5 / 9
5.姫として
しおりを挟む
夢を見た。
「アステリア?これからはしっかり国の為に勉強をして、この国を守らなくてはならないの。
もう1つの大事な話。18になるまでに相応しい相手を見つけて結婚するのよ。
お父様がお見合いを考えてるわ。国中から婚約者を募っていますからね?」
「お母様、待って!私、結婚は...!」
というところで目が覚めた。
「はぁ...。何だか憂鬱な夢...」
"コンコン"という音と共にカイの声がする。
「アステリア、起きてるか?」
「ふぁ~」
眠い目を擦りながらドアに近づく。
「カイ?今、起きた~」
「朝ごはん食べに行くぞ。」
「ちょっと待ってて、着替える~っ」
急いで掛けてあった服を取り、着替える。
ガチャっと、扉を開けたらカイが驚いた顔でこっちを見ている。
「ん?カイ、どうしたの?」
「アステリア、もう少しちゃんとした格好をしろよ。女の子なんだし...仮にも姫なんだから...」
呆れた様に言う。
「違うの~!!まだ、準備出来てなくて。今から準備するから、部屋の中に入って待ってて~!」
慌てながら答える。カイが待ってるからって、とりあえず着るだけ着て出たけど、髪もボサボサだし、ビックリするよね...?
「それにしても、誰が見てるか分からないからな。とにかく気を付けろよ。」
ったく...と、ため息。
急いで身支度を整える。
「準備出来たよ~。」
「本当に...ちゃんとすれば、綺麗に見えるんだからな。」
言いながら、何故か照れている。
どうしたのかしら?そんな顔で見られるとこっちまで...
「恥ずかしくなるじゃないっ!」
突然の私の発言に、カイは驚いて固まってる。
「何が恥ずかしいんだ?」
「何って、カイが照れてるから...。」
頭をかいて、カイが恥ずかしそうに
「ずっと、アステリアを見てきたけど、成長する度に綺麗になって...側に居られるのが俺は嬉しいよ。」
「//////!」
急にそんな事言われると、何て言って良いか分からず、声にならない。恥ずかしい・・けど、嬉しい。
「アステリアも赤くなってるぞ?」
そうカイに言われたので、もぅ。と、後ろを向き、
「ごはん食べに行くよ!!」
カイを置いてスタスタ歩く。
「アステリア、怒った?ごめんって。」
言いながら、ニコニコしてるカイ。こんな他愛のない会話が、嬉しくて...いつまでもこんな時間が続けば良いのにって思う。
朝も、変な夢を見た所だし...結婚なんて...まだ、考えられない。そう思いながら、残された時間を楽しむアステリア。
朝ごはんを食べたら、いよいよガラク・ロードへ。カイの話では、ガラク・ロードは安易な道ではなく、魔物も居るらしい。ちゃんと、魔法使えるかしら...?カイが守ってくれるんだろうけれど。
そんな不安を少し抱えながら、ガラク・ロードへと入って行くのだった...。
「アステリア?これからはしっかり国の為に勉強をして、この国を守らなくてはならないの。
もう1つの大事な話。18になるまでに相応しい相手を見つけて結婚するのよ。
お父様がお見合いを考えてるわ。国中から婚約者を募っていますからね?」
「お母様、待って!私、結婚は...!」
というところで目が覚めた。
「はぁ...。何だか憂鬱な夢...」
"コンコン"という音と共にカイの声がする。
「アステリア、起きてるか?」
「ふぁ~」
眠い目を擦りながらドアに近づく。
「カイ?今、起きた~」
「朝ごはん食べに行くぞ。」
「ちょっと待ってて、着替える~っ」
急いで掛けてあった服を取り、着替える。
ガチャっと、扉を開けたらカイが驚いた顔でこっちを見ている。
「ん?カイ、どうしたの?」
「アステリア、もう少しちゃんとした格好をしろよ。女の子なんだし...仮にも姫なんだから...」
呆れた様に言う。
「違うの~!!まだ、準備出来てなくて。今から準備するから、部屋の中に入って待ってて~!」
慌てながら答える。カイが待ってるからって、とりあえず着るだけ着て出たけど、髪もボサボサだし、ビックリするよね...?
「それにしても、誰が見てるか分からないからな。とにかく気を付けろよ。」
ったく...と、ため息。
急いで身支度を整える。
「準備出来たよ~。」
「本当に...ちゃんとすれば、綺麗に見えるんだからな。」
言いながら、何故か照れている。
どうしたのかしら?そんな顔で見られるとこっちまで...
「恥ずかしくなるじゃないっ!」
突然の私の発言に、カイは驚いて固まってる。
「何が恥ずかしいんだ?」
「何って、カイが照れてるから...。」
頭をかいて、カイが恥ずかしそうに
「ずっと、アステリアを見てきたけど、成長する度に綺麗になって...側に居られるのが俺は嬉しいよ。」
「//////!」
急にそんな事言われると、何て言って良いか分からず、声にならない。恥ずかしい・・けど、嬉しい。
「アステリアも赤くなってるぞ?」
そうカイに言われたので、もぅ。と、後ろを向き、
「ごはん食べに行くよ!!」
カイを置いてスタスタ歩く。
「アステリア、怒った?ごめんって。」
言いながら、ニコニコしてるカイ。こんな他愛のない会話が、嬉しくて...いつまでもこんな時間が続けば良いのにって思う。
朝も、変な夢を見た所だし...結婚なんて...まだ、考えられない。そう思いながら、残された時間を楽しむアステリア。
朝ごはんを食べたら、いよいよガラク・ロードへ。カイの話では、ガラク・ロードは安易な道ではなく、魔物も居るらしい。ちゃんと、魔法使えるかしら...?カイが守ってくれるんだろうけれど。
そんな不安を少し抱えながら、ガラク・ロードへと入って行くのだった...。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

