魔術師アシュレイ

みいん

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ウォーター・ガーディアンへ

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魔法書では、今日も、魔法師達が、忙しく動き回っている。
ヤンがいる部署は、手紙と書類の山が、机の
上を埋め尽くすぐらい、忙しい。
この魔法書の建物の中には、新聞の記事の内容を、集めていたり、取材なども取り扱って
いる。
帝王の事に、関する記事も、魔法書の中で書かれている。
私達は、その記事をいつでも読めるようには
なっていたが、そんな暇はない。
読めるのは、私の部署は、社長だけが、いつも机の上で、コーヒーを飲みながら、新聞を
読んでいた。
社長は、報告書などのまとめを、読むだけ、(社長は、いいな。)と時々は、そう思ってしまう。
コーリンの所には、相変わらず、いつもの
ウィーンク女が、コーリンに仕事の依頼を
しに来ていた。
そして、変え時には、いつも、彼にウィーンクをして、帰るから、私は、ウィーンク女と
勝手に、名付けている。
私は、このウィーンク女が、コーリンに近寄って来るたんびに、とっても、不愉快な
気持ちになった。

「その後どう?仕事の方は」とコーリンが
ヤンの所に来て、仕事を教えてくれている。
しかも、丁寧に教えてくれるから、凄く、
助けられていた。
しかも、社長のお気に入りでもある。
「コーリン今回も、凄くいいぞ」と、コーリンを、社長は、誉める。
「ありがとう、ございます。」とコーリンが言う。
そして、お昼休みは、コーリンと食事をする時は、ほとんど減少していた。
とっても、寂しい。
コーリンは、依頼された。仕事で手一杯で
それどころで、はないらしくて、食事に誘っても、断られてしまっていた。
「ごめんね。本当は、一緒に食事をしたいのだけど、今日中に終わらせないといけない。書類らしくて、これが、終わるまでは、食事が、出来そうにないな。」とコーリンが言う。
「そうですか」とヤンが言う。
いつも、返信はこんな感じで、返される。
自分の席に戻って、へこむのも、お決まりになっている。
(これも、それも、ウィーンク女のせいだ。)
とヤンが、心の中で言う。
手紙の中に、アシュレイからの手紙があった。
「手紙遅くなって、本当にごめん。
ゴブリン退治で、コピットの町で、ハンナと会ったよ。
ハンナは、ゴブリン退治に、失敗して落ち込んでいて、正気を失ったままになっている。
私は、ハンナや新しい仲間達と一緒に、旅を続けています。
ヤンは、魔法書での仕事は、どう?慣れた?アシュレイより。」と手紙には、書いてあった。
次の手紙には、ウォーター・ガーディアンからの手紙だった。
そこには、ミランナ王女様が、悪の帝王の魔法に寄り、身体の調子が良くないと言った内容だった。
それを、私は、社長に手紙を持って、行って渡す。
「これは、えらい事だ。」とポッチャリした。
体型の社長は、巨体を揺らしながら、上の
関係者の所に行く。
社長は、エレベーターに乗りみ、上の階に行き、魔法書の社長にの所に行き、社長に、手紙を渡した。
「これは、他に内容を知っている者は?」と社長が、部署の社長に訪ねる。
「私の部下が、一人」と部署の社長が、答える。
「その者に、この手紙の内容を伏せる。
ようお伝え下さい。」と魔法書の社長が部署の社長に言う。
「承知しました。」と社長に言う。

