【R-18】愛妻家の上司にキスしてみたら釣れてしまった件について

瑛瑠

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愛妻家の上司と過ごす夜

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ーーーーーside Mizukawa

　
上司の藤沢係長と初めてキスをしたのは半年前だ。
それからずっと、キスだけの、そんな不思議な関係が続いてた。

ただ、くちびるが触れ合うだけのキスだけじゃ物足りなくなるのは、お互いに少なからず好意を持つ男女であれば、当然のことで。
少しずつ少しずつ、心に侵食してくる欲望。

いけないことだとはわかっているのに、お互い、求めてしまう。

意を決して、この関係を終わらせようとしてはみるものの、強い意思を持てない私は、やっぱり、藤沢係長とのキスがやめられなかった。

だから、あの日、深夜の公園で、
『抱きたい』

そうストレートに告げられた時は、今までモヤモヤしていた気持ちがさっと晴れるようで。

いっそのこと、常識も倫理も捨てて、欲望のままに、全てを求めてしまったら、どんなに楽だろうと。
欲望を満たしてしまえば、解決するかもしれないと、そう、思ってしまった。

そして、私たちはキスをした。
2人だけしかいない、その場所で…
その先を知るために。

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