511 / 525
第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第498話 モデルの仕事とは (2)
しおりを挟む
多くの報道陣、詰め掛ける観客、絶好のポイントから構えられたテレビカメラ。
Sin春夏新作コレクション会場はある種異様な雰囲気に包まれていた。
それは当然、このショーのモデルを務めるのが大人気アーティスト”hiroshi”君なのだから。バラエティー番組とのコラボ企画として始まったこの試みは放送回を重ねるごとにその反響を増し、ある種の一大ムーブメントと化していた。
それに伴いCボーイズの人気も鰻登り、彼らはもはやただの素人集団ではなく人気アイドルグループとしての地位を確立しつつあった。
「東野、俺ちゃんと歩けてるか?さっきからなんか地面がフワフワしてるんだが。」
「市ヶ谷、右足と右手が同時に出てる。お前は古武術の先生かって感じ、確かナンバ歩きって言ったっけ?もしくは相撲のすり足、あれも片側ずつだったよな。」
「東野冷静だな、って言うか変な知識持ってるな。」
「あぁ、ウチの親父がそう言うのが好きでな、子供の頃よく付き合わされた。」
「「「え、お前って父親持ちだったの?スゲー。」」」
「なんでお前らそんなところに喰い付くんだよ、うちの学園にはそう言う奴多いだろうが。」
「「「確かに、なんか連中セレブだよな~。」」」
「イケメンの男には多くの女性が寄って来る、その中で美女が選ばれればその息子は当然イケメン。イケメン大好き桜泉学園に父親持ちが多いのは当然の帰結だよな。確率がドンと上がるんだから。しかも選び抜かれた相手なら経済状態もいいはずだろう?必然的にセレブの風格が幼い頃から身に付くって寸法さ。」
「なるほど、でも東野って余りセレブ感ないよな。」
「ほっとけ、ウチは庶民なんだよ。それよりお前らの家はどうなんだよ。」
「「「俺ら母子家庭、甘やかされて育ちましたが何か?」」」
「な、ずるくね。うちなんかおやじ第一主義だったんですけど。」
「「「ドンマイ東野、強く生きろ。」」」
がっくり落ち込む東野、なんやかんや言って場の空気が柔らかくなって行った。
うん、東野はリーダーの素質があるな、これからもCボーイズをうまく纏めて欲しいもんだ。
君たち、レッスンの方は上手く行ったかい?
「「「Sakiさん、お久し振りです。」」」
元気そうで何より、ジェシー先生のレッスンは相当に厳しかったと思う。でも君たちは逃げ出さずにすべてのレッスンを終え今この場所に立っている。
それは君たちの成長の証であり、君たちがモデル足り得る人間になったと言う証拠でもある。
初めに私は君たちに行ったね?君たちには私になって貰うと。
これから君たちの成果を十分発揮してもらう。なに心配はいらない、君たちは私の期待に十分答えてくれたのだから。自分を信じられなくてもいい、この舞台に気持ちがすくもうが構わない。
そんな事は全てどうでもいい事だ、だって君たちはすでに私なのだから。
私なら大丈夫、私が最高のランウェイをお見せしよう。
君たちが信じる私を信じろ。
私が保証しよう、最高の舞台になると。
「「「はい、Sakiさん!!」」」
さぁ、ショーの幕開けだ!
(side:雑誌記者)
「ティーンBoy'sさんお久し振りです。」
有明国際展示場を会場とした今回のSin春夏新作コレクションには多くの報道陣が詰めかけている。そのお目当てはhiroshi君、我がティーンBoy'sとしてもぜひとも押さえておきたいネタだった。
Sinの新作発表会と言えばスタジオS&B所属のチーム黒子、Sakiをはじめ、加藤修一、後藤雅司と言った一流モデルを要する一大注目イベントだ。今回はチーム黒子が解散となって初のショーである。その構成が注目されるのは間違いない。
「こんにちは街角男子さん、そちらの注目もやはりhiroshi君かしら?」
「そうですね、そこは何処も抑えに来るでしょうね。うちは今回Cボーイズに注目してるんですよ。テレビのバラエティー企画で今回のモデルチャレンジが取り上げられてるのもありますが、彼らの成長を見守るのが読者に受けているようでして。」
「確かに彼らは注目株かも知れないわね。最初は素人丸出しだったのが徐々に成長していく姿は多くの共感を呼んでいるわ。今回のショーでどこまでの成長を見せてくれるのか、すごく楽しみね。」
軽快な音楽が始まる。
最初に現れたのはCボーイズの面々、颯爽と歩む姿は初めての舞台とは思えない堂のいったものであった。
