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第十四幕 貴方だけ癒せるの
雪解け
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百子の診察が終わり、裕子と陽翔はその結果を医師から聞いて、それぞれ帰途についた。本当は診察の後に百子に話したいことがあったのだが、面会時間を過ぎていたために、後日へと持ち越され、はやる気持ちを何とかして宥めた陽翔は、改めて診察の結果を反芻している。
百子の心拍や呼吸、そして最も肝心な脳には異常が見られないため、そのまま彼女はリハビリをするために入院を継続することになった。彼女は3ヶ月間も歩いていないため、即退院になるとはいかないようである。今年中に百子が退院するのは難しいが、それでも彼女が目覚めたことに関しては手放しで喜んでも良かった。
(本当に……本当に良かった……! あのまま百子目覚めなかったら……俺は……)
陽翔は3ヶ月ぶりにリビングでゆっくりと夕食を取り、湯船に浸かり、ダブルベッドへと身を沈め、静かに枕を濡らす。彼女が目覚めない絶望ではなく、彼女が近いうちに帰ってくることへの歓喜の涙を流すことのできる現在が、陽翔の肉体と精神を激しく揺さぶるのだ。とはいえ、昂ぶった精神は、この3ヶ月の間疲労しきった肉体に抗える筈もなく、程なくして陽翔は頬に冷たいものが伝う感触の中で、意識を失うように眠りにつく。
翌日目覚めた陽翔は、ぼんやりとベッドの側の時計を眺めていたが、勢い良く布団を跳ね除けて着替え始める。今日も休日であることに心底感謝しながら、白米に納豆、そして大根の味噌汁といった簡単な遅い朝食を取り、身支度をして百子の元へと急いだ。病院に着いた時は既に正午を回っており、病室にいる百子は昼食を食べ終えた後だった。
「陽翔、おはよう。来てくれたのね」
百子は陽翔が入ってきたため、彼に微笑みかけながら読みかけの文庫本を閉じる。陽翔がベッドの側まで来たので、百子は陽翔の方角に手を伸ばす。陽翔は点滴の管が取れた彼女の左腕を見て胸を撫で下ろした。
「百子、おはよう。すまん、遅くなった……ちゃんと飯は食えたか?」
陽翔はばつの悪そうな顔をしたが、百子は特に気に留めなかったようで、あっけらかんと食べられたと返答する。
「まだお粥だけどね。長い間食べてなくて、胃が弱ってるって言われて……今でも3ヶ月と半月意識無かったのが信じられない。あの子が助かったのは良かったけど」
百子は目覚めてすぐの診察の時に、開口一番に医師に美香の無事を確認したのだった。百子の直近の記憶は、頭を真っ赤に塗りつぶす程の激痛に、腕の中で泣きじゃくる美香であり、それを思い出した百子は半ば取り乱してしまい、診察が長引いてしまったのだ。医師と看護師が代わる代わる美香の無事と、美香が時折百子の元へ見舞いに来たと説明したので、その後の百子は大人しく診察とリハビリを受けていた。
「美香ちゃんはお祖母様と一緒にちょくちょく見舞いに来てたぞ。その度に百子に折り紙でバラを作って、百子にプレゼントしてた。百子が目覚めますようにって毎回おまじないをかけてたな。流石に3ヶ月も起きないとは思ってなかったが」
そう言って陽翔は病室を見渡し、飾ってある薔薇に目を留める。百子も陽翔の視線を追って、彼の表情を真似ていたが、最後の言葉で体を銅像のように硬直させてしまう。
「……陽翔、ごめんなさい……私……陽翔のお母様に忠告されてたのに、また無茶をして……しかもそんなに長いこと陽翔に心配かけちゃって……」
下を向いてしまった百子に、深く長いため息が落ちてきて、彼女はビクッと体を震わせる。
「……本当にな。百子の怪我が軽いから安心してたが、意識が戻る兆しが無くて毎日毎日身が削れる思いだった。いくら呼びかけても、手を握っても、側で泣いても目が覚めない百子を見て、気が狂いそうになった。美香ちゃんが励ましてくれたから踏みとどまったものの、それが無かったらどうなってたか……」
百子は体を縮こませ、再び謝罪の言葉を述べるが、陽翔の静かなガミガミは止まらなかった。
「全く百子はいつもいつも……! 無茶をして自分が倒れたら意味がないだろ……! 百子が目覚めなくてどれだけ心配したか……! 医者からは4週間で意識が戻るって言われてたのに、その倍以上の間百子は目を覚まさなくて……どれだけ辛かったか……! なあ、百子! もっと自分を大事にしてくれ! 頼むから……!」
涙混じりの声がして、百子はあわてて顔を上げる。百子は再び謝罪をしようと口を開くが、視界いっぱいに陽翔の顔が広がり、声を上げることはできなかった。半開きの唇に、陽翔の舌がぬるりと侵入し、上顎を、歯列を丹念になぞり、引っ込んでいた百子の舌を探り当てていた。
「……んっ……ふ……」
百子の息が上がりそうになった段階で、陽翔の唇が離れ、銀の糸が束の間二人を繋ぎ、やがて静かに病室に溶ける。同時に陽翔の激情も一緒に溶けてしまうかと思われた。
「……陽翔、本当にごめんなさい……私、陽翔の気持ちを全然考えてなかった……あの時も陽翔の気遣いを無下にして、何も相談しなくてごめんなさい……不安だったよね……」
百子は瞳を僅かに潤ませたまま、陽翔に謝罪し、陽翔の方に両手を伸ばした。彼は顔を歪ませたと思うと、即座に百子を強くかき抱き、彼女の頭をゆるゆると撫でた。
「責めるような言い方をして悪い……3ヶ月前のあの日に、百子と喧嘩してそのままだったのを、俺はずっと後悔してたんだ……! あんな態度を取らなかったら、百子はすぐに目覚めてたんじゃないかって……!」
百子は身を固くする。陽翔がまさかそこまで彼自身を責めて、目覚めを待っていたとは思いもよらなかったのだ。百子はおずおずと彼の背中に手を回し、広い背中をゆっくりと擦る。彼女の手の温もりがじんわりと染み渡り、それに誘われるかのように、陽翔は絞り出すように告げる。
「百子、ごめんな……! あの朝に怒鳴って……悩んでそうな百子の力になりたかったが、それを拒否されたって思っちまって……昼間にメッセージが来てたのも知ってたが、急な仕事が入って見られなくて……!」
陽翔の声が徐々に湿っぽくなり、百子を抱き留める腕に力が入り、百子も釣られて目尻に雫を溜めていた。陽翔のシャツをぎゅっと握りながら、百子は目を閉じる。溢れた涙が頬を伝い、陽翔のシャツに次々と吸い込まれていった。
「陽翔……こっちこそごめん……結婚式のことで悩んでて……でも自分だけでやらなきゃって思ってて……そっか、急な仕事なら見られなくても仕方ないよね……私を嫌いになったとかじゃなくて良かった……!」
陽翔は百子を一度自分から離し、勢い良く首を横に振り、彼女の両肩を掴んだ。
「そんなくらいで嫌いになる訳ないだろ! 百子がまた悩んでるのに、力になれない俺が情けなかっただけだ! 百子を嫌いになるなんてあり得ねえよ!」
百子は唇を噛み、頬を濡らす液体を乱暴に拭う。陽翔がすかさずハンカチで、百子の頬をそっと拭い、目尻に、唇にキスを落とした。
「ありがとう、陽翔……私、結婚式のことで悩んでたの……準備とか色々あってよく分からなくて……でも陽翔が忙しそうだから、自分だけでやらないとって思って……結局一人で溜め込んじゃったの……友達には結婚式は二人の問題だから、ちゃんと話し合えって言われた。昼間の話があるってメッセージは、そのことについて話すつもりだったの」
陽翔は美咲に同じような忠告を受けたことを思い出して息を詰める。そしてばつの悪そうな顔をして項垂れた。
