだったが、家を抜け出し、次なるクレオパトラを探して、パロミノとともに世界中を流浪している。マスカット・ベーリーAにとっては憧れの兄貴分。世界中に子分がいる。
保有能力『幻の君』アロマの届く範囲で、残像を見せることができる。



☆登場頻度の低いキャラ☆

》サンソー(黒・フランス)
頼りなさげで泣き虫な青年。しかし町のことには詳しい。ロゼ品種。

》ルーサンヌ&マルサンヌ(白・フランス)
ホテルのベルボーイ。しっかり者でメガネのマルサンヌと、少し砕けた調子のルーサンヌ。いつも一緒にいて、サボっているヴィオニエの回収に来る。2人とも小心者。ヴィオニエをヴィオ兄と呼び、慕っている。


》マスカット・ベーリーA(黒・日本)
河上ワイナリーで増田という名前で働いている。お祭り好きの野次馬気質で、醤油の香りがする。ミーハーで、ちょいちょいアイドルの追っかけをしている。

》ベーリー・アリカントA(黒・日本)
河上ワイナリーで有川という名前で働いている。赤色が好きで、赤系のものをいつも身につけている。マスカット・ベーリーAに振り回される役回りだが、彼自身も「ベーリー・アリガトー」などとボケてすべっている。

》ブラッククイーン(黒・日本)
河上ワイナリーで働く、ハイヒールにフェミニンな格好の、女装男子。やや気が強く、怒らせるとヒールで攻撃してくる。紫色が好き。たまに声が野太い。歌唱力が高い。

》ゲヴェルツトラミネール(白・ドイツ)
ライチや薔薇の香水のような香りを纏った、キザな男。貴腐品種。
保有能力『薔薇園』一時的に薔薇を出現させ、攻撃を防ぐことができる。

》コロンバール(白・フランス)
ブランディ連盟のメンバー。女性らしい出立ちだが、炎を操る交戦的な性格。口調もややヤクザっぽい。
保有能力『烈火』





*ワイン以外

》カルバドス(リンゴ・フランス)ブランデー
褐色肌に白髪の、やや大阪チックなノリのブランディ連盟のメンバー。いつも白いスーツを着ている。シャルドネとはカマンベールをめぐって争うライバル。
保有能力『ポム・ド・フレイム』

》ボトゥリティス・シネレア
カビ菌の擬人化したもの。存在が不安定で、窓の隙間などからも侵入が可能。貴腐ワインを生み出す。ブドウの水分を抜き抜きする、厄介な存在。歩くR18。

》ミルデュ/オイディウム
べと病、うどんこ病を生み出すカビ菌たち。時々現れては、ヴィティスタたちを襲う。

》フィロキセラ
ちっちゃくて可愛らしい容姿とは裏腹に、ブドウの木に齧り付き、体液を吸い取って枯らせる、恐ろしい厄災。この虫のせいで、世界中のブドウが大打撃を受けた。
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