茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜

初月みちる

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第七幕 涙と偽りを捨てて

★R18

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陽翔が蕾を舌で突いている間に、彼の手は百子の太ももをゆっくりと撫でている。だが閉じられたままだと触りにくいと気づいたのか、彼は百子の力の入らない足を割って百子の体の中心に自らの身体を滑り込ませる。

「ま、待って! あああっ!」

「待てる訳ねえだろ」

足を大きく左右に開かされていることに羞恥を覚える百子だったが、一際強く陽翔が双丘の蕾を吸い上げてしまい霧散してしまう。ソファーの背もたれに上半身を預けた百子は下腹部がいよいよ疼き、その疼きを発散させるように、その喉から高い声を上げる。最初は膝頭に近かった彼の手は、段々と足の付け根まで伸びてきており、妙な期待をしてしまって腰がゆれてしまう。それを目ざとく見つけた陽翔は、百子のスカートを捲りあげてそこに顔を突っ込んだ。

「下着の色が変わってんぞ。そんなに触って欲しいのか」

陽翔が蜜で湿っている下着越しに秘花をそっと縦になぞった。甘い疼きが走り、百子の高く甘い声がして腰が跳ねたと思えば、さらにショーツが湿り気を帯び、いつもよりも小さな水音が陽翔の耳を、鼓膜を、熱杭を震わせる。

「やっ、だめ、ああっ! はると!」

「そうか、駄目か。やっぱりこれは邪魔だよな」

顔を上げた陽翔は、今にも舌なめずりをしそうな表情を浮かべており、百子はかっと顔に血が集まるのを感じた。あれよあれよと言う間にも、陽翔は百子のスカートとショーツをいとも簡単に剥ぎ取り、自らもネクタイの結び目に指を入れて外し、シャツのボタンを引きちぎらんばかりに取り去って肌着も乱暴に脱ぎ捨てた。

「いつもよりもぐしょぐしょだぞ。今すぐ食いたいが、先に味見しておくのも悪くない」

陽翔は百子の花芽をそっと舌で掬い、そのまま押しつぶしたりこね回す。いくらかもしないうちに、白い雷に打たれたような衝撃が百子の身体を走り回り、腰を大きく跳ねさせ、足に力が入って身体を反らした。しかしその余韻に浸る暇もなく秘花に指が二本侵入したと思えば、百子の一際悦いところを円を描くように擦りあげる。それと同時に陽翔の舌が花芽を吸うので、甘い疼きは白い奔流をひっきりなしに呼び込み、まるで渦潮になったかのように百子を圧倒した。

「ひゃっ! あん! いっしょは、だめ!」

(こんなに余裕がない陽翔、初めて見た……)

陽翔が一心不乱に自らの秘部を舐め回し、甘い疼きを白い奔流に変えて包み込むので、百子はすでに目の前にいる彼のことと、幾度となく襲いかかる

「舐められるのそんなに好きか。どんどん溢れてきてぐちょぐちょ。俺の指を咥えて嬉しそうだな」

「ああああっ! さっき、イッた、のに!」

大きくなっていく水音に生唾を飲み込みながら顔を上げ、陽翔は情欲を孕んだ低い声で告げる。彼の笑みに歪んだ口の周りは百子の蜜でぬらりと光り、下腹部を小さく疼かせた。

「百子は指よりもこれを咥えたいよな」

陽翔が蜜壺から指を引き抜いて蜜を舐めとりながら、百子の太ももに熱杭を押し当てるように腰を動かした。彼女が顔を赤らめながら頷くや否や、陽翔がカチャカチャとベルトの音をさせてズボンとトランクスを脱ぐのをぼんやりと見ていた。トランクスに染みがあるのを見つけた百子だったが、臍に届きそうな熱杭を見て思わず息を呑む。先端から透明な蜜を垂らしてるそれに触れようとした百子だったが、ソファーに押し倒されたために叶わなかった。背中に違和感を感じてちらりとそちらに目を向けると、陽翔のシャツが敷かれていた。

「百子のココ、ソファーも濡らす勢いで溢れてたからな。これで心置きなく楽しめる」

ニヤリとすると百子が顔を隠してしまったので、その間に陽翔が素早くズボンのポケットに入っていた避妊具を装着してしまい、陽翔は百子の両足を自分の肩に乗せた。百子はじたばたしたものの、足をガッチリと掴まれているので身動きが取れずに首を横に振る。

「やだ! 恥ずかしいって! こんな格好……んっ! こすっちゃ、やだ」

陽翔は彼女の秘花を自身の熱杭で縦に撫でる。蜜口を避けて花芽に先端を当てているので、陽翔自身ももどかしい。それでも彼女の恥じらうその顔と、熱杭を今か今かと待っているように秘花がひくひくと動く様子を交互に見ると、彼女への愛しさが無尽蔵にこみ上げ、熱杭も陽翔の体も滾りを増すのだ。

「そんな気持もぶっ飛ぶくらい、俺が百子を愛して暴いて、俺しか見られないようにしてやる」

(だから百子、俺を置いて行かないでくれ)

百子は劣情に塗れた彼の瞳に縋るような光を見つけたが、陽翔は百子に自身を潜り込ませるのを見せつけるかのように、ゆっくりと熱杭を百子の体の中心に埋めていったので、襲い来る甘い疼きにその違和感を手放した。

陽翔が腰を限界まで進めると、彼女は白い喉を反らせて陽翔の腕を掴む。声にならない代わりに腕に爪を突き立てられたが、その時に襞が熱杭に絡みついて低い声を漏らした。

「入った、ぞ……うっ、締めんな、持ってかれ、る」

そう言って陽翔は荒く息を吐いた。こうしている間も襞は不規則にピクピクと蠢いて、陽翔の昂りを喜んで迎えている。先端は彼女の最奥を捉えており、少しだけ固めなそこをノックしたい衝動に駆られたが、すんでのところでその欲求をなだめた。女性はいきなり奥を突くと痛みを感じる場合があると、陽翔のなけなしの理性が半鐘よろしく警告したからだ。

「ねえ、陽翔……」

愛おしげに腹部を擦る彼女に陽翔は下半身が反応して目を丸くする。

「私、もう陽翔の形を覚えたよ。だから……動いて?」

「……っ! 百子っ! 覚悟しろよ」

百子のその言葉が終わるか終わらないかのうちに、陽翔は結合部を見せつけるかのようにゆっくりと腰を動かし始めた。結合部から漏れる水音がリビングを淫靡に支配し、お互いの耳にするすると侵入してくる。

(やだ、全部見えてる……)

陽翔自身を百子が迎え入れ、離れるのを繰り返している様子を見ているのは羞恥が背中を駆け上がるのだが、それ以上に自分が陽翔を受け入れていることに悦びを感じて、その悦びのまま百子は嬌声を上げ続けた。

「はっ、あっ! きもち、いい……はると……」

背中に敷かれてるシャツを掴んでいた手が離され、代わりに陽翔の大きな手がしっかりと包み込んだ。

「ほら、俺のを美味しそうに咥えてるのが丸見えだ。やらしー」

「ひゃああああ!」

熱杭はしばらく入り口付近をさまよっていたが、唐突に最奥を穿たれて百子は腰を跳ねさせる。白い奔流に攫われる直前だったために、物足りなさそうに襞がうねって熱杭に絡みついた。

「ぐっ……本当に百子は奥が好きだな。そのままイけよ」

陽翔はさらに腰を進め、百子の腰をさらに浮かせる。そして最奥をとんとんとノックするように腰をやや大きく動かした。

(陽翔……いつもよりも激しい)

悦楽の渦に幾度となく飲み込まれた百子は、一度突く毎に百子は白い雷に打たれたように身体を反らせて大きく啼き、握った手に力をこめる。彼がそれに応えるかのように、百子の手を握り返したので、百子はとろけきったその顔に笑みを無意識のうちに浮かべた。

「陽翔……すき……んんっ」

陽翔は一度抽挿を止め、彼女の両足を肩から下ろして彼女に覆いかぶさり、その唇を味わった。ゆるゆると腰を動かすと百子の舌が震え、くぐもった声が頭蓋に反響して熱杭がぐっと膨張したのを感じる。百子の襞もそれに応え、とろりとした蜜がさらに熱杭に絡みついて彼は歯を食いしばった。百子に身体を愛撫されるよりも、百子の体の中心に自身を埋めている時よりも、百子が想いを伝えるその言葉だけで陽翔はすぐさま自分だけ上り詰めそうになったからだった。

「俺も好きだ、百子……」

何度も唇を合わせている合間に、陽翔が嬉しそうに微笑むのを百子は見たが、その瞳はいつもよりも影がかかっているように濃く見えた。

(俺だけを見てくれ。俺だけを感じてくれ)

陽翔はそう念じながら彼女の片足を高く上げたかと思うと、さらに深く腰を進めた。彼がほんの少しだけ身体を動かしたため、熱杭がいつもと違う場所を擦り、百子の目の前に白い閃光が舞い降りた。

「ああああ! だめ、イッちゃ……」

襞が奥へ奥へと熱杭を誘い込みながら締め上げ、思わず陽翔はずるりと百子から身体を離す。彼の熱が遠ざかり不安に駆られた百子は反射的に懇願した。

「やだっ! 抜かないで!」

襲い来る閃光を直に浴びるのを避けられた陽翔だったが、縋るような甘えるような百子の瞳と声がきっかけで、頭の中にあった糸がふつりと切れてしまう。

「安心しろ、ちゃんと俺ので塞いでやる」

陽翔は彼女の身体を反転させ、高く上げられた尻を撫でながら、蜜が太ももを伝う様子を唇を歪める。だがそれも一瞬で、濡れそぼったそこに一気に熱杭を突き立てた。

「さっきよりもトロトロ。俺のを強請ってるみたいだ」

「あっ! きも、ち、い! そこ……!」

陽翔は腰を少しだけ回しながらゆっくりと彼女の蜜壺をかき回す。百子の声が先程よりも艶っぽく悩ましさを帯びていたため、どうやらこの動きが気に入ったらしい。背中側のある場所を熱杭が触れると、百子は体を跳ねさせた。、

「ここか」

百子の反応が最も大きいそこを、陽翔は勢い良く突いた。貪欲に熱杭を強請り、うねって締め付けるそれに、陽翔は堪らず熱く煮えたぎる白いマグマを放出するために腰を強く何度か百子に打ち付ける。素早く熱杭を百子から離した陽翔は避妊具を処理して彼女を抱きすくめ、彼女の唇をついばんでから舌を絡めて余韻を楽しんだ。

(また、大きくなってる)

百子は自分のお腹の辺りの彼自身の熱を拾い、下腹部が疼いて蜜がとろりと滲み出るのを感じて、陽翔の背中に両足を絡めた。彼の熱く硬い胸筋と腹筋、そして臨戦態勢の熱杭が肌に密着して擦れるのが心地よく、彼の首に顔を埋めてすりすりと顔を動かす。

(何だこの可愛い生き物は)

陽翔は百子の額に、頬に、唇に触れるだけのキスを落とすと上半身を起こす。百子が足を外すと、急に彼の熱が遠ざかって瞳が翳る。彼女は柔らかいプラスチックを破る音がかすかに耳を引っ掻き、音のする方を向くと避妊具をつけた彼自身を見て目をむいた。

「え、陽翔、そんなにおっきかったっけ……?」

彼のニヤリとした笑みが見えたと思えば、口づけを受けて百子はうっとりと目を細める。先端が蜜口に当たる小さな水音を拾うや否や、彼自身の固い熱が再び蜜壺を押し広げていき、百子は思わず彼の背中に両手を回した。

「ああああっ!! 陽翔! もっと……!」

「ったく、百子はどこまで俺を煽れば気が済むんだ!」

彼女の最奥をやや強く二、三回打ち付けて陽翔は吠えるように口にした。百子は首を横に振ったが、それすら陽翔の劣情を煽ることになるのを知らないのだろうか。

「百子、好きだ! 百子以外何もいらない!」

陽翔は彼女を抱きかかえて自らの膝に座らせ、そのまま腰を動かした。百子の嬌声が耳を甘く蕩かせ、背中に回された彼女の熱が愛おしくてたまらない。彼女が突き立てる爪のもたらす痛みですら例外ではないのだ。陽翔は自身の想いをぶつけるかのように腰を打ち付けるスピードを上げると、百子もそれに無意識に応えて襞を不規則に収縮させて陽翔自身に纏わりつかせ、白いマグマの噴火を今か今かと待ち受けていた。抽挿の度に蜜が白く泡立ち、新しく湧き出た蜜が陽翔の茂みを濡らしていく。

「すき、陽翔……離れちゃ、やだぁ……!」

「百子は一生離さない! 俺だけを見て俺だけを信じてくれ!」

百子が白い奔流に攫われたのと同時に、陽翔の熱杭が僅かに膨張したと思うと白い閃光が彼の目の前を支配して無意識に腰が動く。徐々に視界を取り戻した陽翔は、目を閉じて荒く息を吐いている百子から離れてティッシュで彼女の太ももを伝っていた蜜を拭き取った。百子は感謝の言葉を述べたが、今日の疲れが祟ったようでそこで意識を飛ばしてしまった。
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