3 / 9
3.~ルナ・ロード~ この先どうなる?
しおりを挟む
僕とカイは、ルナ・ロードへと入っていった。ルナ・ロードの入口にあった小舟に乗り進んでいる。
「カイ、アトラスへはどれくらいで着くんだ?」
「アトラスへは3~4日だよ。」
「結構かかるんだな。」
「実はな、本当はテルスからアトラスまでは1ヵ月以上かかるんだ。だけど"クロノリス"という魔法によって時間を早めてるんだ。」
「カイ、今、さらっと言ったけど、魔法使えるのか?」
「ああ。使えるよ。特に時間に関する魔法は得意だ。」
鼻を啜り、少し照れながら言う。
「凄いな~。カイは。僕にも何か魔法が使えるようになるのかな...」
アトラスへ帰ると、皆が魔法を使えるんだろうか?何だか少し不安になってきた。不安そうな目で、カイを見詰める。
「アステリアも練習すれば時間魔法が使えるよ。それに、アステリアは他に魔法を使えた筈だから。きっと、記憶が戻れば使えるようになるって。猫に変身する術も俺の力なしで出来てたしな。」
と、頭をポンポン。
頭をポンポンされた...
恥ずかしいような...でも、何でか猫の姿だからなのか不思議な感覚だ。
「そうなのか。ありがとう、カイ。」
少し照れながら言う。
「そうだ。1つ言い忘れたけど、ルナ・ロードは、あくまで1つの道だ。ルナ・ロードの先に扉があってそこに入ると、ガラク(銀河)・ロードへと繋がる部屋がある。そこで変身を解いて人に戻るぞ。」
「まだ、道があるんだな。人に戻る時はどうするの?また、カイの魔法で戻るのか?」
「あ。それな。アステリアもペンダントをしてるだろう?紋章の。それを使って戻るんだよ。記憶がないって言っても、それはしっかり身に付けてたんだな。」
「...これがそうなのか。これは祖母の形見と聞いて、母から貰ったもので...僕を守ってくれる御守りだから身に付けてなさいって言われてたんだ。」
そういえば、外したことなかったな...。
「そんな話になってたんだな。これはな、王家の紋章でアステリアがテルスに行く時、王妃様が持たせてくれたものだよ。御守り、には違いないけどな。俺のペンダントも王妃様に貰ったものだ。」
そう言って見せてくれる。
僕の記憶は、カイの話からすると所々作られたものみたいだな。16になってから、星に行くと聞いたけど、僕のテルスでの記憶は、小さい頃からずっとある。しかも、カイはアステリアは16と言っていたが、テルスではもう17になってるし...色々考えると分からなくなってきた。
今までの記憶もいつなくなるか分からないし。不安だ。
「そういえば、カイ、僕の記憶が皆から消えるっていうのは聞いたけれど、僕の中からも皆の記憶が消えてしまうの?例えば、アステリアとしての記憶が戻ったら消えるとか...。」
ずっと、気になってたんだ。と、カイに問いかける。
「それは、正直分からない。消えるかもしれないし、消えないかもしれない。消えなくても時間と共に薄れていくかもしれない。けれど、忘れたとしても、経験としてはちゃんと身に付いてると思うよ。」
大丈夫だ。と見詰めてきた。
カイと色々話しているうちに扉が見えてきた。
「アステリア、着いたぞ。ここが、ガラク・ロードへと繋がる扉。ガラク・ポルタだ。」
船を降り、カイとガラクへの扉、ガラク・ポルタを開いた。
「カイ、アトラスへはどれくらいで着くんだ?」
「アトラスへは3~4日だよ。」
「結構かかるんだな。」
「実はな、本当はテルスからアトラスまでは1ヵ月以上かかるんだ。だけど"クロノリス"という魔法によって時間を早めてるんだ。」
「カイ、今、さらっと言ったけど、魔法使えるのか?」
「ああ。使えるよ。特に時間に関する魔法は得意だ。」
鼻を啜り、少し照れながら言う。
「凄いな~。カイは。僕にも何か魔法が使えるようになるのかな...」
アトラスへ帰ると、皆が魔法を使えるんだろうか?何だか少し不安になってきた。不安そうな目で、カイを見詰める。
「アステリアも練習すれば時間魔法が使えるよ。それに、アステリアは他に魔法を使えた筈だから。きっと、記憶が戻れば使えるようになるって。猫に変身する術も俺の力なしで出来てたしな。」
と、頭をポンポン。
頭をポンポンされた...
恥ずかしいような...でも、何でか猫の姿だからなのか不思議な感覚だ。
「そうなのか。ありがとう、カイ。」
少し照れながら言う。
「そうだ。1つ言い忘れたけど、ルナ・ロードは、あくまで1つの道だ。ルナ・ロードの先に扉があってそこに入ると、ガラク(銀河)・ロードへと繋がる部屋がある。そこで変身を解いて人に戻るぞ。」
「まだ、道があるんだな。人に戻る時はどうするの?また、カイの魔法で戻るのか?」
「あ。それな。アステリアもペンダントをしてるだろう?紋章の。それを使って戻るんだよ。記憶がないって言っても、それはしっかり身に付けてたんだな。」
「...これがそうなのか。これは祖母の形見と聞いて、母から貰ったもので...僕を守ってくれる御守りだから身に付けてなさいって言われてたんだ。」
そういえば、外したことなかったな...。
「そんな話になってたんだな。これはな、王家の紋章でアステリアがテルスに行く時、王妃様が持たせてくれたものだよ。御守り、には違いないけどな。俺のペンダントも王妃様に貰ったものだ。」
そう言って見せてくれる。
僕の記憶は、カイの話からすると所々作られたものみたいだな。16になってから、星に行くと聞いたけど、僕のテルスでの記憶は、小さい頃からずっとある。しかも、カイはアステリアは16と言っていたが、テルスではもう17になってるし...色々考えると分からなくなってきた。
今までの記憶もいつなくなるか分からないし。不安だ。
「そういえば、カイ、僕の記憶が皆から消えるっていうのは聞いたけれど、僕の中からも皆の記憶が消えてしまうの?例えば、アステリアとしての記憶が戻ったら消えるとか...。」
ずっと、気になってたんだ。と、カイに問いかける。
「それは、正直分からない。消えるかもしれないし、消えないかもしれない。消えなくても時間と共に薄れていくかもしれない。けれど、忘れたとしても、経験としてはちゃんと身に付いてると思うよ。」
大丈夫だ。と見詰めてきた。
カイと色々話しているうちに扉が見えてきた。
「アステリア、着いたぞ。ここが、ガラク・ロードへと繋がる扉。ガラク・ポルタだ。」
船を降り、カイとガラクへの扉、ガラク・ポルタを開いた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

誰にでもできる異世界救済 ~【トライ&エラー】と【ステータス】でニートの君も今日から勇者だ!~
平尾正和/ほーち
ファンタジー
引きこもりニート山岡勝介は、しょーもないバチ当たり行為が原因で異世界に飛ばされ、その世界を救うことを義務付けられる。罰として異世界勇者的な人外チートはないものの、死んだらステータスを維持したままスタート地点(セーブポイント)からやり直しとなる”死に戻り”と、異世界の住人には使えないステータス機能、成長チートとも呼べる成長補正を駆使し、世界を救うため、ポンコツ貧乳エルフとともにマイペースで冒険する。
※『死に戻り』と『成長チート』で異世界救済 ~バチ当たりヒキニートの異世界冒険譚~から改題しました

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる