アイラーキャロライン2

新しい生活。

ニューヨークに、到着して、飛行場から、
スーツケースを、持って移動する。
タクシーに、荷物を預けて、タクシーに
乗り。
カーソンのおばあちゃんの家の番地をタクシーの運転手に伝え、タクシーの運転手が、車を発車させる。

しばらく移動して、タクシーが、おばあちゃんの家の近くに到着した。
運転手に、彼がお金を支払った後、
スーツケースを下ろし、タクシーを降りる。

彼は、スーツケースをひこずり、家のチャイムを鳴らした。
「久しぶりね。」と玄関から、カーソンのおばあちゃんが、出迎えてくれた。
「荷物だけが、先に届いているわ。」と
おばあちゃんが、孫の部屋に、荷物を彼の彼の父親に、頼んでくれて、部屋まで、
荷物を、運んで置いてくれた。

彼は、久しぶりに、実家に帰省して来て、
家の中を、見渡しながら、おばあちゃんに
言った。
「この家は、変わってないなあ。」
「あなたのお母さんも、この家で、一緒に
過ごしていたからね。」
その時は、彼は、思い出していた。

父親は良く、友だちの家に遊びに出掛けて行き、構っては、くれなかった事を、思い出していた。

孫の成長を見て、おばあちゃんが言う。
「カーソンも、大きくなったね。」
「そりゃ、もう、大人だからなあ。」と彼が言った。
「少し、部屋で休むよ。」
「ああ、そうだね。ゆっくり、お休み」と
おばあちゃんが言うと、クリスは、二階に
上がる。

部屋を開けると、段ボール箱が部屋に、
置いてあった。
彼は、段ボールの箱をよけてから、ベッドの上に横たわり、ベッドの上で、やがて眠りについた。
家は、極普通の家の作りになっている。
父親の書斎と寝室は、一階にある。
後、お風呂場とおばあちゃんの寝室
と台所はあるが、リビングはないが、
同じ一階にある。


二階には、部屋が二部屋は、前は、彼の
父親が使っていたが、今は、あまっている
彼の母親が、息子の隣の部屋を使っていたが、今も使っていない。
父親が使ってない部屋に、従兄弟のアルフレットが、部屋を使っていたのだ。
その事は、彼は、帰国して帰って来たばかりなので、まだ、知らない。

おばあちゃんに、「ただいま。」と彼の従兄弟のアルフレットが言う。

カーソンとは、従兄弟関係にある。
アルフレットの職業は、弁護士である。

アルフレットは、クリスがこっちに、
戻って来ていてる事は、まだ、知らなずに
いた。

たまに、空いている部屋を、借りて、忙しくて、帰って来られない日には、
弁護士の事務所で、寝泊まりしているらしい。

アルフレットは、自分の部屋に行き荷物の整理を始めた。
彼は、目を覚まして、窓から外を眺める。
(そうか、ここは、ニューヨークだった。
なんか、帰って来たばかりで、自分の居場所がどこにいるのか？）彼は、一瞬わからなくなっていた。

アルフレットは、自分の部屋のドアを、開けてから、出て廊下を歩く、彼の部屋の前の廊下を歩いているときに、突然ドアが開き、彼が部屋から出た時、偶然廊下を歩いていた。
アルフレットに、彼がぶつかり、アルフレットが倒れて、彼がその上に倒れ込み、
お互いが、顔を見合わせる。
「早く退けよ。」と彼が言う。
「びっくりした、まさか、カーソンが、
ニューヨークに、帰国してたなんて、知らなかった。」とアルフレットが言う。
「俺も、知らなかった。アルフレットが、家に、居候してたなんて」と彼が言った。

「だって、部屋を貸りるにしても、
ニューヨークは、家賃が高過ぎて、とっても払えないから、カーソンのおばあちゃんの家に、出入りするようになってから、おばあちゃんの許しを、終えてから、ここに、居させて貰っている。」とアルフレットが言った。

