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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第449話 警護任務 (7)
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”コンコンコン“
『失礼いたします。閣下、お客様をお連れいたしました。』
執事長は目の前の部屋の扉を開ける。
『あ、執事長、そう言うのはもういいんで。』
”パチンッ”
”バタバタバタッ”
部屋の中から聞こえる物音、面倒なのでその事には触れない。
『あの、いい加減ちゃんと向かいましょうか、さっきから落とし穴やら待ち伏せやらご案内してくれるのは嬉しいんですが、こちらも仕事が詰まってますんで。それに外の人達、あれって意識ありますから。結構銃を構え続けるのってきついんですよ?明日辺り全員筋肉痛か腱鞘炎は確実ですからね?』
こちらの物言いに顔を引き攣らせる執事長。
『それに案内して頂いてるのってこちらの誠意なんですよ?場所は端から分かってますんで。何だったら公女引き摺って行ってもいいんですけど。』
”どうします?”とかわいく首を捻って聞いてみる。すると諦め顔になった執事長は”こちらでございます。”と案内を再開した。
”コンコンコン“
『失礼いたします。公爵様、第二公女殿下セリーヌ様及びお客様をお連れいたしました。』
室内が一気に緊張した空気に変わる。
へ~、言葉の組み合わせで相手に悟らせずに意思を伝えると。公国やるな~。
『うむ、入りたまえ。』
『失礼します。』
そう言い、セリーヌ第二公女殿下を連れゆっくりと公爵閣下の元へ近寄る執事長。
いや、何もしないから堂々と行っていいからね。
ねぇブリジット、あれって何だと思う?
「そうですね、おそらく結界の一種じゃないですか?執事さんたちが到着したら更に強化されると思いますよ。」
ほう~、それじゃ、お手並み拝見って事で。
私たちは彼らの後に続き、部屋へと入室するのであった。
『して、その方らは何処の部隊の者かな?我が国の者とは思えんのだが。』
『ご挨拶が遅れましたこと誠に申し訳ございません。私たちはこの度女子サッカーワールドカップの歌のゲストとしてこの国に招聘されました大和国の男性、高宮ひろしの警護担当の者でございます。』
『ほう、大和国の。してその方らは自分が何をし、それがどう言った事なのか分かっているのかな?』
公爵閣下はこちらに威圧を込めて問い掛けて来た。
『お言葉を返す様で申し訳ございません。公爵閣下に置かれましてはこの度タスマニア公国が一体何をし、それがどう言った意味を持つのかご理解されているのでしょうか?』
『なに?』
公爵閣下はこちらを訝しむ様な表情で睨んできた。
『では公爵閣下にご理解頂く為にも、順を追ってご説明させて頂きます。』
う~ん、さっきからなんかやってるな~。よく分からないけど切り札的な奴?取り敢えず放置しておこう。
『閣下はこの度貴国に招聘されました高宮ひろしをご存知でしょうか?』
『うむ、話しは聞いている。何でもかなりの美形であるとか、この度の開会式に相応しいゲストであるとの事であったか。』
『左様でございます。高宮ひろしは我が国の至宝、本来であれば出国制限を掛けられる男性でございます。』
そう、男性をめぐり戦争が起きるこの世界、ある一定の基準を越えた男性には出国制限を掛けたりするんですね。紛争回避の目的もあるこの制度、イケメン大好きタスマニア公国ではよく使われる制度なので、公爵閣下には理解し易い表現だろう。
『その高宮ひろしをタスマニア公国に出国させる事は、我が国がいかに貴国に対して敬意を持っているのか、その最大の誠意であるとご理解頂けますでしょうか?』
『うむ、それは理解出来る。大和国とは今後とも友好を育みたいと考えている。』
『ご理解頂きました事、感謝致します。さて、問題はそんな両国の関係を打ち砕く事態が発生した事でございます。
まず始めに起きましたのはピスタチオ国際空港での高宮ひろし誘拐未遂事件でございます。詳細は後程ご確認頂くとして結論から申しますと、アルテイシア・クロイッツ議員を黒幕とした犯罪行為でございました。』
口を大きく開き愕然とする公爵閣下。話しはまだ終わっておりませんよ?
