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シナリオ
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「どうした??元気ないね。?」
そう言われてハッとした。あの白石とかいう女の言葉が頭から離れなかった。
『あんたが明李音をおかしくした。』間違ってない。
その言葉を言われて数日、日に日に僕に対するいじめが始まった。と言ってもそこまで酷いものでもなかったが、クラスに僕の居座る場所がないことはすぐに分かった。
元々。
と思えば苦しくもないが、明李音のことになると途端に胸が痛くなる。一度母親に自分のせいだと弱音を吐いたが、当たり前のようにあんたのせいじゃないと言ってくれた。だがそんな言葉も今の僕には聞こえてこない。
その罪悪感から毎日通っていた明李音の病室も数日通り過ぎて家に帰っていた。
「久々に会えたのに。ほら!君の愛する彼女だよ!」
そう笑顔で明るく言うと、大きく両手を広げてくれた。
ここまで幸せなことはない。だが、彼女が明るければ明るいほど、『あんたのせい。』という言葉が重くのしかかる。
「なんかあった??私でよければ、話聞くよ??」
「いいよな。明李音は。
友達も元から居て。救ってもらえて。守ってもらえて。
僕とは生きる世界が違った。だから交えなかったのに。
どうして。。
なんで。どうして君なんだ。
僕が、僕の記憶が消えればよかったのに!」
「そんなこと、、言わないでよ....」
言い終わってから気がついた。
僕は、、
最低だ。
そう言われてハッとした。あの白石とかいう女の言葉が頭から離れなかった。
『あんたが明李音をおかしくした。』間違ってない。
その言葉を言われて数日、日に日に僕に対するいじめが始まった。と言ってもそこまで酷いものでもなかったが、クラスに僕の居座る場所がないことはすぐに分かった。
元々。
と思えば苦しくもないが、明李音のことになると途端に胸が痛くなる。一度母親に自分のせいだと弱音を吐いたが、当たり前のようにあんたのせいじゃないと言ってくれた。だがそんな言葉も今の僕には聞こえてこない。
その罪悪感から毎日通っていた明李音の病室も数日通り過ぎて家に帰っていた。
「久々に会えたのに。ほら!君の愛する彼女だよ!」
そう笑顔で明るく言うと、大きく両手を広げてくれた。
ここまで幸せなことはない。だが、彼女が明るければ明るいほど、『あんたのせい。』という言葉が重くのしかかる。
「なんかあった??私でよければ、話聞くよ??」
「いいよな。明李音は。
友達も元から居て。救ってもらえて。守ってもらえて。
僕とは生きる世界が違った。だから交えなかったのに。
どうして。。
なんで。どうして君なんだ。
僕が、僕の記憶が消えればよかったのに!」
「そんなこと、、言わないでよ....」
言い終わってから気がついた。
僕は、、
最低だ。
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