「そうだったのか。」と彼が言う。
「カーソンこそ、カルフォルニアに住んでたんじゃなかった？
また、カルフォニアに戻るの？」とアルフレットが聞く。

「昨日付けで、カルフォルニアのFBIから転勤になった。という寄りか、父親に勝ってにされた。
父親の命令で、ニューヨークのFBIで、働くように言われた。」と彼が言う。
「それは、気の毒だなあ。」とアルフレットが言った。

「彼女は、出来たのか？
カーソンが、結婚しないから、俺まで巻き込まれている。お見合いさせられそうになるし」とアルフレットが、彼に、愚痴こぼす。
「それは、気の毒な事だなあ。」と彼は、人ごとの様に、言って、笑った。
アルフレットは、頬を膨らませて、怒っていた。
そこへ階段の下から、おばあちゃんが、
孫とアルフレットを呼ぶ声がした。

「あれ、二人とも、廊下なんかで、
話しをしなくっても、部屋があるのだから中で、話しをすれば、いいのに。」と
おばあちゃんが、2人に言った。
「おばあちゃん、食事は？」と彼が聞く。
「まだ、なら、俺が夕食を作るよ。」
「えっ、カーソンが、作るの夕飯」とアルフレットが驚いた声で言った。
「ああ、作るぞ。」と彼は、気合を込めて
言うと、下の台所に向かい、
彼が、冷蔵庫を開けて、夕食の材料を確認
始める。

彼は、昔、自分が使っていた、エプロンを
部屋から、持って来て、エプロンを付けた。
夕食の仕込みをして、鍋のスープの味を、確認する。
お肉を塩コショウで炒めて焼き、お皿に盛り付ける。
サラダを、作り盛り付ける。

それを、台所の机の上に、並べていく。
そこに、彼の父親が家に、帰って来た。
彼のお父さんに、アルフレットが、挨拶した。
「お帰りなさい。」
「とっても、いい匂いだ。」と彼の父親が言う。
「今日は、カーソンが、夕食を作ってくれています。」とアルフレットが言った。
「そうか。」と彼の父親が言う。
「ああ、今お帰りかい。」とおばあちゃんが言う。
「ただいま。」と彼の父親が言う。
「荷物を、部屋に置いて来る。」と彼の父親が言う。

彼は、エプロンを取る。
「夕食の時間だ。」と彼がみんなを呼ぶ。
最初に、台所に来たのは、アルフレットだった。
その後彼の家族が、台所の椅子に座った。

みんな、揃って「いただきます。」をして
食べる。
「カーソンの作る。料理を初めて食べる。」
スープをスプーンで、救ってアルフレットは、飲むと、彼の方を見て、
「とっても、美味しいよ。」とアルフレットが言う。
「本当に、美味しい。」とおばあちゃんも
言う。
父親だけは、「まあまあだなあ。」と言われ、不機嫌そうな顔を彼がする。
彼のお父さんを、彼は嫌っている。
息子のカーソンは敵対心を父親に持っている。

みんなが、食べ終わって、食器を片付けていると、おばあちゃんが、「食器を片付けてからでいいから、座って話しをしましょう」と彼に、声を掛けた。

彼は、食器の片付けを終わらしてから、
台所の椅子に座った。
「話してなに？」とおばあちゃんが、机の上に置いてある。
コップの中に、水を入れてくれた。
「カーソンは、お父さんの事がまだ、許せないのかい。」とおばあちゃんが、孫に尋ねる。

「母親の事が、亡くなった時に、そばに
いなくって、仕事を優先にしたから、
まだ、その事で、許せないで、いるのかい？」とおばあちゃんが、彼に尋ねて聞いた。

「俺は、父親との思い出は、ほとんどないし、幼い頃は、父親の友達の家に、女の子が産まれたからと言って、お祝いに行ってたりもして、母親が、亡くなった時で冴えも、そばにいなくって、仕事に行って夜遅くに帰って来るような人が、父親だなんて、そんなの許せるはずがない。」と彼は
握り拳を作り、机をバンと叩いた。

おばあちゃんは、驚きながらも、話しを
続けた。
「例えそうでも、カーソンの父親は、一人だけだよ。
まあ、カーソンのお父さんも、息子に、
愛情をもっと、あげていれば、違っていたのかもしれないね。」とおばあちゃんが言った。

「今さら、愛情なんてもん、いらない。
あの人は、仕事と、友達の関係が一番なんだ。」と彼は、不機嫌になる。
「そうそう、カーソン、家を探さなくっても、この家にいて、貰えないか？」とおばあちゃんが孫に言う。

「それは、難しいかも」と彼がムッとして
おばあちゃんに言った。
「部屋に戻る。」
「わかった。」とおばあちゃんが言った。

彼は、二階に上がると、
階段の上では、アルフレットが立って、
彼が、上がって来るのを、ずっと廊下で待っていた。
「なぁ、カーソン、この家で暮らすのなら、俺もなるべく、ここに、泊まろうかな。」とアルフレットが、彼に言った。
「勝手に、すればいいだろう。」と彼がアルフレットに、キツイ口調で言った。
「冷たいなあ。相変わらず。」とアルフレットが、ガッカリしたように言う。
「そんなに、父親が嫌いなのか？」とアルフレットが彼に尋ねる。
「ああ、そうだ。あの人の事は、嫌いだ。」と彼が答えると、部屋のドアを開けて、部屋の中に入る。

アルフレットは、廊下に取り残こされ
「クリス話しは、まだ、終わってないんだけど、俺好きな子がいる話しが、まだ、
なんだけど‥…。」とアルフレットが、彼の部屋のドアを、叩くが、
彼は、無視をして部屋から、出て来なかった。
アルフレットは、仕方なく、部屋に戻り、
ドアを閉めた。

最低限の荷物だけを、段ボールの箱から、
服などを出して、タンスなどに、片づける
彼女の写真も、机の上に置いた。
そして、彼は、彼女の事を考える。
(アイラー、どうしてるだろうか？)と思っていたが、向こうと、こっちでは、時差がある。
今は、夜だけど、カルフォルニアは、今は、朝か。）

彼女は、ベッドから転がり落ちて、目を覚ました。
(痛い。そうだ。今日から彼のいない。
生活が始まる。寂しいなあ。)と彼女が思っていると、玄関のドアをノックする音が
聞こえる。
「はい。」玄関を開けると、安斎が立っていた。
「おはよう。」と安斎が声を掛ける。
「もう、仕事に行く時間」と思って、時計を見たら、まだ、そんな時間になっていなかった。
「朝ごはん、ないんじゃないかと思って、
差し入れだよ。」と安斎が言った。
「ありがとう。」とアイラーが、安斎にお礼を言う。
「後で、一緒に仕事に、行こうね。」と安斎がアイラーを誘う。
「うん、いいよ。」と彼女が言う。
玄関のドアを閉める。
台所で、安斎さんのくれた。
朝食を食べて、服を着替えて、仕事に行く
準備をすませて、安斎さんの玄関のドアを
ノックした。
「それじゃ、行こうか。」と安斎さんと、アイラーは、安斎さんの車まで、仕事先に行く。
仕事場につくと、マック捜査官が、慌てて
いた。

「クリス捜査官が、転勤になって、ニューヨークに行ってしまったから、
その分の私が、仕事を、しないといけないから、気が遠くなりそうだ。」とマックが言う。
「それは、大変そう。」と安斎が苦笑いしながら、マック捜査に言った。
マック捜査官の所に、ミカエルが来る。
「これ、聞き込み捜査書、ここに置いて
置きますね。」とミカエルが言う。
「ああ」とマック捜査官が言う。
「そうだ。安斎とアイラーは、病院の被疑者に会いに行ってくれないか？
病院と被疑者の名前は、ここに、書いてあるから」とマック捜査官が、ファイルの中資料を渡した。
「わかりました。」と安斎が答える。