アスラン王は、この町の泉の所に立っていた。
アシュレイが、アスラン王を探して、泉の
近くまで歩いて来る。
「アスラン王さっきは、言い過ぎてしまって、ごめんなさい。」とアシュレイが、謝る。
「いいや、確かに、君の言っている事は、正しい」とアスラン王が言う。
「アスラン王は、ミランナ王女様を、どう思っているの?」とアシュレイが、アスラン王に聞く。
「ミランナ王女は、子供の時から、知ってるせいか、何ていうか、妹のような存在で、それ以上は、見られない」とアスラン王が言うと、アシュレイが、その場に倒れる。
「ア…アシュレイ」とアスラン王が、アシュレイの元に掛けより、アシュレイを、抱きかかえて、市長の家に戻る。
「誰か、ドアを開けてくれないか」とアスラン王が言う声を聞いて、アークがドアを開ける。
「アシュレイさん、どうしたのですか?」とリュークが言う。
「会話をしていたら、急に倒れた。」とアスラン王が言う。
アスラン王が、アシュレイをベッドの上に
寝かせた。
「この町に、医者は?」とアスラン王が言う。市長に聞く。
「この町には、ゴブリンが、出るようになってから、みんな逃げた。医者も一緒に、逃げた。」とたまたま、市長の家にいた。
片言の町の住人が言う。
「それじゃ、僕は」と言って、片言の住人が帰って行った。
リュークが、アシュレイの目を開き見る。
「医者ではない。お前が、彼女を見る事が
出来るのか?」とアスラン王が、リュークに聞く。
「確かに、私は医者ではないけど、医療関係の資料は、頭の中には入っている。」とリュークが言う。
「薬草があれば何とか、あればいい。」と
リュークが言う。
「でも、あの時、ゴブリンを倒すために、
薬草も焼けた、だろう?」とリュークが言う。
「あそこに、薬草もあったのか?でも」と
アスラン王が言うと、
「あの場は、しょうがないよ。」とリュークが、アスラン王に言う。
「他を探せば、見つかるさ」とリュークが言う。
手分けして、薬草を探す。
「アスラン王」と近衛兵が、外で呼ぶ声が聞こえる。
「どうした?」とアスラン王が言う。
「ミランナ王女様が、ご病気だそうです。」と近衛兵が言う。
「わかったが、今ここを、動けない。」と
アスラン王が、アシュレイを見て言う。
アシュレイの額には、濡れた布が乗せられていた。
「アスラン王様、私が彼女を、見ていますから、ミランナ王女様の所へ」と市長が言う。
「そうか、そうさせて貰う。」と言いアスラン王は、ドアの外にいた。
市長は、寝ているアシュレイに、近づき
布団をよけて、アシュレイの身体に触る寸前で、アスラン王が、ドアを開ける。
「どうされたのですか?ミランナ王女の所へ戻られたのでは?」と市長が言う。
「そこを、どけ」と市長に、アスラン王が言う。
「俺の剣は良く切れるが、試して見るか?」
とアスラン王は、市長に向かって言うと、
市長は、慌ててその場から、逃げ出した。
「まったく、言う事を聞いて、ミランナ王女の所に行っていたら、アシュレイが市長に、襲われていた。」とアスラン王が、一人事を言う。
アシュレイに、布団を掛け直して、額の布を水で濡らす。
「アスラン王」とアシュレイが、弱い声で言う。
「アシュレイ、今、薬の材料を集めているから、時期に戻るはずだ。」とアスラン王が言う。
「アスラン王は、ミランナ王女の所に」と
アシュレイが言う。
「それは、出来ない。薬が出来るまでは、側にいたい。」とアスラン王が言うと、アシュレイは、また、眠りについた。
「薬が出来た。」とリュークが、薬を持って来た。
「リュークお前が、飲ませてあげてくれ」と、アスラン王が言う。
「アシュレイを、頼む。俺は、ミランナ王女に会いに行く」とアスラン王が言う。
「ミランナ王女様になぜ」とアークが聞く。
「さっき、近衛兵が俺の所に来て、ミランナ王女が、病気だと知らせて来た。」とアスラン王が言う。
「気をつけて」とアスラン王に、アークが言う。
「大丈夫だ。近衛兵が一緒だから」とアスラン王が言うと、コピットの町を出て行った。
リュークは、アシュレイに薬を飲ませて、
部屋の中を、温める。
しばらくして、アシュレイは、目を覚まして、トイレに行く。
そして、アシュレイが部屋に戻って来る。
「良かった。」とリサーナが言って、アシュレイに抱きつく。
「それより、アスラン王は、ミランナ王女の所に行ったの?」と訪ねる。
「アスラン王は、ウォーター・ガーディアンに行きました。」とアークが言う。
「それなら、良かった。」とアシュレイが言う。
「私も、ミランナ王女様に会いに、行きたい。」とアシュレイが言う。
「アシュレイさんは、体調がもう少し戻ってからね。」とリュークが言う。
「私達は、先に、ミランナ王女の所へ行きます。」とマイトとリサーナが言う。
「わかった。」とリュークが言う。

ウォーター・ガーディアンに、アスラン王と
近衛兵が、一緒に城までついて来る。
アスラン王は、帝王の魔力が、まだ、この城には残っていた。
「近衛兵は、ここに」とアスラン王が言う。
使いの者が、ミランナ王女の部屋に案内をする。
「ここです。」と言って、使いの者が、部屋をノックする。
「ミランナ王女様、アスラン王様が来ておられます。」と言う。
「帰って下さい。」とミランナ王女が言う。
それでも、アスラン王は、部屋の中に入る。
ミランナ王女は、布団を被る。
アスラン王が中に入ると、鏡が割られていた
ベッド脇にある。手鏡もヒビが入っていた。
「この城に、帝王が来て、何をされた?」と
アスラン王が、ミランナ王女に聞く。
「どういう、魔力かは、知りませんが、
私の病気は、治る事がないのです。
あなたの知っている。私はもういないのです。」とミランナ王女が言う。
「何を、言っている。」とアスラン王が言う
「久しぶりに、顔が見たい」とアスラン王が言う。
「それは、ダメです。顔を見れば、驚いてしまう。私くしに、げんめつして、嫌いになる。私は、アスラン王とはもう、いいなずけでは、いられない。」とアスラン王に、ミランナ王女が言う。
「そんなに、ひどい顔なのか?」とアスラン王が言う。
「はい」とミランナ王女が言う。
部屋から出て、使用人が他の人と話をしていた。
「ミランナ王女の顔を見ましたか?」と話しをしていた。
「見た。可哀想に、あの可愛らしい顔が
今では、衰弱が進んでいるせいか、ミーラに近い。」と話しをしていた。
「何、それは、本当か?」とアスラン王が言う。
「これは、アスラン王様」と使用人が言う。
「さっきの話しは、本当なのか?」とアスラン王が言う。
「本当です。」と使用人が言う。
(帝王の魔法のせいか)とアスラン王が言う。
そこに、マイトとリサーナが、やって来た。
「アシュレイは、どうした?」とアスラン王が言う。
「回復はしてます。」とリサーナが言う。
「そうか」とアスラン王が言う。
「ミランナ王女様の身体の具合は、どうですか?」とリサーナが聞く。
「帝王の魔法に、かけられているから、
体調が戻らないどころか、悪くなってる。」
とアスラン王が言う。
「闇の帝王が、魔法を解かない限りは、
ミランナの王女の身体が、戻らないのか」と、マイトが言う。





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