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UP済

要らない詩

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生きる意味も、人生の価値も。

分かる訳などないもので。

どっかに書かれた数多の言葉も、ただの戯言過ぎなくて。

私の言葉もきっとそう。必要不可欠なんて夢。

誰に届くか分からない。誰に沁みるか分からない。

誰の心を救い、誰の心を抉るか。

そんなの誰にも分からない。

しっかり分かっているのは、置いた言葉が存在しているということだけ。

書くために自分を犠牲にし、書くために誰かを犠牲にする。

注目されれば差程のもので、何も無ければその程度。

心を奪うも刺すも救うも抉るも言葉次第。書き方次第。

本当は救いたい。でも抉ってしまうこともある。それでもいい。

僕が、私が、俺が、自分が書きたいものを本気で書く。紡ぐ。


それだけだ。
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