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愛妻家の上司と過ごす夜〜Another side

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水川さんをお姫様抱っこしながらベッドルームに移動する。

最初は重いし恥ずかしい!と言ってた彼女だったが、無理やり抱えるとすんなり腕に収まってくれた。
そして彼女は俺の前髪で遊んでいる。
どうやら、全く印象が違うとのこと。毎日自分で鏡を見ているが、違和感はない。

「こら、何度も何度も…そんなに違います?」
「はい。別人みたいです。」
「どっちがいいですか?」
「えっ…んー。両方?
でも、係長とそういうことするなら、前髪下ろした係長との方がいいです。」
「なんでですか?」
「いつもの係長もかっこよくて好きですけど、
いつもの係長とそういうことしたら、わたし会社で仕事になりません。きっとこれからもキスだけじゃ済まなくなるので、崇司さんバージョンでお願いします。」
「僕にとっては嬉しい話なんですけどね。」

今日の彼女はとても素直だ。
格好いいなんて、初めて言われたことだ。
そんなふうに思ってくれてるなんて、思いのほか嬉しくて頰が緩む。

ベッドの上に下ろして、2人向かい合って座る。
両手で水川さんの顔を引き寄せ、
ちゅっと1度、2度、キスをする。

彼女は俺がキスをするときに、なぜか目を開けてる。
顔を近づけると、虚ろな目は俺の唇を追う。

そして、3度目め。
ぽてっとした、さくらんぼのような唇を啄み、その先にある熱い舌を舌で追いかける。

水川さんとのキスは最高だ。
脳まで一気に快感が高まる。
くちゅくちゅと音を鳴らし、そしてくちびるが離れていく。

「君はキスをする時に、目を開けてることが多いね。」

彼女の濡れた唇を指でなぞりながら、そう、言う。

「自覚がなかったですけど、言われてみるとそうかもしれません。嫌、ですか?」
「キスの時は目を閉じるものでしょう?」
「決まりなんてないですよ。
…好きなんです。キスをする時の、係長の顔が。近づいてくる唇を見るのが。すごくセクシーで、なんというか、やばいんです。」

頰を染めて顔を背ける彼女はかわいい。

「やばいって言うなら見なければいいのに。」
「嫌です。見たいんです。」
「じゃあ、僕も水川さんのこと全部見たいから、照明全部つけてもいいかな?」
「無理です。いやです。恥ずかしいです。」

即答。

「こんなとこでも強情なんですね。」
「わたしそんなイメージなんですか?」
「そだね。自分の意見をなかなか曲げないですから。いい意味でね。
それより水川さん、そろそろ、もっと、もっと触れてもいいでしょうか?」

無駄話はここまで。
キスをして火のついた体が、その先を期待してる。
もっと、キスをしたい。
いつ誰が来るかもしれない会社でもなく、この先を戸惑う車の中でもない、人目を気にすることない濃厚なキスを。その先を我慢することのない、欲望のままのキスを。

「それも今更です。
係長も…今だけ、だから、今夜だけなので…
お互い、遠慮なく、悔いの残らないように、抱いてもらえますか?」

少しだけ照れながら、
熱を孕んだ上目遣いで、彼女の方から告げられる、
“抱いて欲しい”は、自分の理性を崩すには十分だ。


「そう、ですね。わかりました。
そんなこと言われたら我慢効かないかもしれせん。
…最初に言っておきますが、無理させてしまったら、すみません。」
「あ、でも、あんまり激しくされると、その、わたし、声が、我慢できないかも…」
「可愛いこと言うんですね。
うちの建物の防音、舐めてもらっちゃ困りますよ。それにここは角部屋だし、隣との間はリビングと水回り挟んでるから。
…安心して声出して。」
「係長のそういう仕事熱心なとこ、ほんと、好きですよ。」

早く、早く。
会話をしてる間も、パクパクしている唇が欲しくてたまらなくなってるなんて。いい歳した大人がひとまわり離れた年下の子に恥ずかしいんだけど、
もう、限界なんだ_____

彼女の両腕をつかみ、キスをする。
行き場のない彼女の手が、俺の胸元のシャツをギュッと握る。

水川さんとのキスは、何でここまで気持ちがいいのだろう。
夢中になっている俺の胸を、彼女の手が押して、唇が離れる。
「係長、ごめんなさい。わたし、係長のカラダ、見たいです…脱がしてもいいですか?」

先にギブアップしたのは彼女の方。
嬉しい言葉が、濡れた唇から紡がれる。

「はい、じゃあ、お願いしてもいいですか?」

辿々しい手つきで、ボタンを一つ一つ外していく。そのカウントダウンの度に大きく鳴る鼓動。
そして、外し終わった彼女の指が、俺の肌を伝い、ちゅっ、と、唇にキスを落とす。
そのまま、耳元、首元、胸へとキスが連なる。

やばい。
かわいい。
肌に直接触れる彼女の唇。
押し倒して、パジャマを剥ぎ取って、同じように彼女の肌に口付けたい。
身体中にキスをして、早く一つになりたい。 
そんなふうに俺が思ってるなんて知ったら、彼女は、幻滅するだろうか。

唇を離した彼女が、また俺の前髪を手であげて、今度は額にキスする。

「わたし、藤沢係長とえっちするんですね。」
ポツリとつぶやく。

「…後悔、してる?」
「係長の方こそ。」
「まさか。俺が望んだんだ。
でも…あんまり自信がないので、なんか変なところがあったら、言ってくださいね。」
「いい歳して、そんなこと心配しないでください。
わたしも、係長を満足させられるか、あんまり自信ない、ので。」

そう、小さい声で言いながら、俺の体にギュッと抱きつく。

「そんなに強く抱きつかれたら、水川さんのこと見えなくなるよ。
僕も、水川さんに直接触れたいです。次は僕、いいですか?」

彼女の背に回した手を、頭から腰へ、ツーっとなぞる。
背中に下着の感触を感じて、ドキッとする。
同時に彼女の体もピクッと震える。

腕を緩めて俺を見上げる彼女を見つめ、ピンク色のパジャマのボタンに手をかける。
いつも会社で見ている彼女からはあまりイメージのなかったかわいい花柄のパジャマだ。
ボタンを外すたび、白い肌が露わになっていく。

「なんかすっごい緊張します。どうしよう。
きれいな奥様と違って、がっかりさせたらごめんなさい。」
「…僕の目の前にいるのは、〝水川かえで〟だよ。誰とも比べる気はないから…
も、黙って。」

キスで口を塞ぐ。
舌を絡ませながら、パジャマを脱がすと、現れるのは濃紺のレースで包まれる膨らみ。
意外と大きい。

「やばい。
水川さん、とっても可愛い。触ってもいい?」
「はい。好きにしてください。」

目の前の谷間に口付ける。
ほのかに彼女の家のボディーソープの香りがする。
そして、そっと下から膨らみを持ち上げる。

「かわいい。」

乳房の重みを確かめるように、下から上にやわやわと揉みながら、チュッチュとキスをする。
時折、先端を掠めると、吐息のような小さな声が漏れる。

あぁ、もう。止まらない。

「水川さん、声もかわいい。もっと聞かせて?」

そう言いながら手を背中に回し、ホックを外して、肩紐も落とす。

現れるのはプリンとした、白くて豊かな乳房と、
薄茶色の少し立ち上がった小さな先端。

「あぁ、もぅ、かわいい。」
「係長、さっきからかわいいしか言ってない。」
「だって、それしか出てこないんですよ。他にどんな言葉があるんだろ?
…あぁ、、愛おしい?かな?」
「なんか、分かる気がします…」

ゆっくりと、両手で直接、二つの膨らみに触れながら、キスをする。
そしてそのまま唇を、チュッというリップ音と共に、耳元、首元、胸へと落としていく。

「あっ!」

先端を口に含み、口の中でコロコロと転がす。
時々、軽く歯を立てるとビクッと体が跳ねる。
もう片方は、全体を手で包みながら、先端を指先で捏ねたり、軽く引っ張ってみる。

初めて触れる彼女の身体。
とても愛おしい。
なんて、かわいい。
聞いたことのない声で、俺の与える刺激に反応する。
口の中や、指の中で次第に固くなっていく乳首に、嬉しさを感じた。
 
「かかりちょ、んっ。気持ちいい…けど、
胸ばっかり。やっ…」
「そろそろ別のところも欲しくなりました?」
「も、最初からずっと、欲しいです。」
「君は煽るのが上手だね。」

パジャマのズボンに手をかけて、下着も一緒に一気に引き下ろす。

余裕のある大人のセックスなんてできない。
ごめん、待てないんだ。
全部、
早く、全部欲しい。

「ね、係長も全部脱いで。裸で抱き合いたいです。」

そんながっついている俺に、嬉しいことを言ってくる彼女。
煽られる。
そんな事。
少し息の上がった頬の赤い彼女。
彼女も我慢できないのかもしれない。

「いいの?」
「裸ですること、今からするんですよ。」

彼女が望むなら遠慮なんてしない。
身につけていたズボンと下着を一気に脱ぐ。
既に反応して立ち上がっている自身が、余裕がないのだと教えてくれる。

水川さんと正面から向かい合い、見つめ合う。
少し恥じらいを含んだ表情。
すごくきれいだ。

ね、もう、

「「触ってもいいですか?」」

静かな部屋に、2人の言葉がまるで和音のように、きれいに重なる。

「嘘、こんなセリフ被るなんて。」
「気が合いますね。
2人とも同じ気持ちなんだよ。」

そっと彼女の足の間に手を伸ばすと同時。
彼女の小さな手が、俺の大きく主張している屹立に絡む。

ぴちゃっという音と、濡れる指先…

「あっ、ん…」

「水川さん、すごい…こんなに滴らせて、、シーツに落ちそう。」
「係長のもっ、すごぃ… おっき、あっ、これっ、欲しいっ、、」

優しく、はちきれそうになっている俺の欲望の塊を、上下に扱いていく。

水川さんの秘部も、触る前から蜜で溢れ、触れた瞬間、手のひらへ雫が落ちた。
俺とのことを感じて期待して溢れたものだと思うと、嬉しくてこの上ないほどだ。
クチュクチュと、音を鳴らしながら、表面を擦る。そろそろナカも可愛がりたいと思っていた時、

「かかりちょ、、わたし、ごめんなさい、欲しいっ…」

そう水川さんが言葉を発して、そのまま体を前に倒す。
そして、俺のモノに口をつける。

えっ?
本当に?
彼女がそんなことするなんて、全くの予想外だった。

先っぽにちゅっと音をたてながら、何度もキスをする。時折、薄く口を開けて、啄みながら、くびれの部分にもキスをする。
そして、大きく口を開けて、俺のモノを口の中に迎え入れる。

「んっ…!」

先が喉に当たる感触。
熱い…気持ちいい。

彼女は器用にも手で扱きながら、唾液で溢れた口の中で、舌を絡めて吸い上げる。

何、これ。

自慢じゃないけど、俺のモノは少し大きいと思う。
彼女の小さい口の中に入っているのはほんの先っぽぐらいだけど、舌遣いがうますぎる。
こんなの…初めてだ。

「やっ、水川さん、それやばいです…っ、」

「かかりほっ、きもひーえふか?」
ペロペロと舐めながら彼女が喋る。

「気持ちいですからっ、はっ、、ちょっと、まずいです。」

いくら、こういうこと・・・・・・が久しぶりとはいえ、俺が教え込んだのではない、誰かが教えたのだろうテクニックで、イかされるなんて、悔しすぎる。
俺のプライドが許さない。