『次に起きましたのはミッシェル第三公女殿下の問題でございます。殿下は高宮ひろしを大層お気に召したご様子でした。その為本来ホテルへ向かうはずの彼を公爵別邸へと招き、本人の了承を無視した形で求婚におよぶと言う暴挙に出られました。そしてその危険を予測し、密かに彼に付き添っていたユーロッパ王国第四王女キャロライン殿下に諌められると言う事態が発生致しました。』
公爵閣下、遂に胃を押さえ出しました。国の代表としたらそうなるよね、でも私は止まらないからね。
『最後の問題はそちらのセリーヌ第二公女殿下でございます。先ほど上げました高宮ひろし誘拐未遂事件ですが、更なる黒幕が存在致しました。その者は次に起きた第三公女殿下の暴挙も敢えて見逃し、ユーロッパ王国の牽制が入るや第三者の顔をし仲裁に入り、見事公女を高宮ひろしの通訳として付ける事に成功いたしました。
彼の者の目的はハッキリとはしていませんが、高宮ひろしを貴国のものにしようと画策していた事は明らかです。
さて、公爵閣下にお聞き致します。
タスマニア公国は大和国との戦争を御望みなのでしょうか?』
公爵閣下の執務机の隣でセリーヌ第二公女殿下が身を震わせ怯えを見せる。
公爵閣下はしばし目を瞑り深いため息を吐いた。
『その方らは高宮ひろし殿の警護担当者と言ったか。』
『はい、私が佐々木ハニ子、後ろの者がブリジット・ベルッチと申します。』
『であるか。我が国としては大和国とはこれからも友好国としての関係を結び続けたいと願っている。そして高宮ひろし殿に対しては最大の敬意と共に国賓としての待遇を約束しよう。』
『ありがとうございます。』
『だがそれには幾つかの問題がある。まずはアルテイシア・クロイッツ一派の処分であるが、こちらは国を上げて徹底的に取り締まる事とする。但しそれを公にする事は避けさせて頂きたい。大和国政府には内々に謝罪の使者を派遣する事を誓おう。
次に第三公女ミッシェルであるが、これに関してもしっかりと言い聞かせ反省を促す。甘いとは思われるだろうがどうか堪えて頂きたい。』
『いえ、第三公女殿下におかれましてはこれまで導かれる者が居られなかったことが原因かと。この一件を機に成長なされる事を望みます。』
『であるか。誠にすまない、その言葉、感謝申し上げる。
して、第二公女セリーヌであるが持病の悪化を理由とし、公職の全てを剥奪修道院送りとしたいがそれで良いであろうか。この一件を公に出来ぬ以上、これが精一杯の誠意と受け取って貰いたい。』
『公爵閣下のご決断、確とこの身に受け止めさせて頂きました。』
『であるか、その方らには感謝の言葉しかない。しかしながらその方らに告げねばならぬ事がある。これまでの事態を収め両国の友好に最大の貢献をしたその方らに我は刃を向けねばならぬ。この秘密を外に漏らしてはならぬ故にな。許せとは言わぬ。その方らの事は我が公爵家において永劫語り継ぐと誓おう。』
見詰め合う公爵と私。国の為、自らが罪を犯す事を分かった上でそれを背負う覚悟をした、そんな男の目であった。
私はそんな男の覚悟に深々と礼をし、敬意を示した。
"ボワン"
突如それは現れた。神聖な空気を纏い、空間を歪ませる存在。それはまるで神話に語られる不死鳥の姿そのものであった。
"この国に仇成す者とはその方らであるか?"
