透明の国

888 hatimittu

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1章

緑の国 1

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無色の少年ナナシは朝、お父さんとお母さんに見送られ、旅に出ました
意気揚々と行ってきますと言って透明の国から出たとたん
ひとりになり、不安とさみしさでいっぱいになりました。
生まれて初めて自分の国から出たのですから仕方ありません
見たことのない色があったりびっくりすることがたくさんありすぎて
すぐに戻ってしまおうかと思いました。
しかし、お父さんとお母さんに見送られた手前、すぐ戻るのも嫌だし、
大地の色、太陽の色、空の色は自分がい昔から見ていた変わらない色だったので
知らないことばかりじゃないと安心しました。
少し立ち止まりましたが、自分でまた前に進む元気が出てきました。
改めて出発です。
道に沿って歩いていると、どんどん森に入っていきました。
最初は太陽も空も見てていましたがどんどん木に隠されちょっと薄暗いです。
怖くなってきましたが、道は続きます。
どんどん進んでいくと、急に明るくなって何かの入り口が見えてきました
その入り口には「緑の国」と書かれています
はじめての他の国です。
緑の国に入った途端大きな音が鳴り響き皆が口をそろえて
「ようこそ緑の国へ!困ったことはありませんか?困ったことがあったのならすぐに言ってください!」
「私たち」「僕たちがお手伝いします!!」
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