昼休みの図書室

夜碧ひな

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〜10/19(月)〜 #11

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PM,13:10
【図書室】

>ガラガラ

「裕人くん。」
「調子はど?」
「順調順調。そっちはどう?進んでる?」
「なんとかな。」
「なら良かった。」
「でも最近あいつがうるさくて...」
「あいつって私のことかな?」
「うわぁ!ビックリシタァ!」
「姫野さん。」
「相席失礼しまーす。」
「他の席空いてるだろ何でここなんだよ。」
「じゃあ裕人もここじゃなくて良くない?」
「あ...」

意外とドジなんだな裕人くん。。

「ってかさ、裕人と坂本さんがキスしたことあるって聞いたんだけどほんと?」
「え、、」
「それどこ情報だよ。」
「先生に聞かれたんだよね。どうなのかって。」
「そんなことなんで優菜に聞いたんだよ。」
「私と裕人が付き合ってると思ったんだって~」
「!?」
「なるほど。お前が俺にベタベタしてたからか。」
「!?」
「ベタベタはしてないでしょ。盛りすぎ。」
「俺からしたらベタベタしてるように感じんの。」
「あっそ。で、どうなの?」
「ありえねぇよ。」
「....」
「じゃあ先生の勘違いってこと?」
「そうじゃん?それか誰かと見間違えたか。」
「ふーん。」

PM,16:20
【屋上】

「先来てたんだ。」
「いつもでしょ。」
「まぁ確かに。」
「ねぇ、ちょっとおかしなこと聞いてもいい?」
「どっかのプリンセスの映画のセリフにあったような気がする。」
「裕人くんにとって、私ってどういう存在?」
「どういうって、そりゃ大切な親友だと思ってるけど?」
「ほんとに?」
「うん。けど、何で?」
「昼休み、何でキスしたこと姫野さんに隠したの?」
「え?いや、シンプルに恥ずいだろ。それに怜奈も嫌かと思って。」
「ふーん。」
「何だよ。」
「私仮にも女の子なんだよ?」
「仮じゃなくても女子だと思うけど。。」
「乙女心ってもんがあんたにはないんか?」
「純度100%男子で構成されてますが?」
「私ね、キスもハグも告白も全部全部嬉しかった。初めての体験で初めての想いで。でも、なんか全部嘘、ていうか。」
「え?」
「だから!その、何でわざわざ隠す必要があったの!別に隠さなくなって。。」
「だから恥ずいだろって!」
「だからそうじゃなくて...!」
「はぁ。。あのさ。」
「何よ...?」
「ほんっっとに面倒臭い。」
「面倒臭い。め、面倒臭い!?はぁ!?何それ!そんなこと、言う!?」
「俺はただただ恥ずかったし、優菜にそんなこと言ったらまたこの間みたいなことが起きるかもきるかもしれないだろ?」
「た、確かに...」
「それに!2人だけの空間だったからキスしたんであって、誰がいても誰とでもするわけじゃない!
あと、お前のことがどうでも良くなることはない。もう絶対に。見捨てないし、置いてかない。」
「うん。。」
「忘れてないだろうけど、友人関係も恋愛関係も不得意分野なんだから!俺に乙女心を求めるな。。」
「出たよ。無茶苦茶理論。」
「無茶苦茶でも理論でもないだろ。」
「私が無茶苦茶だと思ったらそれは無茶苦茶なんだよ。」
「それこそほんとの無茶苦茶理論だよ。」
「ふっ!w確かにw
私も裕人くん色に染まっていってるのかな?」
「こんなめんどいのが2人もいたら大変だよ。」
「....ごめんね。勝手に価値観押し付けて。」
「もういいよ、そのことは。俺の罪より何倍も軽い。」
「優しいね。じゃあその優しさを利用して今日一緒に帰ってもらおうかな。」
「随分と素直に言うんだな。」
「そこが取り柄だよ。」

PM,16:50

「高校はどこいくの?」
「怜奈と同じとこ。」
「え?」
「そこを目指して勉強してる。到底無理だろうけど。」
「もしかして、、私と一緒がいいなんてことは...?」
「あるよ。」
「え、!?」
「って言ったらどうすんだよ。」
「なーんだ。つまんないのー。」
「それぐらいの感覚で勉強しなきゃいい高校どころか軽い高校にも入れねぇ。」
「確かに。」
「そこは否定をするところ。」
「お世辞にも余裕で入れるとは言えない。」
「まぁ実際そうだけどさ。」

「分かれ道に着いちゃったね。」
「送ってこうか?」
「あれ?女子扱いしてくれるんだ?」
「普段してないみたいに、、してないか。」
「大丈夫。暗いから早く帰って。私も急いで帰るから。」
「わかった。じゃあ気をつけてな。」
「うん。裕人くんもね。」
「ああ。じゃあな。」
「うん。」

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