安斎とアイラーは、安斎の車に乗り、
病院に行き、被疑者の女性を訪ねた。
被疑者の名前は、マック・ミラーさん。
36歳の若い女性だった。
彼女は、薬物依存症で入院をしていた。
「どこで、薬物を入手しましたか？」と
安斎が聞くが、ミラーさんは答えなかった。
「誰かと、接触て薬物を入手しましたか？」と彼女が、同じ質問をしても、
答えてくれなかった。
アイラーと安斎は、顔を見合せる。
「また、明日来ますね。」と言って、とりあえず、病室を後にして、廊下を歩き、自動販売機で、飲み物を買った。

「何で、話してくれないのかな？ミラーさん」と安斎が言った。
「さあ、何か？隠しているのかな？」と彼女が言う。
二人とも、缶を開けて、ジュースを飲む。
ゴミ箱に、缶を捨て、
マック捜査官に、連絡をする。
「被疑者の人と、面会はしましたが、
何も話してくれませんでした。」と安斎が
言う。
「そしたら、FBIに帰って来て」とマック捜査官が言った。
「了解です。」と言って安斎は、携帯を切った。

駐車場に向かう途中、アイラーが、歩いている方向に、車がスピードを上げ、近づいて来ていた。
彼女は、車に、ぶつかると思い。
「キャー」と叫びその場で、目を閉じて動けなくなっていた。
その後、車は、違う車にぶつかって、止まったが、彼女は、目を閉じていたため、
その瞬間の出来事は、見ていなかった。

彼女は、ゆっくり目を開けると、男性がアイラーの体を、とっさに男性の身体に、引き寄られていた。
「大丈夫ですか？お怪我は」と男性がアイラーに、声を掛けた。
彼女は、慌ててその人から、離れた。
その男性は、彼女よりも、背が高く細身の体型だった。
「大・大・大丈夫です。」と彼女が言う。
「それなら、良かった。」と男性は、満面の微笑みを、浮かべていた。
「あの、あなたのお名前は」と彼女が、彼に尋ねた。
「私の名前は、あずみでいいよ。名字が
あずみだから」と男性が言った。
「あずみさんは、日本人の方ですか？」とアイラーが尋ねる。
「そうだけど、正確には、ハーフ何だ。」とあずみが答えた後、彼は、
事故車の方に向かって、歩いて行った。
気がつけば、事故車の近くには、医者や看護師が近くで、治療に当たっていた。

安斎が彼女に、近寄ってきた。
「アイラー、大丈夫？」と安斎が聞く。
「大丈夫。」とアイラーが言った。
「良かった。」と安斎が安心する。
「さっき、アイラーさんと、一緒にいた
男性は？」と安斎が聞いた。
「事故車の方に、歩いて行ってたけど」と彼女が言う。
「アイラーさんを、助けた相手、どんな人だった？」安斎が聞く。
「さあ、顔までは、見てないかな？」と彼女は、誤魔化す。

事故車の人は、車の中から、運び出されていた。
警察の車が止まり、警察官が、事故を目撃した人に、事情を聞いていた。
「私達は、FBIに戻ろうか？」とアイラーが安斎に言った。
「そうだね。」と安斎が言う。

FBIに戻り、今日１日の仕事が終わる。
マック捜査官の所に行き、報告するため、
オフィスに、二人で部屋の中に入った。
「二人とも、お疲れ様。明日も、病室に行き被疑者から話しを、聞いて来て欲しい。」とマック捜査官が二人に、命令する
「了解です。」と彼女と安斎が言った。

そして、翌朝。
マック捜査官から、電話が来た。
「もしもし、アイラーさん、朝早くに
悪いね。
実は、昨夜に、被疑者の彼女が、病室で
自殺したと、上から報告を受けた。
だから、彼女の病室には、行かなくってもいいからね。」
と言って、マック捜査が、電話を切った。
彼女は、被疑者の女性が、なぜ、自殺をしたのか？気になっていたが、マック捜査官に聞けなかった。