一生懸命に俺のを愛してる彼女の肩をつかみ、ゆっくり起き上がらせ、そのまま後ろに、ドサっと押し倒される。

「僕、いじめられるのは好きじゃないんです。」

彼女をベッドに押し倒し、キスをする。
唾液で濡れた口が全部欲しい。
ここからこのキスの先を我慢することなんて必要ない。
欲望のまま、彼女を愛することができる。
そのまま、唇から下の方へ、ちゅっちゅっと口付ける。

首元に顔を埋めて、ちゅぅ、とシルシを残す。
下におりて、胸元にも、俺の印を残す。

白い肌に咲いた赤い花がとても綺麗で。

花を咲かせながら、下へ、下へとキスをしていく。

「やっ、そこは嫌…」

お腹の下の方にキスすると、彼女が小さな声をあげる。

「やなの?さっき僕の舐めたでしょ。水川さんばっかりずるいじゃないですか。」

やめてなんかやらない。
もう、無理なんだから。

嫌だと言いながら全く力の入っていない膝裏を押し上げ、蜜でトロトロしてかわいくなったところに顔を埋める。

「ああああっ!やあっ!」

ジュルジュルといやらしい音が響く。

「すごいね。舐めても舐めてもどんどん溢れてくるよ。やらしいね、水川さん。」
「や、です…っん、はずかしっ、です、あっ!」

舌を窄めてナカの方を刺激しながら秘裂を指でクチャクチャと触る。
襞を舌でペロペロと優しく愛撫し、そして小さな秘芽に触れる。クチュっと口に含み、吸い出し、舌で転がすように刺激をする。

「ゃぁっ、やだっ!あっ!んんんんっ…!」

彼女の体がビクンッと震える。

「もうイったの?
でも、まだまだこれからだからね。頑張ってね。」

すごく濡れてる。
漏れてると言った方が正解なのだろうか?
水川さんがこんなにいやらしいなんて、誰が想像した?

ゆっくりと中指を彼女の中に挿し入れる。
狭い。
ギュッと俺の指を締め付ける彼女のナカ。

「あっ、もうっ、無理っ、、まだ、やっ!」

「水川さんのナカ、すっごく熱い…
でも、まだ、ちょっと狭いね。」

俺のを気持ちよく受け入れてもらうには、まだ足りないかもしれない。
ゆっくりと、抜き差しが繰り返し、刺激をしていく。
絡みつく内襞。

「いっぱい溢れて…やらしい音聞こえる?水川さんも、すっごく気持ちよさそうだよ。」
「きもち、いっ、です。でもっ、はずかしっ…んっ、、音、やっ。」
「まだ恥ずかしいって思う余裕があるんですね。」

人差し指を増やした2本をゆっくり挿し入れる。
ナカでバラバラに刺激をして、かき回す。
ギュウと指を締め付け、蜜が溢れ、彼女の声も高くなる。

「あっ!かかりちょ、っん、わたし、またイきそっ!」
「何回でもイって。俺に見せて。」
「あぁぁっ、は、あッ!イっ___くッ!んっ_____!っはあっ、はあっ…あー、、、」
「えらいね。ちゃんと言えたね。」

気持ちよさそうに達して、目を瞑って息を整える彼女がかわいい。
うっすら汗をかいて、張り付いた前髪を梳かしながら頭を撫でる。

「なんか、わたし、子どもみたい…」
「子どもにはこんなことしないよ。水川さんが愛おしくてたまらないんです。」

そういって唇にキスをする。

触れたらまた欲しくなる。
彼女とのキスは媚薬のようなものだ。
次第にキスが深くなって、興奮の高まった俺は、また、グチュグチュの下半身に手を伸ばす。

「えっ!待ってくださいっ。わたしっ、さっきもっ、イッたばかりで…またっ」
「何か問題があるんですか?」

「あはっ…ん…」
「ナカ動いてるね。すごい絡みついてくるよ。」
「言わないで…」

3本入るようになれば、彼女に負担がかからないだろうか…

そう考えていた俺は、あることに気づく。

まさか、ここまできて。

そう、こんなことに慣れてるはずのない既婚者の俺は、避妊具というものにあまりお世話になったことがない。
避妊なしではあり得ない水川さんとのこの関係だが、抱きたいという気持ちだけ先行し、そうなった時のことを考えていなかった。
どうするか。
ここまできて、止めれるか。

考えを巡らしながら、相変わらず水川さんの中を攻める。

「かかりちょっ、しつこいっ…!もっ、や、だめっ!」
「いやです。後悔しないように、でしたよね?」

またキスをしながら、少し激しく指を抜き差しする。

何においても、水川さんを気持ちよくしてあげたい。
挿入しなくても、キスだけでもこんなに気持ちいいのだから。

「あっあっ、また、イキそ…」

彼女が達する直前、手の動きを止める。
そしてしばらくして、また再開させる。

快感に歪む顔、唾液で光る唇。
我慢しきれずに感じている彼女の顔が、すごくかわいくて、色っぽくて。

簡単にイかせてあげない。
もっと、もっと、気持ち良くなって。

「なんで…」

何度か、いじわるを繰り返すと、
彼女から泣きそうな、懇願の声が溢れる。

「なんで、、なんでイかせてくれないんですか?」
「ずっと見てた。君の気持ち良さそうな顔。
キスの時に俺の顔見てた仕返し。
すごく、気持ちよさそうで、色っぽくて、綺麗で、とてもかわいいよ。」

「ね、お願いします。係長、もうわたしにください。」

とうとう、限界を迎えた彼女からのお願い。

自分だってとっくに限界だ。
触ってもいないのに、今でも硬度を保ち、先を濡らしてはち切れそうになっているのだから。
ても、

「そうだね、本当は僕もそうしたいんだけど…
ごめん。
せっかくだけどここまでかな?」

彼女のナカから指を引き抜き、反対の手で頭を撫でる。
トロンとしつつもゆっくりと起き上がった彼女は、また俺の正面に座る。

「えっ、なんでですか?わたし、なんかおかしかったですか?
それとも、やっぱり、奥さんに悪いから…」
「違う違う!それは違うよ!
それはしっかり考えて…覚悟を持って、君に告げたんだ。今更そんなことで怖気付いたりしないし、それに、君は本当にかわいいよ。
ただ、結婚してからつける習慣がなくて、うっかりしてた…
準備してなくてね…
途中で気づいたんだけど、やめられなかった。自分から言ったのに本当に申し訳ないけと、ここまでで___
「大丈夫です。
わたし、生理痛重くて普段からピル飲んでるので。」

俺の言葉を遮って、彼女の口から出てきたのはとんでもない言葉だ。
それは、そのまま俺のが欲しいということなのか?
本当にそれでいいのか?
100%大丈夫だとは言えないだろう。

「いや、さすがに______
「欲しいんです。
係長のが、欲しいんです。
信じられないなら、薬とか見せます。
ここまでされて我慢できるような、できた女じゃないんです!」
「信じてないわけじゃないよ。
水川さんを傷つけたくないんだよ。
俺、もし万一何かあっても、責任取れないと思うから。
そんな男なんだよ。その時に傷つくのは水川さんでしょう?」

俺には、家庭がある。
欲望に任せて彼女との関係を望んだが、万一の時、俺は彼女を守ってあげることができない。何もしてあげられない。
お金の問題じゃない。
俺のわがままで彼女の身体と心を傷つけることは、決してあってはならないのだ。
しかし、俺が彼女とキスをして、今ここにいること自体、もしかすると既に彼女を傷つけているのかもしれない。
そう考えると、やはりここで止めるのが正解だと______

「じゃあわたしが責任取ります。」

そう、彼女が口に出した。
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