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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第420話 Gクラスへようこそ (3)
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「皆さんおはようございます、まずは体育祭の騒動でクラス替えが遅くなってしまった事をお詫びします。本当にごめんなさい。
では今回Gクラスの配属になった男子生徒の紹介を行います。男子生徒の二人は前へ来てください。」
朝の朝礼、クラス替えの後の男子生徒挨拶はこの学園の男子生徒の義務ですからね。
橋本先生に呼ばれた俺は再び教壇の脇へ移動します。前回は王子様小山君の挨拶の次で正直きつかったんだよね、今回はどうなります事やら。
「はい、紹介します。天海光彦君と佐々木大地君、彼らは少なくとも秋に行われる文化祭まではここGクラスの男子生徒です。この学園のモットーは実力主義、男子も女子もクラスと言う枠組みはすぐに代わってしまうけど、この出会いを大切に仲良くしてください。
では天海君、自己紹介をお願いします。」
「あぁ、俺は天海光彦、ひょんな事からこの私立桜泉学園高等部に来ることになった。
前のクラスで言われていたのは”残念イケメン”だな。やる気がない、ぼーっとしてるとはよく言われるかな。今後も多分下位クラスにいると思うから、観賞用の置物くらいの感覚で見てくれると嬉しい。」
こ、これは、今まで見た事のないタイプ。この野獣の群れの中で虚空を見詰めるがごとく泰然とするその態度、あれは”早く終わらないかな~、今日の日替わりランチ何かな~。”くらいの事しか考えていないと見た。
彼とは友人になれそうだ、共に日向ぼっこがしたい。
でも性格も俺様じゃないし何で彼がGクラス?なんか納得出来ない。
ねえねえ天海君、なんで君がGクラスなの?もっと上のクラスでもいいと思うんだけど。
俺は素直に本人に聞いてみた。
「ん?君は佐々木君と言ったか。そうだな、少し前からクラスの女子の態度が変わったのって知ってるか?校外学習のキャンプの後だから一月くらい前かな。
それくらいから他の男子連中も余り不平不満を言わなくなってね、それなりに女子と交流するようになっていったんだ。俺は最初から特に不満も期待も無かったんでいつも通りに過ごしていたんだけど、どうも彼女たちの期待する反応を返す事が出来なかった様でね。”思ってたのと違う”って言うのが大半の意見だったな。
体育祭も活躍らしい活躍はしてないしな。そう言えば佐々木君、玉入れ出てただろ。俺と隣だったから覚えてるよ、あの正確な球さばき凄かったな、尊敬するわ。」
そう答えるなんかボケッとしたイケメン。
うん、俺こいつ好きだわ、このガツガツしない感じ、落ち着くな~。
あ、女子の皆さんが引いてる。いやいや、君たち、こういうイケメンもいるんだって。いいじゃん個性的で、無害よ無害。
チャレンジしちゃう?止めはしないけど、ほどほどにね。あんまり天海君に負担を掛けない様に。
「では次に佐々木君お願いします。」
「はい、皆さんお馴染みGクラスの主、佐々木大地です。体育祭は頑張ったんですがなぜか評価されませんでした。多分俺と天海君はGクラスFクラスをうろうろすると思いますんで、よろしくお願いします。」
あれ、拍手とかないの?まぁいいけど。なんです橋本先生?自分の席に戻れと、そうですか。
クラス全体に漂うそうじゃないんだ感、やっぱり肉食系女子は歯応えがある男子がお好みなのね。
こうなるとFクラスの男子も気になるよね、昼休みにでも覗きに行こうかなと思うのっぺり佐々木なのでありました。
では今回Gクラスの配属になった男子生徒の紹介を行います。男子生徒の二人は前へ来てください。」
朝の朝礼、クラス替えの後の男子生徒挨拶はこの学園の男子生徒の義務ですからね。
橋本先生に呼ばれた俺は再び教壇の脇へ移動します。前回は王子様小山君の挨拶の次で正直きつかったんだよね、今回はどうなります事やら。
「はい、紹介します。天海光彦君と佐々木大地君、彼らは少なくとも秋に行われる文化祭まではここGクラスの男子生徒です。この学園のモットーは実力主義、男子も女子もクラスと言う枠組みはすぐに代わってしまうけど、この出会いを大切に仲良くしてください。
では天海君、自己紹介をお願いします。」
「あぁ、俺は天海光彦、ひょんな事からこの私立桜泉学園高等部に来ることになった。
前のクラスで言われていたのは”残念イケメン”だな。やる気がない、ぼーっとしてるとはよく言われるかな。今後も多分下位クラスにいると思うから、観賞用の置物くらいの感覚で見てくれると嬉しい。」
こ、これは、今まで見た事のないタイプ。この野獣の群れの中で虚空を見詰めるがごとく泰然とするその態度、あれは”早く終わらないかな~、今日の日替わりランチ何かな~。”くらいの事しか考えていないと見た。
彼とは友人になれそうだ、共に日向ぼっこがしたい。
でも性格も俺様じゃないし何で彼がGクラス?なんか納得出来ない。
ねえねえ天海君、なんで君がGクラスなの?もっと上のクラスでもいいと思うんだけど。
俺は素直に本人に聞いてみた。
「ん?君は佐々木君と言ったか。そうだな、少し前からクラスの女子の態度が変わったのって知ってるか?校外学習のキャンプの後だから一月くらい前かな。
それくらいから他の男子連中も余り不平不満を言わなくなってね、それなりに女子と交流するようになっていったんだ。俺は最初から特に不満も期待も無かったんでいつも通りに過ごしていたんだけど、どうも彼女たちの期待する反応を返す事が出来なかった様でね。”思ってたのと違う”って言うのが大半の意見だったな。
体育祭も活躍らしい活躍はしてないしな。そう言えば佐々木君、玉入れ出てただろ。俺と隣だったから覚えてるよ、あの正確な球さばき凄かったな、尊敬するわ。」
そう答えるなんかボケッとしたイケメン。
うん、俺こいつ好きだわ、このガツガツしない感じ、落ち着くな~。
あ、女子の皆さんが引いてる。いやいや、君たち、こういうイケメンもいるんだって。いいじゃん個性的で、無害よ無害。
チャレンジしちゃう?止めはしないけど、ほどほどにね。あんまり天海君に負担を掛けない様に。
「では次に佐々木君お願いします。」
「はい、皆さんお馴染みGクラスの主、佐々木大地です。体育祭は頑張ったんですがなぜか評価されませんでした。多分俺と天海君はGクラスFクラスをうろうろすると思いますんで、よろしくお願いします。」
あれ、拍手とかないの?まぁいいけど。なんです橋本先生?自分の席に戻れと、そうですか。
クラス全体に漂うそうじゃないんだ感、やっぱり肉食系女子は歯応えがある男子がお好みなのね。
こうなるとFクラスの男子も気になるよね、昼休みにでも覗きに行こうかなと思うのっぺり佐々木なのでありました。
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