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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第508話 夢の舞台、バトルフィールド
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"カツン、カツン、カツン"
かつて、この世界を席巻した男達がいた。
"カツン、カツン、カツン"
彼等は願った、より熱い戦いを。
"ガチャ、ギーッ"
今ここに甦る、情熱の夢舞台。
「者共、よくぞ参った、この夢の舞台に。今こそ共に競い合おうぞ、バトルフィールド、開幕である!」
舞台の上から挑戦者を見詰める三人の男、彼等こそがこのバトルフィールドの支配者Men'sのメンバーであった。
「挑戦者達よ、本日は特別な日、余興である、我への挑戦を許そう。さぁ、まずは運試しだ、指名権ルーレットをこれへ。」
"ピッピピピピピピピピピピピピピピッピッピッピッ、ピーッ"
幸運の女神が微笑んだ。リーダーの女性が一歩前へと歩み出る。
「まずは"チームメダリスト"、誰を指名する!」
「指名は"hiroshi"様をお願いします。」
「うむ、して競技種目は。」
「"One on One"で。」
「よし、その願い叶えよう。」
まずは"hiroshi"の対戦相手が決定した。
「次いで"チームフロンティアの星"、誰を指名する!」
金色の髪を靡かせた青い瞳の女性が、自信ありげにその名を告げた。
「私達は赤の騎士を希望します。」
「して、競技種目は。」
「"One on Three"でお願いします。」
「その願い叶えよう。」
残ったのは若さ溢れるスポーティーな女性たち。
「続けて"チームアイドル陸上部"、お前達の相手は青の騎士である。競技種目は"Catch me"、心して挑め。」
「運命は動き出した。宴の始まりである。」
(side : 木村英雄)
「青の騎士殿、初陣ですな。お相手がアイドルだとて油断召されるなよ。」
「赤の騎士殿、お心遣い痛み入る。と言うかずっとそのキャラで行くのか赤の騎士。」
「うむ、それがしのキャラはまだハッキリしておらんでな。この赤の騎士と言う役柄、情報が無さ過ぎてどう振る舞って良いのか困っておる。青の騎士殿は普段のままでもよかろうが、それがしの普段の話し方は軽すぎるゆえ騎士には向かんのだ。今少し若い感じの方が良かろうか?」
「どうだろうな?番組の方向性も有るだろうし、一概にこれと言及しずらくはある。その辺は今一度植松ディレクターと話し合った方が良いのではないか?俺もお前の話し方にかなり引き摺られているところがある様だしな。」
「それは面目ござらん。貴殿には貴殿のやり様もござろう、競技ともども頑張ってくだされ。」
「ふむ、承知した。この俺の戦い、とくとご覧あれ。」
「青の騎士様、本日はよろしくお願いします。」
「「よろしくお願いします。」」
「あぁ、よろしく頼む。」
「私たち、この番組でしっかり名前を売りたいんです。」
「アイドルは知名度が命なんです。」
「私たち後がないんです。」
「「「青の騎士様、どうか私たちにチャンスを下さい。」」」
「うむ、チャンスは平等ではないからな。精一杯アピールするがいい。」
「「「ハイ、ありがとうございます。私たち頑張ります。」」」
"さぁ始まりました、新番組バトルフィールド。対戦実況は関東テレビアナウンサー東野圭子と、ゲスト解説の世界陸上女子四百メートル金メダリスト本条まなみさんでお送り致します。本条さんよろしくお願いします。"
"よろしくお願いします。"
"さて第一回戦の戦いは"チームアイドル陸上部"と青の騎士との対戦ですが、本条さんはこの戦いをどうご覧になられますか?"
"そうですね、この"catch me"と言う競技は単純なトラック種目の様に見えますが、逃走側は十五分の耐久走であるのに対し挑戦者側はタッチ式のリレーとなります。しかも交代のタイミングが自由に選べるのがポイントです。
前半の二人の走者が逃走側をどれだけ追い詰められるかが勝利の鍵となるのではないでしょうか。"
"なるほど、その辺の駆け引きが重要となるのですね。双方スタート位置に付きました。いよいよ開始の様です。"
「みんな、分かってるわね、ここでしっかり爪痕を残さないと。ようやく掴んだチャンスなのよ。」
「うん、もう雛壇の数合わせなんて言わせないよ。」
「そうだね、前列の連中ばかりに大きな顔をさせてられないよね。」
「チームアイドル陸上部、勝ちに行くよ!」
「「オー!!」」
「"時は満ちた、これより戦いを開始する。"」
"高鳴る鼓動、彼等は何の為に戦うのか。今決戦の時!"
"On your make"
"ビーーーッ"
"ダッ"
"両者一斉のスタート、本条さん、スタートはどうでしょうか?"
"かなり素晴らしいと思いますよ、チームアイドル陸上部、基礎がきちんと出来ています。これは通常の大会でも上位に食い込む走りですね。一方青の騎士ですが、フォームが美しいですね。体力温存のため無駄な動きを極力排除しています。この競技の戦い方を熟知しているのでしょう、隙がありません。"
"青の騎士、まるで後ろに目が付いているかの様に一定の距離をキープしたまま挑戦者側は第二走者に交代だ~。第二走者早いぞ、間隔距離を詰めに掛かった~!
いや、青の騎士がそれを許さず更に加速、間隔は開いたままだ~。"
"挑戦者サイドは体力を削りに来ましたね。全力疾走で追い詰め、第三走者に全てを託す作戦と思われます。"
"チームアイドル陸上部粘る、制限時間は残り僅か、ここで最終走者に交代だ~!早い、先の二人より明らかに早い、これは青の騎士ピンチかー。
差が徐々に縮まって行くぞ~!"
"青の騎士、最後まで耐えられるのでしょうか。体力的にもかなり辛くなっているはず、ここは堪え所です。"
"制限時間が迫るぞ~、三、ニ、一。
"ビーーーッ!!"
終~了~!
勝利したのは、青の騎士だ~!!"
「くそー、悔しいー!」
「え~ん、ヨッピー、私、私。」
「うんうん、頑張った、あなたはよく頑張った。」
泣きながらお互いを慰め合う乙女たち。そんな彼女らに掛ける言葉はない、そう思っていた。だがその足は自然と彼女らの方へと進んでいた。
「チームアイドル陸上部の諸君、少しいいか。」
「何よ、負けた私たちに更に追い討ちを掛けに来たの。」
「・・・・・」
「う~~っ!」
「そんなに警戒しないで欲しい。ただ一言。
君たちの走りは素晴らしかった、共に戦えた事を誇りに思う。どうもありがとう。
いずれまた戦おう、このバトルフィールドで俺は待っている。」
俺はそう伝えるとその場を後にした。この後彼女らと対戦出来るかは分からない。だが、あの走りが出来る彼女らならきっと何らかの結果を出してくれるだろう。
彼女らの芸能人生に幸多からん事を祈って。
かつて、この世界を席巻した男達がいた。
"カツン、カツン、カツン"
彼等は願った、より熱い戦いを。
"ガチャ、ギーッ"
今ここに甦る、情熱の夢舞台。
「者共、よくぞ参った、この夢の舞台に。今こそ共に競い合おうぞ、バトルフィールド、開幕である!」
舞台の上から挑戦者を見詰める三人の男、彼等こそがこのバトルフィールドの支配者Men'sのメンバーであった。
「挑戦者達よ、本日は特別な日、余興である、我への挑戦を許そう。さぁ、まずは運試しだ、指名権ルーレットをこれへ。」
"ピッピピピピピピピピピピピピピピッピッピッピッ、ピーッ"
幸運の女神が微笑んだ。リーダーの女性が一歩前へと歩み出る。
「まずは"チームメダリスト"、誰を指名する!」
「指名は"hiroshi"様をお願いします。」
「うむ、して競技種目は。」
「"One on One"で。」
「よし、その願い叶えよう。」
まずは"hiroshi"の対戦相手が決定した。
「次いで"チームフロンティアの星"、誰を指名する!」
金色の髪を靡かせた青い瞳の女性が、自信ありげにその名を告げた。
「私達は赤の騎士を希望します。」
「して、競技種目は。」
「"One on Three"でお願いします。」
「その願い叶えよう。」
残ったのは若さ溢れるスポーティーな女性たち。
「続けて"チームアイドル陸上部"、お前達の相手は青の騎士である。競技種目は"Catch me"、心して挑め。」
「運命は動き出した。宴の始まりである。」
(side : 木村英雄)
「青の騎士殿、初陣ですな。お相手がアイドルだとて油断召されるなよ。」
「赤の騎士殿、お心遣い痛み入る。と言うかずっとそのキャラで行くのか赤の騎士。」
「うむ、それがしのキャラはまだハッキリしておらんでな。この赤の騎士と言う役柄、情報が無さ過ぎてどう振る舞って良いのか困っておる。青の騎士殿は普段のままでもよかろうが、それがしの普段の話し方は軽すぎるゆえ騎士には向かんのだ。今少し若い感じの方が良かろうか?」
「どうだろうな?番組の方向性も有るだろうし、一概にこれと言及しずらくはある。その辺は今一度植松ディレクターと話し合った方が良いのではないか?俺もお前の話し方にかなり引き摺られているところがある様だしな。」
「それは面目ござらん。貴殿には貴殿のやり様もござろう、競技ともども頑張ってくだされ。」
「ふむ、承知した。この俺の戦い、とくとご覧あれ。」
「青の騎士様、本日はよろしくお願いします。」
「「よろしくお願いします。」」
「あぁ、よろしく頼む。」
「私たち、この番組でしっかり名前を売りたいんです。」
「アイドルは知名度が命なんです。」
「私たち後がないんです。」
「「「青の騎士様、どうか私たちにチャンスを下さい。」」」
「うむ、チャンスは平等ではないからな。精一杯アピールするがいい。」
「「「ハイ、ありがとうございます。私たち頑張ります。」」」
"さぁ始まりました、新番組バトルフィールド。対戦実況は関東テレビアナウンサー東野圭子と、ゲスト解説の世界陸上女子四百メートル金メダリスト本条まなみさんでお送り致します。本条さんよろしくお願いします。"
"よろしくお願いします。"
"さて第一回戦の戦いは"チームアイドル陸上部"と青の騎士との対戦ですが、本条さんはこの戦いをどうご覧になられますか?"
"そうですね、この"catch me"と言う競技は単純なトラック種目の様に見えますが、逃走側は十五分の耐久走であるのに対し挑戦者側はタッチ式のリレーとなります。しかも交代のタイミングが自由に選べるのがポイントです。
前半の二人の走者が逃走側をどれだけ追い詰められるかが勝利の鍵となるのではないでしょうか。"
"なるほど、その辺の駆け引きが重要となるのですね。双方スタート位置に付きました。いよいよ開始の様です。"
「みんな、分かってるわね、ここでしっかり爪痕を残さないと。ようやく掴んだチャンスなのよ。」
「うん、もう雛壇の数合わせなんて言わせないよ。」
「そうだね、前列の連中ばかりに大きな顔をさせてられないよね。」
「チームアイドル陸上部、勝ちに行くよ!」
「「オー!!」」
「"時は満ちた、これより戦いを開始する。"」
"高鳴る鼓動、彼等は何の為に戦うのか。今決戦の時!"
"On your make"
"ビーーーッ"
"ダッ"
"両者一斉のスタート、本条さん、スタートはどうでしょうか?"
"かなり素晴らしいと思いますよ、チームアイドル陸上部、基礎がきちんと出来ています。これは通常の大会でも上位に食い込む走りですね。一方青の騎士ですが、フォームが美しいですね。体力温存のため無駄な動きを極力排除しています。この競技の戦い方を熟知しているのでしょう、隙がありません。"
"青の騎士、まるで後ろに目が付いているかの様に一定の距離をキープしたまま挑戦者側は第二走者に交代だ~。第二走者早いぞ、間隔距離を詰めに掛かった~!
いや、青の騎士がそれを許さず更に加速、間隔は開いたままだ~。"
"挑戦者サイドは体力を削りに来ましたね。全力疾走で追い詰め、第三走者に全てを託す作戦と思われます。"
"チームアイドル陸上部粘る、制限時間は残り僅か、ここで最終走者に交代だ~!早い、先の二人より明らかに早い、これは青の騎士ピンチかー。
差が徐々に縮まって行くぞ~!"
"青の騎士、最後まで耐えられるのでしょうか。体力的にもかなり辛くなっているはず、ここは堪え所です。"
"制限時間が迫るぞ~、三、ニ、一。
"ビーーーッ!!"
終~了~!
勝利したのは、青の騎士だ~!!"
「くそー、悔しいー!」
「え~ん、ヨッピー、私、私。」
「うんうん、頑張った、あなたはよく頑張った。」
泣きながらお互いを慰め合う乙女たち。そんな彼女らに掛ける言葉はない、そう思っていた。だがその足は自然と彼女らの方へと進んでいた。
「チームアイドル陸上部の諸君、少しいいか。」
「何よ、負けた私たちに更に追い討ちを掛けに来たの。」
「・・・・・」
「う~~っ!」
「そんなに警戒しないで欲しい。ただ一言。
君たちの走りは素晴らしかった、共に戦えた事を誇りに思う。どうもありがとう。
いずれまた戦おう、このバトルフィールドで俺は待っている。」
俺はそう伝えるとその場を後にした。この後彼女らと対戦出来るかは分からない。だが、あの走りが出来る彼女らならきっと何らかの結果を出してくれるだろう。
彼女らの芸能人生に幸多からん事を祈って。
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