その声は音の響きではなく直接頭に語り掛ける、そんな不思議なものであった。
公爵閣下をはじめとしたこの国の者は、皆床に片膝を付き最大限の敬意を示している。
『あなたは一体何者なんですか?私はこの国の者ではないので、あなたの事を知らないのですが。』
"我に対してのその態度、中々に不敬であるな。この国に仇成す者であることは間違いないようだ。
我の事が知りたいのであったな。我こそはこの国の神、尽きる事のない永遠なる炎、不死鳥である。その身に刻み消えるが良い。"
"カッ"
その目が光る、瞬間私の全身を炎が包み込む。その業火はチリの一つも残さず、この身を焼かんとしていた。
ま、予想通り?それじゃ、もういいかな?
精霊剣えくすかりば~(笑)。
うりゃ!
"ドカン、ドン、バゴン"
ぶっ飛び壁に激突してから床に落ちる不死鳥(笑)。
"な、何が"
「わんもぁ~」
"ズゴン、ドカン"
「うりゃ!」
"ドガン、バコン"
「せいや!」
"ドガン、ズゴン"
「そい、ん?なんだ白目剥いて伸びてるじゃん、根性ないな~。ブリ~、水掛けちゃえ。」
「了解で~す。ほいさ。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
天井から降りそそぐ大量の流水、そして室内に広がる白い水蒸気。
「「「ブワーーーッ!!」」」
流され慌てふためく公爵家の人々。
"な、何だと言うのだ!"
「お、目が覚めましたかな?」
"き、貴様ードカン、バゴン"
「壁打ち再開だ~!!」
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
「ブリ~、お願い~。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
"な、「もういっちょ!!」待て~~!!"
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
自らが崇め奉る絶対の神。その偉大なる存在が目の前でボロ雑巾の様になぶられて行く。
不死なるその身も強大なる力もその全てを嘲笑うかの様に、無様に蹂躙されていく。
その日タスマニア公国は、二人の警護担当者によりその魂ごと完全に叩き潰されるのであった。
『失礼いたします。閣下、お客様をお連れいたしました。』
執事長は目の前の部屋の扉を開ける。
『あ、執事長、そう言うのはもういいんで。』
”パチンッ”
”バタバタバタッ”
部屋の中から聞こえる物音、面倒なのでその事には触れない。
『あの、いい加減ちゃんと向かいましょうか、さっきから落とし穴やら待ち伏せやらご案内してくれるのは嬉しいんですが、こちらも仕事が詰まってますんで。それに外の人達、あれって意識ありますから。結構銃を構え続けるのってきついんですよ?明日辺り全員筋肉痛か腱鞘炎は確実ですからね?』
こちらの物言いに顔を引き攣らせる執事長。
『それに案内して頂いてるのってこちらの誠意なんですよ?場所は端から分かってますんで。何だったら公女引き摺って行ってもいいんですけど。』
”どうします?”とかわいく首を捻って聞いてみる。すると諦め顔になった執事長は”こちらでございます。”と案内を再開した。
”コンコンコン“
『失礼いたします。公爵様、第二公女殿下セリーヌ様及びお客様をお連れいたしました。』
室内が一気に緊張した空気に変わる。
へ~、言葉の組み合わせで相手に悟らせずに意思を伝えると。公国やるな~。
『うむ、入りたまえ。』
『失礼します。』
そう言い、セリーヌ第二公女殿下を連れゆっくりと公爵閣下の元へ近寄る執事長。
いや、何もしないから堂々と行っていいからね。
ねぇブリジット、あれって何だと思う?
