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復讐の始まり…

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 屋敷の使用人達…

 本来なら屋敷の主である旦那様に忠誠を誓い、旦那様の人となりをよく知る彼等こそ最後まで旦那様を信じぬくべきだろう…  

 だが彼等は…


「アーサ、スズ、キク、シロイ
 ごめんね!
 用事を頼みたいの!!」

 屋敷の使用人、メイドの4人を呼び出す…

「お祖父様、お祖母様、あとお姉様達にお手紙をお願いしたいの!」

 

 もう2度と会うことがないだろう肉親にせめてもと手紙を書いた…

 お祖父様からいただいた特別製のペンで心を込めて書いたので、信頼するメイド達にしっかり届けてもらいたいわ…

 アーサ、スズ、キク、シロイ、彼女達は何度繰り返しをしても最後まで旦那様を信じてくれていた…

 彼女達の忠義に報いる為、せめて今生では平穏に生きて欲しい…

 だから明日には反乱軍に攻め込まれ変わり果ててしまう屋敷から遠ざける



「バッド! エナ!
 お母様にお手紙を届けてくれる?」

 続けて執事見習いとメイドにも手紙をお願いする

「ついでにお義兄様からいただいた特製ワインも一緒に持っていってね!」

「了解っす」

「はーい」

 不真面目な2人は雇用主である旦那様の妻である私に対してもこんな返事だ…

 こんな調子だとちゃんと手紙を届けてくれるか心配だわ
 ワインも途中で飲まれてしまうかも…

 ふふっ、

 
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