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死んでもいい?
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「死にたい。死んでもいい?」
「そっか。人生おつかれ。」
友人から放たれた言葉はショックで収まるものではなかった。
「え...?し、死んでもいいの?」
「死にたいんだろ?死んだらいいじゃん。」
あまりにも軽い返事に苛立ちさえ覚えた。
「俺がいなくなってもいいの?」
「なにおまえ。死にたいんじゃねぇの?」
苛立ちが収まるほどキレられた。
多分相談する相手を間違えた。
「だって、そんな簡単に死んでもいいなんて。」
「いや、死なないでって止められる方が辛くね?死にたいのに死なないでって。
それあなたの見解ですよね?って話しじゃん?
何知ってそんなことほざいてんのってことだろ。お前が決めたなら勝手にすれば。お前の人生でお前の命だろ。
あくまで俺は勝手にしろって言ってるだけ。死ねとも生きてとも言わない。ってか言える立場じゃない。言ったところで決めるのはお前だし。
あと、そういうこと人にあんま言うなよ。相談しても思った返事は帰ってこない。カウンセラーか自分のコピーでもない限り求めてる返しは絶てぇ無理だよ。
あとシンプルにどう言ったらいいかわかんなくなるから辞めろ。」
止まることを知らない。
「あとな、死ぬのは簡単でも、生まれてくんのはその倍大変なんだ。死ぬとか死にたいとか言うなら、それなりの覚悟見せろ。
やるだけやったのか。やりたいことしたのか?お前は本当に人生を辞めるだけのことをやってきたのか??
もっかい自分でよく考えろ。
なるべく後悔のないようにってみんな生きてんのに、人生辞めて後悔とか辛いじゃ終わんねぇだろ。死を迎える前に誰に何を言わなきゃいけない。誰に挨拶しなきゃいけない。
ここまで本当に1人だったか?
本当に誰も手を差し伸べてくれなかったのか?
手当り次第試したのか?
お前はまだ100年中半分も生きてないんだ。可能性を自分で消す。チャンスを自分でなくすようなことは絶対すんな。」
死にたいって相談してきた奴に言う言葉ではない。
「こんだけ言っても、死にたいとか言ってんなら、あとは好きにしろ。俺に言えることは何もない。人のせいにすんなよ。自分で決めろ。俺がどうこう言えることじゃない。
返事は。」
「は、はい。」
けど、何となく、こいつのために生きてみようと思えた今日だった。
「そっか。人生おつかれ。」
友人から放たれた言葉はショックで収まるものではなかった。
「え...?し、死んでもいいの?」
「死にたいんだろ?死んだらいいじゃん。」
あまりにも軽い返事に苛立ちさえ覚えた。
「俺がいなくなってもいいの?」
「なにおまえ。死にたいんじゃねぇの?」
苛立ちが収まるほどキレられた。
多分相談する相手を間違えた。
「だって、そんな簡単に死んでもいいなんて。」
「いや、死なないでって止められる方が辛くね?死にたいのに死なないでって。
それあなたの見解ですよね?って話しじゃん?
何知ってそんなことほざいてんのってことだろ。お前が決めたなら勝手にすれば。お前の人生でお前の命だろ。
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あと、そういうこと人にあんま言うなよ。相談しても思った返事は帰ってこない。カウンセラーか自分のコピーでもない限り求めてる返しは絶てぇ無理だよ。
あとシンプルにどう言ったらいいかわかんなくなるから辞めろ。」
止まることを知らない。
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