「そうですね、おそらく結界の一種じゃないですか?執事さんたちが到着したら更に強化されると思いますよ。」
ほう~、それじゃ、お手並み拝見って事で。
私たちは彼らの後に続き、部屋へと入室するのであった。
『して、その方らは何処の部隊の者かな?我が国の者とは思えんのだが。』
『ご挨拶が遅れましたこと誠に申し訳ございません。私たちはこの度女子サッカーワールドカップの歌のゲストとしてこの国に招聘されました大和国の男性、高宮ひろしの警護担当の者でございます。』
『ほう、大和国の。してその方らは自分が何をし、それがどう言った事なのか分かっているのかな?』
公爵閣下はこちらに威圧を込めて問い掛けて来た。
『お言葉を返す様で申し訳ございません。公爵閣下に置かれましてはこの度タスマニア公国が一体何をし、それがどう言った意味を持つのかご理解されているのでしょうか?』
『なに?』
公爵閣下はこちらを訝しむ様な表情で睨んできた。
『では公爵閣下にご理解頂く為にも、順を追ってご説明させて頂きます。』
う~ん、さっきからなんかやってるな~。よく分からないけど切り札的な奴?取り敢えず放置しておこう。
『閣下はこの度貴国に招聘されました高宮ひろしをご存知でしょうか?』
『うむ、話しは聞いている。何でもかなりの美形であるとか、この度の開会式に相応しいゲストであるとの事であったか。』
『左様でございます。高宮ひろしは我が国の至宝、本来であれば出国制限を掛けられる男性でございます。』
そう、男性をめぐり戦争が起きるこの世界、ある一定の基準を越えた男性には出国制限を掛けたりするんですね。紛争回避の目的もあるこの制度、イケメン大好きタスマニア公国ではよく使われる制度なので、公爵閣下には理解し易い表現だろう。
『その高宮ひろしをタスマニア公国に出国させる事は、我が国がいかに貴国に対して敬意を持っているのか、その最大の誠意であるとご理解頂けますでしょうか?』
『うむ、それは理解出来る。大和国とは今後とも友好を育みたいと考えている。』
『ご理解頂きました事、感謝致します。さて、問題はそんな両国の関係を打ち砕く事態が発生した事でございます。
まず始めに起きましたのはピスタチオ国際空港での高宮ひろし誘拐未遂事件でございます。詳細は後程ご確認頂くとして結論から申しますと、アルテイシア・クロイッツ議員を黒幕とした犯罪行為でございました。』
口を大きく開き愕然とする公爵閣下。話しはまだ終わっておりませんよ?
『次に起きましたのはミッシェル第三公女殿下の問題でございます。殿下は高宮ひろしを大層お気に召したご様子でした。その為本来ホテルへ向かうはずの彼を公爵別邸へと招き、本人の了承を無視した形で求婚におよぶと言う暴挙に出られました。そしてその危険を予測し、密かに彼に付き添っていたユーロッパ王国第四王女キャロライン殿下に諌められると言う事態が発生致しました。』
公爵閣下、遂に胃を押さえ出しました。国の代表としたらそうなるよね、でも私は止まらないからね。
『最後の問題はそちらのセリーヌ第二公女殿下でございます。先ほど上げました高宮ひろし誘拐未遂事件ですが、更なる黒幕が存在致しました。その者は次に起きた第三公女殿下の暴挙も敢えて見逃し、ユーロッパ王国の牽制が入るや第三者の顔をし仲裁に入り、見事公女を高宮ひろしの通訳として付ける事に成功いたしました。
彼の者の目的はハッキリとはしていませんが、高宮ひろしを貴国のものにしようと画策していた事は明らかです。
さて、公爵閣下にお聞き致します。
タスマニア公国は大和国との戦争を御望みなのでしょうか?』
公爵閣下の執務机の隣でセリーヌ第二公女殿下が身を震わせ怯えを見せる。
公爵閣下はしばし目を瞑り深いため息を吐いた。
『その方らは高宮ひろし殿の警護担当者と言ったか。』
『はい、私が佐々木ハニ子、後ろの者がブリジット・ベルッチと申します。』
『であるか。我が国としては大和国とはこれからも友好国としての関係を結び続けたいと願っている。そして高宮ひろし殿に対しては最大の敬意と共に国賓としての待遇を約束しよう。』