「いいですよCボーイズ、これだけの観客の中初めてのランウェイだと言うのにまったく怯んでいません。それどころか今回のテーマ"疾走そして飛躍"をしっかり理解し表現しようとしている。雛鳥たちが今まさに飛び立とうとしている、これは読者のハートを鷲掴みですよ。母性本能キュンキュンですよ。Cボーイズ、彼らは伸びますよ~、これからも注目は外せませんね。」
「そうね、ここまでの逸材だとは思わなかったわ。モデルとしても十分通用するわ、一流どころと共演してもひけはとらないんじゃないかしら。僅かな期間で彼らをあそこまで引き上げたジェシー萩原、あの世界的ファッションモデル大崎啓子を育て上げた伝説の人物は伊達じゃないってことね。
Cボーイズ、うちでも取り上げさせて貰うわ。」
次々に登場する一流のモデルたち、その誰もがジェシー萩原を師と仰ぎ教えを乞う者達であった。
「今回のショーも凄かったですね。加藤や後藤と言ったベテランがしっかりショーを支えていますし、元チーム黒子メンバーの吉村君や木村君が花を添えています。
特に木村君のランウェイは圧巻でしたよ、彼の作る世界観に一気に引き摺り込まれましたから。」
「えぇ、本当に。彼は今回頭ひとつ飛び抜けていたんじゃないかしら、表現力の質が何段階も上がったって感じだったわ。」
「次はいよいよhiroshi君ですね。会場のボルテージがどんどん上がっているのが分かりますよ。」
"カツンッ、カツンッ、カツンッ"
彼は颯爽と現れた。
"フワッ"
亜麻色の髪を靡かせ、優しい笑みを浮かべて。
"ワサッ"
衣服の裾がはためく時、まるで爽やかな風が吹き抜けるかのような錯覚に囚われる。春から夏に変わる、その変化を喜ぶかのように、こちらの心が浮き足立つ。
"ニコッ"
彼の微笑みに鼓動が高鳴る、そう、今私は恋をしている。颯爽と歩む彼と共に初夏の林道を歩きたい。
"タンッ"
ポーズを決める彼、背後で何か物音がするようだがそんな事はどうでもいい、今は彼だけを見詰めていたい。
"カツンッ、カツンッ、カツンッ"
彼はゆっくりとランウェイを戻って行く。私たちに甘く爽やかな恋心を残して。
「「「はぁ~~~♥️」」」
なんて素敵なのかしら。
心がポカポカとしていつまでも多幸感に包まれる。彼と同じ時代に生まれたことに感謝しかない。
"コツンッ、コツンッ、コツンッ"
そこは風が吹き抜ける丘の上の草原であった。
ふと隣を見ればそこには彼がいた。手を繋ぎ共に草原を歩く。心地よい風が私の髪を撫でる。
"いつも頑張ってくれてありがとう。"
彼の笑顔が私にそう語り掛ける。
心が駆ける。共に歩もう、そう誘われるかの様に。
ファッションモデルSaki、全ての観客に夢を与える導きの人。
彼の歩みは止まらない。
Sin春夏新作コレクション会場はある種異様な雰囲気に包まれていた。
それは当然、このショーのモデルを務めるのが大人気アーティスト”hiroshi”君なのだから。バラエティー番組とのコラボ企画として始まったこの試みは放送回を重ねるごとにその反響を増し、ある種の一大ムーブメントと化していた。
それに伴いCボーイズの人気も鰻登り、彼らはもはやただの素人集団ではなく人気アイドルグループとしての地位を確立しつつあった。
「東野、俺ちゃんと歩けてるか?さっきからなんか地面がフワフワしてるんだが。」
「市ヶ谷、右足と右手が同時に出てる。お前は古武術の先生かって感じ、確かナンバ歩きって言ったっけ?もしくは相撲のすり足、あれも片側ずつだったよな。」
「東野冷静だな、って言うか変な知識持ってるな。」
「あぁ、ウチの親父がそう言うのが好きでな、子供の頃よく付き合わされた。」
「「「え、お前って父親持ちだったの?スゲー。」」」
「なんでお前らそんなところに喰い付くんだよ、うちの学園にはそう言う奴多いだろうが。」
「「「確かに、なんか連中セレブだよな~。」」」
「イケメンの男には多くの女性が寄って来る、その中で美女が選ばれればその息子は当然イケメン。イケメン大好き桜泉学園に父親持ちが多いのは当然の帰結だよな。確率がドンと上がるんだから。しかも選び抜かれた相手なら経済状態もいいはずだろう?必然的にセレブの風格が幼い頃から身に付くって寸法さ。」
「なるほど、でも東野って余りセレブ感ないよな。」
「ほっとけ、ウチは庶民なんだよ。それよりお前らの家はどうなんだよ。」
「「「俺ら母子家庭、甘やかされて育ちましたが何か?」」」
「な、ずるくね。うちなんかおやじ第一主義だったんですけど。」
「「「ドンマイ東野、強く生きろ。」」」
がっくり落ち込む東野、なんやかんや言って場の空気が柔らかくなって行った。
うん、東野はリーダーの素質があるな、これからもCボーイズをうまく纏めて欲しいもんだ。
君たち、レッスンの方は上手く行ったかい?
「「「Sakiさん、お久し振りです。」」」
元気そうで何より、ジェシー先生のレッスンは相当に厳しかったと思う。でも君たちは逃げ出さずにすべてのレッスンを終え今この場所に立っている。
それは君たちの成長の証であり、君たちがモデル足り得る人間になったと言う証拠でもある。
初めに私は君たちに行ったね?君たちには私になって貰うと。
これから君たちの成果を十分発揮してもらう。なに心配はいらない、君たちは私の期待に十分答えてくれたのだから。自分を信じられなくてもいい、この舞台に気持ちがすくもうが構わない。
そんな事は全てどうでもいい事だ、だって君たちはすでに私なのだから。
私なら大丈夫、私が最高のランウェイをお見せしよう。
君たちが信じる私を信じろ。
私が保証しよう、最高の舞台になると。
「「「はい、Sakiさん!!」」」
さぁ、ショーの幕開けだ!
(side:雑誌記者)
「ティーンBoy'sさんお久し振りです。」
有明国際展示場を会場とした今回のSin春夏新作コレクションには多くの報道陣が詰めかけている。そのお目当てはhiroshi君、我がティーンBoy'sとしてもぜひとも押さえておきたいネタだった。
Sinの新作発表会と言えばスタジオS&B所属のチーム黒子、Sakiをはじめ、加藤修一、後藤雅司と言った一流モデルを要する一大注目イベントだ。今回はチーム黒子が解散となって初のショーである。その構成が注目されるのは間違いない。
「こんにちは街角男子さん、そちらの注目もやはりhiroshi君かしら?」
「そうですね、そこは何処も抑えに来るでしょうね。うちは今回Cボーイズに注目してるんですよ。テレビのバラエティー企画で今回のモデルチャレンジが取り上げられてるのもありますが、彼らの成長を見守るのが読者に受けているようでして。」
「確かに彼らは注目株かも知れないわね。最初は素人丸出しだったのが徐々に成長していく姿は多くの共感を呼んでいるわ。今回のショーでどこまでの成長を見せてくれるのか、すごく楽しみね。」
軽快な音楽が始まる。
最初に現れたのはCボーイズの面々、颯爽と歩む姿は初めての舞台とは思えない堂のいったものであった。
「いいですよCボーイズ、これだけの観客の中初めてのランウェイだと言うのにまったく怯んでいません。それどころか今回のテーマ"疾走そして飛躍"をしっかり理解し表現しようとしている。雛鳥たちが今まさに飛び立とうとしている、これは読者のハートを鷲掴みですよ。母性本能キュンキュンですよ。Cボーイズ、彼らは伸びますよ~、これからも注目は外せませんね。」
「そうね、ここまでの逸材だとは思わなかったわ。モデルとしても十分通用するわ、一流どころと共演してもひけはとらないんじゃないかしら。僅かな期間で彼らをあそこまで引き上げたジェシー萩原、あの世界的ファッションモデル大崎啓子を育て上げた伝説の人物は伊達じゃないってことね。
Cボーイズ、うちでも取り上げさせて貰うわ。」
次々に登場する一流のモデルたち、その誰もがジェシー萩原を師と仰ぎ教えを乞う者達であった。
「今回のショーも凄かったですね。加藤や後藤と言ったベテランがしっかりショーを支えていますし、元チーム黒子メンバーの吉村君や木村君が花を添えています。
特に木村君のランウェイは圧巻でしたよ、彼の作る世界観に一気に引き摺り込まれましたから。」
「えぇ、本当に。彼は今回頭ひとつ飛び抜けていたんじゃないかしら、表現力の質が何段階も上がったって感じだったわ。」
「次はいよいよhiroshi君ですね。会場のボルテージがどんどん上がっているのが分かりますよ。」
"カツンッ、カツンッ、カツンッ"
彼は颯爽と現れた。
"フワッ"
亜麻色の髪を靡かせ、優しい笑みを浮かべて。
"ワサッ"
衣服の裾がはためく時、まるで爽やかな風が吹き抜けるかのような錯覚に囚われる。春から夏に変わる、その変化を喜ぶかのように、こちらの心が浮き足立つ。
"ニコッ"
彼の微笑みに鼓動が高鳴る、そう、今私は恋をしている。颯爽と歩む彼と共に初夏の林道を歩きたい。
"タンッ"
ポーズを決める彼、背後で何か物音がするようだがそんな事はどうでもいい、今は彼だけを見詰めていたい。
"カツンッ、カツンッ、カツンッ"
彼はゆっくりとランウェイを戻って行く。私たちに甘く爽やかな恋心を残して。
「「「はぁ~~~♥️」」」
なんて素敵なのかしら。
心がポカポカとしていつまでも多幸感に包まれる。彼と同じ時代に生まれたことに感謝しかない。
"コツンッ、コツンッ、コツンッ"
そこは風が吹き抜ける丘の上の草原であった。
ふと隣を見ればそこには彼がいた。手を繋ぎ共に草原を歩く。心地よい風が私の髪を撫でる。
"いつも頑張ってくれてありがとう。"
彼の笑顔が私にそう語り掛ける。
心が駆ける。共に歩もう、そう誘われるかの様に。
ファッションモデルSaki、全ての観客に夢を与える導きの人。
彼の歩みは止まらない。
1
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる