あの日の空を見上げながら、いつかの春を待ち続ける。

UP済

夢

中学1年生の時、僕は初めて恋をした。
最初は恋愛感情なんてわかんなかったけど、日に日にそれが恋なんだと言うことに気づいていった。

中学二年の歳、彼女は学校に来なくなった。
それからというもの、僕は毎日のように彼女の夢を見るようになった。

中３になって久々に姿を見せた彼女に僕はそっと胸を撫で下ろした。
中学卒業後、僕らは付き合った。
毎日大好きを言い合った。
でも2ヶ月で終わった。僕が重すぎたんだ。
今頃彼女はどうしているだろう。そんなことを考えながら寝ると、また彼女の夢を見てしまう。


着信音で目が覚めた。
それは彼女からだった。

電話をとろうとすると、急に視界が歪み、気付いたら自分の部屋の天井だった。
スマホを確認しても彼女からの着信はない。

ガッカリして二度寝をする。

パッと目を開けると、見慣れた天井が見えていた。