494 / 525
第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第483話 ツッキーは恋バナです。
しおりを挟む
「"大丈夫だった?怖かったよね、ごめんね"って言いながら優しく抱き締めてくれて頭撫で撫でって、のっぺり手馴れ過ぎてませんか?」
「そうそう、私の時も"足下滑るから気を付けて"ってさりげなく手を繋いでくれたんですよ。それが余りにも自然でつい従っちゃったけど、女慣れし過ぎですよね。」
「それがのっぺり、彼は危険な男。気付けば貴女ものっぺりリスト。」
「「「のっぺりリストは嫌~!!」」」
なんか目茶苦茶言われてますけど、あの、普通そう言う事は本人がいない所で話しませんか?今良い所だから黙ってろ?そうですか、分かりました。大人しくしております。
あ、どうも、のっぺりです。ウォータースライダーに乗った後、少し休憩しようとなって喫茶スペースに来たんですけどね、なんか女性陣が俺の話題で盛り上がっちゃってですね~。
摘まみがない?只今ご用意致しますです、はい。
(side : 沢田みゆき)
「で、篠っちは一体どんなリクエストを出したのよ。」
「う、うん。リードしてくれる年上の男性。ボートに乗る時もエスコートしてくれて、スライダーが終わって怖がってたら優しく抱き締めてくれて。それが全然厭らしくないって言うかお父さんがいたらこんな感じなのかなって。
頼れる男性って感じで。」
「落ち着け篠っち、目が乙女だから、恋する乙女になってるから!」
「そ、そんな事ないって。私がのっぺりごときに恋するなんて、な、な、無いんだからね!」
乙女達は思った。"完全に落とされてるじゃん。"
「上田ちゃんは大丈夫だったの?何ともない?」
「えっ?う、うん、大丈夫だよ。ただやっぱり佐々木君は優しくて素敵だなって思っただけ。彼が変わらず彼のままで良かったなって。」
"上田ちゃん可愛い~、目茶苦茶良い子。こんな良い子を毒牙にかけやがって、のっぺりめ~!"
「予想通り、のっぺりリストは着実に増えていく。彼は沼、嵌まったら抜けられない。」
さらっと恐ろしい事を言う月子さん。そう言えば風紀委員長の風見屋先輩がのっぺりにベタぼれって言う噂があったような。
「あっ、それ私も聞いた。いつもは凛々しい風見屋先輩がのっぺりの前だとデレデレになっちゃうんだって。なんか副委員長の先輩を中心にのっぺり討伐隊を組んで委員長をお助けするって張り切ってるらしいよ。」
雪によると風見屋先輩とのっぺりがくっついているところはかなり頻繁に目撃されているらしい。そう言えば前にのっぺりと女子の先輩が中庭でいちゃついてた事があったっけ。中間考査の時の焼き肉が印象的過ぎてすっかり忘れていた。何やかんやで肉には勝てないのよね。
月子さんは"ふむ、また嫁が増えるのか"って呟いているけど、もしかしてのっぺりってそんなにモテてるの?
「ん?のっぺりはモテモテ。婚約者が二人に候補が二人いる。私もその一人、でも嫁になるのは決定事項。」
自慢気に胸を張る月子さん。
ちょっと待って、のっぺりの嫁ってそんなにいたの?野口絵実さんが婚約者なのは中学校の時からの知り合いだから知ってたけど、他にも婚約者がいたんだ。
「ん、もう一人は野口ママ、二人して超美人。」
母親ですか?それってよく聞く書類上の婚姻って奴狙いじゃ?
「野口ママはのっぺりのモロ好み。鼻の下伸ばしまくり、三人ともラブラブ。」
凄いなのっぺり、ストライクゾーン広すぎない!?
「候補の一人はみんな知ってる。本条まなみ、有名人。」
嘘、本条まなみって体育祭にゲストで来てたあの金メダリストの本条選手ですよね?
あ、雪と上田ちゃんが固まっちゃった。
「そう、世界陸上があって旅行に行けないって悔しがっていた。私もコンサート公演があって行けなかった。今日はその補填。」
金メダリストに歌姫に美人親子が嫁って、のっぺり凄過ぎ何ですけど。
「お摘まみお待たせしました~。フランクフルトにフライドポテト、串焼きとお飲み物です。」
いそいそと買い出しの品をテーブルに並べるのっぺり。こうやって見ると全然凄そうに見えないんだけど、そう言えばのっぺりメダリストに百メートルで勝ってるじゃん。何で思い出せないんだろう、こいつ冷静に目茶苦茶凄い奴じゃん。
色々思い出して改めてのっぺりを見ると急に鼓動が早くなる沢田みゆき。
待て待て待て、相手はのっぺりだから、落ち着いて私。
だが意識してしまった心のざわめきは中々治まらない。
"のっぺりリストは嫌~!!"
イケメン目当てで桜泉学園に入ったはずなのに、複雑な乙女心を声を大にして叫びたい沢田みゆきなのでありました。
「そうそう、私の時も"足下滑るから気を付けて"ってさりげなく手を繋いでくれたんですよ。それが余りにも自然でつい従っちゃったけど、女慣れし過ぎですよね。」
「それがのっぺり、彼は危険な男。気付けば貴女ものっぺりリスト。」
「「「のっぺりリストは嫌~!!」」」
なんか目茶苦茶言われてますけど、あの、普通そう言う事は本人がいない所で話しませんか?今良い所だから黙ってろ?そうですか、分かりました。大人しくしております。
あ、どうも、のっぺりです。ウォータースライダーに乗った後、少し休憩しようとなって喫茶スペースに来たんですけどね、なんか女性陣が俺の話題で盛り上がっちゃってですね~。
摘まみがない?只今ご用意致しますです、はい。
(side : 沢田みゆき)
「で、篠っちは一体どんなリクエストを出したのよ。」
「う、うん。リードしてくれる年上の男性。ボートに乗る時もエスコートしてくれて、スライダーが終わって怖がってたら優しく抱き締めてくれて。それが全然厭らしくないって言うかお父さんがいたらこんな感じなのかなって。
頼れる男性って感じで。」
「落ち着け篠っち、目が乙女だから、恋する乙女になってるから!」
「そ、そんな事ないって。私がのっぺりごときに恋するなんて、な、な、無いんだからね!」
乙女達は思った。"完全に落とされてるじゃん。"
「上田ちゃんは大丈夫だったの?何ともない?」
「えっ?う、うん、大丈夫だよ。ただやっぱり佐々木君は優しくて素敵だなって思っただけ。彼が変わらず彼のままで良かったなって。」
"上田ちゃん可愛い~、目茶苦茶良い子。こんな良い子を毒牙にかけやがって、のっぺりめ~!"
「予想通り、のっぺりリストは着実に増えていく。彼は沼、嵌まったら抜けられない。」
さらっと恐ろしい事を言う月子さん。そう言えば風紀委員長の風見屋先輩がのっぺりにベタぼれって言う噂があったような。
「あっ、それ私も聞いた。いつもは凛々しい風見屋先輩がのっぺりの前だとデレデレになっちゃうんだって。なんか副委員長の先輩を中心にのっぺり討伐隊を組んで委員長をお助けするって張り切ってるらしいよ。」
雪によると風見屋先輩とのっぺりがくっついているところはかなり頻繁に目撃されているらしい。そう言えば前にのっぺりと女子の先輩が中庭でいちゃついてた事があったっけ。中間考査の時の焼き肉が印象的過ぎてすっかり忘れていた。何やかんやで肉には勝てないのよね。
月子さんは"ふむ、また嫁が増えるのか"って呟いているけど、もしかしてのっぺりってそんなにモテてるの?
「ん?のっぺりはモテモテ。婚約者が二人に候補が二人いる。私もその一人、でも嫁になるのは決定事項。」
自慢気に胸を張る月子さん。
ちょっと待って、のっぺりの嫁ってそんなにいたの?野口絵実さんが婚約者なのは中学校の時からの知り合いだから知ってたけど、他にも婚約者がいたんだ。
「ん、もう一人は野口ママ、二人して超美人。」
母親ですか?それってよく聞く書類上の婚姻って奴狙いじゃ?
「野口ママはのっぺりのモロ好み。鼻の下伸ばしまくり、三人ともラブラブ。」
凄いなのっぺり、ストライクゾーン広すぎない!?
「候補の一人はみんな知ってる。本条まなみ、有名人。」
嘘、本条まなみって体育祭にゲストで来てたあの金メダリストの本条選手ですよね?
あ、雪と上田ちゃんが固まっちゃった。
「そう、世界陸上があって旅行に行けないって悔しがっていた。私もコンサート公演があって行けなかった。今日はその補填。」
金メダリストに歌姫に美人親子が嫁って、のっぺり凄過ぎ何ですけど。
「お摘まみお待たせしました~。フランクフルトにフライドポテト、串焼きとお飲み物です。」
いそいそと買い出しの品をテーブルに並べるのっぺり。こうやって見ると全然凄そうに見えないんだけど、そう言えばのっぺりメダリストに百メートルで勝ってるじゃん。何で思い出せないんだろう、こいつ冷静に目茶苦茶凄い奴じゃん。
色々思い出して改めてのっぺりを見ると急に鼓動が早くなる沢田みゆき。
待て待て待て、相手はのっぺりだから、落ち着いて私。
だが意識してしまった心のざわめきは中々治まらない。
"のっぺりリストは嫌~!!"
イケメン目当てで桜泉学園に入ったはずなのに、複雑な乙女心を声を大にして叫びたい沢田みゆきなのでありました。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
最底辺の落ちこぼれ、実は彼がハイスペックであることを知っている元幼馴染のヤンデレ義妹が入学してきたせいで真の実力が発覚してしまう!
電脳ピエロ
恋愛
時野 玲二はとある事情から真の実力を隠しており、常に退学ギリギリの成績をとっていたことから最底辺の落ちこぼれとバカにされていた。
しかし玲二が2年生になった頃、時を同じくして義理の妹になった人気モデルの神堂 朱音が入学してきたことにより、彼の実力隠しは終わりを迎えようとしていた。
「わたしは大好きなお義兄様の真の実力を、全校生徒に知らしめたいんです♡ そして、全校生徒から羨望の眼差しを向けられているお兄様をわたしだけのものにすることに興奮するんです……あぁんっ♡ お義兄様ぁ♡」
朱音は玲二が実力隠しを始めるよりも前、幼少期からの幼馴染だった。
そして義理の兄妹として再開した現在、玲二に対して変質的な愛情を抱くヤンデレなブラコン義妹に変貌していた朱音は、あの手この手を使って彼の真の実力を発覚させようとしてくる!
――俺はもう、人に期待されるのはごめんなんだ。
そんな玲二の願いは叶うことなく、ヤンデレ義妹の暴走によって彼がハイスペックであるという噂は徐々に学校中へと広まっていく。
やがて玲二の真の実力に危機感を覚えた生徒会までもが動き始めてしまい……。
義兄の実力を全校生徒に知らしめたい、ブラコンにしてヤンデレの人気モデル VS 真の実力を絶対に隠し通したい、実は最強な最底辺の陰キャぼっち。
二人の心理戦は、やがて学校全体を巻き込むほどの大きな戦いへと発展していく。
貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです
卯ノ花
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる