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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第447話 警護任務 (5)
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お~、結構広いな、流石は大陸国家タスマニア公国、庭も屋敷もでっかいわ。
で、ここが御屋敷と。このお金持ちの家に結構な頻度である玄関前の柱って何なんだろうね~。
正面扉も大きいな~。これって普段は生活以外の用途で使われてる建物とか?
お邪魔しますって玄関ホールデカ、立食パーティーでも開けってか。どこのホテルじゃここは。
それでひろし君は何処かいなっと。
チョッとそこの貴女、先ほどのお客様はどちらへ行ったのかしら?
『先程のお客様でしたら二階の来賓の間に行かれましたけど。』
どうもありがとう。
『ねぇ、あなたどうしたの?急に独り言言っちゃって。』
『えっ?今質問されたって、誰に聞かれたんだっけ?』
『しっかりしなさいよ、そんなんじゃまたメイド長に叱られるわよ?』
『えっ?ん?何だったんだろう?』
『あのね~、ほら行くわよ。』
『待ってよ、今行くから。』
えっと~、二階の来賓の間、来賓の間。ここかな?
お邪魔しま~す。お、いたいた。ひろし君御一行様ですね。
「私《わたくし》がタスマニア公国第三公女ミッシェル・タスマニアよ。よく来たわね、高宮ひろし君。」
「はじめまして、ミッシェル殿下、私は高宮ひろしと申します。本日はお招きいただきありがとうございます。それでミッシェル殿下に置かれましては私に何か御用とのお話しですが、どのようなご用向きでしょうか?」
おや、二人とも大和言語でお話しとは。大和とは貿易以外にも観光など随分と親しいとは聞いていたけど、公国の公女と言えば王族みたいなもんだよね。その御方が我が国の言語って親大和国家の代表みたいな国だこと。これじゃ今回の話しを無下に断る訳にもいかなかったのね。
「うむ、はっきり言いましょう。ひろし君、私の婿になってください。私はあなた様に惚れましたの。」
ブフォ、何ぶち込んでるのよこの公女。思いっきりストレートぶちかましてるじゃないの。”きゃはっ、言っちゃった”じゃねえっての、一同固まっちゃったじゃねえか。
「アホな事言ってんじゃないわよこのお花畑女!!ひろし様はお仕事に来たの、寝言は寝てから言いなさい!!」
「何ですかあなたは、今は私とひろし君の蜜月の時間ですのよ。護衛の方は引っ込んでくださるかしら。」
「はぁ~、この国に仕事で来るって聞いたから心配で付いて来ればやっぱりこんな事になったじゃない。ひろし様もひろし様です、だからあれほど言ったじゃないですか。」
「あははは、ごめんねキャロ。まさか行き成り告白されるなんて予想外もいい所だったんだ。えっと、ミッシェル殿下?ごめんなさい、僕はあなたとは結婚出来ません。その代わり本番では精一杯歌うから楽しみにしていてね?」(花の様な笑顔)
「な、なぜですの。私よりその護衛の女が良いのですの?意味が分かりませんわ。どう言う事だか説明してくださいませんの?」
「はぁ~、アンタ本当に変わらないわね、以前見た時のまんまじゃない。なんでも思い通りになると思って上手く行かないと混乱する。少しは成長したらどうなのよ。」
そう言い、護衛の女性は帽子と眼鏡を外す。ふわりと靡く髪、美しい目元、お姫様と呼んでも可笑しくない様な美少女がそこに立っていた。
「久しぶりねミッシェル。ユーロッパ王国第四王女キャロライン・ウル・ユーロピアよ。あんたこんな事して大和国に戦争でも吹っ掛けるつもりなの?ここで私が止めなかったらそんな未来があったかもしれないんだからね。」
そう言い第三公女を睨みつけるキャロライン殿下。
「いやいやキャロ、そんな大げさな。」
二人を仲裁しようとするひろし君。
「ん?ひろし様って歴史は苦手だったのかしら?過去において実際そうした戦争は起きてるわよ?近い所だと三十年前の地中海紛争がそうかしら。あの時は大変だったってお父様が良くぼやいていましたわ。」
青ざめる第三公女とひろし君。そうだよね、驚くよね、俺も驚いたもん。でも男性を巡る戦争って結構頻繁に起きてるんだよね~。男性優遇の流れになって大分収まっては来ている様だけど、女性社会なのは変わらないし、”いい男寄越せ”は女性の本能。やっぱ怖いはこの世界。
『ミシュ、あなた一体何をやっているのかしら?』
開かれた扉、大勢のメイドに傅かれ入って来た美しい女性。
『お、お姉様。わ、わたくしはその。』
『ミシュ、こちらの高宮ひろし様はこの度のワールドカップの大事なお客様です。あなたはその事を分かっているのですか?それをこの国のしかも公族のあなたが無理やり結婚を迫るとは何事ですか、恥を知りなさい。』