誰にでもできる異世界救済 ~【トライ&エラー】と【ステータス】でニートの君も今日から勇者だ!~
平尾正和/ほーち
ファンタジー
引きこもりニート山岡勝介は、しょーもないバチ当たり行為が原因で異世界に飛ばされ、その世界を救うことを義務付けられる。罰として異世界勇者的な人外チートはないものの、死んだらステータスを維持したままスタート地点(セーブポイント)からやり直しとなる”死に戻り”と、異世界の住人には使えないステータス機能、成長チートとも呼べる成長補正を駆使し、世界を救うため、ポンコツ貧乳エルフとともにマイペースで冒険する。
※『死に戻り』と『成長チート』で異世界救済 ~バチ当たりヒキニートの異世界冒険譚~から改題しました

魔王さま、今度はドラゴンです!
通木遼平
ファンタジー
魔族が暮らす国、ザルガンド――その国の国王には昔人間の恋人がいた。彼は彼女が生まれ変わるたびに探し出し、彼女だけを愛しつづけている……そう言われていたが、とある事情で十年ほど彼が引きこもっている間に城では妃選びがはじまっていた。
王都の花街で下働きをしていたミモザは、実はザルガンドの国王の最愛の人の生まれ変わりだ。国王に名乗り出るつもりはなかったが、国王にとある人から頼まれた届け物をするために王宮の使用人として働きはじめる。しかしその届け物をきっかけに国王の秘書官であるシトロンに頼まれ、財務大臣であるドゥーイ卿がはじめた妃選びにミモザは妃候補として参加することになる。魔族だけではなく人間の国の王女や貴族の令嬢たちが集い、それぞれの思惑が交錯する中、ミモザは国王と出会うのだった。
ひと目でミモザが愛する人の生まれ変わりであることに気づいた国王だったが、妃選びは続行される。そして事態はミモザの予想もしない方向に……。
※他のサイトにも掲載しています
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

レティシア公爵令嬢は誰の手を取るのか
宮崎世絆
ファンタジー
うたた寝していただけなのに異世界転生してしまった。しかも公爵家の長女、レティシア・アームストロングとして。
あまりにも美しい容姿に高い魔力。テンプレな好条件に「もしかして乙女ゲームのヒロインか悪役令嬢ですか?!」と混乱するレティシア。
溺愛してくる両親に義兄。幸せな月日は流れ、ある日の事。
アームストロング公爵のほかに三つの公爵が既存している。各公爵家にはそれぞれ同年代で、然も眉目秀麗な御子息達がいた。
公爵家の領主達の策略により、レティシアはその子息達と知り合うこととなる。
公爵子息達は、才色兼備で温厚篤実なレティシアに心奪われる。
幼い頃に、十五歳になると魔術学園に通う事を聞かされていたレティシア。
普通の学園かと思いきや、その魔術学園には、全ての学生が姿を変えて入学しなければならないらしく……?
果たしてレティシアは正体がバレる事なく無事卒業出来るのだろうか?
そしてレティシアは誰かと恋に落ちることが、果たしてあるのか?
レティシアは一体誰の手(恋)をとるのか。
これはレティシアの半生を描いたドタバタアクション有りの爆笑コメディ……ではなく、れっきとした恋愛物語である。

世界樹を巡る旅
ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった
そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった
カクヨムでも投稿してます

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる