暗い夜を見つめながら今日も生きる意味を探している。

夜碧ひな

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またいつか。

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「またみんなで遊ぼ!」

そんなメッセージが届いたのはついさっきのことだ。
僕は中学時代の友達4人と水族館に行ってきた。
朝から夜まで、でも一瞬だった。
この間水族館デートの小説を読んだばかりで、思った以上にワクワクした。

春から僕達は高校生になる。
過ごす環境が変わり、生きる世界が変わる。
それぞれが自らの世界を創造し、それぞれが自らの人生を進める。
それは、別れを意味していた。
もう、しばらくこの尊く、幸せな時間は過ごせない。
そう思うと、心が潰されているように辛かった。
今まで当たり前だった存在が。
今まで普通だった存在が。
もう、会えなくなってしまう。
もう、いなくなってしまう。
その事実が。
その現実が。
とても辛くて、とても苦しかった。

また会えるのはいつの日だろう。
そんなことを考えながら、暗いいつもの帰り道を歩く。
さっきまで悲鳴をあげていた足も、何故か足取りが軽かった。
帰ってきて、チルドのハンバーグを温める。
撮ってきた写真を見返しても、楽しかった余韻が残る。
沸騰したお湯が吹き出す。
一連のことが、いつもなら一瞬なのに。
今日に限っては、今日1日よりも長く感じた。
いつになってもいい。
なるべく早くがいいけど。
また、いつか必ず、みんな揃って、遊ぼ。
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