『ありがとうございます。』
『だがそれには幾つかの問題がある。まずはアルテイシア・クロイッツ一派の処分であるが、こちらは国を上げて徹底的に取り締まる事とする。但しそれを公にする事は避けさせて頂きたい。大和国政府には内々に謝罪の使者を派遣する事を誓おう。
次に第三公女ミッシェルであるが、これに関してもしっかりと言い聞かせ反省を促す。甘いとは思われるだろうがどうか堪えて頂きたい。』
『いえ、第三公女殿下におかれましてはこれまで導かれる者が居られなかったことが原因かと。この一件を機に成長なされる事を望みます。』
『であるか。誠にすまない、その言葉、感謝申し上げる。
して、第二公女セリーヌであるが持病の悪化を理由とし、公職の全てを剥奪修道院送りとしたいがそれで良いであろうか。この一件を公に出来ぬ以上、これが精一杯の誠意と受け取って貰いたい。』
『公爵閣下のご決断、確とこの身に受け止めさせて頂きました。』
『であるか、その方らには感謝の言葉しかない。しかしながらその方らに告げねばならぬ事がある。これまでの事態を収め両国の友好に最大の貢献をしたその方らに我は刃を向けねばならぬ。この秘密を外に漏らしてはならぬ故にな。許せとは言わぬ。その方らの事は我が公爵家において永劫語り継ぐと誓おう。』
見詰め合う公爵と私。国の為、自らが罪を犯す事を分かった上でそれを背負う覚悟をした、そんな男の目であった。
私はそんな男の覚悟に深々と礼をし、敬意を示した。
"ボワン"
突如それは現れた。神聖な空気を纏い、空間を歪ませる存在。それはまるで神話に語られる不死鳥の姿そのものであった。
"この国に仇成す者とはその方らであるか?"
その声は音の響きではなく直接頭に語り掛ける、そんな不思議なものであった。
公爵閣下をはじめとしたこの国の者は、皆床に片膝を付き最大限の敬意を示している。
『あなたは一体何者なんですか?私はこの国の者ではないので、あなたの事を知らないのですが。』
"我に対してのその態度、中々に不敬であるな。この国に仇成す者であることは間違いないようだ。
我の事が知りたいのであったな。我こそはこの国の神、尽きる事のない永遠なる炎、不死鳥である。その身に刻み消えるが良い。"
"カッ"
その目が光る、瞬間私の全身を炎が包み込む。その業火はチリの一つも残さず、この身を焼かんとしていた。
ま、予想通り?それじゃ、もういいかな?
精霊剣えくすかりば~(笑)。
うりゃ!
"ドカン、ドン、バゴン"
ぶっ飛び壁に激突してから床に落ちる不死鳥(笑)。
"な、何が"
「わんもぁ~」
"ズゴン、ドカン"
「うりゃ!」
"ドガン、バコン"
「せいや!」
"ドガン、ズゴン"
「そい、ん?なんだ白目剥いて伸びてるじゃん、根性ないな~。ブリ~、水掛けちゃえ。」
「了解で~す。ほいさ。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
天井から降りそそぐ大量の流水、そして室内に広がる白い水蒸気。
「「「ブワーーーッ!!」」」
流され慌てふためく公爵家の人々。
"な、何だと言うのだ!"
「お、目が覚めましたかな?」
"き、貴様ードカン、バゴン"
「壁打ち再開だ~!!」
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
「ブリ~、お願い~。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
"な、「もういっちょ!!」待て~~!!"
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
自らが崇め奉る絶対の神。その偉大なる存在が目の前でボロ雑巾の様になぶられて行く。
不死なるその身も強大なる力もその全てを嘲笑うかの様に、無様に蹂躙されていく。
その日タスマニア公国は、二人の警護担当者によりその魂ごと完全に叩き潰されるのであった。
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