31 / 42
UP済
春暦
しおりを挟む
暖かい日差しが照らし始める3月の終わり。
もうあのころは捨てた。はずだっただけで、たまに頬を何かが流れる。
寂しいんじゃない。ちょっと目が痛かっただけ。
一丁前な日差しなのに、なんだか過ぎる風は冷たい。
始まってもないような人生が、また一段落する。
望んだ時に終わらず、望まない時に終わりが来る。
優しい春の陽気に、ちょっとばかり目を瞑る。
思い出そうと思えば、いくらでも出てくるような記憶。
過去に縋る自分のまま、新たな春を迎える。
そんなようなことを考えながら、桜の花弁を手に、青空を見る、昼下がり。
もうあのころは捨てた。はずだっただけで、たまに頬を何かが流れる。
寂しいんじゃない。ちょっと目が痛かっただけ。
一丁前な日差しなのに、なんだか過ぎる風は冷たい。
始まってもないような人生が、また一段落する。
望んだ時に終わらず、望まない時に終わりが来る。
優しい春の陽気に、ちょっとばかり目を瞑る。
思い出そうと思えば、いくらでも出てくるような記憶。
過去に縋る自分のまま、新たな春を迎える。
そんなようなことを考えながら、桜の花弁を手に、青空を見る、昼下がり。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる