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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第459話 業務報告 (2)
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『何ですか貴女たちは、警察を呼びますよ!』
"ガチャガチャガチャ"
『お静かに願います。ほら、既に貴女の額にはレーザーポインターの照準もセットされている様ですし。我々は貴女にご協力頂きたいだけなのですよ、あそこで男性と共に母親を探す少女を自然な形で回収する為にね。出来ますよね、母親役の貴女なら。』(ニッコリ)
"ガチャガチャガチャガチャ"
『は、はい、協力致します。是非協力させて下さい。』
テレビ画面に流れるアクション映画のワンシーンの様な映像。画面の端には幼い少女をあやしながら母親を探すひろし君の姿が映る。そしてその周りにはユーロピア王国第四王女キャロライン殿下、タスマニア公国第三公女ミッシェル殿下の他、高宮ひろしの護衛をするスタジオCherryの護衛二名等複数の護衛の姿があった。
「観てもらった様に、今回のタスマニア公国訪問では高宮ひろしの周りで沢山の事件が起き、それを未然に防いでいた事、実感し理解して貰えたかな?
報告資料に有るように事件件数およびその規模は貴女たちの想定の遥か上であった。私があれ程今回の訪問に反対していた理由、これで分かって貰えただろうか。」
彼女らは誰もが声を出せないでいた。自分たちが無事務め上げたと胸を張っていた仕事が、実は厳重な警護のもと守られていた事にただただ意識がついて行けてないのだ。
「貴女たちが混乱するのは分かる。我が国は世界の中から見れば希に思えるほど安全で民度の高い国だからね。だが世界は違う、様々な思想と欲望が日夜鎬を削る、それが世界だ。特に今回訪れたのはイケメン第一思想のより強いタスマニア公国、想定外の遥か上の事態が起きても何らおかしくはない。
私自身ここまでの事態は予想していなかったからね。」
ここはアーティスト"hiroshi"の所属事務所スタジオCherryの第一会議室。そこでは事務所代表美穂先生及びhiroshi専属護衛官の二名が、顔を青くしながら画面を見詰めていた。
彼女らの観ていたものは、今回"hiroshi"が務め上げたタスマニア公国女子サッカーワールドカップ開会式の舞台裏、ひろし君を廻る犯罪組織との攻防であった。
「これらの映像は今回の騒動でも割りと見せられるレベルのもの、他のは流石に国際問題に発展するので控えさせて貰う。でもこれで貴女たちにも分かって貰えたんじゃないかしら、ひろし君を"外"に出す危険性と言うものを。この国だって一昔前なら男の子を外に出すなんてもっての他だったでしょ?最近じゃうちの馬鹿やひろし君のお陰で大分変わって来てはいるけどね。でもひろし君を守り導く貴女たちまでお花畑になってどうするのよ、二度目はないかも知れないのよ?その辺の事を十分心に刻んだ上で判断してちょうだい。」
スタジオCherryの面々は皆真剣な表情で話しを聞いている。しっかりと現実を直視出来たのであろう。
「さて、終わった事の反省はここまで、この後は夏の全国ツアーが待っています。今度は全国の野獣もといファンの女の子たちが相手です。ひろし君が世界の王子様になった以上、警護プランはこれ迄通りとは行きません。気を引き締めて行きますよ。」
「「「はい、佐々木代表!」」」
いや、違うから、ここの代表は美穂先生、貴女ですから。
いつになったら楽が出来るのか、この後も政府が色々言って来るんだろうなと頭を抱えるマザー佐々木なのでありました。
"ガチャガチャガチャ"
『お静かに願います。ほら、既に貴女の額にはレーザーポインターの照準もセットされている様ですし。我々は貴女にご協力頂きたいだけなのですよ、あそこで男性と共に母親を探す少女を自然な形で回収する為にね。出来ますよね、母親役の貴女なら。』(ニッコリ)
"ガチャガチャガチャガチャ"
『は、はい、協力致します。是非協力させて下さい。』
テレビ画面に流れるアクション映画のワンシーンの様な映像。画面の端には幼い少女をあやしながら母親を探すひろし君の姿が映る。そしてその周りにはユーロピア王国第四王女キャロライン殿下、タスマニア公国第三公女ミッシェル殿下の他、高宮ひろしの護衛をするスタジオCherryの護衛二名等複数の護衛の姿があった。
「観てもらった様に、今回のタスマニア公国訪問では高宮ひろしの周りで沢山の事件が起き、それを未然に防いでいた事、実感し理解して貰えたかな?
報告資料に有るように事件件数およびその規模は貴女たちの想定の遥か上であった。私があれ程今回の訪問に反対していた理由、これで分かって貰えただろうか。」
彼女らは誰もが声を出せないでいた。自分たちが無事務め上げたと胸を張っていた仕事が、実は厳重な警護のもと守られていた事にただただ意識がついて行けてないのだ。
「貴女たちが混乱するのは分かる。我が国は世界の中から見れば希に思えるほど安全で民度の高い国だからね。だが世界は違う、様々な思想と欲望が日夜鎬を削る、それが世界だ。特に今回訪れたのはイケメン第一思想のより強いタスマニア公国、想定外の遥か上の事態が起きても何らおかしくはない。
私自身ここまでの事態は予想していなかったからね。」
ここはアーティスト"hiroshi"の所属事務所スタジオCherryの第一会議室。そこでは事務所代表美穂先生及びhiroshi専属護衛官の二名が、顔を青くしながら画面を見詰めていた。
彼女らの観ていたものは、今回"hiroshi"が務め上げたタスマニア公国女子サッカーワールドカップ開会式の舞台裏、ひろし君を廻る犯罪組織との攻防であった。
「これらの映像は今回の騒動でも割りと見せられるレベルのもの、他のは流石に国際問題に発展するので控えさせて貰う。でもこれで貴女たちにも分かって貰えたんじゃないかしら、ひろし君を"外"に出す危険性と言うものを。この国だって一昔前なら男の子を外に出すなんてもっての他だったでしょ?最近じゃうちの馬鹿やひろし君のお陰で大分変わって来てはいるけどね。でもひろし君を守り導く貴女たちまでお花畑になってどうするのよ、二度目はないかも知れないのよ?その辺の事を十分心に刻んだ上で判断してちょうだい。」
スタジオCherryの面々は皆真剣な表情で話しを聞いている。しっかりと現実を直視出来たのであろう。
「さて、終わった事の反省はここまで、この後は夏の全国ツアーが待っています。今度は全国の野獣もといファンの女の子たちが相手です。ひろし君が世界の王子様になった以上、警護プランはこれ迄通りとは行きません。気を引き締めて行きますよ。」
「「「はい、佐々木代表!」」」
いや、違うから、ここの代表は美穂先生、貴女ですから。
いつになったら楽が出来るのか、この後も政府が色々言って来るんだろうなと頭を抱えるマザー佐々木なのでありました。
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