27 / 42
UP済
恋 夢
しおりを挟む
君が選んだのは、アイドルという夢だった。
僕は君の応援しかできない。いや、そんなこともさせてもらえないのかもしれない。
そんな君が、僕と付き合った。僕は一度、断られた。さよならを告げられた。はずだった。
ちゃんと想いを受けてくれた。奇跡だった。初めてしっかりと告白をした。その事実がとっても嬉しかった。
煩く目覚ましがなる。これも夢だったか。
これほどまでに目覚めの悪い朝があっただろうか。今までの人生で、一番胸糞悪い朝だ。
例えこれが本当になっても、彼女の負担が増えるだけ。僕の存在は、どう転んでも邪魔なのだ。
いつもなら辛くて見れない彼女の活動のSNSを見る。
可愛かった。超絶。さすがアイドル。
彼女感満載。文面も一丁前にアイドルしてる。
地下とはいえ、雑誌掲載されている。そんなツイートも見かけた。嬉しくなかった。寂しかった。もう二度と会えない。そんな気がして。
でも何故か自撮りを見ても苦しくなかった。朝だから、寝起きだから。十分考えられる。
でも、僕だけに見せてくれる彼女のあの表情。満面でも、軽い笑いでもない。ファンには到底引き出すことなど不可能。彼女の僕だけに見せる笑顔。優しく尊いあの笑顔。僕は知ってる。
今日の夢で見た君の顔は、確かに僕にしか見せない表情を浮かべていた。大好きだと、付き合ってくださいと。そう伝えたあとの君の少し照れてるはい。という返事。少しふわふわしている感覚。駅のホーム。
あれはアイドルなんかじゃない。
たった一人の、女の子の顔だった。
さぁ、もうすぐ日が昇る。もうすぐ6時だ。
準備をしよう。
彼女のあの顔を、一生の希望にしながら。
僕は君の応援しかできない。いや、そんなこともさせてもらえないのかもしれない。
そんな君が、僕と付き合った。僕は一度、断られた。さよならを告げられた。はずだった。
ちゃんと想いを受けてくれた。奇跡だった。初めてしっかりと告白をした。その事実がとっても嬉しかった。
煩く目覚ましがなる。これも夢だったか。
これほどまでに目覚めの悪い朝があっただろうか。今までの人生で、一番胸糞悪い朝だ。
例えこれが本当になっても、彼女の負担が増えるだけ。僕の存在は、どう転んでも邪魔なのだ。
いつもなら辛くて見れない彼女の活動のSNSを見る。
可愛かった。超絶。さすがアイドル。
彼女感満載。文面も一丁前にアイドルしてる。
地下とはいえ、雑誌掲載されている。そんなツイートも見かけた。嬉しくなかった。寂しかった。もう二度と会えない。そんな気がして。
でも何故か自撮りを見ても苦しくなかった。朝だから、寝起きだから。十分考えられる。
でも、僕だけに見せてくれる彼女のあの表情。満面でも、軽い笑いでもない。ファンには到底引き出すことなど不可能。彼女の僕だけに見せる笑顔。優しく尊いあの笑顔。僕は知ってる。
今日の夢で見た君の顔は、確かに僕にしか見せない表情を浮かべていた。大好きだと、付き合ってくださいと。そう伝えたあとの君の少し照れてるはい。という返事。少しふわふわしている感覚。駅のホーム。
あれはアイドルなんかじゃない。
たった一人の、女の子の顔だった。
さぁ、もうすぐ日が昇る。もうすぐ6時だ。
準備をしよう。
彼女のあの顔を、一生の希望にしながら。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる