【R-18】愛妻家の上司にキスしてみたら釣れてしまった件について

瑛瑠

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愛妻家の上司とキスがしたい

2※

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ーーーーーside Fujisawa



波は、様々にかたちを変える。

 ぎゅっと握りしめた手で、
 ビクビクと動く腰の下で、

絶えず漏れ出る快感の音とともに、形を変える真っ白なシーツの波。

波にさらわれて、このまま深く沈んで溺れてしまえれば、現実なんて何も考えなくて済むんじゃないかと、その時、俺は思った。





ーーーーー





「あ、やっ、そこばっかりっ!んんんっ、あぁ___っ!」



足の間に顔を埋め、舌で愛撫しながら秘芽を指先で刺激すると、ビクビクっと彼女の体が震える。

相変わらず彼女はココが弱い。
何度達したのだろうか。もう数えるのもやめた。

忘れられないあの夜のように、赤い花を身体中に散らして、
ナカは、早く早くと俺を待ち望んでいるかのように、新しい甘い蜜を溢れさせている。

いやらしい姿。

「もう、ほんと、濡れすぎ。」

ほとほと濡れそぼつ泉に指を入れると、ナカがキュウキュウと指にまとわりつく。
ぐるりと拡げるように掻き回し、上の部分を指の腹で擦る。
グチュグチュと音を鳴らすように攻めれば、俺にソコを見せつけるように腰を上げ、蜜をシーツに零しながらカラダを震わせる。

もう、なんなんだろう。
あまりにもかわいすぎて、いやらしすぎて、俺の望んだように反応してくれる体に、自身もガチガチに反応して痛いほどで。
彼女のナカは冷えた体と反対に、熱があるかのように熱く、挿入れたら火傷しそうだ、なんて思う。
もしそうだとしても、彼女が俺に残してくれる跡であるなら本望だとも思ってしまうほど、おかしくなってる。


「水川さん…もう、いい?挿入はいりたい。」

顔を上げ、そっと、サイドテーブルにある四角い包みに手を伸ばす。

「…ゴム、するんですか?」

それをトロンとした目で見てる、虚な顔の彼女がポツリと呟く。

「ふふっ、ナカ、クセになっちゃったの?やらしーね。」
「そんな…言わないでください。
ずっと薬は飲んでますし、別に、どっちでもいいんですけど…」
「……今日は、さすがにちゃんとしようと思ってたんだけどね。君の一声で揺らぐ俺の意思って、意外に弱いみたいだ。
じゃあ、、、外に出そうか。」
「や、でもそれってあんまり意味なっあああっ!」

理性など雨と一緒に外に置いてきた俺は、手に取った包みをベッドに放り、お仕置きだというように、彼女のナカに勢いよく打ち込む。


初めてのあの日、俺の準備不足で彼女に迷惑をかけてしまった。一度や二度の迷惑では足りない程。
今回は最低な大人の男でも、最低限のマナーを守ろうと思っていたのに。
簡単にそれを飛び越える発言をしてくる彼女。
そして、大人気ない自分。

本当は、そのまま彼女の熱を感じたかった。
本当は、準備の時間すら惜しいとすら思ってる。
彼女に〝そう〟言って欲しかったのかもしれない。
俺の気持ちを知ってかどうか、相変わらず俺を煽るのが上手なコだと思う。


「あぁ、熱っ…
またこんなにきつくして…全部入らないんだけど。
もう、僕のカタチ、忘れちゃいましたかっ、水川さんっ!」
「んあああっ!!やっ、係長だけっ、もっと係長のカタチに、して欲しっ__!」

雨で濡れたのかと思うくらい、びちょびちょに濡れたソコは、俺のを確かめるように隙間なく包み込んでくれる。
覚えてる。
愛おしい感覚。
二度と、交わることはないと、そう思ってた。

背筋がゾクゾクとして、下半身が熱くなる。
できるならずっと、このままで…
この時がずっと続くことをまた、祈ってしまう。


俺の体の下にいる彼女は、少し目元が滲んでるけど、いつもの化粧をしてるいつもの水川さんだ。

この間の夜、
化粧しなくてもかわいいのに。
そう言ったら、
社会人ですからマナーとしてバッチリしてるんですって、係長の前髪と同じですよって。
そう、言ってたっけ。
また、俺の髪型のことばっかり。って呆れて笑った。
しかし化粧がマナーなんて、女の子は大変だなって思う。
でも、そんなギャップがあるから、

「やばい、今日の水川さん、化粧してるから、なんか、会社みたいで…仕事してる時、思い出しそう。」

 乱れたスーツ
 はだけたシャツ
 腰まで捲くり上がるスカート
 中途半端に脱げたストッキング

デスクの上で乱れる水川さんを想像して、また体が熱くなる。

「やだ、かかりちょ、だめっ、そんなことしたらあたしたち、もう、どこにも戻れない…
見ないで、こんな、ダメな、中途半端な私、見ないでっ、、」

彼女が腕を上げて顔を隠す。

「だめ、隠さないで。見せて。全部。」

そう言って、顔を隠す腕を両手でベッドに押さえ込む。

濡れた髪の毛。
虚ろな瞳。
半開きの唇。
ぷるんと揺れる、柔らかな乳房。
俺の跡が散りばめられた白い体。
両腕を縫い留められて、身体の中央に楔を打たれて…
白いシーツに磔にされた彼女は、まるで、美しい標本のようで。