『そ、その、ごめんなさいお姉様。』
しゅんとし頭を下げるミッシェル殿下、それを出来の悪い子をあやす様に見つめる女性。
『突然失礼いたします。申し遅れましたが私タスマニア公国第二公女セリーヌ・タスマニアと申します。この度は妹のミッシェルが皆様に大変なご迷惑をお掛けした事深くお詫びいたします。』
そう言い深く頭を下げるセリーヌ第二公女。
『いえいえ、頭をお上げくださいセリーヌ殿下。あなた様は何も悪くないではないですか。』
『いえ、そう言う訳にはまいりません。これはタスマニア公国の罪、私が頭を下げるのは当然のこと。どうかこの通りです。』
『いえ、分りましたから。許します、許しますから。どうかこの話は無かった事に。』
『本当でございますか、なんてお優しい。ですがそれでは私共の気が済みません。滞在中は妹のミッシェルを通訳としてお付けいたします。どうぞこき使ってあげてください。ミシュ、いいですね、高宮様にきちんとお詫びするのですよ。』
『は、はい。お姉様ごめんなさい。』
「高宮ひろし様、誠に申し訳ありませんでした。滞在中はこのミッシェルが通訳を務めますので何なりとお聞きください。」
「分かりました。よろしくお願いします、ミッシェル殿下。」
「ミシュです、ミシュって呼んでください。」(ウルウルの瞳)
「分かったよ、ミシュ、よろしくね。」(花の様な笑顔)
”ボフン“
顔を真っ赤にして俯くミッシェル殿下。”しゅごくやしゃしいでしゅ、ひりょししゃま~”とかぶつぶつ言ってるし。
『ではミシュ、ひろし様をちゃんとホテルまでお送りするんですよ。あなたはそのまま通訳に付きなさい。身の回りの物等はこちらで用意します。
高宮ひろし様、キャロライン第四王女様、この度は大変申し訳ありませんでした。』
言うやメイドに目配せをするセリーヌ殿下、それを合図に一礼をし動き出すメイドたち。すげ~、ラノベみたい。
こうしてひろし君御一行は無事ホテルへと向かうのでした。
『しかしあそこでキャロライン殿下が出て来るとは思いませんでしたよね~。』
『そうね、まさかユーロッパ王国が今回の件に牽制を入れて来るとは予想外もいい所よ。』
『それにアルテイシア・クロイッツもドジを踏みましたしね。』
『それよね、まさか行き成り捕まるなんて何考えてるのかしら。使えない人間は本当に使えないわね。』
『でも、先ほどは上手くやりましたね。一切言質を取らせずに丸め込んだ上にミッシェル殿下も上手く潜り込ませる事が出来たじゃないですか。』
『本当焦ったわよ、ここでユーロッパ王国に出張られた日には目も当てられなかったわ。キャロライン殿下もなんやかんや言ってもまだ子供、そうした政治の駆け引きは苦手みたいね。それにこれでまだ私たちにはチャンスがある。後はミッシェル次第ってのが不安だけど、あの子の天然ぶりは一部の男性には堪らないらしいし頑張って欲しいものね。』
『本当、誘拐に強引な求婚にマッチポンプからの美人局、我が国も随分と舐められたものだ。』
『そう、大和如きがってあなた何、誰か、侵入者です。すぐに始末しなさい!』
“ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ”
屋敷中に鳴り響く警戒音、屋敷内のすべての人間が来賓の間を目指す。
”ダダダダダダダダダダダダダダダダダッ”
鳴り響く足の音、それは今まさに扉の向こうから飛び込んで来るかの様に。
“ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ”
「「・・・・・・・」」
『なぜ、なぜ誰も入って来ない、侵入者です、公国の敵です。今すぐ始末しなさい!』
静まり返った屋敷。そこにはただ警報のサイレンだけが鳴り響く。
私は扉の方を指さす。
恐る恐るその扉を開ける第二公女セリーヌ・タスマニア。
そこで彼女は呆然と立ち尽くした。
扉の外に広がっていたモノ、それは廊下でうつ伏せに倒れる無数の人の姿であった。
「”あ、ブリジット?悪いんだけど正面から中に入って来てくれる?柵は開いたままでしょ?そう門番起きないから大丈夫。ちょっと寄らないといけない所が出来て。車回してもらっていい?二人はどうしようか?巻き添えは可哀そうだよね。そうしたらブリだけこっち来てよ。車ならあるから、運転よろしく。じゃあ二人はひろし君の警備に戻って貰って、はい、そう言う事で。”」
私は無線での交信を終え再びセリーヌ第二公女の方を見やる。彼女は顔を真っ青にしてガタガタ震えていた。
『それでは少しドライブに行きましょうか?』
私は彼女の肩に”ポン”と手を載せるのであった。
で、ここが御屋敷と。このお金持ちの家に結構な頻度である玄関前の柱って何なんだろうね~。
正面扉も大きいな~。これって普段は生活以外の用途で使われてる建物とか?
