あの日の空を見上げながら、いつかの春を待ち続ける。

UP済

覚悟

いつからか、人が怖くなった。
誰も信じられない。信じたくない。
裏切られるかもしれない。最初から信頼なんて無いかもしれない。
そんな恐怖は一向に消えてはくれなかった。

自分からムーブメントすれば何か変わる。
そんなの強者の吐くセリフだ。人生を謳歌してきた者の吐くセリフだ。

できないから悩む。できないから怯える。

昔から臆病で恥ずかしがり屋だった。そのせいか、人に挨拶することすら嫌だった。
小学一年の時に祖母との登校で友達に自分から挨拶をしろと怒られた。挨拶したが無視された。二度三度、試してみても無駄だった。

考えてみればここかもしれない。私が人を嫌うようになったのは。

挑戦なんて、できるものとできない者がいる。
失敗を恐れるな？
そんなものを怖がっているわけじゃない。未知の領域に踏み入れるその不安と恐怖、トラウマを乗り越えなければいけないプレッシャーと威圧。
自己否定感と自己嫌悪、自尊心。
どれもこれもくだらなくて、厄介な感情だ。

もし、私の全てを包んでくれる、そんな存在があるのなら、私は明日も喜んで、生きていくのだろう。