「結婚式のこと、百子に任せっきりでごめん……ちゃんと俺も考えるから……一緒に計画していこうな。ちゃんと話し合う時間も作るし、無理なく予定も立てて、少しずつでも準備しような」
百子は陽翔の言葉に何度も頷き、体を震わせて彼を見つめていた。百子が3ヶ月前に相談できていたら、陽翔も自分もここまで苦しむことが無かったと思う反面、ずっと抱えたいた結婚式の件を、彼も考えてくれると判明した嬉しさの方が遥かに勝ったのだ。
「陽翔、ありがとう……! 嬉しい……!」
百子は陽翔の頬にそっと手を触れ、彼の顔を引き寄せて口づけをする。
「でもまずはリハビリから頑張らないと。早く陽翔と帰りたいし、仕事にも復帰したいし……」
百子が言い終わらないうちに、病室のドアがノックされた。
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翌日目覚めた陽翔は、ぼんやりとベッドの側の時計を眺めていたが、勢い良く布団を跳ね除けて着替え始める。今日も休日であることに心底感謝しながら、白米に納豆、そして大根の味噌汁といった簡単な遅い朝食を取り、身支度をして百子の元へと急いだ。病院に着いた時は既に正午を回っており、病室にいる百子は昼食を食べ終えた後だった。
「陽翔、おはよう。来てくれたのね」
百子は陽翔が入ってきたため、彼に微笑みかけながら読みかけの文庫本を閉じる。陽翔がベッドの側まで来たので、百子は陽翔の方角に手を伸ばす。陽翔は点滴の管が取れた彼女の左腕を見て胸を撫で下ろした。
「百子、おはよう。すまん、遅くなった……ちゃんと飯は食えたか?」
陽翔はばつの悪そうな顔をしたが、百子は特に気に留めなかったようで、あっけらかんと食べられたと返答する。
「まだお粥だけどね。長い間食べてなくて、胃が弱ってるって言われて……今でも3ヶ月と半月意識無かったのが信じられない。あの子が助かったのは良かったけど」
百子は目覚めてすぐの診察の時に、開口一番に医師に美香の無事を確認したのだった。百子の直近の記憶は、頭を真っ赤に塗りつぶす程の激痛に、腕の中で泣きじゃくる美香であり、それを思い出した百子は半ば取り乱してしまい、診察が長引いてしまったのだ。医師と看護師が代わる代わる美香の無事と、美香が時折百子の元へ見舞いに来たと説明したので、その後の百子は大人しく診察とリハビリを受けていた。
「美香ちゃんはお祖母様と一緒にちょくちょく見舞いに来てたぞ。その度に百子に折り紙でバラを作って、百子にプレゼントしてた。百子が目覚めますようにって毎回おまじないをかけてたな。流石に3ヶ月も起きないとは思ってなかったが」
そう言って陽翔は病室を見渡し、飾ってある薔薇に目を留める。百子も陽翔の視線を追って、彼の表情を真似ていたが、最後の言葉で体を銅像のように硬直させてしまう。
「……陽翔、ごめんなさい……私……陽翔のお母様に忠告されてたのに、また無茶をして……しかもそんなに長いこと陽翔に心配かけちゃって……」
下を向いてしまった百子に、深く長いため息が落ちてきて、彼女はビクッと体を震わせる。
「……本当にな。百子の怪我が軽いから安心してたが、意識が戻る兆しが無くて毎日毎日身が削れる思いだった。いくら呼びかけても、手を握っても、側で泣いても目が覚めない百子を見て、気が狂いそうになった。美香ちゃんが励ましてくれたから踏みとどまったものの、それが無かったらどうなってたか……」
百子は体を縮こませ、再び謝罪の言葉を述べるが、陽翔の静かなガミガミは止まらなかった。
「全く百子はいつもいつも……! 無茶をして自分が倒れたら意味がないだろ……! 百子が目覚めなくてどれだけ心配したか……! 医者からは4週間で意識が戻るって言われてたのに、その倍以上の間百子は目を覚まさなくて……どれだけ辛かったか……! なあ、百子! もっと自分を大事にしてくれ! 頼むから……!」
涙混じりの声がして、百子はあわてて顔を上げる。百子は再び謝罪をしようと口を開くが、視界いっぱいに陽翔の顔が広がり、声を上げることはできなかった。半開きの唇に、陽翔の舌がぬるりと侵入し、上顎を、歯列を丹念になぞり、引っ込んでいた百子の舌を探り当てていた。
「……んっ……ふ……」
百子の息が上がりそうになった段階で、陽翔の唇が離れ、銀の糸が束の間二人を繋ぎ、やがて静かに病室に溶ける。同時に陽翔の激情も一緒に溶けてしまうかと思われた。
「……陽翔、本当にごめんなさい……私、陽翔の気持ちを全然考えてなかった……あの時も陽翔の気遣いを無下にして、何も相談しなくてごめんなさい……不安だったよね……」
百子は瞳を僅かに潤ませたまま、陽翔に謝罪し、陽翔の方に両手を伸ばした。彼は顔を歪ませたと思うと、即座に百子を強くかき抱き、彼女の頭をゆるゆると撫でた。
「責めるような言い方をして悪い……3ヶ月前のあの日に、百子と喧嘩してそのままだったのを、俺はずっと後悔してたんだ……! あんな態度を取らなかったら、百子はすぐに目覚めてたんじゃないかって……!」
百子は身を固くする。陽翔がまさかそこまで彼自身を責めて、目覚めを待っていたとは思いもよらなかったのだ。百子はおずおずと彼の背中に手を回し、広い背中をゆっくりと擦る。彼女の手の温もりがじんわりと染み渡り、それに誘われるかのように、陽翔は絞り出すように告げる。
「百子、ごめんな……! あの朝に怒鳴って……悩んでそうな百子の力になりたかったが、それを拒否されたって思っちまって……昼間にメッセージが来てたのも知ってたが、急な仕事が入って見られなくて……!」
陽翔の声が徐々に湿っぽくなり、百子を抱き留める腕に力が入り、百子も釣られて目尻に雫を溜めていた。陽翔のシャツをぎゅっと握りながら、百子は目を閉じる。溢れた涙が頬を伝い、陽翔のシャツに次々と吸い込まれていった。
「陽翔……こっちこそごめん……結婚式のことで悩んでて……でも自分だけでやらなきゃって思ってて……そっか、急な仕事なら見られなくても仕方ないよね……私を嫌いになったとかじゃなくて良かった……!」
陽翔は百子を一度自分から離し、勢い良く首を横に振り、彼女の両肩を掴んだ。
「そんなくらいで嫌いになる訳ないだろ! 百子がまた悩んでるのに、力になれない俺が情けなかっただけだ! 百子を嫌いになるなんてあり得ねえよ!」
百子は唇を噛み、頬を濡らす液体を乱暴に拭う。陽翔がすかさずハンカチで、百子の頬をそっと拭い、目尻に、唇にキスを落とした。
「ありがとう、陽翔……私、結婚式のことで悩んでたの……準備とか色々あってよく分からなくて……でも陽翔が忙しそうだから、自分だけでやらないとって思って……結局一人で溜め込んじゃったの……友達には結婚式は二人の問題だから、ちゃんと話し合えって言われた。昼間の話があるってメッセージは、そのことについて話すつもりだったの」
陽翔は美咲に同じような忠告を受けたことを思い出して息を詰める。そしてばつの悪そうな顔をして項垂れた。
「結婚式のこと、百子に任せっきりでごめん……ちゃんと俺も考えるから……一緒に計画していこうな。ちゃんと話し合う時間も作るし、無理なく予定も立てて、少しずつでも準備しような」
百子は陽翔の言葉に何度も頷き、体を震わせて彼を見つめていた。百子が3ヶ月前に相談できていたら、陽翔も自分もここまで苦しむことが無かったと思う反面、ずっと抱えたいた結婚式の件を、彼も考えてくれると判明した嬉しさの方が遥かに勝ったのだ。
「陽翔、ありがとう……! 嬉しい……!」
百子は陽翔の頬にそっと手を触れ、彼の顔を引き寄せて口づけをする。
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