お邪魔しますって玄関ホールデカ、立食パーティーでも開けってか。どこのホテルじゃここは。
それでひろし君は何処かいなっと。
チョッとそこの貴女、先ほどのお客様はどちらへ行ったのかしら?
『先程のお客様でしたら二階の来賓の間に行かれましたけど。』
どうもありがとう。
『ねぇ、あなたどうしたの?急に独り言言っちゃって。』
『えっ?今質問されたって、誰に聞かれたんだっけ?』
『しっかりしなさいよ、そんなんじゃまたメイド長に叱られるわよ?』
『えっ?ん?何だったんだろう?』
『あのね~、ほら行くわよ。』
『待ってよ、今行くから。』
えっと~、二階の来賓の間、来賓の間。ここかな?
お邪魔しま~す。お、いたいた。ひろし君御一行様ですね。
「私《わたくし》がタスマニア公国第三公女ミッシェル・タスマニアよ。よく来たわね、高宮ひろし君。」
「はじめまして、ミッシェル殿下、私は高宮ひろしと申します。本日はお招きいただきありがとうございます。それでミッシェル殿下に置かれましては私に何か御用とのお話しですが、どのようなご用向きでしょうか?」
おや、二人とも大和言語でお話しとは。大和とは貿易以外にも観光など随分と親しいとは聞いていたけど、公国の公女と言えば王族みたいなもんだよね。その御方が我が国の言語って親大和国家の代表みたいな国だこと。これじゃ今回の話しを無下に断る訳にもいかなかったのね。
「うむ、はっきり言いましょう。ひろし君、私の婿になってください。私はあなた様に惚れましたの。」
ブフォ、何ぶち込んでるのよこの公女。思いっきりストレートぶちかましてるじゃないの。”きゃはっ、言っちゃった”じゃねえっての、一同固まっちゃったじゃねえか。
「アホな事言ってんじゃないわよこのお花畑女!!ひろし様はお仕事に来たの、寝言は寝てから言いなさい!!」
「何ですかあなたは、今は私とひろし君の蜜月の時間ですのよ。護衛の方は引っ込んでくださるかしら。」
「はぁ~、この国に仕事で来るって聞いたから心配で付いて来ればやっぱりこんな事になったじゃない。ひろし様もひろし様です、だからあれほど言ったじゃないですか。」
「あははは、ごめんねキャロ。まさか行き成り告白されるなんて予想外もいい所だったんだ。えっと、ミッシェル殿下?ごめんなさい、僕はあなたとは結婚出来ません。その代わり本番では精一杯歌うから楽しみにしていてね?」(花の様な笑顔)
「な、なぜですの。私よりその護衛の女が良いのですの?意味が分かりませんわ。どう言う事だか説明してくださいませんの?」
「はぁ~、アンタ本当に変わらないわね、以前見た時のまんまじゃない。なんでも思い通りになると思って上手く行かないと混乱する。少しは成長したらどうなのよ。」
そう言い、護衛の女性は帽子と眼鏡を外す。ふわりと靡く髪、美しい目元、お姫様と呼んでも可笑しくない様な美少女がそこに立っていた。
「久しぶりねミッシェル。ユーロッパ王国第四王女キャロライン・ウル・ユーロピアよ。あんたこんな事して大和国に戦争でも吹っ掛けるつもりなの?ここで私が止めなかったらそんな未来があったかもしれないんだからね。」
そう言い第三公女を睨みつけるキャロライン殿下。
「いやいやキャロ、そんな大げさな。」
二人を仲裁しようとするひろし君。
「ん?ひろし様って歴史は苦手だったのかしら?過去において実際そうした戦争は起きてるわよ?近い所だと三十年前の地中海紛争がそうかしら。あの時は大変だったってお父様が良くぼやいていましたわ。」
青ざめる第三公女とひろし君。そうだよね、驚くよね、俺も驚いたもん。でも男性を巡る戦争って結構頻繁に起きてるんだよね~。男性優遇の流れになって大分収まっては来ている様だけど、女性社会なのは変わらないし、”いい男寄越せ”は女性の本能。やっぱ怖いはこの世界。
『ミシュ、あなた一体何をやっているのかしら?』
開かれた扉、大勢のメイドに傅かれ入って来た美しい女性。
『お、お姉様。わ、わたくしはその。』
『ミシュ、こちらの高宮ひろし様はこの度のワールドカップの大事なお客様です。あなたはその事を分かっているのですか?それをこの国のしかも公族のあなたが無理やり結婚を迫るとは何事ですか、恥を知りなさい。』
『そ、その、ごめんなさいお姉様。』
しゅんとし頭を下げるミッシェル殿下、それを出来の悪い子をあやす様に見つめる女性。
