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UP済

変化

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自分の大好きだったものが、何故か突然好きじゃなくなる。みたいな。
そんなことはあるだろうか。

現に、小説を書くことが生きがいだった私は、今日小説を書くことを拒絶していた。
理由は分からない。嫌なんだ。書きたくないんだ。

気持ちの悪いこともあるもので。大切なものが消え、要らないものだけが残る世界は、嗚咽するほど気味が悪い。

好きとか嫌いとか、わけのわからない感情を、いとも簡単に人間は使いこなす。難しすぎる私は、人間ではないのだろうか。

通学中に幼稚園を通る度、無邪気に遊ぶ園児たち。その姿が、羨ましくて、幸せそうで。要らない水が頬を流れる。この子達も、いずれ世界の醜さを知る時が来るのだろうか。
そんなことを考える自分自身が一番醜い。

どうせこんなことなら、もういっそ、
変化なんてしなければいいのに。なんて、僕は本当に何も無い。
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