「綺麗…」


呼吸を忘れて見惚れるほどに。
俺が〝そう〟していることに、ちょっとした優越感を覚える。

もっと、もっと。
身動きができないようにしてしまいたい。
全てを曝け出して、俺に魅せて欲しい。
しかし、それは、また、いずれ___

彼女の顔を見ながら、ゆっくりとグラインドを開始する。
熱いナカを擦り上げる毎に、顔を歪ませ、声を漏らす。
綺麗。
もっと俺を感じて欲しい。
君を抱いてるのは俺だ。
俺を見て。
目を逸らさないで。


何度か達してる彼女はもう、力無く、俺にされるがままで。
それでも反射的に俺のを締め付ける。
時折、かわいい唇を啄み、揺れる膨らみにむしゃぶりつく。
そして、自分の快楽を求めて、彼女をさらに突き上げる。
切なく喘ぐ声。それに混じる、2人の水音。

あの夜は、月明かりが彼女を照らしていた。
今日は、部屋の照明が彼女を照らす。

俺を求める彼女が、こんなにも綺麗に、はっきりと見える。
顔も、体も、仕草も、全て。

愛おしい。

俺の___


「水川さん、もう、…汚してもいい、かな?」
「あぁ、もうなんでもいい、係長の欲しいですっ!」

懇願する彼女が俺のカラダをぎゅっと抱く。
密着するカラダ。
耳元で感じる、彼女の吐息が俺の脳を溶かす。

余すとこなく彼女のナカに埋め込み、中でグリグリと押しつけるとキュウキュウと締め付けられる。
「あっ、イくよ__っ!」

限界を感じ、ギリギリで引き抜けば、彼女の
秘部から、
腹に、
胸に、
喉に、
顔に、
勢いよく飛び散るドロドロとした欲望。
右手で扱きながら、残りを秘芽に擦り付けると、んんっ、と、再び彼女の口から声が漏れる。

俺のつけた赤い跡と、白い欲望を、纏う彼女は、


「はあっ…水川さん、綺麗、とても。」


俺のその言葉に、目を細め、嬉しそうな顔で微笑むと、ゆっくり舌を出して、唇の横に飛んだ精液を、ペロッと口に含む。


「かかりちょー…あたしも、嬉しいです。」



ドクン___



なんで、なんで、君は…

ドロドロとした自分の感情や、この罪そのものを受け入れてくれるかのような、その姿に、また、


欲情した。


彼女に覆いかぶさってキスをする。
熱い口の中は、さっき彼女が含んだ、オスの味がする。
美味しいものじゃない。
ただ、俺のを口に含んでくれたこと自体が嬉しくて、その甘くて美味しい彼女の口を、もっと、愛したい、そう思いながら口内を犯す。

「あっ、はっ、だめ、係長、からだっ、ついちゃう!」
「後で一緒にお風呂入ろうねっ…!くッ、、」

つい、さっきまでいた、彼女のナカに再び戻る。

「んあっ!またっ!
でも、きもちいぃっ、あっ、ん…
あぁ…も、か、かりちょっ、前も、思ってましたけどっ、絶倫、ですよね、んッ__!」
「はっ、考え事してる余裕があるんだね、っ、じゃ、何回、できるか、試して、みようかっ!」


いやらしい音を立てながら、ぬるっと滑る肌が気持ちいい。
こんな乱暴なセックス、今までしたことない。
俺は何度でも彼女を求めるのだろう。

「きっと、君も、何度でも、俺を求めるよ。」
「もう、あたしっ、おかしくなるかも…」
「なればいいよ、俺以外で、感じられなくなればいい__」

そんなひどいことを思う。
責任なんて取れないくせに。
こんなに自分勝手だったことなんてあるだろうか。


おちる。

彼女に堕ちていく。

___でも、どうか、君はそのままで。
その時が来たら、俺を拒絶して欲しい。
正しい帰り道を、覚えていて欲しい。



「奥、出すよ!」
「やっ、激しっ、ッあぁぁぁっ___!!」

また、彼女の奥の奥に、ぎゅっと擦り付け、孕ませんばかりに、放出する。
それを受けて、また彼女のナカがギュウッと締まり、カラダがビクビクと反応する。
もう、これ以上ない程の満たされた気持ち。

「んっ…あっ、かかりちょーの、ビクビクしてる…」
「…わかるの?」
「わかりますよ。びゅるびゅるーって、ナカ、…さっき、あんなにいっぱい、出したのに、すごい。」
「もう、そんなやらしいこと、君の口から出てくるなんて、一緒に仕事してる水川さんからは想像つかないよ。」
「係長こそ、こんな、しつこいえっちするなんて、イメージないですからね…」
「…逆に、人からそんなふうに思われるイメージって、どんな感じなんですか。」
「ホント、そんな人と一緒に仕事したくないかも…」
「ははっ、確かに。
…水川さん、ごめん、また、無茶させてしまいました。」



頭の上にあるティッシュペーパーを数枚取り、入ったままのモノを引き抜く。
少し遅れて彼女のナカから零れ落ちる白に、慌ててティッシュを取り、あてがう。

「あー…、もう、なんか色々ごめん、体も、ベタベタだね。」

更にティッシュを取り、彼女の体を拭こうとするが、互いの体によって塗り伸ばされ、乾き始めた結果、貼り付いてしまう始末。

「…係長、ティッシュ、使いすぎです。キリ、ないですから。」

また頭の上のティッシュボックスに手を伸ばす俺に、水川さんが笑いながら声をかける。

「もう、お風呂に連れてってください。…できれば、抱っこで…」

両手を広げて恥ずかしそうにねだる彼女に、

「喜んで。」

再びキスを落とした。



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