『突然失礼いたします。申し遅れましたが私タスマニア公国第二公女セリーヌ・タスマニアと申します。この度は妹のミッシェルが皆様に大変なご迷惑をお掛けした事深くお詫びいたします。』
そう言い深く頭を下げるセリーヌ第二公女。
『いえいえ、頭をお上げくださいセリーヌ殿下。あなた様は何も悪くないではないですか。』
『いえ、そう言う訳にはまいりません。これはタスマニア公国の罪、私が頭を下げるのは当然のこと。どうかこの通りです。』
『いえ、分りましたから。許します、許しますから。どうかこの話は無かった事に。』
『本当でございますか、なんてお優しい。ですがそれでは私共の気が済みません。滞在中は妹のミッシェルを通訳としてお付けいたします。どうぞこき使ってあげてください。ミシュ、いいですね、高宮様にきちんとお詫びするのですよ。』
『は、はい。お姉様ごめんなさい。』
「高宮ひろし様、誠に申し訳ありませんでした。滞在中はこのミッシェルが通訳を務めますので何なりとお聞きください。」
「分かりました。よろしくお願いします、ミッシェル殿下。」
「ミシュです、ミシュって呼んでください。」(ウルウルの瞳)
「分かったよ、ミシュ、よろしくね。」(花の様な笑顔)
”ボフン“
顔を真っ赤にして俯くミッシェル殿下。”しゅごくやしゃしいでしゅ、ひりょししゃま~”とかぶつぶつ言ってるし。
『ではミシュ、ひろし様をちゃんとホテルまでお送りするんですよ。あなたはそのまま通訳に付きなさい。身の回りの物等はこちらで用意します。
高宮ひろし様、キャロライン第四王女様、この度は大変申し訳ありませんでした。』
言うやメイドに目配せをするセリーヌ殿下、それを合図に一礼をし動き出すメイドたち。すげ~、ラノベみたい。
こうしてひろし君御一行は無事ホテルへと向かうのでした。
『しかしあそこでキャロライン殿下が出て来るとは思いませんでしたよね~。』
『そうね、まさかユーロッパ王国が今回の件に牽制を入れて来るとは予想外もいい所よ。』
『それにアルテイシア・クロイッツもドジを踏みましたしね。』
『それよね、まさか行き成り捕まるなんて何考えてるのかしら。使えない人間は本当に使えないわね。』
『でも、先ほどは上手くやりましたね。一切言質を取らせずに丸め込んだ上にミッシェル殿下も上手く潜り込ませる事が出来たじゃないですか。』
『本当焦ったわよ、ここでユーロッパ王国に出張られた日には目も当てられなかったわ。キャロライン殿下もなんやかんや言ってもまだ子供、そうした政治の駆け引きは苦手みたいね。それにこれでまだ私たちにはチャンスがある。後はミッシェル次第ってのが不安だけど、あの子の天然ぶりは一部の男性には堪らないらしいし頑張って欲しいものね。』
『本当、誘拐に強引な求婚にマッチポンプからの美人局、我が国も随分と舐められたものだ。』
『そう、大和如きがってあなた何、誰か、侵入者です。すぐに始末しなさい!』
“ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ”
屋敷中に鳴り響く警戒音、屋敷内のすべての人間が来賓の間を目指す。
”ダダダダダダダダダダダダダダダダダッ”
鳴り響く足の音、それは今まさに扉の向こうから飛び込んで来るかの様に。
“ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ”
「「・・・・・・・」」
『なぜ、なぜ誰も入って来ない、侵入者です、公国の敵です。今すぐ始末しなさい!』
静まり返った屋敷。そこにはただ警報のサイレンだけが鳴り響く。
私は扉の方を指さす。
恐る恐るその扉を開ける第二公女セリーヌ・タスマニア。
そこで彼女は呆然と立ち尽くした。
扉の外に広がっていたモノ、それは廊下でうつ伏せに倒れる無数の人の姿であった。
「”あ、ブリジット?悪いんだけど正面から中に入って来てくれる?柵は開いたままでしょ?そう門番起きないから大丈夫。ちょっと寄らないといけない所が出来て。車回してもらっていい?二人はどうしようか?巻き添えは可哀そうだよね。そうしたらブリだけこっち来てよ。車ならあるから、運転よろしく。じゃあ二人はひろし君の警備に戻って貰って、はい、そう言う事で。”」
私は無線での交信を終え再びセリーヌ第二公女の方を見やる。彼女は顔を真っ青にしてガタガタ震えていた。
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